2015年4月13日

知っておきたい!犬歯の異常には早めの対処が必要なこと

予防するには、どうすれば?

■小学校低学年のうちに、パノラマエックス線撮影を!

犬歯が正しい位置に生えないことによるリスクを回避するには、犬歯が生えてくる前の7~8歳の間に、矯正歯科や一般歯科でパノラマエックス線写真を撮り、歯の生えかわりが順調かどうかをチェックしておくことが大切です。
パノラマエックス線写真とは、口の中全体を1枚のエックス線フィルムに撮影する写真のこと。撮影することで歯の数の異常(先天性欠如歯など)や骨の中の異常、顎骨の中にある永久歯の状態を知ることができたり、歯の生え変わりや将来の歯並びなどを、ある程度予測することができます。

小学校低学年のうちに、パノラマエックス線撮影を!

このパノラマエックス線は一般歯科でも撮影できますが、矯正歯科に行くことで、生えかわり期に必要な歯並びと咬み合わせのチェックも受けることができます。
撮影には健康保険が適用されず、3,000円~5,000円(消費税は除く)の自己負担となりますが、将来のために受けておく意味は大きいといえます。

■矯正装置をつけ、埋まった歯を引っぱり出すことも

そして、パノラマエックス線撮影をして犬歯の萌出障害が見つかったら、乳犬歯を抜くなどの処置を受けることも大切です。そうすることで犬歯の生えるスペースができ、傾いていた犬歯が正しい位置に生えやすくなるからです。
さらに矯正歯科では、犬歯の萌出障害の状態によっては、一般歯科と連携し、埋まっている犬歯を引っぱり出す「開窓(かいそう)」という処置をして、歯列を整えることもあります。このとき、仮に隣の歯に歯根吸収が起きていたとしても、程度が軽ければ、犬歯の位置をずらすことで吸収された歯根は自然に再生されます。

大切なのは、切歯の歯根吸収というリスクを回避して、健康な歯を守ること。そのためにも、まずは小学校低学年で生えかわりの状況をチェックしておきたいものです。

●上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

6歳7カ月で矯正歯科に来た女の子の例です。
小学校低学年でパノラマエックス線写真を撮影したところ、
上あごの犬歯による切歯歯根吸収が起きる直前だということがわかりました。
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

リスクを回避するために、上あご右側の犬歯を開窓し、引っ張り出す処置を受けました。

矢印
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

その結果、犬歯による切歯の歯根吸収は回避されました。
※現在、永久歯列になるまで経過観察中。その後、矯正歯科治療で咬み合わせを安定させる予定。

Self Check
こんなこと、ありませんか?
乳歯から永久歯への生えかわり時期の歯と歯並び

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★チェックの数が多いほど、将来の歯並びには注意が必要です。早めに矯正歯科に相談しましょう。

パノラマエックス線撮影をして、咬み合わせや歯列に問題があることがわかったら矯正歯科治療を受けておくことも大切です。
成長期だからこそ、できることもあるもの。子どもの咬み合わせや歯列について、今一度、見直してみてはいかがでしょう。

成長を利用できるのが、子どもの矯正歯科治療

矯正歯科治療は、安定した咬み合わせと美しい歯列をつくるために受けるもの。治療は大人になってからでも受けられますが、子どものうちから始める利点もあります。

ひとつは、子どものときに始めることで、成長発育が利用できること。咬み合わせや歯並びの悪さは、歯だけではなく、顎骨にも問題がある場合が多いものですが、大人の場合はすでに成長が止まっているため、たとえ顎骨に問題があったとしても、歯の位置を動かして治すことしかできません。そのため、治療効果にも限界があるともいえるのです。
一方、発育過程にある子どもの場合、上下のあごの成長を抑制したり、促したりして治すことができます。つまり、顎骨と歯並びの両面から治療することが可能なわけです。
また、子どもの場合は比較的シンプルな矯正装置を使用することができ、また子どもは大人に比べてむし歯や歯周病などによる治療跡が少ないため、矯正装置の装着が容易にできるのも利点です。さらに、最近では学校にも矯正歯科治療中の子どもが増えてきているため、疎外感もなく、治療になじむのも早いでしょう。
注意点としては、治療する子ども本人に前向きかどうか。親の意向で始めたとしても、治療する目的や理由は子どもにきちんと伝えておくことが大切です。

歯の根っこが短くなるって、どういうこと?</span>があるのは、なぜ?
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