拡大床による矯正歯科治療を長期間続けていますが、このままで大丈夫でしょうか?|矯正期間の開始・治療方法(成長期):よくある質問・何でも相談室:矯正歯科治療のお話|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

拡大床による矯正歯科治療を長期間続けていますが、このままで大丈夫でしょうか?

よくある質問と相談室

2.治療の開始時期・治療方法(拡大床について)

Q. 拡大床による矯正歯科治療を長期間続けていますが、このままで大丈夫でしょうか?
A. 拡大床の長期間の使用につきましては、トラブルが報告されていますので、まずは担当医にご相談ください。

拡大床による歯の移動様式は、主に歯の傾斜により起こりますので、適用症例は限られます。小児期の矯正歯科治療に使用されることがある拡大床装置ですが、長期間の使用につきましてはトラブルが報告されており、矯正歯科専門の開業医団体である当会では以下のような見解やご報告をホームページ上にまとめてありますので参考にしてください。

「拡大床使用に関しての本会の見解」

「拡大床を使った矯正歯科治療の危険とトラブル」

しかしながら、このような見解は、拡大床の使用そのものを否定するものではありません。経験豊富な矯正歯科医が、適切な検査診断のもとに中長期的な治療計画を立案し、その一部として拡大床を適切に使用することはあります。

今回、医療機関が拡大床の適用症例であると診断し、治療を継続している場合は、事前に十分な精査・診断を行い、最終的な治療のゴールを設定しております。まずは担当医に再度、全体の治療計画、拡大床の使用期間と使用目標などについて詳しく説明していただいてはいかがでしょうか。その際、現在の治療に対する疑問点や不安、今後の治療に対するご希望につきましても、ご相談してみてはいかがでしょうか。不安や心配を取り除くような見通しをご説明いただけるものと思います。

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