永久歯が生え揃うまでに、歯並びのよしあしを見分けるには どうすればよいですか?|矯正期間の開始・治療方法(成長期):よくある質問・何でも相談室:矯正歯科治療のお話|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

永久歯が生え揃うまでに、歯並びのよしあしを見分けるには どうすればよいですか?

よくある質問と相談室

2.治療の開始時期・治療方法

Q. 永久歯が生え揃うまでに、歯並びのよしあしを見分けるにはどうすればよいですか?
A. 年齢に応じて、見極めるポイントがいくつかあります。



 咬み合わせや歯並びの良し悪しを見極める最初のポイントは、集団で受ける1歳半健診3歳児健診です。この時にお子さんの受け口交叉(こうさ)咬合などが指摘されることがあります。ご両親のどちらかが骨格的な反対咬合である場合は、早めに矯正歯科医院で相談を受けることが大切です。また、奥歯の噛み合わせが内側と外側にズレている場合、お子さんに頬づえをつくクセがあったり、寝るときの姿勢が悪かったりする可能性があるため、問診をして原因を探り生活習慣改善のためのアドバイスを行います。

 乳歯列期に歯と歯の間にすき間がたくさんある場合、すきっ歯ではないかと心配するお母さんも時々いらっしゃいますが、乳犬歯から前の歯は、サイズの大きな永久歯が生えてくるため、すき間があったほうがよいのです。逆に、乳歯列期のときから歯と歯がすき間なく並んでいる場合には、残念ながら永久歯に生えかわった段階で、きれいに並ぶ場所が足りなくなるので、凸凹のある歯並びになってしまうのです。


 いずれにしても、生えかわり期は歯列やあごの成長発育が活発なため、ご両親は子どもの歯や口の中にできるだけ関心をもって、正常な発育を妨げる因子に早く気づいてあげることが大切です。小学生であれば、具体的に次のようなポイントをチェックしておくとよいでしょう。

よい咬み合わせのチェックポイント(小学生の場合)

  • ☑ 6歳臼歯(第1大臼歯)が正常に生えてきたかどうか
  • ☑ 上の2本の前歯の間にいつまでもすき間が残ってないか
  • ☑ 乳歯の前歯がいつまでも抜けずに残っていないか
  • ☑ 側切歯(前から2番目の永久歯)の生えてくる場所がなく、歯列からはみ出すように生えていないか
  • ☑ 前歯の咬み合わせが上下で反対(受け口)になっていないか
  • ☑ 指しゃぶりや舌を突き出すクセがないか
  • ☑ 奥歯を咬み合わせたとき、左右の奥歯が内側・外側にズレていないか
  • ☑ 上の前歯と下の前歯の間に下の唇が入り込んでしまうような前後差はないか
  • ☑ 奥歯を咬み合わせたとき、上下の前歯の間に大きく隙間は空いていないか
  •  (※=生える途中の歯をのぞく)

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