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vol.37 矯正歯科治療中の笑顔のコンテスト、“ブレスマ”もはたちに! 「第20回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

 

矯正歯科治療中の笑顔のコンテスト、“ブレスマ”もはたちに!「第20回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート&インタビュー

矯正装置(ブレース)をつけて治療をする患者さんの笑顔を募集する写真コンテスト「ブレーススマイルコンテスト」(主催:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会/会長:陶山 肇)の表彰式が、2025年2月12日(水)「ウェスティン都ホテル京都」にて開催されました。2005年に始まった本コンテストも今回で20回目。記念すべき節目を飾る表彰式の様子を、受賞者へのインタビューなどを交えながらご紹介します。(記事作成 2025年3月29日)取材・文:冨部志保子(編集・ライター)

治療中の輝く笑顔が集結!
全国の5歳から65歳まで330点の“ブレスマ”写真

審査ポイントは、前向きな笑顔

第20回ブレスマの応募チラシ
開催年2024年の流行色「ハロー!ブルー」をキーカラーに使用した「第20回ブレスマ」の応募チラシ

「ブレーススマイルコンテスト」(以下、ブレスマ)がこの世に産声を上げたのは2005年。「きれいな歯並びが待ち遠しい!」をテーマに開催され、全国から300点を超える作品が寄せられました。そして、同年秋には受賞者の皆さまとゲスト審査員を迎えて、表彰式を開催。以来、「ブレスマ」はコロナ禍を除き毎年開催され、回を重ねるごとに認知も定着。表彰式も趣向を凝らしながら、対面で続けられています。

記念すべき「第20回ブレスマ」のテーマは「最高のスマイル!!ブレースとともに」。全国の5歳から65歳までの幅広い世代から330作品が集まりました。さらに今回は、矯正歯科医会の会員診療所に限らず、一般の歯科医院や病院からの参加も増え、コンテストの広がりを実感させる結果に。

集まった作品は例年、一次審査と二次審査を経て、受賞作品が決定します。

第20回の場合、一次審査の開催は2024年9月19日(木)。審査員を務めたのは、主催する公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)と後援の日本歯科矯正器材協議会、日本学校歯科医会など関係団体の方々です。

審査では、会場の机を埋め尽くすたくさんの写真とコメントを丁寧にチェックした後、審査員が自薦作を5点ずつ選出。そこからさらに全員で決戦投票を行い、一般部門とジュニア部門の候補作品を計12点に絞り込みました。審査の基準となったのは、笑顔の中でブレースがしっかり見えているか、その人らしさを感じるか等々。毎年のことながら、数々の力作からの選出は楽しくもあり、悩ましくもあります。

その後、10月29日(火)~31日(木)の「第83回日本矯正歯科学会学術大会」で投票形式による二次審査が実施され、今回の受賞作品が決定しました。

熱心に写真とコメントに目を通す審査員の方々
左2枚が一次審査、右が二次審査の風景。熱心に写真とコメントに目を通す審査員の方々

最優秀賞2部門、優秀賞2部門、そして京都大会賞の計5作品

改めて受賞作品をご紹介しましょう。

「第20回ブレスマ」では、一般部門最優秀賞に、神奈川県在住の佐藤 優萌(ゆめ)さん(応募時17歳)の『最高の笑顔』が、そしてジュニア部門最優秀賞に、長野県在住の永井 智菜(ともな)さん(応募時11歳)の『水色と黄色のカラフルスマイル!』が選ばれました。
また、開催地である京都にちなんで設けられた京都大会賞に選ばれたのが、京都府在住の佐藤 杏(あんず)さん(応募時11歳)の『夏祭り』です。

一般部門最優秀賞一般部門最優秀賞
『最高の笑顔』
佐藤 優萌さん(神奈川県在住)

佐藤 優萌さん(神奈川県在住)

【応募コメント】

小学3年生から現在まで約10年、ずっと矯正器具を着けています。日々綺麗になる歯並びを励みに、毎月の治療の痛みに耐えています。まだまだ私の治療は続く予定ですが、1年半前から矯正を始めた5つ上の姉と励まし合いながら今後も頑張っていきたいと思います。

ジュニア部門最優秀賞ジュニア部門最優秀賞
『水色と黄色のカラフルスマイル!』
永井 智菜さん(長野県在住)

永井 智菜さん(長野県在住)

【応募コメント】

私は矯正歯科治療をすると決まった時、ブレースをつけることに憧れていたので、不安はなくむしろ嬉しかったんです。最初は痛くて好きな物も食べられなかったですが、だんだん慣れてきて、歯並びもとても良くなったことを自分でも実感しています!
ブレース(モジュール)の色が選べたのも楽しくて、今月は、私の好きな水色と黄色のブレースにしてもらいました♪
長野の夏の景色とマッチして、とても素敵な笑顔を撮ってもらいました!

京都大会賞京都大会賞
『夏祭り』
佐藤 杏さん(京都府在住)

佐藤 杏さん(京都府在住)

【応募コメント】

矯正を初めて6ヶ月で驚くほど歯並びが整ってきて、自信を持って歯を見せて笑顔を出せるようになりました!!
装置の調整の後は、痛い時もありますがこれだけ歯並びがよくなってくるのを実感しているので頑張ります!

また、表彰式にはご出席されていませんが、埼玉県在住の高橋道久さん(応募時48歳)『親子でスマイル』が一般部門優秀賞に、東京都在住の遠藤 隼さん(応募時15歳)の『仲良しの友達と♡』ジュニア部門優秀賞に輝いています。

一般部門優秀賞一般部門優秀賞
『親子でスマイル』
高橋道久さん(埼玉県在住)

高橋道久さん(埼玉県在住)

【応募コメント】

父の私が先に矯正を始め、娘にも「やってみたら?」と勧めてみました。娘は高三から大学生活にかけて矯正器具が着くことに抵抗があった様子でしたが、「今ならまだ親が費用出してあげるよ」、「社会人になったら毎月ン万円自腹になっちゃうよ?」と言ったところ即決でした。優しい両親にきっと娘も感謝していることでしょう。たぶん。このスマイルが何よりの証拠です笑。さて肝心の治療は、日々歯並びが改善していることを実感でき、娘ともども喜んでいます。矯正器具は意外とすぐ慣れました。ワイヤーの調整などしてもらうと数日は若干の痛みがありますが、歯並びが良くなっている最中なのだと思えて逆に嬉しく(?)なります。のぶしま矯正歯科さんに感謝です。

ジュニア部門優秀賞ジュニア部門優秀賞
『仲良しの友達と♡』
遠藤 隼 さん(東京都在住)

遠藤 隼 さん(東京都在住)

【応募コメント】

ダウン症という個性を持ち周りをいつも笑顔にさせてくれる息子です。歯列矯正は妹弟が先に始めていて憧れもありドクターも無理なく進めてくれているのでスムーズに進んでいます。あっという間に歯並びが綺麗になり感激しています。写真は仲良しなお友達と映画デートの後の1枚です。

受賞作品は、暮らしの中の自然な笑顔を切り取ったものばかり。矯正歯科治療を前向きに楽しむ姿勢が伝わってきます。佐藤優萌さん、永井さん、高橋さん、遠藤さん、佐藤 杏さん、おめでとうございます!

なごやかな雰囲気で行われた、笑顔あふれる表彰式

入念なリハーサルを経て、いよいよ開幕!

ここからは表彰式の様子を振り返りながらご紹介しましょう。

最大2,000名の収容が可能な大宴会場を2分割して表彰式会場に
最大2,000名の収容が可能な大宴会場を2分割して表彰式会場に

今回の会場は、南禅寺や平安神宮などの歴史的名所にも近い、京都市東山区にある「ウェスティン都ホテル京都」。表彰式は4階「瑞穂の間」で15時から開催されました。

本番に際し、主宰する矯正歯科医会の先生や関係者は前日から現地入り。会場設営や備品の確認、進行の最終確認などを行います。そして当日、早めに会場に入り、受賞者をお迎えしました。

花束や賞状の準備を整え、舞台上の椅子の位置などを細かくチェック
花束や賞状の準備を整え、舞台上の椅子の位置などを細かくチェック

13時、ジュニア部門最優秀賞の永井智菜さん、京都大会賞の佐藤杏さんがご家族とともに到着(一般部門最優秀賞の佐藤優萌さんは学業の都合でご欠席です)。

最初はちょっぴり緊張顔の永井さんと佐藤さんでしたが、すぐにリラックスした表情に。今日の流れをご説明しながら、舞台上で行うインタビューのための打ち合わせを行いました。

クロストークでどんなやりとりをするかをインタビュアーと打ち合わせする受賞者の皆さん
クロストークでどんなやりとりをするかをインタビュアーと打ち合わせする受賞者の皆さん
永井さん(左)と佐藤さんは、ともに中学2年生。この日が初対面ですが、同い年とわかると「えー、そうなんだ!」と打ち解けた表情に
永井さん(左)と佐藤さんは、ともに中学2年生。この日が初対面ですが、同い年とわかると「えー、そうなんだ!」と打ち解けた表情に

その後、舞台で入念にリハーサルを行った後、お二人は舞台の上でスタンバイ。
そうこうしている間に開会時間が近づき、会場には続々と来場者の姿が。いよいよ表彰式の開会です!

毎年、表彰式は矯正歯科医会の学術大会に合わせて開催されるため、会員クリニックに勤務するスタッフの参加も多い
毎年、表彰式は矯正歯科医会の学術大会に合わせて開催されるため、会員クリニックに勤務するスタッフの参加も多い

「ブレスマ」20年の歩みを振り返る記念動画

挨拶する陶山会長
挨拶する陶山会長

式の始まりは、矯正歯科医会 陶山 肇会長の挨拶から。改めて20年の歳月を振り返り、これまで「ブレスマ」を支えてくれた関係者に謝辞の述べるとともに、すべての応募者、受賞者をたたえました。

陶山会長の言葉に続き、舞台のスクリーンは矯正歯科医会の歴史とともに「ブレスマ」20年の歩みをまとめた記念動画が。過去の素晴らしい受賞作や思い出深い瞬間を会場にいる方々とともに振り返りました。

左上から、第1回最優秀賞「向日葵に負けない笑顔で」、第2回最優秀賞「緑の中で輝く笑顔」、第6回最優秀賞「矯正笑顔 バトンタッチ!」、第9回最優秀賞『お口の中もエメラルドグリーン』、 第12回 最優秀賞「地震なんかに負けないぞ」、第13回最優秀賞『踊る!よさこいスマイル♫』、第15回最優秀賞『夏!』、第17回最優秀賞『いただきます!』
左上から、第1回最優秀賞「向日葵に負けない笑顔で」、第2回最優秀賞「緑の中で輝く笑顔」、第6回最優秀賞「矯正笑顔 バトンタッチ!」、第9回最優秀賞『お口の中もエメラルドグリーン』、 第12回 最優秀賞「地震なんかに負けないぞ」、第13回最優秀賞『踊る!よさこいスマイル♫』、第15回最優秀賞『夏!』、第17回最優秀賞『いただきます!』
感謝状を受け取る永山先生
感謝状を受け取る永山先生

そして、毎回恒例となった最多応募診療所の発表です。最多応募診療所とは「ブレスマ」への応募が最も多かった会員診療所のこと。選ばれたのは、3年連続で福岡県の「ながやま矯正歯科クリニック」です。なんと今回は42名もの患者さんからの応募がありました。

福岡「ながやま矯正歯科クリニック」 永山 哲聖先生からのコメント

「第20回という記念の年に栄えある賞をいただき、感謝しています。42名の応募があったと知り、とても驚きました。当院では『ブレスマ』のポスターを貼り、募集期間中に来院された患者さまに受付スタッフが『治療中の記念になるからぜひ』との言葉とともに『ブレスマ』のチラシを手渡ししています。毎年そうしていることで、患者さまの間に『ブレスマ』が定着しているのでしょうね。ご協力いただいた患者さま、本当にありがとうございました」

福岡「ながやま矯正歯科クリニック」 永山 哲聖先生からのコメント

受賞者の表彰とインタビューのひととき

いよいよ次は、受賞者の表彰です。

京都大会賞に選ばれた佐藤杏さんは本番直前に体調を崩し、残念ながらご欠席となったため、壇上では主治医がご本人に代わって賞状を受け取り、副賞と花束は後日、ご本人にお届けすることとなりました。

佐藤さんの主治医、速水矯正歯科の速水先生
佐藤さんの主治医、速水矯正歯科の速水先生

続いて、ジュニア部門最優秀賞の永井智菜さんがステージ中央へ。賞状と副賞、そして主治医から大きな花束を受け取り、キュートな笑顔を見せてくれました。

賞状と花束を持って笑顔のツーショット
賞状と花束を持って笑顔のツーショット
受賞者インタビュー

その後は受賞者へのインタビューです。
体調不良でご欠席となった佐藤杏さんについては、控え室でうかがっていたお話をもとに、インタビュアーが主治医の速水先生とトークを。また、一般部門最優秀賞の佐藤優萌さんのインタビューは、事前に収録された動画が上映されました。

佐藤 杏さんの主治医・速水先生のコメントより

「写真を見て佐藤さんだと気づいたときは驚きました。主治医として、受賞はとてもうれしいです。佐藤さんは今年1月に動的治療が終わりましたが、最初から矯正歯科治療に対して協力的で、ご本人が治っていく過程を楽しんでおられたのが印象的です」

佐藤 杏さんの主治医・速水先生のコメントより

ジュニア部門最優秀賞・永井智菜さんへのインタビューより

「この写真は家の近くのカフェで家族写真を撮る企画に家族で参加して、撮ってもらったものです。この写真でもそうですが、私は毎月いろんな色のカラーゴムをつけて治療を楽しんでいます。今日つけているのは、ピンクと黄緑と薄紫のマカロンカラーのカラーゴムです!」

ジュニア部門最優秀賞・永井智菜さんへのインタビューより

一般部門最優秀賞・佐藤優萌さんへのインタビューより

「治療前は上下の咬み合わせが逆で歯並びもガタガタ。歯科治療にくわしい母のすすめで小学生の頃からブレースを着けるようになりました。矯正歯科治療は痛みがあったり食べづらかったり、大変なこともありますが、少しのガマンで治療前よりずっときれいな笑顔になれるなんてすごいこと。これからも治療、がんばります」

一般部門最優秀賞・佐藤優萌さんへのインタビューより

受賞者のコメントに、会場からは温かい拍手が湧き、笑顔あふれる表彰式となりました。

笑顔あふれる表彰式
受賞者と関係者全員で記念撮影

最後に受賞者と関係者全員で記念撮影。ブレスマの20年の節目を祝うにふさわしい、輝く笑顔が並びました。

ブレスマはこれからも毎年開催され、2025年の夏には第21回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を、矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。

ブレーススマイルコンテストに関する詳細は、日本臨床矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。

舞台裏インタビュー受賞者の素顔をご紹介します!

受賞者Interview-1

人が好き。笑顔が好き。
矯正歯科治療は未来への架け橋
一般部門最優秀賞 佐藤優萌さん

一般部門最優秀賞 佐藤優萌さん

受賞作品はどういう状況で撮ったものですか?

高校1年のときから軽音楽部でドラムをたたいています。「ブレスマ」の写真は、軽音の活動で、他校でライブをしたときのもの。普段、他校でライブをすることはあまりないので、記念に残そうと思って、演奏が終わってから「イエーイ」っていいながら自撮りしてみました(笑)。ライブではテンポの速い曲を演奏したんですけど、わりとうまくいったので、楽しかったですね。

受賞を聞いたときのお気持ちは?

受賞を聞いたときのお気持ちは?

うれしかったです!
実は「ブレスマ」を知ったのは10年くらい前なんです。通っている矯正歯科のポスターを見て、「こういうコンテストがあるんだ!」「これって治療している人の特権じゃん!」って思って。以来、ほとんど毎年応募してきたと思います。小学生のときは運動会の写真とか、家族で行った旅行先の写真とか、いろいろ出しました。でも、ずっと賞に届かなかったので、今回選ばれて本当に驚きました。

治療しようと思ったきっかけは何でしたか?

もともと受け口で、歯並びも今では考えられないくらいガタガタだったので、母のすすめもあって、小学3年生から治療を始めました。当時ブレースをつけているクラスメイトは少なかったんですが、私は口もとがきれいになるんだったらやりたいと。治療が嫌だという気持ちはなかったですね。

治療はどんなふうに進んでいったのでしょう?

小学6年生で第Ⅰ期治療が終わり、リテーナーを使うことになりました。マルチブラケットを使った第Ⅱ期(本格)治療に入ったのは高校生になってからです。

今、高校3年生。もうすっかり歯並びはきれいですね

今、高校3年生。もうすっかり歯並びはきれいですね

はい。ただ、私は顎変形症で、上顎に対して下顎が前のほうにあるので、今年の夏、外科手術を受けることが決まっています。実は、入院予定の口腔外科で、私と同じ顎変形症の手術を受けた友達がいるんです。今、その子からいろいろ体験談を聞いています。友達は口もとがとてもきれいになっているので、私も早くそうなりたいと思ってワクワクしているところです。

では今は手術前の術前矯正中なのですね

はい。これから手術もあるし、その後もブレースを着けた治療が続くので、治療のゴールはまだ少し先ですが、今の時点でも口もとの印象は以前と全然違います。友達や近所の人が「きれいになったね」って言ってくれるし、親にも先生にも感謝ですね。

最後に、治療後にやってみたいことを教えてください

治療前と治療後の写真を並べて見比べてみたいですね(笑)。きっと、とても変わっていると思います。あとは、私は人と話すこと、笑顔でいることが好きなので、将来はいろんな人とコミュニケーションがとれる仕事に就きたいんです。その意味で、きれいな笑顔になれる矯正歯科治療は、私の夢につながっています。

受賞者Interview-2

治療を始めて2か月で
歯並びが変わってきて、びっくり!
ジュニア部門最優秀賞・永井智菜さん

ジュニア部門最優秀賞・永井智菜さん

もともと智菜さんの歯並びはどんな感じだったんですか?

ジュニア部門最優秀賞・永井智菜さん

上も下もガタガタで上の前歯が前に出ていて、歯磨きが大変でした。このままではよくないと思い、小学校に上がる頃に矯正歯科に相談に行ったのが、治療するきっかけです。以来、小学1年生から治療を始めて、4年経ちました。

最初は顎の成長を促す取り外しのできる装置をつけて、1年ほど前からマルチブラケットになったんですが、早くから治療したことで顎の成長発育を活かすことができたのはよかったと思っています。

治療が決まったとき、智菜さんはどう思いました?

『キッズの歯並び わくわくBOOK』(小学館スクウェア刊)
永井さんが読んだのは、矯正歯科医会が監修した『キッズの歯並び わくわくBOOK』(小学館スクウェア刊)に掲載されたマンガ「ユウタの大冒険」

先生から「どうしてそんなに楽しみなの?」って聞かれるくらい、治療が楽しみでした。その理由は、矯正の先生からもらった本に載っていた治療マンガを読んで、「矯正って楽しそう」と思ったから。装置が着いたときは「やった~!」って思いました。

確かに、あのマンガの存在は大きかったですね。読んでから娘は矯正歯科治療とはどういうものかというイメージがついたようで、主人公みたいにきれいな歯並びになって活躍できるならやりたいって、治療にとても前向きになってくれたんです。

では矯正歯科治療は学校生活で特に問題はなかったですか?

そうですね。合唱部に入っていて、学校生活に支障が出ないか不安でしたが、矯正歯科の先生が学校宛てに一筆書いてくださるなど、連携して治療できたので問題ありませんでした。

治療先はどうやって探されたんですか?

治療先はどうやって探されたんですか?

まず矯正歯科のホームページを見て探しました。今は一般歯科でも矯正歯科治療をしていますが、できれば矯正歯科学会に所属している矯正歯科の専門クリニックがいいなと思っていました。あとは自宅から通いやすいことと、共働きなので休日も開院していること。全部の条件に当てはまるところを見つけて初診相談に行ったら、先生の説明がとても丁寧で、院内の雰囲気もよくて。それが決め手になりましたね。

智菜さん、治療を始めてみていかがですか?

ブレースをつけて2か月くらいで歯並びが結構よくなってきて、「え、たった2か月でこんなに変わるの?」ってすごくうれしかったです。だから歯磨きもがんばっています。先生のところでもらった紙を見ながら、普通の歯ブラシと歯間ブラシとタフトブラシを使って。今日は新幹線の中でも歯磨きしました。

治療が終わったら、どんなことをしたいですか? 将来の夢も教えてください

装置が外れたら、笑顔でご飯が食べたいです。りんごやキュウリの丸かじりもしてみたい! あと将来は笑顔のきれいな心理カウンセラーになりたいです。

受賞者Interview-3

きれいな口もとになって、
笑うのが楽しくなりました
京都大会賞 佐藤 杏さん

京都大会賞 佐藤 杏さん

受賞作品はどういう状況で撮ったものですか?

去年の7月にあった地元の夏祭りの日に、自宅の玄関前で撮りました。

うちは毎年、夏祭りの日に浴衣を着て写真を撮るのが定番なんです。この写真を撮る前から「ブレスマ」のことは知っていて、今回、治療している様子がよくわかる写真が撮れたので、これで応募しよう、となりました。

杏さんが治療するきっかけは何でしたか?

歯並びがガタガタで、歯茎の上のほうから犬歯が生えてくるなど、本当にひどい状態でした。そんな状態なのに、治療のスタートが遅くなってしまって。9歳のとき、歯科医院を2軒訪ねたのですが、どちらも「ちょっと遅い」と言われてしまいました。そんな中、唯一受け入れてくれたのが今の先生です。X線を撮ったうえで歯槽骨のスペースがこれだけあるから大丈夫と、数値を示しながら丁寧にご説明いただき、ここならお任せできると始めることにしました。

今からの治療でも遅くはないと

今からの治療でも遅くはないと

はい。思えば最初に訪ねた2軒は矯正歯科治療も行っている一般歯科。やはり専門のクリニックは違うと実感しました。

杏さん、治療を始めていかがでしたか?

ブレースを着けてすぐの頃は頭が痛くなったり、歯が痛くて給食があまり食べられませんでした。でも、今は口もとがきれいになったから、治療してよかったって思ってます。昔の写真を見ると、絶対今のほうがいいから、笑うのが楽しくなりました。

今年1月末に動的治療が終わって、今はリテーナーになりました。振り返れば、治療して半年目くらいから目に見えて歯並びが変わってきましたね。そこから治療に意欲的になりました。

治療を振り返って、どんなことを感じますか?

治療中は、大好きなお餅が食べられなかったのがつらかったです。今年のお正月もまだブレースが着いていたので。今は何でも食べられるし、治療する前より笑顔が増えたと思います。

これからやってみたいことがあれば、教えてください

これからやってみたいことがあれば、教えてください

幼稚園からずっとチアダンスをやっていて、小学2年生からはクラブチームに入って毎日練習をしています。でも、中学になったらもう少し自分の好きなことをやってみたい。私は絵を描くのが好きなので、そういう時間もつくりながら、好きなことを楽しみたいです。

――受賞者の皆さま、ありがとうございました。

vol.36 マウスピース矯正を安心安全に受けるためのKey Point

2024年10月のプレスセミナーより マウスピース矯正を安心安全に受けるためのKey Point

矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(会長:陶山 肇)では、2024年11月28日(木)、メディア各社に向けて「マウスピース矯正を安心安全に受けるためのKey Point」と題したセミナーを開催しました。今回はその内容を踏まえ、「マウスピース矯正」の正しい知識と、安心して治療を受けるために知っておきたいことを解説します。(記事作成 2025年3月8日)取材・文:冨部志保子(編集・ライター)

マウスピース型装置を使用した
矯正歯科治療に関する相談事例が増加中

厚生労働省が2022年に発表した「平成29年・令和2年患者調査」によると、1日あたりの矯正歯科治療の初診患者数は、平成29年には800名だったのに対し、令和2年には2,900名と約3.6倍に増加。再来患者数も、平成29年には1日あたり17,500名だったのが、令和2年には31,400名と1.8倍に増えています。

こうした矯正歯科治療へのニーズの高まりの背景にあるのが、コロナ禍のマスク生活と目立ちにくい矯正装置の普及です。なかでも近年はマウスピース矯正*に注目が集まっています。

アライナー型矯正装置(マウスピース)
アライナー型矯正装置(マウスピース)

*ここでいうマウスピース矯正とは「アライナー型矯正装置を使用した矯正歯科治療」のことを指し、アライナーのことをマウスピースと呼称することといたします。

さて、このマウスピース矯正は、その名の通り、透明なマウスピース型の装置を使って歯を動かす治療法で、従来のように歯の表面(または裏面)にブラケットという矯正器具をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法より簡便だといわれています。

その一方で、治療が患者さんの自己管理に委ねられていることや、適用できない症例があることなど、注意すべき点も多く、治療ニーズの高まりと同時に、術者の技術および知識不足による治療トラブルや治療契約に関する問題も増加しています。

講演する矯正歯科医会 副会長 佐藤國彦
講演する矯正歯科医会
副会長 佐藤國彦

実際、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が公式ホームページ内に開設している無料オンライン相談「矯正歯科何でも相談」には、次のような相談が寄せられています。

コラム

マウスピース型矯正装置での
治療トラブル例
「矯正歯科何でも相談」
寄せられたご相談より~

  • 「最初に見せられた治療計画とはまったく違う歯並びになり、治療前より咬み合わせが悪化してしまった」
  • 「3年半マウスピース型装置で治療を受けているが、治療の進みが遅く、特にここ1年半はほとんど進んでいない気がする」
  • 「治療がうまく進まず、途中で歯を削られて痛むようになった」
  • 「治療するつもりはなかったのに、いつもの歯医者さんでマウスピース型装置での治療話が進んでしまい、キャンセルしようとしたら30万円のキャンセル料が必要といわれた」
  • 「転勤することになり転医を申し出たら、それはできないといわれた」

こうした現状を踏まえ、ここではマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療について治療前に知っておきたいことをご紹介しましょう。

簡便さへの誤解に要注意!

マウスピース型装置を使用した矯正歯科治療に用いるマウスピースは、薄い板状の熱可塑性樹脂*を歯列模型に圧接して作製します。これは患者さんの歯型やX線画像、治療計画に基づいて作製したカスタムオーダーとなり、治療開始から終了までの各段階に合わせた複数のマウスピースを、1~2週間ごとに交換することで歯を徐々に移動させていきます。*加熱すると軟化し、冷却すると固化する性質を備えたプラスチックの一種。

マウスピース型装置を用いた矯正歯科治療は、患者さんにとって次のようなメリットがあります。

  1. 装置が目立たない
  2. 取り外しが可能
  3. 歯面へのダメージがない
  1. 痛みが少ない
  2. むし歯になりにくい

また治療する側にとっても、次のようなメリットがあります。

  1. ワイヤーベンディングの必要がない
  2. 歯の移動が比較的早い
  3. 模型を送るだけで装置が手に入る
  1. 診療時間が短い
  2. 多くの患者さんを診ることができ、経営効率がいい
講演する矯正歯科医会 学術理事 常盤 肇
講演する矯正歯科医会
学術理事 常盤 肇

治療する側のメリットの中にある「ワイヤーベンディング」とは、矯正歯科治療の進行とともに、細かい歯の移動のコントロールを行うためにワイヤーを屈曲させる技術をいいます。このワイヤーベンディングを正確に行うには、膨大な時間と訓練が必要となります。
マウスピース型装置を使用した矯正歯科治療は、難易度の高いワイヤーベンディングが不要であることから、一人の患者さんにかける診療時間が短くて済み、それが経営効率のよさにつながることが医療者サイドのメリットとなっているのです。

こうしたことからアメリカではマウスピース型装置を用いた矯正歯科治療がすでに主流となっており、本装置を扱うメーカーも数多く登場しています。そして同様に日本での治療ニーズも高まっている状況です。

しかし、現状この治療法にはいくつかの問題が浮き彫りになっています。

●問題1:安易に治療に手を出す一般歯科が増加

一般歯科医のもとには、コンサルテーション会社からマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療を使って成約率アップをうたうDMが多数届きます。いずれも矯正歯科治療の臨床経験はなくても今日から安心安全に始められることが強調され、その言葉から安易にマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療に手を出す一般歯科医が増えています。しかし、経験ゼロで果たして本当にうまくいくのでしょうか。

●問題2:早い・安い・簡単に潜む誤解

アメリカではコンシューマーダイレクトと呼ばれる、歯科医がほとんど介在しないマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療が増加しています。日本でもそれを模したベンチャー企業が登場し、SNSやネットを通したマーケティング戦略により、若年層を中心に広まってきています。「最新のデジタル技術」を謳い、簡単・便利といった安易な広告の横行は、取り扱いを間違えれば大きな問題につながりかねません。

●問題3:医療広告ガイドラインを無視したネット広告の隆盛

矯正歯科の医療広告は、厚生労働省の医療広告ガイドラインに基づいて行う必要があります。医療広告ガイドラインでは、著名人との関連性を強調するなど、国民・患者に対してほかの医療機関より著しく優れているとの誤認を与えるおそれがある表現は、患者さんを不当に誘引するとして禁止されています。しかし、マウスピースを扱う企業の広告はそれらを無視し、治療費の安さや簡便さを強調したものが多く出回っています。

マルチブラケットとマウスピースでは、
歯の動き方が違う!

ここまで読んだ方は、「それならマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療は避けたほうがいいのでは」と感じるかもしれません。しかし、そんなことはありません。
学会誌の論文には、「軽度な不正咬合に関しては、マウスピース型装置を使用した矯正歯科治療はワイヤー矯正(以下、マルチブラケット)と遜色がない」と書かれています。ただし、その後には「複雑な不正咬合にはマルチブラケットを用いたほうがよい」という言葉が続きます。

マルチブラケット
マルチブラケット
マウスピース型装置
マウスピース型装置

あくまでもマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療で治療できるのは、軽度の不正咬合に限定されるにもかかわらず、上辺の部分だけが宣伝に使用されてしまっているのが現状なのです。

では、なぜ軽微な不正咬合に限定されるのでしょうか。
マルチブラケット治療と異なり、歯と装置全体が強固につながっていないマウスピースには、歯を移動させるうえでの限界があるためです。

以下をご覧ください。

マルチブラケット治療のメカニクス

エラスティックチェーンを用いて大臼歯を近心(前方)に移動する場合

エラスティックチェーンを用いて
大臼歯を近心(前方)に移動する場合

歯槽骨からの反力により歯根の移動は遅れ、まず歯冠(歯肉の上の部分)だけが移動する

歯槽骨からの反力により歯根(しこん/歯肉に埋まっている歯の根の部分)の移動は遅れ、まず歯冠(しかん/歯肉の上の部分)だけが移動する

マルチブラケットはワイヤーとブラケットが強固に固定されているため、歯冠が移動した後、ワイヤーの弾性により、歯根が近心に移動する

マルチブラケットは
ワイヤーとブラケットが強固に固定されているため、
歯冠が移動した後、ワイヤーの弾性により、
歯根が近心に移動する

歯体移動の完了

歯体(したい)移動の完了

マウスピース型装置を使用した
矯正歯科治療のメカニクス

マウスピース型装置を用いて大臼歯を近心に移動する場合

マウスピース型装置を用いて
大臼歯を近心に移動する場合

歯槽骨からの反力により、歯根の移動は行えないうえに、上方に引く力が発生しないため、相対的に圧下(あっか/歯肉側に沈む)してしまう

歯槽骨からの反力により、歯根の移動は行えないうえに、
上方に引く力が発生しないため、
相対的に圧下(あっか/歯肉側に沈む)してしまう

両者の近心移動を比較すると……

マウスピースを用いた矯正歯科治療

マウスピース型装置を使用

大臼歯の歯根部分の移動が不足し、圧下している

マルチブラケット治療

マルチブラケット治療

大臼歯の歯根部分まで移動している

このように、マウスピース型装置を用いた治療の場合、装置が歯と強固につながっていないため、細かい歯の移動コントロールが難しいのが現実です。

矯正歯科治療には、歯を傾斜して動かす「傾斜移動」や、歯をねじる「回転」、歯を押し込む「圧下」、歯を引っ張り出す「挺出(ていしゅつ)」、歯根を動かす「トルク」といった歯の動かし方があります。

傾斜移動、トルク、挺出、圧下、回転

このうち学会誌の文献によると、「傾斜移動」と「捻転」についてはマウスピース型装置を使用した矯正歯科治療で問題なく治療できるとされていますが、歯根をしっかりと移動させる「トルク」や「挺出」、また捻転の中でも小臼歯や犬歯など円形に近い歯はマウスピースでは限界があると考えられています。

つまり、軽微な不正咬合にはマウスピースを、歯の移動が大きい複雑な不正咬合にはマルチブラケット治療を行う、あるいは治療の一部期間のみマウスピースを用いて、最終的にはマルチブラケットで仕上げるといった判断が大切で、それを行うだけの技術力と経験のある医療機関を選ぶことが最も重要となるのです。

マウスピース型装置を使用した矯正歯科治療を
安心安全に受けるための5つのPoint

最後に、マルチブラケットとマウスピースの歴史の差についても触れておきましょう。
ワイヤーを用いたマルチブラケットは今から100年以上前に、近代歯科矯正学の父とも呼ばれるエドワード・H・アングル博士によって考案され、以来、進化を続けてきました。これに対してマウスピースは、実際に臨床で使用されるようになったのは1999年。まだ30年弱の歴史しかありません。

今後は、現在起こっているような不測の事態を予防するための治療技術の確立や、治療中の状態をモニタリングする方法など、マウスピース型装置を使用した治療システムのアップデートが求められるといえるでしょう。

患者さんに知っておいてほしいこと

  1. マウスピースは”矯正装置の一つ”であり、万能な装置ではありません
  2. マウスピース型装置を使用した矯正歯科治療は、患者さん・術者の双方に有効な治療手段である一方、知識と技術の習得および経験をもった術者を受診する必要があります
  3. ネットやSNSの広告に惑わされずに、しっかりとした医療機関を選ぶ必要があります

マウスピースを用いた矯正歯科治療を安心安全に受けるためのKey Point

  • 1)マルチブラケット装置での治療も可能な診療所を選びましょう

    日本臨床歯科学会の認定医以上の資格をもっている担当医が常勤していると安心です

  • 2)契約書を交わすまでは装置の発注費などの治療費が生じないことを確認しましょう

    口約束でも治療契約が成立するため注意してください

  • 3)治療に入ることを急かす診療所には気をつけましょう

    初診相談、精密検査、コンサルテーション(治療目標と治療計画の立案)を行う中で、患者さん本人が治療を理解して治療に取り組む決心がつくまで考える時間をとることが可能であり、それから治療契約を行うという順序のある診療所を選択してください

  • 4)転医や治療中止の際の確認をしましょう

    転勤などで転医や治療を中断する際、治療の進行に合わせた治療費精算をどのような基準で行うのか、転医先の紹介などについても確認してください

  • 5)契約時には、費用や支払い方法についても確認しましょう

    万一の治療費精算のため、装置作製費用と治療の進行に基づいて発生する料金など、治療費の内訳などの説明を求め、支払い方法も検討してください

これらのことをぜひ頭に置いたうえで、安心安全な矯正歯科治療を受けてください。

日本臨床矯正歯科医会2025 (令和7)年度6月例会のお知らせ 

2025年6月 11日(水)、12日(木)に(令和7)年度通常総会・6月例会をベルサール九段にて開催いたします
隣接医学講演をはじめ、各委員会プログラム、 スタッフプログラム、学術展示、症例展示等、有益な 情報や体験を得ていただけるプログラムになっておりますので、ぜひ皆さまでご参加いただきますようお願い いたします。

《会期》 2025(令和7)年 6月11日(水)・12日(木)
《会場》 ベルサール九段(東京)
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル3, 4F

■ 主なプログラム (内容は変更の可能性あり)
○ 通常総会
○ 会員協議会
○ 新会員紹介

○ 学術委員会プログラム1
隣接医学講演 渡辺頼勝先生(東京警察病院形成外科・美容外科副部長)
○ 学術委員会プログラム2
アンコール賞受賞者発表
井上裕子会員(近畿北陸支部)
寺尾 牧 会員(東海支部)
○ 社会医療委員会プログラム
○ 研究倫理審査委員会プログラム

○ 編集委員会プログラム1
石川剛会員(編集委員会)
○ 編集委員会プログラム2 平賀順子会員(編集委員会)

○ 医療管理委員会プログラム1 『「公益社団法人日本臨床矯正歯科医会矯正歯科専任スタ
ッフキャリアアップ支援制度・SCAP(仮称)」の目標と検討経過報告』伊藤智恵会員(
社会医療委員会)
○ 医療管理委員会プログラム2(ドクター&スタッフ合同セミナー)
『弁護士×歯科医師の視点で考える 医院トラブル予防の実践知』
小畑真先生(弁護士法人小畑法律事務所代表弁護士・北海道大学客員教授)

○ 広報委員会プログラム1 『広報活動を「続けること」の意義~貴会の認知を超え
て、患者にとって正しい治療選択 の手助けになる広報へ~』 花上真由美 様(共同
PR株式会社)
○ 広報委員会プログラム2
『歯科におけるブランディングの真髄』 赤司征大 先生(WHITE CROSS株式会社)

○ スタッフプログラム1 『唾液の凄い力と再石灰化、その唾液を促すガムの活用法
について』
馬場園信吾 先生(江崎グリコ株式会社)

○ スタッフプログラム2 6月12日(木)14:00~15:15
『AIを活用した新しい働き方(仮)』 秋田正倫 様(エア・ウォーター株式会社
理事AI・DX推進室長)
○ 症例展示
○ 懇親会
※ HPにも随時情報を更新していきますのでご 確認ください。

● 大会参加費(事前申込み2025年6月2日(月)17:00 まで/6月2日(月)17:00以降)
○ 正会員:無料
○ 準会員:6,000円/7,000円
○ 会員家族(歯科医師)・勤務医:5,000円/6,000円
○ 会員診療所スタッフ(DH、DA、DT、その他): 6,000円/7,000円
○ 会員外大学関係者:5,000円/6,000円
○ 会員外:15,000円/16,000円 ○ 懇親会:7,000円/8,000円

*参加申し込み方法はウェブサイトからの申し込 みとなります。

https://www.kokuhoken.jp/jpao2025/ (例会HP)

ウェブサイトからのお申し込みが困難な場合には、お問い合わせ先までご連絡 ください。

● 会場へのアクセス
大会会場:ベルサール九段(東京)
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-8-10 住友不動産九段ビル3, 4F

(http//www.bellesalle.co.jp/shisetsu/iidabashi/bs_kudan/

● 2025(令和7)年度6月例会参加申込に関するお問い 合わせ先
〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9
(一財)口腔保健協会 学会部内 日本臨床矯正歯科医会事務局
Tel:03-3947-8891/Fax:03-3947-887

第20回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表

第20回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表

~“最優秀賞”は、神奈川県在住の佐藤 優萌さん、長野県在住の永井 智菜さんの2作品に決定!~

矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第20回ブレーススマイルコンテスト」の受賞作品を決定しました。
今回は「最高のスマイル!!ブレースとともに」をテーマに作品を募集した結果、全国の5歳から65歳までの幅広い年齢層から330作品とたくさんの応募を頂きました。第1次審査、第2次審査の結果、一般部門の「最優秀賞」は神奈川県在住の佐藤 優萌さん(17歳)の『最高の笑顔』、15歳以下のジュニア部門の「最優秀賞」は長野県在住の永井 智菜さん(10歳)の『水色と黄色のカラフルスマイル!』に決定いたしました。
また「優秀賞」の一般部門には埼玉県在住の高橋 道久さん(48歳)の『親子でスマイル』、ジュニア部門は東京都在住の遠藤 隼さん(15歳)の『仲良しなお友達と♡』、「大会賞」には京都府在住の佐藤 杏さん(10歳)の『夏祭り』が選ばれました。

最優秀賞、大会賞は2025年2月12日(水)、第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会内にて表彰いたします。

 

一般部門最優秀賞『最高の笑顔』
佐藤 優萌 さん(神奈川県在住)

【応募コメント】
小学3年生から現在まで約10年、ずっと矯正器具を着けています。日々綺麗になる歯並びを励みに、毎月の治療の痛みに耐えています。まだまだ私の治療は続く予定ですが、1年半前から矯正を始めた5つ上の姉と励まし合いながら今後も頑張っていきたいと思います。

 

ジュニア部門最優秀賞『水色と黄色のカラフルスマイル!』
永井 智菜 さん(長野県在住)

【応募コメント】

私は矯正歯科治療をすると決まった時、ブレースをつけることに憧れていたので、不安はなくむしろ嬉しかったんです。最初は痛くて好きな物も食べられなかったですが、だんだん慣れてきて、歯並びもとても良くなったことを自分でも実感しています!ブレースの色が選べたのも楽しくて、今月は、私の好きな水色と黄色のブレースにしてもらいました♪ 長野の夏の景色とマッチして、とても素敵な笑顔を撮ってもらいました!

 

一般部門優秀賞『親子でスマイル』
高橋 道久 さん(埼玉県在住)

【応募コメント】

父の私が先に矯正を始め、娘にも「やってみたら?」と勧めてみました。娘は高三から大学生活にかけて矯正器具が着くことに抵抗があった様子でしたが、「今ならまだ親が費用出してあげるよ」、「社会人になったら毎月ン万円自腹になっちゃうよ?」と言ったところ即決でした。優しい両親にきっと娘も感謝していることでしょう。たぶん。このスマイルが何よりの証拠です。笑さて肝心の治療は、日々歯並びが改善していることを実感でき、娘ともども喜んでいます。矯正器具は意外とすぐ慣れました。ワイヤーの調整などしてもらうと数日は若干の痛みがありますが、歯並びが良くなっている最中なのだと思えて逆に嬉しく(?)なります。のぶしま矯正歯科さんに感謝です。

 

ジュニア部門優秀賞『仲良しの友達と♡』
遠藤 隼 さん(東京都在住)

【応募コメント】

ダウン症という個性を持ち周りをいつも笑顔にさせてくれる息子です。歯列矯正は妹弟が先に始めていて憧れもありドクターも無理なく進めてくれているのでスムーズに進んでいます。あっという間に歯並びが綺麗になり感激しています。写真は仲良しなお友達と映画デートの後の1枚です。

 

大会賞『夏祭り』
佐藤 杏 さん(京都府在住)

【応募コメント】

矯正を初めて6ヶ月で驚くほど歯並びが整ってきて、自信を持って歯を見せて笑顔を出せるようになりました!! 装置の調整の後は、痛い時もありますがこれだけ歯並びがよくなってくるのを実感しているので頑張ります!

第52回日本矯正歯科医会大会・京都大会 プログラム

第52回日本矯正歯科医会大会・京都大会 プログラム

第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会 開催および大会参加募集のお知らせ

【第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会 開催および大会参加募集のお知らせ

第52回 日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会のご案内(第1報)

第52回 日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会のご案内(第1報)

2023(令和5)年度事業計画および財務諸表

2023(令和5)年度事業計画

 

2023(令和5)年度財産目録

2023(令和5)年度正味財産増減計算書

2023(令和5)年度正味財産増減計算書内訳表

2023(令和5)年度収支計算書

2023(令和5)年度収支計算書内訳表

2023(令和5)年度貸借対照表

2023(令和5)年度貸借対照表内訳表

2023(令和5)年度財務諸表に対する注記附属明細書

 

2024(令和6)年度事業計画

2024(令和6)年度事業計画

vol.35 矯正歯科治療トラブルの大きな原因 ―矯正歯科治療契約―

2024年3月のプレスセミナーより矯正歯科治療トラブルの大きな原因 ―矯正歯科治療契約―

矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(会長:陶山 肇)では、2024年3月21日(木)、メディア各社に向けて「矯正歯科治療トラブルの大きな原因 ―矯正歯科治療契約―」と題したセミナーを開催しました。今回は、その内容を踏まえ、治療に際してトラブルになりがちな問題と、その回避策を専門家の話を交えてご紹介します。(記事作成 2024年6月28日)取材・文:冨部志保子(編集・ライター)

近年人気のマウスピース装置を中心に
治療トラブルが増加

矯正歯科治療の広がりとともに増加するトラブル相談

咬み合わせと歯並びの改善を目的に行う矯正歯科治療。安定した咬み合わせを維持することは、歯科疾患の予防につながるとともに、口呼吸の改善や顎関節と咬み合わせのバランス向上など、さまざまなメリットがあります。
こうしたメリットが周知されてきたことで、昨今は「矯正歯科治療=子どもが受ける治療」という、かつての固定観念が薄れ、成長期の子どもからシニアまで、幅広い世代で治療する人が増えてきています。
と同時に、治療契約トラブルも目につくようになりました。その傾向は、日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が公式ホームページ上に開設している「矯正歯科何でも相談」に寄せられる相談からもみえてきます。
ちなみに、「矯正歯科何でも相談」とは、2004年3月からスタートした無料オンライン相談の窓口のことで、一般の方からメールで寄せられた矯正歯科治療に関する疑問や困りごとに、同会に所属する矯正歯科医がメールで回答するというものです。
開設以来、矯正歯科治療に対する社会の認知度の向上とともに相談件数が増加し、コロナ禍の2020年度は過去最多の461件に。その後、受付方法などの改定によって減少したものの、2023年度も200件以上の相談が寄せられています。

「矯正歯科何でも相談」の件数推移

「治療契約に関する問題」が原因のトラブルが、全体の34%

ここからは「矯正歯科何でも相談」に寄せられた相談から、過去5年間のトラブルについて、使用する装置別にみていきます。
矯正歯科治療に使用される装置の代表的なものは「マルチブラケット装置」ですが、ほかにもいくつかの種類があります。その中から、次の5つに絞ってご紹介しましょう。

主な矯正装置

マルチブラケット
マルチブラケット

歯の表面に歯科用接着剤でブラケット(矯正器具)を貼りつけ、その溝にアーチワイヤー(細い金属線)を通して3次元的に歯を移動させる装置。

リンガルブラケット
リンガルブラケット

歯列の裏側に矯正装置を装着して行う、外からは見えにくい装置。舌側(ぜっそく)矯正装置ともいわれる。

拡大床
拡大床

薄い入れ歯のような装置に、拡大ネジ(スクリュー)を埋め込み、そのネジを回すことで歯列を広げる装置。患者さん自身で取り外しができる。

機能的矯正装置
機能的矯正装置

口のまわりの筋肉の働きなどを矯正力として利用し、顎の骨格や歯並びを整える矯正装置。患者さん自身で取り外しができる。

アライナー
アライナー

弾力性のある薄い透明なプラスチックでできたマウスピース状の装置。患者さん自身で取り外しができる。

これらの装置別の相談割合は、次のとおりです。

5年間の装置別相談割合の推移

なお、マルチブラケット装置が装置別相談割合の筆頭となっているのは、矯正歯科治療ではマルチブラケット装置の使用が一般的で、使用する割合が高いためです。では、トラブルの原因は何でしょうか? 同じく、使用装置別にその原因をみていきましょう。

5年間の装置および原因別相談件数

トラブルの
原因
マルチ
ブラケット
リンガル
ブラケット
拡大床 機能装置 アライナー 合計
治療技術に
関する問題
298 27 39 3 121 488
転医や治療中止に
関する問題
67 8 4 2 25 106
治療目的、診断、
治療計画に
関する問題
51 2 14 5 22 94
矯正歯科医の
診療姿勢に
関する問題
58 4 4 1 15 82
治療費に
関する問題
34 3 6 0 30 73
治療リスクに
関する問題
42 6 2 1 6 57
院長有事に
関する問題
30 0 3 2 19 54
矯正装置に
関する問題
6 0 2 1 8 17
患者側の原因など
上記以外の問題
8 0 0 0 0 8
矢印

この結果を大別すると……

トラブルの原因

トラブルの原因を大別してみると、最も多いのは、治療の経過や結果への不満など「術者の技量や資質に関する問題」で、次いで転医や治療の中止に関することなど「治療契約に関する問題」となっています。
この中で、今回は見落とされがちな「矯正歯科治療の契約」に焦点をあて、その回避策についてご紹介します。

弁護士・井上先生にうかがいました
矯正歯科の治療契約や治療についての法的解釈

銀座清和法律事務所 弁護士 井上雅弘先生
銀座清和法律事務所弁護士 井上雅弘先生

これから矯正歯科治療を始める患者さんがトラブルを回避するには、どうすればよいのでしょうか。矯正歯科医会の顧問弁護士も務める銀座誠和法律事務所の弁護士 井上雅弘先生に、身近な問題事例を踏まえつつ法的な観点からお話しをうかがいました。

「矯正歯科何でも相談」に寄せられたトラブル事例

まずは、「矯正歯科何でも相談」に寄せられたトラブル事例を2つご紹介しましょう。
(ご相談者および頭蓋診療所のプライバシー保護の観点から、実際の相談内容を要約しています)

●事例1:治療をキャンセルしようとしたら、キャンセル料を取られた(20代女性)

【相談内容】
当初、治療するつもりはなかったのですが、いつも通っている歯科医院で矯正の話が進んでしまい、アライナー型矯正の治療費全額を支払いました。その後、院長も若く、矯正の認定医でもないので、不安になりキャンセルをしようとしたら、「もう器具を注文しているのでキャンセル料が 30 万かかる」と初めて言われました。この場合キャンセルしても、本当に30万は戻ってこないのでしょうか?

●事例2:転勤により転医しようとしたら拒否された(40代女性)

【相談内容】
転勤のため転医しようとしたら、転医できないと強く言われました。 「来られなくなるのは自己都合なので中止となり、資料も渡せない」とのことですが、泣き寝入りするしかないのでしょうか? 最初の説明では転勤などあれば、治療先を紹介すると言われたのですが、実際にはそんなこと言ってないとの一点張りです。 資料さえもらえればいいのですが、規定などはないのでしょうか?

注意ポイント1

「最初にいいましたよね?」
「いえ、聞いていません」
必ず契約書を取り交わしましょう

こうしたトラブルを回避するには、どうすればよいのでしょうか?

「まず、矯正歯科治療の契約は、一般的な医療治療と同様に『準委任契約』になります。これは治療の結果に対するものではなく、治療の過程でその対価を支払うことを約束する契約のことで、契約書などの書面がなくても成立します。つまり、口頭でも契約が成立してしまうので、患者さんは、まずそこに注意が必要です」

口頭で成り立つとはいえ、矯正歯科治療は基本的に自由診療で、治療費も高額。しかも、それなりの治療期間が求められます。そのため、必ず診療契約書を取り交わすことが大切なのですね。

「そうです。患者さんとしては、法的リスクを可能な限り回避するため、こうした契約書を用意している矯正歯科を選択することをおすすめします。また、治療契約書には、目安となる治療期間や料金の総額、内訳、リスクなどを記載されているのが通常です。契約書の内容は十分に確認し、わからないことはその場で矯正歯科医に質問し、理解しておきましょう」

契約書をよく確認するには、ある程度、時間が必要かもしれません。

「契約書を提示されたその場で締結する必要はありませんから、場合によってはいったん持ち帰り、日数をおいて検討するのもよいと思います」

注意ポイント2

「途中でやめたら返金はないと言われてしまった」
不利益な規定がないか、事前に契約書の確認を

続いて、治療を途中でやめたら返金されないというケースについての法的解釈はどのようなものでしょうか?

「民法上の規定では、受任者(=術者)は、受任事項を履行した後でなければ、報酬を請求できないとされています。よって、途中で治療を終了する場合は、すでに履行した割合に応じてのみ、報酬を請求できます。言い方を変えると、報酬は後払いが原則ということです」

つまり、途中でやめても治療していない部分の返金はされるということですね。ただ、契約書の中には「途中で治療をやめても返金はない」と書かれたものもあるようですが……。

「一般的に矯正歯科治療は患者さんと矯正歯科医の契約なので、『消費者契約法』が適用されます。『消費者契約法』とは消費者の利益を守るための規定なので、矯正歯科医が患者さんにとって不利益な契約を仮に書面で交わしていたとしても、無効になる可能性が高くなります」

では、契約書にどう書かれていたとしても、実際には未治療分は返金される場合が多いということでしょうか?

「法的にはそうなります。ただし、歯科医側は契約書を根拠に返金を拒むことがあり、そうなると無用なトラブルの原因になりますから、契約書を交わすときに、こうした規定がないかを注意して確認しておくことが大切です」

注意ポイント3

「返金の基準が曖昧で……」
清算目安についても事前にチェックを

次に、治療途中でやめた場合の治療費の清算について。
相談事例の中に、「転医ができないので治療を中止できない」という内容がありましたが、治療途中での転医は実際に難しい問題なのでしょうか?

「医療的な観点からみた場合、今やめるべきではないという考えもあると思いますが、法的な観点でいうと、治療の途中であってもいつでも患者さんは自由にやめることができます」

【注意ポイント2】のところであったように「途中で契約を終了でき、治療費の精算もしてもらえる」ということですね。その際、例えば一括で前払いをした患者さんが、治療が半分程度進んだところで中断した場合、半額を返してもらえるということでしょうか?

「基本的にはそうなりますが、実際には歯科医側としても使用した装置の実費や検査費用といった諸費用がありますから、まったくの半額ではない可能性もあります。いずれにしても、返金の金額は、中断時における実施済みの割合がどれくらいなのかが重要です」
「矯正歯科治療には一律の明確な基準が存在するわけではありませんので、基本的には歯科医師と患者さんとで話し合って決めることになります。それでも解決しない場合、訴訟でも争われることがあります」
「また『アライナー』を用いた治療の場合は、治療開始時にマウスピース状の装置を作製するため、仮に契約締結からすぐに中止を申し出ても、作製した装置の製作料は返金されないので注意してください」

注意ポイント4

「治療の途中で医療法人が倒産したら?」
分割払いを選択しておくのも一案です

最後に、治療を受けている矯正歯科が倒産・閉鎖などした場合はどうなるのでしょうか?

「さきほどお話ししたとおり、治療の途中で中止した場合は、理論的には払いすぎた治療費は返金されますが、倒産・閉鎖した医療法人からお金を取り返せるかは正直、五分五分といったところです。金融機関や旅行会社が倒産した場合は、利用者を保護・救済する制度がありますが、歯科診療にはそうしたものが存在しません。
では、どうするかですが、やはり『契約書をしっかり見ること』につきます。あとは、診療費は最初に一括で前払いするのではなく、治療の進捗に応じた分割払にするのも一つの方法です」

多くの矯正歯科では分割払いを採用していますが、なかには一括払いのみという診療所もあるようですが。

分割払いに対応しているかどうかは、矯正歯科のホームページで確認できることが多いため、事前に確認しておきましょう。

矯正歯科医会からの提案
治療契約に関するトラブルを未然に防ぐために

ここからは、安心できる矯正歯科治療を受けていただくために、矯正歯科専門開業医の全国組織である矯正歯科医会の取り組みをご紹介します。

■矯正歯科診療所が備えるべき6つの指針

矯正歯科医会では、患者さん自身が信頼できる矯正歯科を見極めるための“受診時の目安”として、6つの指針を掲げています。

指針1頭部X線規格写真(セファログラム)検査をしている

セファログラムは診断のグローバル・スタンダードで、特に子どもの患者さんでは顎顔面の成長バランスや成長方向、量の予測をするために不可欠な検査です。

セファログラム

指針2精密検査を実施し、それを分析・診断した上で治療をしている

矯正歯科治療を行うためには、臨床検査として
①口腔内検査 ②顎機能と咬合機能の検査 ③顎のプロポーション検査 ④筋機能の検査、
また、診断資料の分析として
① 模型分析 ②頭部X線規格写真の分析
などの実施が不可欠です。

指針3治療計画、治療費用について詳細に説明をしている

矯正歯科では、検査結果を詳細に分析した上で診断を行い、治療計画を立案します。
治療計画については、わかりやすい治療のゴールやそのプロセスを患者さんに示しながら、それぞれの患者さんに適した治療装置とその効果,治療期間、第Ⅱ期治療の可能性(子どもの場合)、保定、後戻りの可能性や治療のメリット・デメリットおよび抜歯・非抜歯について説明を行います。
治療費用についても、治療費、調節料、支払い方法(一括・分割)、装置が壊れたときの対応、転医あるいは中止する場合の精算についても詳細説明を行い、患者さんの同意を得てから治療を行います。

指針4長い期間を要する治療中の転医、その際の治療費精算まで説明をしている

本会には治療中に転居等で診療所を変わらざるを得なくなった患者さんに、転居先にできるだけ近い矯正歯科を紹介する「転医システム」があります。

【紹介先】 当会所属の矯正歯科専門開業医※治療費の過不足も当会の取り決め目安に沿って精算

指針5常勤の矯正歯科医がいる

常勤の矯正歯科医がいることは、以下のようなメリットにつながります。
○治療において画像診断ができる撮影機器などの環境・設備が整っている
○矯正装置が取れてしまったなど器具に不具合があっても、すぐに対応できる
○同じ担当医による一貫治療が行える

指針6専門知識がある衛生士、スタッフがいる

矯正歯科への豊富な経験と知識があるスタッフがいることは、次のようなメリットにつながります。
○矯正歯科医の指導監督のもとに、患者さんへのさまざまな対応が可能となる
○矯正装置を装着している患者さんの口腔衛生指導が行える
○治療中の食事指導が行える

■安心できる矯正歯科治療契約を結ぶための7つの提言

加えて、今回ご紹介したトラブル事例を踏まえ、矯正歯科と治療契約を結ぶ際の注意点を「7つの提言」としてまとめました。

提言1矯正歯科治療を始める前には必ず治療契約書を取り交わしましょう

提言2治療契約書の内容を十分に理解し、納得してから契約しましょう

確認すべき事項① 治療契約や治療費に関連するリスク
確認すべき事項② 治療費
確認すべき事項③ 転医や中止の際の取り扱い

提言3転居やその他の理由で通院できなくなった場合に備えて、転医の方法、治療中止時の治療費の取り扱いを含む、その後の対応について説明を受けましょう

提言4モニター治療、セミナーを利用した相談会などの体裁を取った不適切な治療勧誘にご注意ください

提言5治療契約前に治療費の支払い方法についても確認しましょう

提言6治療契約の内容に変更が生じた場合には、変更箇所を書面で確認しましょう

提言7契約書と領収書を確認・保存しましょう

■やむを得ない場合の転医をサポート

矯正歯科医会では、トラブルを未然に防ぐために治療途中で患者さんがやむを得ず転医する場合は次のことに配慮しています。

  • ・転医やその後の治療について、患者さんに十分に説明する
  • ・転出する患者さんについては、確実に引き継ぎ医に紹介する
  • ・これまでの治療内容、今後の治療方針は確実に引き継ぎ医に伝える
  • ・患者さんの転出時は、「治療の進行程度」により、治療費を精算する

■目安となる返金の基準を提示

矯正歯科治療は一つの医療機関で完結することが理想です。それは治療方針・治療費が医療機関によって異なるため、転医することで新たに治療方針が変更する場合やさらなる治療費がかかる場合もあり、ほとんどの場合、治療期間も長引くためです。それでも転医しなければならない場合は、まずその理由を現在の医療機関にお伝えし、改善策を相談することを強くおすすめします。

矯正歯科医会ではマルチブラケット装置を使用して矯正歯科治療を行っている患者さんがやむを得ない理由で治療を中断する場合、診療報酬の精算目安を公開しています。

●永久歯列期のマルチブラケット装置による治療の場合

(既に全額入金となっている患者さんに対する返金割合の目安)

治療のステップ 返金額判断の目安
全歯の整列 60~70%程度
犬歯の移動 40~60%程度
前歯の空隙閉鎖 30~40%程度
仕上げ 20~30%程度
保定 0 ~ 5%程度

●乳歯列・混合歯列期の治療を開始した場合

1)第Ⅰ期治療分のみの治療契約をしている場合
○主訴または第Ⅰ期治療の目標が達せられていれば、治療終了として精算額は0円とする
○主訴が改善されていなかったり、治療の継続が必要と判断されたりする場合には、
現在までの治療内容と今後予想される治療期間を考慮して決定する

2)第Ⅱ期治療(永久歯列期)まで含めて治療費の契約をしている場合
第Ⅰ期治療が終了していれば、精算判断の目安は40%程度とする

■契約書のひな形を作成し提供

矯正歯科医会では、患者さんに不利益が生じないよう、治療契約時に注意すべき点を踏まえたモデル契約書を作成し、所属会員への周知を図っています。

矯正歯科治療契約書のひな形

矯正歯科治療契約書のひな形矯正歯科治療契約書のひな形

なお、矯正歯科医会の公式ホームページには、同会に所属する全国の矯正歯科診療所のリストがあります。安心・安全な治療のために、ぜひお役立てください。

第20回ブレーススマイルコンテスト入賞作品発表

第20回ブレーススマイルコンテスト入賞作品発表

第20回を迎えた矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「ブレーススマイルコンテスト」。
今回は「最高のスマイル‼︎ ブレースとともに」をテーマに、全国から330作品が寄せられました。
応募して下さった皆様、ありがとうございました。

9月19日に行われた一次審査の結果、12作品の入賞が決定しました。

一次審査の様子

 

12作品の中から最優秀賞、優秀賞が皆様の投票によって選ばれ、2025年 2月12日、「第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会」 期間中に表彰される予定です。

下の写真が今回受賞した12作品です

写真とコメントから、あなたにとってのNo.1スマイルを選んで下さい!
投票期間は10月29日(火)~11月20日(水)です。

 

【入賞作品】

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『青空のもと、無人島での輝きスマイル!』

応募コメント
「人に見られる仕事をしており、今まで気にしていなかった歯並びを気にするようになりました。歯が綺麗に並んできたある日、その仕事の現場で、「笑顔素敵ですね、なんか歯並び良い!」と人生で初めて褒めてもらい、長い年月が掛かっても取り組んで良かったと思いました。

 

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『最高の笑顔』   

応募コメント
「小学3年生から現在まで約10年、ずっと矯正器具を着けています。日々綺麗になる歯並びを励みに、毎月の治療の痛みに耐えています。まだまだ私の治療は続く予定ですが、1年半前から矯正を始めた5つ上の姉と励まし合いながら今後も頑張っていきたいと思います。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『Honeymoon in Italy!!!』

応募コメント
「大人になってからの治療で少し抵抗はありましたが、恋愛には支障がなくて良かったです(笑)。辛い時期やストレスを感じることもありましたが、やって良かったと思っています。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『大好き!!』

応募コメント
「おじいちゃんが作った大きなトマトにかじりつくのが小さい頃からの私の夏の風物詩!

治療を始めてもうじき二年。歯が痛くなるときもありますがきれいな歯並びで大人になってもたくさん食べていくためにこれからも治療を頑張っていきます!」

 

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『心から笑える日々』

応募コメント
「歯並びについて以前から気にはなっていたものの、仕方がないことと諦め、今さら矯正するのは贅沢かなと思っていました。しかし、自分の歯並びがどんどん変わっていくのが楽しくて、鏡を見るのが嬉しかったです。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテスト 入賞作品》

作品タイトル 『親子でスマイル』


応募コメント
「父の私が先に矯正を始め、娘にも「やってみたら?」と勧めてみました。娘は高三から大学生活にかけて矯正器具が着くことに抵抗があった様子でしたが、「今ならまだ親が費用出してあげるよ」、「社会人になったら毎月ン万円自腹になっちゃうよ?」と言ったところ即決でした。優しい両親にきっと娘も感謝していることでしょう。たぶん。このスマイルが何よりの証拠です。笑 さて肝心の治療は、日々歯並びが改善していることを実感でき、娘ともども喜んでいます。矯正器具は意外とすぐ慣れました。ワイヤーの調整などしてもらうと数日は若干の痛みがありますが、歯並びが良くなっている最中なのだと思えて逆に嬉しく(?)なります。のぶしま矯正歯科さんに感謝です。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『なかよし姉妹』 

応募コメント
「前歯がきれいに揃ってきたので嬉しいです。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『仲良しなお友達と♡』 

応募コメント
「ダウン症という個性を持ち周りをいつも笑顔にさせてくれる息子です。歯列矯正は妹弟が先に始めていて憧れもありドクターも無理なく進めてくれているのでスムーズに進んでいます。あっという間に歯並びが綺麗になり感激しています。写真は仲良しなお友達と映画デートの後の1枚です。」


《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『水色と黄色のカラフルスマイル!』 

応募コメント
「私は矯正歯科治療をすると決まった時、ブレースをつけることに憧れていたので、不安はなくむしろ嬉しかったんです。最初は痛くて好きな物も食べられなかったですが、だんだん慣れてきて、歯並びもとても良くなったことを自分でも実感しています!ブレースの色が選べたのも楽しくて、今月は、私の好きな水色と黄色のブレースにしてもらいました♪ 長野の夏の景色とマッチして、とても素敵な笑顔を撮ってもらいました!」

 

 

《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『今日も元気に「行ってきまーす!」』 

応募コメント
「小学校2年生から歯科矯正をスタート。当初は「学校の友達に何か言われるかも、恥ずかしい」と不安を抱え登校する日々、給食時の装置脱着もトイレでこっそり行うほどでした。しかしそんな心配はどこへやら、みるみるうちに整ってキレイになってゆく歯並びに自信がつき、今ではこんなビックスマイルも余裕です!毎日笑顔で登校しています「行ってらっしゃい!」」

 

《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『仕上げして〜』 


応募コメント
「矯正器具が常に気になる毎日を過ごす事になったらどうしようと不安でしたが、今では仕上げの前に自分で鏡を見て矯正器具の隙間の食べかすを取ることが楽しいようで、楽しい?と聞くと「仕上げして〜」と笑っていました。まるで器具を楽しんでいるようでした。」

 

《第20回ブレーススマイルコンテストジュニア部門 入賞作品》

作品タイトル 『矯正しててもいくらでも食べれちゃうよ〜』 

応募コメント
「自分も昔矯正治療をしており、とても痛い記憶しかなかったので、今回こんな小さな子が矯正治療をすることにとても不安を感じていました。しかし、全く痛くないみたいで、治療のあとも大好きな物が食べれて幸せそうです。」

第20回ブレーススマイルコンテスト 作品募集開始!~募集は終了しました~

第20回ブレーススマイルコンテスト 作品募集開始!

~:『最高のスマイル‼︎ ブレースとともに』~

募集期間:2024年7月1日(月) ~ 8月31日(土) 

 

矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第20回 ブレーススマイルコンテスト」の作品募集を 2024年7月1日(月)から8月31日(土)まで行います。

本コンテストの今年のテーマは最高のスマイル‼︎ ブレースとともにです。

下記募集要項をご覧いただき、奮ってご応募下さい

第19回キッズ部門最優秀賞 受賞作品

『第 20 回ブレース スマイル コンテスト 募集要項』

テーマ 『最高のスマイル‼︎ ブレースとともに』
募集期間 2024年 7月 1日(月)から 8月 31 日(金) ※締切日必着
応募条件 ★応募者が被写体であり、矯正歯科治療中の方。応募者のブレース〈矯正装置〉がはっきりと写っていること。
★受賞の対象となるのは、応募者のみとなります。〈被写体は複数人可〉
★今後、日本臨床矯正歯科医会、日本歯科矯正器材協議会が行う啓発活動にご協力いただける方。
★応募作品はお一人につき1点のみとさせていただきます。
※複数名でのご応募は不可とします。
応募方法 デジタル写真データ(JPEG/PNG)でご応募ください。

<デジタル写真データの応募方法>
ページ下の応募フォームからご応募ください。
○デジタル写真データは1枚5MB程度でお送りください(2MB以上推奨)。

○必要事項:
応募者氏名(フリガナ)/年齢/郵便番号/住所/電話番号/メールアドレス(キャリアドメイン@docomo.ne.jpや @ezweb.ne.jpなどは受付不可です。)/治療医院名/治療医院電話番号/治療開始年月日/募集を知った方法〈医院、メディアなど〉/写真のタイトル/ご応募写真についてのコメント〈~100字程度〉

各賞 ※ご応募いただいた作品から入賞12作品(予定)を選出後、下記の各賞を選考します。
★最優秀賞(1名) ★優秀賞(1名) ★大会賞(1名)
賞金 ★最優秀賞(一般部門・ジュニア部門)各1名:賞金7万円
★優秀賞(一般部門・ジュニア部門)各1名:賞金3万円
★大会賞(1名):賞金3万円
★入選作品応募者にはQUOカード5,000円分進呈
受賞者発表 11月に日本臨床矯正歯科医会ホームページ等で入賞12作品(予定)を公開予定。12月に日本臨床矯正歯科医会ホームページ等で最優秀賞、優秀賞、大会賞等の発表を予定しています。
(日本臨床矯正歯科医会ホームページhttp://www.jpao.jp)※発表後、最優秀賞、優秀賞、大会賞受賞者の皆様には、2025年実施予定の表彰式へご招待させていただきます。またその他の受賞者の皆様にもご招待のご連絡をさせていただく場合がございます。
注意事項 ※撮影者の方、また撮影時以外のマスクの着用など、新型コロナ感染症に十分にご留意ください。
※応募作品(写真タイトル、応募コメントを含む)の使用及び著作権は日本臨床矯正歯科医会に帰属し、当会の書籍などの出版物やウェブサイト、PR・プロモーションのために使用させて頂きますので、あらかじめご了承ください。なお、応募作品の返却はいたしません。
※応募作品を日本臨床矯正歯科医会の出版物やウェブサイト、PR・プロモーション活動等に使用する場合、必要に応じ画像のトリミングや色調の補正等の加工を行う場合があります。
※第三者の権利(著作権、肖像権など)を侵害する作品は応募できません。応募作品に著作権や肖像権の問題が発生致しましても、当会はその一切の責任を負わないものとし、その責任・解決はすべて応募者に帰属するものと致します。
※応募作品(写真タイトル、応募コメントを含む)は、日本臨床矯正歯科医会の主催する催し、広報発表資料や広報誌、作品集等の出版物、ポスター・チラシ、ウェブサイト等で使用する場合がございます。また、応募作品(写真タイトル、応募コメントを含む)は、日本臨床矯正歯科医会が認めるメディア、協力団体等に提供する場合がございます。作品の使用にあたっては、応募者の氏名や年齢、居住都道府県の表示を行う場合がございます。
※応募作品の写真の使用を除き、応募に関する個人情報は、本コンテストに関連する業務(賞の発表や連絡を含む)以外には使用いたしません。
※本コンテストにご応募いただいた皆様には記念品として、応募作品を掲載した記念ポスターをお渡ししております。住所・連絡先の不明により記念ポスターが返送された場合、再送はいたしませんのでご了承ください。
後援 日本歯科矯正器材協議会
問い合わせ先 日本臨床矯正歯科医会 第20回ブレース スマイルコンテスト応募事務局
E-mail:brace-smile-contest@jpao.sakura.ne.jp

 

第20回ブレーススマイルコンテスト応募チラシはこちら

Instagram「ブレーススマイル2024」でも情報発信中!

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vol.34 素敵な笑顔にまっしぐら!「第19回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

「第19回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート&インタビュー 素敵な笑顔にまっしぐら!

矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(会長:陶山 肇)が
2005年から開催している「ブレーススマイルコンテスト(通称:ブレスマ)」。
それは名前が示すとおり、矯正歯科治療中の方を対象にした笑顔のフォトコンテストです。
今回のトレンドウォッチでは2024年2月21日(水)に行われたブレスマ表彰式の様子と受賞者の声を通して、
矯正歯科治療によって生まれる“素敵な笑顔”の秘密に迫ります!(記事作成 2024年4月18日)取材・文:冨部志保子(編集・ライター)

受賞作品が選ばれるまで

応募総数は、全国の6歳から65歳までの359点!

コロナ禍が終わり、約3年間続いたマスクの着用義務が解除された昨春以降、「口もと(=歯並び)が気になる」という人が増えています。

そこで検討されるのが、矯正歯科治療です。

よく噛める安定した咬み合わせは、見た目が美しいだけではなく、健康に生きるための土台となるもの。技術や矯正器材が進化した今、歯周組織が健康であれば矯正歯科治療は年齢を問わずに受けることができ、よく噛める整った歯並びを手に入れることができるのです。

19回目を迎えた今回の「ブレスマ」でも、こうした世の中の矯正歯科治療への理解の広まりを受け、全国の6歳から65歳までという幅広い年齢層の方から、359作品もの治療中のスマイルフォトが寄せられました。

第19回の応募チラシ
「第19回ブレーススマイルコンテスト」の応募ポスター。
どこかで目にしたことがあるのでは?

第19回の応募テーマは「素敵な笑顔にまっしぐら!」。このテーマを表現した作品は、それぞれに個性的です。

特に今回は、これまで1作品のみの選出だった最優秀賞が【一般部門】と【キッズ部門】に分かれたことで計2作品が選出されることとなり、応募者の年代がこれまで以上に広がりました。

また、インスタグラムなどSNSでの告知によってブレスマの認知度が高まったことで、主催する日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)の会員診療所以外の矯正歯科や、大学病院で治療を受けている患者さんからの応募が全作品中65作品と増加したのも今回の特徴です。

こうした中、受賞作品はどのようなプロセスを経て選ばれたのでしょうか? さっそく振り返ってみましょう。

一次審査で入選12作品が決定

事務局に集まった応募作品は、まず一次審査にかけられます。
今回、一次審査が行われたのは2023年9月21日(木)。全応募作品(写真とコメント)をテーブルの上に並べ、関係者らが1点1点をじっくりと見たうえで、12点の入選作を選出していきます。審査には、日本歯科矯正器材協議会、日本矯正歯科学会、日本学校歯科医会、東京都学校歯科医会、全国養護教諭連絡協議会の代表者の方々にお集まりいただきました。

皆さん、それぞれの立場で矯正歯科治療や歯の健康にかかわる方ばかりのため、机の上にずらりと並ぶ“ブレスマフォト”を前に、和やかなムードです。「この写真、いいですね」「この応募コメント、感動します」などと一つ一つの作品の前で足を止め、じっくり目を通しながら審査が続きました。そして全員で投票を行い、入選12作品が選出されました。

写真とコメントに熱心に見入る審査員の方々
写真とコメントに熱心に見入る審査員の方々

一次審査を通過した12作品は二次審査へとまわります。

今回は「第82回日本矯正歯科学会」(11月1日~11月3日)の期間中、入賞作品をパネル展示し、web投票を実施。加えて、11月1日~5日には一般からの厳正なweb投票を行い、第19回の最優秀賞2作品が選出されました。
※大会賞の選出は後日。

二次審査では、パネル展示した入賞作品を見て投票+web審査で受賞作品を選考
二次審査では、パネル展示した入賞作品を見て投票+web審査で受賞作品を選考

段階を踏み、審査する側も真剣かつ楽しみながら、受賞作品を選ぶのは毎年のこと。選ばれた作品はもちろんですが、残念ながら選ばれなかった作品にも、写された笑顔には輝くような未来への期待が込められていたのが印象的でした。

※応募していただいたすべての方には、後日、ブレスマ記念ポスターが進呈されました。

打ち合わせとリハーサルを経て本番へ

表彰式会場は長野駅直結の「ホテルメトロポリタン長野」

そして、迎えた2024年2月21日(水)。
「第19回ブレーススマイルコンテスト」の表彰式当日です。今回の開催場所は、JR長野駅直結の「ホテルメトロポリタン長野」。

運営にあたる広報委員の先生たち

表彰式は午後2時50分からの予定ですが、運営にあたる広報委員の先生たちは少し早めに集まり、全体の進行をチェックしながら、会場脇の控え室で受賞者の到着を待ちます。

午後12時、受賞者の梶川慶人さん(キッズ部門最優秀賞)と平林よし子さん(大会賞)がご到着。その後、全体の流れの確認や表彰式のリハーサルなどを行い、関係者全員で本番に備えます。

本番を想定したステージ上でのリハーサル。会場席ではベストショットの撮影準備も着々
本番を想定したステージ上でのリハーサル。会場席ではベストショットの撮影準備も着々

※今回は残念ながら大川浩子さん(一般部門最優秀賞)はお仕事のご都合でご欠席ですが、事前にオンラインでお話をうかがうことができました。後ほどご紹介します!

あたたかな拍手と笑顔があふれた表彰式

「ブレスマ」の輪を、これからも

舞台上でのリハーサルが終わると、いよいよ表彰式の始まり。
会場には続々と人が集まります。

舞台上でのリハーサルが終わると、いよいよ表彰式の始まり。会場には続々と人が集まります。
日本臨床矯正歯科医会副会長 佐藤國彦先生
日本臨床矯正歯科医会副会長
佐藤國彦先生

最初にステージに立ったのは、矯正歯科医会副会長・佐藤國彦先生。
その挨拶の中で、日本で生まれた「ブレスマ」が今日までの間に台湾、韓国、フィリピン、シンガポールと世界に広がっていることが紹介され、来年第20回という節目のときを迎えるのを機に、今後ますます大切に育てていきたいという決意が語られました。

続いて、「第19回ブレスマ」への応募が最も多かった会員診療所の発表です。

今回の「最多応募医院」は、30名の患者さんが応募した福岡県の「ながやま矯正歯科クリニック」です。実は、同診療所の受賞は昨年に続いて2年連続。副院長の永山哲聖先生がステージに上がると、あたたかな拍手が起こりました。

永山哲聖先生からのメッセージ

当診療所では、以前から応募期間中、待合室に「ブレスマ」ポスターを掲示しているほか、院長や私から患者さん一人一人に「ブレスマ」への応募をお願いし、リーフレットをお渡ししています。そしてダブってお伝えすることがないように、すでにお願いをした患者さんにはカルテに「ブレスマOK」と書き込むようにしています。このコンテストは患者さんのモチベーション向上に非常に役立つと思うので、これからも続けていくつもりです。

感謝状を受け取る永山先生(右)
感謝状を受け取る永山先生(右)

大会賞は、長野県在住の平林よし子さん

そして、いよいよ受賞者の表彰です。

まずは開催地である長野支部の先生方が選んだ大会賞の表彰から。

壇上のスクリーンに大きく映し出されたのは、陽ざしの中でご主人との仲睦まじい写真が印象的な平林よし子さん(ひらばやし・よしこ)さん(61歳)の作品『背中を押してもらって』です。

大会賞『背中を押してもらって』大会賞
『背中を押してもらって』
平林よし子さん

平林よし子さん

【応募コメント】

還暦を迎える少し手前。仕事も辞め、時間もある事だから『おもいっきり笑って人生楽しむ為』『歯周病リスクを減らして健康でいる為』に主人より矯正の提案をされました。正直年齢的に、矯正するべきなのか心配は大きかったです。5本の抜歯も決断が中々つかず、様子を見ながらの治療でした。ようやく歯並びが整ってきた今「矯正を始めて良かった」と心から思います。矯正が終わったらたくさん食べ歩きをして、今まで大きな口を開けるのが恥ずかしくてトライできなかったコーラスも始めてみようかなと思います。矯正を薦めてくれた主人には、心から感謝です。ありがとう。

主治医から花束を受け取る平林よし子さん
主治医から花束を受け取る平林よし子さん

お二人ともリラックスした、よい表情。ふだんからの関係のよさがこの一枚に現れているようです。ご主人からのひと言で治療をスタートし、将来の夢も広がったという平林さん、受賞おめでとうございます!

キッズ部門最優秀賞は、愛知県在住の梶川 慶人さん

続いては、キッズ部門最優秀賞に選ばれた愛知県在住の梶川 慶人(かじかわ・けいと)さん(10歳)の作品『暑さにも負けない笑顔!』です。

キッズ部門最優秀賞キッズ部門最優秀賞
『暑さにも負けない笑顔!』
梶川 慶人さん

梶川 慶人さん

【応募コメント】

痛みに弱い息子。ブレースがつく事で大好きなサッカーの負担にならないかな、痛くて嫌にならないかな、と不安の中始めた矯正でしたが、(親の心配をよそに)サッカー中もこの笑顔! まだ矯正を始めたばかりですが、キレイな歯並びに一歩一歩近づいていく姿を本人も嬉しそうに眺めています! 猛暑の中、サッカーフェスティバルで優勝した時の笑顔溢れる思い出の1枚。

副会長の佐藤先生から賞状を受け取る梶川慶人さん
副会長の佐藤先生から賞状を受け取る梶川慶人さん

作品タイトルどおりの輝く笑顔は、それだけでインパクト十分。その清々しい表情からは、矯正歯科治療が日常の中にすっかり溶け込んでいることが伝わってきます。梶川さん、受賞おめでとうございます!

優秀賞2作品目は、大阪府在住の小川友子さん

そして最後に、一般部門最優秀賞の発表です。
今回、数ある応募作品の中から選ばれたのは、三重県在住の大川浩子さん(46歳)の作品『矯正治療に年齢は関係ない!』です。

一般部門 最優秀賞『矯正治療に年齢は関係ない!』一般部門 最優秀賞
『矯正治療に年齢は関係ない!』
大川 浩子さん

大川 浩子さん

【応募コメント】

私の歯並びはリアス式海岸のようなガチャガチャの歯並びでした。ウララ矯正歯科クリニックの杉村院長のお勧めで矯正治療を始めました。キャンピングカーに乗って日本全国お片付け1人旅を120歳まで頑張るぞぉ~!

欠席された大川さんへは、主治医を通して賞状と賞金が送られます
欠席された大川さんへは、
主治医を通して賞状と賞金が送られます

著名な書家の「楽」という字のそばでヒマワリのお花となった大川さん。微笑みを浮かべた口もとには、ブレースがしっかりと装着されています。お顔と口もとに自然と目がいく演出が素晴らしいこの作品、見ているこちらまで明るい気持ちになってきます。
大川さん、受賞おめでとうございます!

第19回ブレーススマイルコンテスト受賞者の皆さんにうかがいました

表彰式ではこの後、受賞者の皆さんとのクロストークが行われ、治療への想いがそれぞれの言葉で語られました。実は、本番に先立ち、受賞者の皆さんには事前にお話をうかがっていました。ここでは、その事前インタビューを通して、表彰式では語られなかった本音も交えつつ受賞者の素顔に迫ります。

受賞者Interview-1

ブレースは、
第二の人生を楽しむ私の相棒です
一般部門 最優秀賞 大川 浩子さん(三重県/62歳)

※事前収録したオンライン画像より
※事前収録したオンライン画像より

受賞した写真は、どういうシュチュエーションで撮られたものですか?

一般部門 最優秀賞『矯正治療に年齢は関係ない!
一般部門 最優秀賞
『矯正治療に年齢は関係ない!』

撮影した場所は、自宅です。車庫にとめてある愛車のキャンピングカーの前で撮りました。もともと私は物流会社を経営していたのですが、還暦を機に息子に社長の座を譲ることにして、退職金代わりに手に入れたのが、このキャンピングカーです。今の私にとって、愛車で一人旅をする時間が何よりの楽しみになっているので、この車の前で撮るのが一番自分らしいと思いました。
ただ、こんなふざけた写真で最優秀賞がいただけるなんて思ってもみませんでした。光栄です。

キャンピングカーで一人旅、素敵ですね

ありがとうございます。私はこれまで両親と義理の両親の4人を同時に介護していた関係で、地元の三重県から外に出ることができなかったのですが、4人を無事に看取ることができ、社長業もしっかり次の世代に引き継ぐことができたので、今度は自分の時間を楽しもうと思って旅をしています。旅先では道の駅に泊まったり、各地の温泉を楽しんだり。いろんなお友達もできましたよ。

矯正歯科治療も、大川さんがずっとしたかったことなのでしょうか?

そうです。応募コメントに書いたように、もともと私の歯並びはリアス式海岸のように入り組んでいて、とりわけ下の歯はガチャガチャでした。ですから、笑うのが苦手でしたね。特に大きな口を開けて笑うとガチャガチャの歯が見えるので、思いっきり口を開けて笑うことができませんでした。

それで50代の頃、取り外しのできるプレート状の装置をつけて矯正歯科治療を始めることにしたんです。3年ほど装置を使いましたね。でも、ちょっと油断してはめずにいると、また元に戻ってしまったりして、なかなかきちんと歯が揃わなくて。そんなとき、趣味の乗馬を通して矯正歯科の先生と出会い、相談してみたところ、「あなたには、その治療法は合わないですよ』といわれて。それで3年ほど続けた治療をいったん、やめることにしたんです。

それは大変でしたね。その後に再び矯正歯科治療を始めたのですね

はい。その矯正歯科の先生から「今の歯並びを放置していると顎関節症になって、食事がおいしくとれなくなるかもしれませんよ」と言われたので、それは困ると。というのも、私は昔から120歳まで健康に生きることが目標なんです。そこには自分の歯でよく噛んで、おいしく食事を楽しむことも含まれているので、これは絶対に治さなきゃと思いました。

治療を始めてみて、いかがですか?

ちょうど今、ブレースをつけて1年半経ったところです。先生からは治療前に「60歳からの治療は痛いかもしれませんよ」と言われましたが、「2年ほど我慢すればキレイな歯並びになって、おいしいものをよく噛んで食べられる健康が手に入るなら、多少の痛みなんて気になりません」と答えて今に至ります。結局、痛みは思ったほどではありませんでした。最初の頃は毎月の通院でワイヤーを調整してもらった後に少しは感じましたが、そういうときは早めに眠るなど、痛みに意識を向けないように過ごしていました。治療の痛みは“慣れ”。慣れてしまえばこっちのものです。

大人の場合、矯正装置をつける前にむし歯や歯周病の治療をする方も少なくはないですが、大川さんはいかがでしたか?

私の場合は、親知らずが2本、斜めに生えていたので、口腔外科に入院して抜いてもらいました。ブレースをつけたのはその後です。大変でしたが、私は元来、考え方がポジティブなので、これを乗り越えればキレイな歯が手に入ると思い、治療する気持ちは揺らぎませんでした。

今、治療はどのような段階なのでしょう?

事前録画した動画で喜びを語る大川さん
事前録画した動画で喜びを語る大川さん

上下の歯に顎間ゴム(※)をかけて顎のゆがみをとってもらっているところです。ゴムは歯磨きと食事のときだけ外し、後はつけておくので、外した後にちゃんとつけるのは私の役目。忘れないように、ちゃんとつけていますよ。つければつけただけ、歯並びがキレイに仕上がりますから。おかげさまで、今年の夏前にはブレースが取れる予定です。

※顎間ゴム=主に上下顎の咬み合わせを補正するために使う小さな輪ゴム。

最後に、今、矯正歯科治療を検討中の方にメッセージをお願いします

最後に、今、矯正歯科治療を検討中の方にメッセージをお願いします

今、矯正歯科治療を考えている人がいたら、ぜひやってみてほしいですね。若いうちにするほうが、もしかしたら治療が楽で、お金も安く済むかもしれませんが、やりたいと思ったときが始めどきです。50代からでも60代からでも、きちんと治療をすれば健康が手に入るし、美しい歯並びで笑える人生になります。口もとの印象って大きいので、そこが整うと女性は美人に、男性はハンサムになって魅力アップできますよ。

受賞者Interview-2

カラーゴムの色を自分で決めて
治療生活を楽しんでいます!
キッズ部門 最優秀賞 梶川 慶人さん(愛知県/10歳)

キッズ部門 最優秀賞 梶川 慶人さん(愛知県/10歳)

受賞の知らせを聞いたときは、どう思いましたか?

うれしかったです。とれたらラッキーかなあと思っていたけど、本当にとれるとは思っていなかったので。応募した写真は、去年の夏、所属しているクラブチームのサマーフェスティバルで試合の後に、お母さんに撮影してもらったものです。試合で勝って、優勝がほぼ決まりっていうときだったので、自然に笑顔になりました。

★お母さま談:以前から「ブレスマ」のことは知っていて、息子が治療中に絶対応募しようと思い、いろんな写真を撮っていました。その中で、この写真はベストショット(笑)。ですから、選んでいただいてとてもうれしいです。

それでいい笑顔なのですね! サッカーはどれくらい続けているのでしょう?

幼稚園の頃からなので、もう7年くらい続けています。今のポジションはボランチっていって、攻撃も守備もする、一番よく走るポジションです。ブレースをつけていても特に困ることはなく、ふつうに練習も試合もできました。

ところで、治療する前は、どんな歯並びだったのですか?

キッズ部門 最優秀賞『暑さにも負けない笑顔!』
キッズ部門 最優秀賞『暑さにも負けない笑顔!』

上下の前歯の咬み合わせが逆で、ちょっと受け口ぎみでした。それに上の歯がデコボコしていました。

★お母さま談:矯正歯科の先生には、このまま放置すると永久歯が顎に入りきらないといわれました。それで今は顎を少し広げて歯が並ぶスペースをつくっている状態です。早めに治療を始めたおかげで、ブレースをつけて2~3か月で、前歯の咬み合わせが正常になりました。
下の娘も受け口ぎみで、慶人と似た歯並びなので同じ矯正歯科に通わせているところです。

受け口は早めの治療が肝心といいますから、よい選択でしたね。
慶人くんは、矯正歯科治療を始めることに対してどんな思いがありましたか?

いやじゃなかったです。歯並びも悪かったし、それが治るならいいなと思いました。それに、治療も痛そうじゃないなと思ったので。

実際に治療を始めてみて痛みはなかったですか?

ブレースをつけたのは去年の8月ですが、痛くなかったです。最初のときから全然平気でした。

★お母さま談:慶人は痛みに弱いほうなのに、一度も「痛い」と言ったことがなく、最初のときから普通にご飯も食べることができました。もしかすると先生が痛みを感じにくいようにゆっくりと歯を動かしてくださったのかもしれません。おかげで慶人の中では「矯正歯科治療=楽しいもの」になっていて、毎日鏡で自分の歯を見て楽しんでいます。

今日もカラーゴム(※)をつけていますね。
通院のたびに色を変えたりしているのですか?

表彰式では、お母様と妹さんが会場から梶川さんを見守りました
表彰式では、お母様と妹さんが会場から梶川さんを見守りました

はい。通院の前に、ブレースつけるカラーゴムを何色にするかを考えるのが楽しいです。
これまでにしたのは赤とか黄色。今日は表彰式のために青にしてみました。

★お母さま談:「ブレスマ」での受賞で自信がついたのか、それまではずっと透明のゴムだったのに、急に「カラーゴムにしたい」と言い出して、毎回いろんな色を楽しんでいます。その意味でも、今回の受賞は前向きに治療を受けるよいきっかけになったと思います。

※カラーゴム:ワイヤーをブラケットに固定するための小さなゴムのこと。

受賞者Interview-3

「百聞は一見にしかず」。
思い切って治療をして、本当によかった
大会賞 平林 よし子さん(長野県/61歳)

大会賞 平林 よし子さん(長野県/61歳)

応募コメントを読むと、ご主人の言葉から治療を始めたということですね

そうなんです。矯正歯科治療は若い人がするものという先入観があったので、きっと私は歯並びが悪いまま老後までいくんだろうと思っていました。
そんなとき、主人が「歯並びが悪いままだと歯が長持ちしないから、矯正歯科治療を受けてみたら?」と言ってくれて。そこから治療を考え始めました。

もともとはご自分の歯並びが気になっていたのですか?

左右に八重歯があって、歯に対してあごが小さく、下の前歯が重なっていたので、気にはなっていましたね。歯磨きもしづらかったし、頬の内側の肉をよく噛んで口内炎もできやすかったので。ただ、自分の歯並びのことで思い悩んでいたというほどでもありません。ですから主人の言葉を聞いたときは「え、今さら?」と思いました。

それから大人の矯正歯科治療ってどんなものかしらとインターネットで調べたのですが、年齢の高い人の症例はあまり出てこなくて。矯正歯科医の「何歳になっても治療はできる」という言葉はありましたが、何歳っていくつだろう? と(笑)。それで、まずは口コミを参考に、通いやすい矯正歯科に相談に行ってみることにしました。

矯正歯科に行ってみて、いかがでしたか?

新しい発見がありました。私はそれまで歯のガタつきしか気にしていませんでしたが、先生に、咬み合わせもずれていると言われて。噛むことに支障はありませんでしたが、そうなんだと驚きましたね。

あと、これはブレースをつける前に抜歯をしたときのことですが、抜いた歯の両側の歯に初期むし歯があったのも驚きでした。自分では歯磨きをしっかりしていたつもりだったので。それからブレースをつけての治療中には、安息時の舌の位置が通常より下がっていることも指摘されました。この状態だと歯並びを治しても、またもとに戻りやすいからと、今、舌の癖を治すトレーニングもしています。

ブレースをつける前には5本の抜歯もされたのですね。
治療を始めるにあたって不安な点などはありましたか?

大会賞『背中を押してもらって』
大会賞『背中を押してもらって』

ブレースをつけてむし歯にならないかとか、5本の歯を一度に抜くのが怖いからどうしたらいいかとか、当初はいろいろありましたが、そのつど先生に相談し、先生もとことん話を聞いてくださったので、一つ一つ自分で納得したうえで進んでいけました。

矯正歯科治療について、改めて今どんなふうに思いますか?

矯正歯科治療について、改めて今どんなふうに思いますか?

最初は、ガタつきさえ治ればいいので、部分矯正でも構わないと思っていたのですが、さっきお話ししたように咬み合わせに問題があることがわかり、全部の歯にブレースをつけての治療になりました。結果として、その選択はとてもよかったと思っています。本格的な治療をしたからこそ気づけたことがたくさんありましたから。歯並びが悪いまま年齢を重ねていたら、大変なことになっただろうなと思います。

今は治療を始めて丸3年経ち、ブレースにも慣れ、硬い食べものでも噛み切ることができます。ただ、食事ではブレースに引っかかりやすいパスタは避けています。治療が終わったら、友達とゆっくりパスタランチを楽しみたいですね。

最後に……

「ブレスマ」はこれからも毎年開催され、今年の6月からは第20回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、矯正歯科治療の素敵な記念に、ぜひ「ブレスマ」をご活用ください!

「ブレスマ」に関する詳細は、矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。

※受賞者の年齢は作品応募時のものです。

歯と歯並びのニューズレターvol.14

「歯と歯並びのニューズレターVol.14」PDFデータはこちらから取得できます。

院内に掲示したり、患者さんやお知り合いの一般歯科へ配布したりするなどしてご活用下さい。

歯と歯並びのニューズレターVol.14

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会のお知らせ (再)

2024(令和6)年4月25日

会員各位

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会

 会長     陶山  肇

日本臨床矯正歯科医会2024年度通常総会・6月例会のお知らせ (再)

拝啓

陽春の候、皆様におかれましてはお健やかにご活躍のことと存じます。

さて、日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会を2024年6月12日(水)13日(木)に、大阪ガーデンパレスにて開催いたします。例会では会員の皆様に有益な情報や体験を得ていただけるように配慮したプログラムになっておりますので、是非皆さまでご参加いただきますようお願いいたします。

敬具

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6年度通常総会・6月例会 開催要項

 

開催日:2024(令和6)年6月12日(水)・13日(木)

12日(水)12時50分より受付開始の予定

 

会場:大阪ガーデンパレス   〒532-0003 大阪市淀川区西宮原1-3-35

TEL:06-6396-6211(代)

https://www.hotelgp-osaka.com/

 

メイン会場   2階「桜・桐」     症例展示会場  2階「桜・桐」

スタッフ会場 2階「松」       懇親会        2階「松」

 

交通アクセス:新大阪駅から無料シャトルバスで3分。新大阪駅北口から徒歩10分

シャトルバスご利用の際には下記の案内をご利用ください

https://www.hotelgp-osaka.com/access/

 

※2022年に開催した会場とは異なります

 

 大会参加費:事前申込み2024(令和6)年6月3日(月)17:00まで

事前/当日

正会員:                         無料

準会員:                   6,000円/ 7,000円

会員家族(歯科医師)・勤務医:                     5,000円/ 6,000円

会員診療所スタッフ(スタッフプログラム):     6,000円/ 7,000円

会員外大学関係者:                                5,000円/ 6,000円

会員外(今後入会を考えているもの):             15,000円/16,000円

懇親会:                    8,000円/ 9,000円

プログラム集(当日購入):                  500円

 

  • 申込時の注意事項

63日(月)1700が締め切りですので、期限までに下記ウェブサイトにてお申し込みください。また、参加費の振り込みがない場合でも、名札作成のため必ずお申し込みください。

*参加申し込み方法はウェブサイトからの申し込みとなります。ウェブサイトからのお申し込みが困難な場合には、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

 

以下のウェブサイトからお申込みください。

http://www.kokuhoken.or.jp/form/jpao/reikai/

   

*上記ウェブサイトでは参加申込と参加費の決済を合わせて行うことができます。

 

 2024(令和6)度通常総会・6月例会 参加申込に関するお問い合わせ先

〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9  Tel:03-3947-8761/Fax:03-3947-8873

財)口腔保健協会 コンベンション事業部内 日本臨床矯正歯科医会事務局

 

日本臨床矯正歯科医会 2024(令和6)度通常総会・6月例会 プログラム

  • 受   付       1日目12時50分~
  • 開 会 式          13時20分~13:30
  • 通 常 総 会        13時30分~
  • 新会員紹介(渉外委員会)  会員協議会終了後

 

  • 学術委員会プログラム1

隣接医学講演「小児歯科医の視点から見た早期矯正歯科治療とその限界」

石谷徳人先生(いしたに小児・矯正歯科クリニック)

  • 学術委員会プログラム2

アンコール賞受賞者発表

「口唇口蓋形成術のみを受けた中高年の両側性唇顎口蓋裂症例」

大澤雅樹会員(中四国支部)

 

「Angle classⅡDiv.1,下顎後退,過蓋咬合及び左側鋏状咬合症例」

犬童寛治会員(九州支部)

 

  • 研究倫理審査委員会プログラム

「研究倫理審査を受けるにあたっての注意点について」

横田俊明会員(学術委員会)

 

  • 社会医療委員会プログラム

「アライナー矯正治療で見落としやすい間違った矯正治療のゴール」

藤山光治会員(社会医療委員会)

 

  • 編集委員会プログラム

「「投稿の手引き」および「投稿要領」の改訂のお知らせ」

石川剛会員(編集委員会)

 

  • 医療管理委員会プログラム1

「医療機関のサイバーリスクの現状とその対策について」

白川靖博様(東京海上日動火災保険株式会社 医療・福祉法人部 営業第二チーム)

 

  • 医療管理委員会プログラム2

「2023 JpAO サーベイ」

岩村博満会員(医療管理委員会)

 

  • 広報委員会プログラム1

「患者説明用ツールの現状と今後について」

藤田昌樹会員(広報委員会)

 

  • 広報委員会プログラム2

「第20回ブレーススマイルコンテストへ向けて」

清水唯行会員(広報委員会)

 

  • スタッフプログラム1 (会場:2階「松」)

「はじめてのNISA、iDeCo」

久保朋子先生(金融・証券インストラクター)

 

  • スタッフプログラム2 (会場:2階「松」)

「良好なコミュニケーションのための“スマイルトレーニング”」

舩木純三先生(神奈川支部)

 

  • 症例展示 (会場:2階「桜・桐」)
  • 懇親会  (会場:2階「松」)
  • 新会員オリエンテーション (会場:4階「401会議室」) 対象:新会員
  • 支部長会         (会場:4階「401会議室」) 対象:各支部支部長または副支部長
  • 大会連絡会 (会場:4階「401会議室」) 2日目閉会式終了後
  • 第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会案内(近畿北陸支部)
  • 閉 会 式

 

矯正歯科医会HPにも随時情報を掲載していきますので、ご確認ください。

 

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会 日程表

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会 日程表

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会のお知らせ

2024(令和6)年3月30日

会員各位

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会

会 長   陶山 肇

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会のお知ら

拝啓

早春の候、皆様におかれましてはお健やかにご活躍のことと存じます。

さて、日本臨床矯正歯科医会2024年度通常総会・6月例会を2024(令和6)年6月12日(水)・13日(木)に、大阪ガーデンパレスにて開催いたします。例会では会員の皆様に有益な情報や体験を得ていただけるように配慮したプログラムになっておりますので、是非ご参加いただきますようお願いいたします。

敬具

日本臨床矯正歯科医会2024(令和6)年度通常総会・6月例会開催要項

開催日:2024(令和6)年6月12日(水)・13日(木)

12日(水)12時50分より受付開始の予定

会場:  大阪ガーデンパレス(大阪)   〒532-0003 大阪市淀川区西宮原1-3-35

TEL:06-6396-6211(代)

https://www.hotelgp-osaka.com/

メイン会場 2階「桜・桐」   症例展示会場  2階「桜・桐」

スタッフ会場 2階「松」     懇親会 2階「松」

交通アクセス:新大阪駅から無料シャトルバスで3分。新大阪駅北口から徒歩10分

シャトルバスご利用の際には下記の案内をご利用ください

https://www.hotelgp-osaka.com/access/

※2022年に開催した会場とは異なります

 

 大会参加費:事前申込み2024(令和6)年6月3日(月)17:00まで

事前/当日

正会員:                            無料

準会員:                  6,000円/ 7,000円

会員家族(歯科医師)・勤務医:                               5,000円/ 6,000円

会員診療所スタッフ(スタッフプログラム):          6,000円/ 7,000円

会員外大学関係者:                                             5,000円/ 6,000円

会員外(今後入会を考えているもの):                 15,000円/16,000円

懇親会:                    8,000円/  9,000円

プログラム集(当日購入):                 500円

  • 申込時の注意事項

63日(月)1700が締め切りですので、期限までに下記ウェブサイトにてお申し込みください。また、参加費の振り込みがない場合でも、名札作成のため必ずお申し込みください。

*参加申し込み方法はウェブサイトからの申し込みとなります。ウェブサイトからのお申し込みが困難な場合には、下記の問い合わせ先までご連絡ください。

 

以下のウェブサイトからお申込みください。

http://www.kokuhoken.or.jp/form/jpao/reikai/

   

*上記ウェブサイトでは参加申込と参加費の決済を合わせて行うことができます。

 

 2024(令和6)年度通常総会・6月例会 参加申込に関するお問い合わせ先

〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9  Tel:03-3947-8761/Fax:03-3947-8873

財)口腔保健協会 コンベンション事業部内 日本臨床矯正歯科医会事務局

 

日本臨床矯正歯科医会 2024(令和6)年度通常総会・6月例会 プログラム

  • 受   付       1日目     12時50分~

2日目      9時00分~

  • 開 会 式             13時20分~13:30分
  • 通 常 総 会                13時30分~
  • 新会員紹介(渉外委員会)       会員協議会終了後

 

  • 学術委員会プログラム1

隣接医学講演「小児歯科医の視点から見た早期矯正歯科治療とその限界」

石谷徳人先生(いしたに小児・矯正歯科クリニック)

  • 学術委員会プログラム2

アンコール賞受賞者発表

「口唇口蓋形成術のみを受けた中高年の両側性唇顎口蓋裂症例」

大澤雅樹会員(中四国支部)

「Angle classⅡ、1類上顎前突(下顎後退型)」

犬童寛治会員(九州支部)

  • 研究倫理審査委員会プログラム

「研究倫理審査を受けるにあたっての注意点について」

横田俊明会員(学術委員会)

  • 社会医療委員会プログラム

「アライナー矯正治療で見落としやすい間違った矯正治療のゴール」

藤山光治会員

  • 編集委員会プログラム

「「投稿の手引き」および「投稿要領」の改訂のお知らせ」

石川 剛会員(編集委員会)

  • 医療管理委員会プログラム1

「医療機関のサイバーリスクの現状とその対策について」

白川靖博様(東京海上日動火災保険株式会社 医療・福祉法人部 営業第二チーム)

  • 医療管理委員会プログラム2

「2023 JpAO サーベイ」

岩村博満会員(医療管理委員会)

  • 広報委員会プログラム1

「患者説明用ツールの検討 ブックレットとMOOK本を比較して」

藤田昌樹会員(広報委員会)

  • 広報委員会プログラム2

「第20回ブレーススマイルコンテストへ向けて」

  清水唯行会員(広報委員会)

  • スタッフプログラム1 (会場:2階「松」)

「はじめてのNISA、iDeCo」

 久保朋子先生(金融・証券インストラクター)

  • スタッフプログラム2 (会場:2階「松」)

「良好なコミュニケーションのための“スマイルトレーニング”」

 舩木純三先生(神奈川支部)

  • 症例展示 (会場:2階「桜・桐」)
  • 懇親会  (会場:2階「松」)
  • 新会員オリエンテーション (会場:4階「401会議室」)対象:新会員
  • 支部長会         (会場:4階「401会議室」)対象:各支部支部長または副支部長
  • 大会連絡会 (会場:4階「401会議室」) 2日目閉会式終了後
  • 第52回日本臨床矯正歯科医会大会・京都大会案内(近畿北陸支部)
  • 閉 会 式

 

 

第51回日本矯正歯科医会大会・長野大会_Web用.pdf

第51回日本矯正歯科医会大会・長野大会_Web用

第19回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表

第19回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表

~“最優秀賞”は、三重県在住の大川 浩子さん、愛知県在住の梶川 慶人さんの2作品に決定!~

矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第 19回ブレース スマイル コンテスト」の受賞作品を決定しました。
今回は「素敵な笑顔にまっしぐら!」をテーマに作品を募集した結果、全国の6歳から82歳までの幅広い年齢層から359作品とたくさんの応募を頂きました。第1次選考、第2次選考と厳正な審査の結果、一般部門の「最優秀賞」に輝いたのは三重県在住の大川 浩子さん(62歳)の『矯正治療に年齢は関係ない!』、12歳以下のキッズ部門の「最優秀賞」は愛知県在住の梶川 慶人さん(10歳)の『暑さにも負けない笑顔!』に決定いたしました。
また「大会賞」には長野県在住の平林 よし子さん(61歳)の『背中を押してもらって』が選ばれました。

最優秀賞(一般部門、キッズ部)、大会賞は2024年2月21日(水)、第 51 回日本臨床矯正歯科医会大会・長野大会内にて開催する表彰式にて表彰する予定です。

 

一般部門 最優秀賞『矯正治療に年齢は関係ない!』
大川 浩子さん(三重県在住)

【応募コメント】
私の歯並びはリアス式海岸のようなガチャガチャの歯並びでした。ウララ矯正歯科クリニックの杉村院長のお勧めで矯正治療を始めました。キャンピングカーに乗って日本全国お片付け1人旅を120歳まで頑張るぞぉ~!

 

キッズ部門 最優秀賞『暑さにも負けない笑顔!』
梶川 慶人 さん(愛知県在住)

【応募コメント】

痛みに弱い息子。ブレースがつく事で大好きなサッカーの負担にならないかな、痛くて嫌にならないかな、と不安の中始めた矯正でしたが、(親の心配をよそに)サッカー中もこの笑顔!まだ矯正を始めたばかりですが、キレイな歯並びに一歩一歩近づいていく姿を本人も嬉しそうに眺めています!猛暑の中、サッカーフェスティバルで優勝した時の笑顔溢れる思い出の1枚。

 

大会賞『背中を押してもらって』
平林 よし子さん(長野県在住)

【応募コメント】

還暦を迎える少し手前。仕事も辞め、時間もある事だから『おもいっきり笑って人生楽しむ為』『歯周病リスクを減らして健康でいる為』に主人より矯正の提案をされました。正直年齢的に、矯正するべきなのか心配は大きかったです。5本の抜歯も決断が中々つかず、様子を見ながらの治療でした。ようやく歯並びが整ってきた今「矯正を始めて良かった」と心から思います。矯正が終わったらたくさん食べ歩きをして、今まで大きな口を開けるのが恥ずかしくてトライできなかったコーラスも始めてみようかなと思います。矯正を薦めてくれた主人には、心から感謝です。ありがとう。

歯と歯並びのニューズレターvol.13