矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?|治療の開始時期・治療方法(成人):よくある質問・何でも相談室:矯正歯科治療のお話|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?

よくある質問と相談室

2.治療の開始時期・治療方法

Q. 矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?
A. いくつになっても治療できます。ただし……。


 力を加えつづけると歯が位置を変えるのは、子どもでも、青年でも、高齢の方であっても同じです。歯を動かすうえで、歯ぐきや歯槽骨(しそうこつ/歯を支える骨)などに問題がなければ、50代や60代でも矯正歯科治療を受けることができます

 ただし、50代くらいになると、むし歯ですでに歯を失っていたり、歯周病で歯を支える土台である歯槽骨が減ってしまい、歯の健康が損なわれているようなケースも少なくありません。矯正歯科治療で歯を移動するには、歯ぐきや歯槽骨が健康でなければいけませんから、歯周病のような病気があると、まずその治療を優先させることになります。顎関節症(がくかんせつしょう)がある場合でも同様です。

 そのため、患者さんが治療をはじめる年齢が高くなればなるほど、矯正歯科医としては細心の注意が必要となることは事実です。治療を希望される場合は、矯正歯科治療を専門とする歯科医のもとを受診することをおすすめします。そして、実際の治療では一人ひとりの状態に合わせて歯周病治療や顎関節治療、また歯の欠けた部分を修復する補てつ治療を専門とする診療科などと連携しながら、その患者さんにとって最適な治療方法を考えていくことになります。

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