2015年12月 9日

第11回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表

2015年12月7日

第11回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表
~最優秀賞は、橋本 夏果さん『夏はやっぱりスイカだね~』~

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会

矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会(会長:富永雪穂)では、矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第11回ブレーススマイルコンテスト」の受賞作品を決定しました。
今回は、「見て!私の歯、私の笑顔」をテーマに、全国の5歳から58歳までの幅広い年齢層から402作品と多くの応募がありました。第1次選考、第2次選考と厳正な審査の結果、「最優秀賞」に輝いたのは、和歌山県在住の橋本 夏果さん(13歳)の『夏はやっぱりスイカだね~』でした。また、「優秀賞」には、 大越 咲由莉さん・仁平 奈穂さん(富山県在住)、伊野 翔真さん(長野県在住 ※「長野大会賞」同時受賞)の2作品が、そのほか「審査員特別賞」が選ばれました。なお、表彰式は、2016年2月24日(水)にホテルメトロポリタン長野(長野県長野市)で開催いたします。

最優秀賞『夏はやっぱりスイカだね~』 橋本 夏果さん(和歌山県在住)

最優秀賞『夏はやっぱりスイカだね~』 橋本 夏果さん
【応募コメント】
徐々に歯並びがきれいになり、毎日鏡をみてウットリします。治療前はなかなか笑顔になれませんでしたが、歯並びがきれいになったら自信をもって笑顔になれると思います。治療が終了する日が楽しみです。

優秀賞『いつもの笑顔』 大越 咲由莉・仁平 奈穂さん(富山県在住)

優秀賞『いつもの笑顔』 大越 咲由莉・仁平 奈穂さん
【応募コメント】
矯正治療を受けた直後は歯を見せて笑顔を作る事に多少のためらいや抵抗がありました。しかし同じ矯正治療を受けている人がとても可愛らしい魅力的な笑顔を自然と皆に見せているのを見て勇気づけられ自信を持って笑顔を見せれる事が出来ました。最近では友達に良くなってきた歯並びについて褒められるようになり矯正治療を受けて良かったと真に思いました。

優秀賞・長野大会賞『仕上げ磨きby弟』 伊野 翔真さん(長野県在住)

優秀賞・長野大会賞『仕上げ磨きby弟』 伊野 翔真さん
【応募コメント】
装置のクッションになるゴムを、毎月一回何色のゴムにするか選んでつけてもらうのが楽しみです。(今月は青です)歯磨きは大変だけど、たまに弟が仕上げ磨きを手伝ってくれるので、がんばってきれいな歯並びになりたいです!

審査員特別賞『Be Happy!~最高の笑顔を~』 横山 和也さん(大阪府在住)

審査員特別賞『Be Happy!~最高の笑顔を~』 横山 和也さん(大阪府在住)
【応募コメント】
2010年に大怪我で車椅子ユーザーになりました。障がい者となり、うつむき加減の日々でしたが、高校生時代に断念した矯正治療の再開を10年ぶりに決意し、自身の結婚式で最高の笑顔を取り戻しました。笑顔は奇跡を起こします!

第11回ブレーススマイルコンテストの概要
1 テーマ 「見て!私の歯、私の笑顔」
2 募集期間 2014年2015年6月1日(月)から9月30日(水)まで
3 応募条件 応募者が矯正歯科治療中の方
4 表彰式 2016年2月24日(水)
ホテルメトロポリタン長野(長野県長野市)
5 応募総数 402作品
6   賞  最優秀賞1作品
優秀賞2作品(うち1作品は長野大会賞同時受賞)
審査員特別賞1作品
7 主 催 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
日本歯科矯正器材協議会

【本件に関する問い合わせ先】
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
(広報代行)共同ピーアール株式会社 第10業務局 担当:北条、大須賀
電話 03-3571-5238  FAX 03-3571-5360

2015年12月 2日

第43回日本臨床矯正歯科医会長野大会案内

43-1.jpg公益社団法人・日本臨床矯正歯科医会(会長 富永雪穂)は第43回長野大会(大会長 堀内敦彦)を平成28年2月24・25(水・木)の両日、ホテルメトロポリタン長野にて開催いたします。今大会のテーマは「治療の質の向上のために―蓄積された臨床データを読み解く―」です。

大会テーマに即した臨床セミナーや、矯正臨床の重要課題を採り上げた当医会ならではの多彩なプログラムはもちろん、スタッフプログラムにおいてはラウンド・テーブル・ディスカッションも企画しました。ぜひ医院のスタッフ皆様でご参加ください。

【主なプログラム】

○臨床セミナー1 2月24日(水)15:00~17:00

『治療の質の向上のためにー蓄積された臨床データを読み解くー』
 「矯正治療の質向上のために -基本コンセプトと長期安定性の考察-」
  齋藤 功  先生(新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯科矯正学分野教授)
 「術後10年以上経過した症例の臨床データを読み解くー骨格性I級不正咬合について―」
  稲毛 滋自 会員(学術委員会)

○臨床セミナー2 2月25日(木)9:40~11:40

『先天性欠如歯の基礎および臨床』
 「矯正歯科医療と非症候性部分性無歯症の欠如部位」
  新井 一仁  先生 (日本歯科大学生命歯学部 歯科矯正学講座教授)
 「多数歯先天性欠如の歯科矯正の臨床(その基本的な考え方--その一)」
  嘉ノ海 龍三 会員 (近畿北陸支部)

○招待講演1   2月24日(水)17:10~17:50

『台湾と日本における矯正歯科臨床の差違』
 Dr. Yu-Ching Huang(台湾口腔矯正歯学会 TOS)

○招待講演2   2月24日(水)17:50~18:30

『Super TADs to make the daily orthodontic practice easier, better and more comfortable』
 Dr. Seung-Jin Baek(韓国臨床矯正歯科医師会 KSO)

○アンコール賞表彰者発表 2月24日(水)10:10~11:20

『歯科矯正用アンカースクリューを使用し上下顎歯列弓の圧下により顔貌変化を可能にしたAngle ClassⅡDivision 1 症例』
 布川 隆三 会員(近畿北陸支部)
『マイクロスコープ・コルチコトミーを併用したアングルⅡ級1類非抜歯症例』
 中川 正治 会員(神奈川支部)
『保定開始3年後に顎関節疼痛を訴えたため再治療を行った上顎前突症例』
 永山 純一郎 会員(九州支部)

そのほか、学術展示(2月24日、25日)、症例展示(2月24日、25日)、企業展示(2月24日、25日)、矯正歯科器材協議会によるランチョンセミナー(2月24日(水)11:30~12:30、2月25日(木)11:50~12:50)、懇親会(2月24日(水)18:45~20:45 会場:ホテルメトロポリタン長野2F中宴会場「千曲」)、「ブレーススマイルコンテスト」表彰式・商標使用権許諾契約調印式(2月24日(水)13:50~14:30)が予定されています。

また、会員診療所のスタッフの方には下記のプログラムが企画されています。

〇スタッフプログラム1 2月24日(水) 10:00~11:30 会員診療所スタッフ講演

『感染予防から考えるホスピタリティ』
 松川 英莉(みむら矯正歯科)
『EPG(electropalatography)を用いたMFTの評価について』
 山地 加奈(こうざと矯正歯科クリニック)
『フルカスタムリンガルブラケット矯正装置における歯科衛生士の役割』
 松澤 知佳・田中 紗織(いなみ矯正歯科)
『当院における新人スタッフ育成3つのポイント』
 丸岡 恭子(三田矯正歯科医院)

〇スタッフプログラム2 2月24日(水) 12:50~13:40

スタッフ・ラウンドテーブル・ディスカッション(テーマごとに10人1テーブル)
●MFT関連(4題)
1)『態癖および口腔周囲の悪習癖に対する患者啓発の方法について』
   来嶋 歩(小川矯正歯科)
2)『子供のMFT ―負担少なく効率を上げるには― 』
   小川 志保(イノウエ矯正歯科)
3)『診断に基づいたMFTプログラムの立案』
   松下 千晃(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)
4)『ビデオ撮影と診断を用いたMFTの実践』
   寺田 典絵(銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック)

●口腔衛生関連(4題)
5)『マルチブラケット装着患者に対する効率的なブラッシング指導法』
   平岡 利恵(医療法人深井矯正歯科クリニック)
6)『フッ化物の活用を中心としたカリエス予防』
   岩崎のぞみ(アルファ矯正歯科クリニック)
7)『唾液検査に基づいた矯正歯科治療中の齲蝕予防について』
   金高 由香(のむら矯正歯科)
8)『矯正歯科治療中の思春期性歯肉炎 への対応について』
   川上 沙耶華(のむら矯正歯科)

●TC・コミュニケーション関連(4題)
9)『チームとしての矯正歯科治療 --当院の取り組みとその歴史--』
   大迫 景子(医療法人颯優会かわぐち矯正歯科)
10)『患者満足度の向上を目指した医院全体の取り組みについて』
   高畑 宏子(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)
11)『自分の矯正歯科治療経験を生かした患者さんサポート』
   冨田 英恵(いけもり矯正歯科)
12)『SP(模擬患者)としての経験を生かした患者さんとの良好なコミュニケーションを得るためのコツ』
   池森 伸江(いけもり矯正歯科)

●技工士(1題)
13)『矯正技工の勘所』
   稲垣 達朗(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)

〇スタッフプログラム3 2月24日(水) 15:00~17:00

『摂食・嚥下(形態学・筋組織)のメカニズム -MFTのために知っておきたい機能解剖学知識-』
   阿部 伸一 先生(東京歯科大学 解剖学講座教授) 

●大会参加費:(事前申込み平成28年2月13日まで/2月5日以降)
正会員:無料
準会員:6,000円/7,000円
会員診療所スタッフ(DH、DA、DT、TC、受付、その他):5,000円/6,000円
会員家族(歯科医師)・勤務医:5,000円/6,000円
会員外大学関係者:5,000円/6,000円
会員外: 10,000円/11,000円

●懇親会:6,000円/7,000円

会場へのアクセス

大会会場:ホテルメトロポリタン長野 3F 大宴会場「浅間」
〒380-0824 長野市南石堂町1346番地 (JR長野駅善光寺口直結)
TEL:026-291-7000(代表)
メイン会場:3F大宴会場「浅間」
スタッフ会場:2F中宴会場「千曲」
商社展示・症例展示会場:3F大宴会場「浅間」
詳しくは、ホテルメトロポリタン長野ホームページをご覧ください。http://www.metro-n.co.jp/

第43回大会参加申込に関するお問い合わせ先

〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9
(一財)口腔保健協会 学会部内
日本臨床矯正歯科医会事務局
Tel:03-3947-8761/Fax:03-3947-8873

2015年10月19日

養護教諭の皆様へ~研修会講師派遣のご案内

不正咬合に関する無料講習会、実施します。

しっかり噛んで食べることは、将来を担う子どもたちの「生きる力」を育みます。その大切な歯を虫歯や歯周病から守るにはどうすればよいか――その術を子どもたちに教育することは重要です。我々、矯正歯科専門開業医の団体である日本臨床矯正歯科医会は、そのための啓発活動に力を入れています。

学校における歯科健康診断では、虫歯・歯周病チェックのほかに「歯列・咬合」の項目があります。いまや虫歯や歯周病を早期に発見し、子どもたちの大切な歯を守るだけでなく、個々の歯並び、咬合状態を把握し、適切な生活指導を行うことが望まれています。

こうした中、平成 年、日本臨床矯正歯科医会は「養護教諭と歯科医師に対する『不正咬合に関する』アンケート結果についての報告」を日本学校歯科医会雑誌に発表。この中で「保護者より不正咬合について相談を受けた」という養護教諭が全体の7割以上いることがわかりました。

しかし、不正咬合は千差万別で、虫歯や歯肉炎と違い、治療法が多種多様です。さらに学童時期は顎の成長が旺盛な時期ですが、顎の成長には個体差があるため、正しく矯正歯科治療についてご理解いただくには専門的な知識が必要となります。実際、同アンケートの中で「不正咬合に関して学校歯科医からの講話の必要を感じますか?」には8割以上の養護教諭が「感じる」と回答。歯科健康診断に「歯列・咬合」の項目があるにもかかわらず、保護者や学校関係者に、正しく矯正歯科治療を理解していただく機会が十分ではないという現実が浮き彫りになりました。

日本臨床矯正歯科医会では、こうした状況に対応するべく、養護教諭への矯正歯科に関する情報提供や、全国養護教諭連絡協議会の研修活動として当会会員矯正歯科医師の講話・講演講師の無料派遣を通じて、学校関係者ならびに保護者や子どもたちに向けて、矯正歯科治療の正しい理解につながる啓発活動を行っていく所存です。ぜひ、お問い合わせください。

ブレースマイルコンテスト グラフ
応募用紙ダウンロード(PDF)

FAX送信先:03-3947-8341

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 事務局 澤辺友宏
(財)口腔保健協会 学会部
〒170-0003
東京都豊島区駒込1-43-9 駒込TSビル4F
TEL:03-3947-8891

2015年10月14日

子どもの矯正歯科治療、始める前に"ココ"をチェック!

始める前にココをチェック! 不適切な矯正歯科治療が増えている!

■転医の相談者の半数以上が"不適切な治療"に該当

歯並びと咬み合わせの改善を目的に行われる矯正歯科治療。よく咬める安定した咬合をつくることは歯の健康長寿にも貢献します。近年こうした認識が高まり、矯正歯科治療はかつてより一般的なものになってきました。

そんな中、矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が気になる調査結果を発表しました。
それは会員診療所を対象に、2014年の一年間に転医(治療の途中で治療先を変わること)の相談があった18歳までの子ども517人の治療実態を調べたところ、半数以上の288人(56%)が、検査・診断・治療技術・診療態勢が不十分な「不適切な矯正歯科治療」を受けていたという事実です。また、そのうちの約72%が「治療内容そのもの」に不満やトラブルを抱えていることも明らかになりました。

転医の相談者の半数以上が不適切な治療に該当
転医の相談者の半数以上が不適切な治療に該当
転医の相談者の半数以上が不適切な治療に該当
転医の相談者の半数以上が不適切な治療に該当

具体的な治療方法の主なトラブル例
●矯正装置をつけられた後、「必要だったから装置をつけた」と事後報告で100万円請求された
●一般歯科で矯正歯科治療をやっていたが、全然よくならない
●12~18歳まで一般歯科に通院し、歯並びの治療は終わったが、咬み合わせの治療は別の診療所に行くようにいわれた
説明がないまま、治療が進んでいる

歯並びや咬み合わせを整えるための治療で、いったいなぜ、そんなことが起きるのでしょうか。また、"不適切な治療"とは、どういうものなのでしょう?

★次のページでは、"不適切な治療"の実態についてご紹介!

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子どもの矯正歯科治療、始める前に"ココ"をチェック!

「抜かずに治療できる」は安易に信じてはダメ!

■精密検査もせずに装置を装着するのは「あり得ない」こと

"不適切な矯正歯科治療"の現状について、矯正歯科医会の会長である富永雪穂先生は、こう話します。
「"不適切な治療"として目につくのが、矯正歯科治療に入る前に必ず行うべき精密検査と、それにもとづく診断・説明が患者さんに対してきちんと行われないまま、安易に治療を開始しているケースです」

要は、踏むべきプロセスを踏まずに治療に入ることで、顔だちや歯列のアンバランスを招いたり、上下の歯がきちんと咬み合わないというトラブルにつながるというわけです。

それだけでなく、矯正歯科が専門ではない歯科医が経験不足のまま治療するケースが多いこと、非常勤歯科医が担当するなど診療態勢が整っていない環境での治療も原因となっているのだとか。その背景には、一般歯科の過当競争の激化や、「抜歯しなくても歯を矯正できる」といった安易な矯正歯科治療法の喧伝(けんでん)、そして「できれば歯を抜きたくない」という患者心理への迎合があると、富永先生は分析します。
「矯正歯科治療は専門性の高い分野で、矯正歯科治療だけを行う専門家は患者さん一人一人の上下の歯のバランスや歯並び、咬み合わせの状態を診て適した治療を行いますが、綿密な検査や診断を行うことなく安易に治療してしまうと、後で大きな問題を招くことがあります」

治療を始める際には、患者自身が正しい知識を持って矯正歯科医選びをすることが大切なのです。

■「あごは広げられる」の誤解を知っておこう

また、同会の前学術理事、稲毛滋自先生もこう話します。
「よく『床(しょう)矯正という装置をつけてあごを広げれば、歯を抜かなくても矯正歯科治療ができる』など安易にいわれることがありますが、このような医学的根拠を欠いた説明にも大きな問題があると思います」

床矯正装置とは、口の中につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線でつくられた入れ歯のような形をした装置のこと。レジン床にバネやネジを埋め込むことで歯を動かすこの装置にはいろいろな種類がありますが、主に歯列を横に広げる目的で使われます。
「あごは広げられる」の誤解を知っておこうつ

「成長期のお子さんの場合、上あごは床矯正の装置をつけることで歯列はある程度広げることはできても、あごそのものは広がりません」
このことはすでに国内外の研究者が論文で報告しているのだといいます。

「上の歯列を広げるには急速拡大装置という固定式の装置を用いる必要があります。また下あごは骨の構造的に拡大できません。つまり、下あごを広げようとしてもあご自体は広がらず、単に下の歯列を扇のように傾斜させてしまうことになるのです。成長が止まった成人の患者さんならもちろん、上あごも広がりません」
「あごは広げられる」の誤解を知っておこう

それが現実であるにもかかわらず、"床矯正装置による非抜歯治療"をうたっている歯科診療所があること自体が問題だといえそうです。
「床矯正装置そのものに問題があるのではなく、何でもかんでも床矯正装置で治ると言うことに違和感を覚えるのが正直なところですね」

無理に歯列を拡大することで、歯根(歯の根っこ)が歯槽骨(歯を支える骨)からはみ出してしまったり、咬み合わせが不安定になったり......。特に、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期は、あごの成長を見ながら歯を動かすことが求められます。これには高度な臨床的判断が必要とされるため、矯正歯科治療を専門に行う歯科医のもとでの治療が基本といえるのです。

■非抜歯にこだわるよりも、もっと大切なことがある

ここで紹介するA子さん(30歳)も、歯列拡大による非抜歯治療を続けることで歯にダメージを受けた一人。稲毛先生いわく、
「この方の場合、歯を抜かずに矯正歯科治療ができると主張する歯科医のもとで歯列の拡大を続けた結果、下あごの2本の歯の根っこが歯を支える骨から出てしまい、さらにそこから膿も出てきてしまいました。ご本人が『これはおかしい』と思い、大学病院を訪ねたときには、すでに歯髄(歯の神経)が死んでしまっており、残念ながら抜歯せざるを得ない状態だったのです」
トラブルを抱えての転院時

結局、A子さんは歯髄が死んだ2本の歯を含め4本抜歯して咬み合わせを整えることで、バランスのとれた状態を獲得したのだとか。

矯正歯科専門開業医のもとでの治療後

そんな事態を招く背景には、抜歯についての誤解があると稲毛先生は話します。
「日本における一般的な歯科治療では、できるだけ歯を残すのがよい治療の条件とされているため、矯正歯科治療でも『歯を抜かないことがよい治療』だと考えがちですが、実はそうではなく、長期的安定の観点からみて、永久歯の抜歯が必要な症例は実はたくさんあります。あごが細くなっている現代の日本人は、特にその傾向が強いといえますね」

たとえるなら、8人掛けのベンチに10人座ろうとすると一人一人が窮屈で不安定な座り方になるように、あごのスペースに安定した形で歯を収めるためには、抜歯が必要となる場合もあるということ。つまり、必要な抜歯を行うことで、残った歯を長持ちする状態に保つことが"歯をできるだけ残す"ことにつながるわけです。

では、矯正歯科を専門に行う診療所では、治療の前にどのような検査をするのでしょう?

★次のページでは、矯正歯科で行う検査についてご紹介!

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子どもの矯正歯科治療、始める前に"ココ"をチェック!

始める前にココをチェック!

■検査と分析を経て、治療計画を立てる矯正歯科医

矯正歯科では、綿密な検査や診断を経てから治療に入るのが定石。それをフローであらわすと、こんなふうになります。
始める前にココをチェック!

「矯正歯科治療を専門に行う歯科医は、顎骨の成長発育を熟知した上で治療前に問診、精密検査や臨床検査を行い、その上で治療計画を立て、それを患者さんにわかりやすくご説明し、患者さん納得のもとに治療に入ります。つまり、最初から使う装置が決まっているのではなく、診断結果と治療計画から、もっとも効果的な装置が選ばれるのです」と稲毛先生。

■一つ一つの検査には意味がある

具体的には、次のような検査があります。それぞれの検査がどのような目的で行われるのかも知っておきましょう。

●初診時の顔・口の中の写真撮影
まずは、顔の写真(正面と横顔)と口の中の写真を撮影。歯の治療なのに顔の写真が必要なのは、笑ったときの歯の見え方や歯並びの中心位置(正中線)の位置など、バランスのとれた歯並びと咬み合わせをつくるために必要な情報が、顔の写真からたくさん読みとれるため。また、口の中の写真からは咬み合わせの状態などがチェックされる。
初診時の顔・口の中の写真撮影

●石こう模型の製作・診査
印象材という餅状のものを口の中に入れて歯の跡を写し、そこに石こうを注いで歯の型を作製。同時に上下の咬み合わせのデータをとることで、咬み合わせの記録が3次元の模型として出来上がる。この石こう模型をもとに歯ぐきの幅、長さ、歯を並べるあごの大きさやスペースの過不足を測り、咬み合わせのバランスや前歯の出方および重なりの程度、奥歯の位置などを診査する。
石こう模型の製作・診査

●パノラマX線写真の撮影
個々の歯の状態を把握するために、1枚で口の中全体を写すことができるパノラマX線写真を撮影。この写真からは、むし歯の有無や親知らずの状態など、個々の歯の健康状態がわかるほか、あごの骨や関節に異常がないかも確認できる。また、混合歯列期にパノラマX線写真を撮影することで、生えてこない永久歯(先天性欠如)の有無についても判明する。
パノラマX線写真の撮影

●頭部X線規格写真(セファログラム)の撮影
頭部X線規格写真(セファログラム)とは、顔の骨格を調べるために撮影する一般の歯科診療所にはない矯正歯科用の特別なレントゲン写真のこと。これは矯正歯科治療を始める際になくてはならない資料で、特に成長期の子どもの場合、成長状態の把握や成長予測に役立つ。また、成長期の子どもでは半年後や1年後など期間を空けて2回撮影することで、成長の方向と量も確認できる。
頭部X線規格写真(セファログラム)の撮影

こうした検査にかかる総時間は通常30分程度。検査後は日を改めて、検査結果をもとに担当医から治療計画の説明を受けることに。その説明に納得したうえで、矯正歯科治療が始まるのです。

★次のページでは、受診前に知っておきたい〈6つの指針〉についてご紹介!

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子どもの矯正歯科治療、始める前に"ココ"をチェック!

始める前にココをチェック!

■検査、診断、説明がきちんと行われているかどうかをチェックしよう

ここまで書いてきたように、適切な矯正歯科治療を受けるためには、患者自身がしっかりとした知識をもつことがまず大切。そこで矯正歯科医会が提言する、信頼できる矯正歯科を見極めるための"受診時の目安"を紹介しましょう。この6つの指針は子どもだけでなく、大人の矯正歯科治療にもあてはまります。

1.頭部X線規格写真(セファログラム)検査をしているか?
前ページに書いたように、セファログラムは、上下のあごの大きさやそのズレ、あごや唇の形態、前歯の傾斜、口もとのバランスなどの状態を正確に知るために不可欠な資料。一般歯科診療所では機器そのものがないところが圧倒的ですが、大学病院や矯正歯科治療を専門に行う診療所では、必ずセファログラムの撮影と診断が行われます。

頭部X線規格写真(セファログラム)検査

2.精密検査を実施し、それを分析診断した上で治療をしているか?
精密検査は治療計画を立てる上で必須。一般歯科診療所の精密検査がパノラマX線撮影や口腔内検査程度であるのに対し、矯正歯科では前ページで紹介したような複数の検査をもとに治療が行われます。

精密検査を実施し、それを分析診断した上で治療をしているか?

3.治療計画、治療費用について詳細に説明をしているか?
矯正歯科では検査結果を詳細に分析した上で診断を行い、治療計画が立案されます。そして、わかりやすい治療のゴールやそのプロセス提示のもと、矯正歯科医から治療のメリット・デメリット、抜歯・非抜歯についての説明を受けることに。治療費についても同様で、治療費や調節料、支払い方法(一括・分割)、装置が壊れたときの対応、転医あるいは中止する場合の清算についてもくわしく説明がなされます。

4.治療中の転医、その際の治療費清算まで説明をしているか?
治療途中に転居などによって通院先が変わる可能性もあり得ます。そんな場合に備えて、治療費の清算および返金についての取り決め目安や、転居先近くの矯正歯科専門開業医の紹介についての説明をあらかじめしてくれるところだと安心です。

精密検査を実施し、それを分析診断した上で治療をしているか?

5.常勤の矯正歯科医がいるか?
矯正歯科医が非常勤だと、突発的なトラブルに対応してもらいにくいもの。常勤の矯正歯科医がいることは、次のようなメリットにつながります。

●治療において画像診断ができる撮影機器などの環境・設備が整っている
●矯正装置が壊れてしまったなど器具に不具合があっても、すぐに対応できる
●同じ担当医による一貫治療が行える

6.専門知識がある歯科衛生士、スタッフがいるか?
歯磨き指導ひとつとっても、一般の歯科治療とは違うため、矯正歯科への豊富な経験と知識があるスタッフがいることは、次のようなメリットにつながります。

●矯正歯科医の指導監督のもとに、患者さんへのさまざまな対応が可能となる
●治療中の口腔衛生指導が行える
●治療中の食事指導が行える

いかがでしたか? 今、矯正歯科治療を考えている人は、ぜひこの6つの指針を念頭に、信頼できる矯正歯科診療所を選んでください。 ここに挙げた6つのほかに、矯正歯科治療の専門知識と診療技術の資格試験をパスして認定された「日本矯正歯科学会認定医」(約2,500名)がいる診療所は信頼性が高いといえます。認定医については、以下のホームページから検索できます。
http://www.jos.gr.jp/roster/

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2015年10月13日

第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー 第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

■表彰式の舞台は、名古屋国際会議場

表彰式の舞台は、名古屋国際会議場矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が主催する「ブレスマ」こと「ブレース スマイル コンテスト」。矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔の写真を募集するこのフォトコンテストが始まったのは、2004年の夏のこと。以来、毎年回を重ね、今年2月11日(水・祝)、名古屋国際会議場にて第10回「ブレスマ」の表彰式が行われました。

第10回という節目の式典が行われた名古屋国際会議場は、その名のとおり、国際的な学術会議やアーティストのコンサートなどが行われる複合施設。冬らしい晴天に恵まれた表彰式当日も、矯正歯科医会をはじめ、いくつかの団体が展示会やコンベンションを行っていました。

第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

そんな同会議場の一角に用意された控室には、受賞者の皆さんが少し早めに集合。これから表彰式の流れについての説明を受け、昼食後のリハーサルを経て、午後1時30分からの本番に備えるのです。

■第10回「ブレスマ」の表彰式までの道のり

表彰式のレポートに入る前に、「ブレスマ」についてもう少しご説明しておきましょう。

「ブレスマ」には毎年、応募テーマがあり、そのテーマに沿った写真と応募コメントが選考の対象となります。第10回では「未来に輝く笑顔」というテーマのもと、下は3歳から上は65歳まで、全国の幅広い年齢層の方から379点の写真と応募コメントが事務局に寄せられました。これは一昨年の248作品、昨年の236作品を大きく上回る応募数。

昨年9月11日(木)には、そんな応募作品すべてを一堂に並べて一次審査が行われました。
主催する矯正歯科医会の先生方、そして共催の日本歯科矯正器材協議会の担当者がもっともワクワク、ドキドキするというのが、実はこの一次審査。会議室のテーブルいっぱいに並んだ患者さんの笑顔の写真を見ると、「毎年のことながら、涙が出るほど感動する」のだそうです。

特に昨年の一次審査では、
「今回は例年以上にバラエティに富んだ写真がそろいましたね」
「この笑顔、最高!」
「このコメントにぐっときますね」
......などの声が上がり、審査時間ギリギリまで熱心に作品を見入る先生たちの姿が。
甲乙つけがたい"未来に輝く笑顔"を絞り込むのは、審査する側にとって楽しくも悩ましい作業といえるのです。

第10回「ブレーススマイルコンテスト」

その後、10月に開催された日本矯正歯科学会大会の会場で二次審査を行い、ようやく「最優秀賞」、「優秀賞」、「大会賞」、そして今回は特別に「コメント賞」と「審査員特別賞」が選ばれました。


さて、時間を表彰式当日に戻しましょう。
受賞者の皆さんは昼食を済ませた後、13時から壇上でのリハーサルに臨みます。座る場所や花束を受け取るタイミングなど、細かなやりとりを重ねて本番に備えるのです。

第10回「ブレーススマイルコンテスト」

最初はちょっと緊張気味だった受賞者の皆さんも、リハーサルを終える頃には、少し和やかな表情に......。

第10回「ブレーススマイルコンテスト」表彰式さあ、いよいよ表彰式の始まりです!

★次のページでは、コメント賞・審査員特別賞・名古屋大会賞をご紹介!

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第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

韓国でも始まる「ブレスマ」

■日本発の「ブレスマ」、ついに海外でも開催決定!

韓国でも始まる「ブレスマ」午後1時30分、いよいよ表彰式が始まりました。 実は、今回の式典には"例年にない出来事"があるのです。それは日本で生まれた「ブレスマ」が、今年の夏から韓国でも開催されることになり、その調印式が壇上で執り行われるということ。

矯正歯科医会会長 富永雪穂先生が開会の挨拶でそのことにふれた後、ステージに韓国の矯正歯科医の団体であるKSO(コリアン・ソサエティ・オブ・オルソドンティスツ)の会長、ヘオン・ジェ・チョウ先生が登壇、調印証書に署名しました。

その後の挨拶で、
「治療中の笑顔の写真コンテストは、矯正歯科治療が人生にとって前向きなものであることを示す、素晴らしい取り組みです」と話したチョウ先生。
笑顔は世界の公用語。治療中の笑顔は、よく噛める整った歯並びの大切さを広く世の中に伝える、とっておきの方法なのだと、改めて感じた瞬間でした。

韓国でも始まる「ブレスマ」

続いて、過去9回の最優秀賞受賞作品がスクリーンに映し出され、10年という節目を振り返った後、昨年、第9回の最優秀賞を受賞した東京都在住の山本俊太朗さんからのコメントが紹介されました。

★山本俊太朗さんからのコメント
山本俊太朗さんからのコメント

さらに「ブレスマ」に応募した患者さんの数がもっとも多かった会員診療所として「いぬづか矯正歯科クリニック」(愛知県安城市)が紹介された後、いよいよ第10回「ブレスマ」の受賞者の発表となりました。

■コメント賞は東京在住の湯村さん、審査員特別賞は埼玉県在住の飯島さん

まず、最初に表彰されたのは「コメント賞」と「審査員特別賞」です。
この二つの賞は、今回特別に設けられたもの。湯村さんのコメントに出てくる知人の言葉とその言葉に応えるように治療を始めた湯村さんに、審査した先生方が深く共感しての受賞です。また、飯島さんの写真からは治療中のいきいきとした親子のやりとりが感じられることから、今回の受賞につながりました。

コメント賞『やった~三位!』
湯村 光智子 さん(東京都在住)

コメント賞『やった~三位!』

審査員特別賞『おもしろいボクNO1♡』
飯島 虎さん(埼玉県在住)

審査員特別賞『おもしろいボクNO1♡』

両賞に輝いた作品がステージ後方のスクリーンに映し出されると、会場からは大きな拍手が。
湯村さん、飯島さん、受賞おめでとうございます!

■名古屋大会賞は、愛知県在住の仲保さん

続いて、表彰式の開催地である矯正歯科医会・東海支部の先生たちによって選出された「名古屋大会賞」の発表です。
受賞した仲保さんは、もうすぐ高校生。中学3年の夏休み、ブレースがとれる数日前に撮影した1枚が、今回の賞につながりました。

名古屋大会賞『矯正なんて気にしない!』
仲保(なかやす)歩美さん(愛知県在住/15歳)

名古屋大会賞『矯正なんて気にしない!』

プレゼンターから賞状と記念品が、そして主治医の犬束先生から大きな花束が授与されると、仲保さんはにっこり笑顔に。

韓国でも始まる「ブレスマ」

仲保さん、受賞おめでとうございます!

★次のページでは、優秀賞・最優秀賞をご紹介!

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第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

■優秀賞は大阪府在住の岡部さんと、神奈川県在住の三富さん

続いて、優秀賞2作品の表彰です。
今回は50代と10代のお二人が賞に輝きました。

優秀賞『還暦への挑戦~ライバルは息子だ!』
三富正規さん(神奈川県在住/59歳/会社員)

還暦への挑戦~ライバルは息子だ!

優秀賞『奏でるスマイル』
岡部文楓(もか)さん(大阪府在住/14歳)

奏でるスマイル

一緒に出席するはずだった息子さんが急きょ欠席となった三富さんは、受賞作品にまつわるエピソードを披露してくれました(その内容は次ページで)。
また、現在もまだブレースをつけて治療中の岡部さんは、持参したクラリネットで、「ドラえもん」のテーマソングを演奏し、会場を魅了しました。

奏でるスマイル

優秀賞に輝いたお二人にも、賞状と記念品、そしてそれぞれの主治医から祝福の花束が手渡され、大きな拍手に包まれました。
三富さん、岡部さん、受賞おめでとうございます!

■最優秀賞は、東京在住の飯野さんご兄妹

そして、いよいよ最優秀賞の表彰です。
第10回「ブレスマ」の最優秀賞に選ばれたのは......、東京在住の兄妹、飯野正太郎さんと優衣さんの作品でした。

最優秀賞『2人仲良くビッグスマイル!!』
飯野正太郎さん・優衣さん(東京都在住/11歳・8歳)

2人仲良くビッグスマイル!!

この受賞作品を撮った場所は、矯正歯科の待合室。応募コメントにあるように、妹の優衣さんが受け口の治療に使われる「フェイシャルマスク」という器具を初めてつけた昨夏のことだそうです。

2人仲良くビッグスマイル!!

小学5年生と2年生の仲よし兄妹が大きな花束を受け取ると、会場からは盛大な拍手が。
正太郎さん、優衣さん、受賞おめでとうございます!

こうして見ると、今回選ばれた4作品は、「親子」「兄妹」「友人」、そして「大好きな楽器」という、この先の輝く未来をともにつくっていく大切な存在とのツーショットばかり。
「未来に輝く笑顔」という今回のテーマにはぴったりの作品ばかりだと、改めて感じました。

★次のページでは、受賞者の皆さんにインタビュー!

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第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー

それぞれの想い、それぞれの未来

■治療をして、自分の笑顔が好きになれた!
矯正なんて気にしない!

「小学6年生になる直前に矯正治療を始めて、去年(中学3年)の8月にブレースがとれました。もともと八重歯があって、前歯が受け口なのが気になっていて、応募コメントに書いたように、写真を撮られるのがイヤだったんです。だから矯正治療で治したいと思ってはいたんですけど、痛そうだし、ブレースをずっとつけているのはツライだろうなって......。

矯正なんて気にしない!でも、実際につけてみたら、最初の1週間を過ぎたら慣れてきて、それほどでもありませんでした。部活でもバレーボールをやっていたんですが、特に問題なかったです。歯磨きはしにくかったですけどね(笑)。磨き方を歯科衛生士さんに教わったのに、途中で小さいむし歯ができちゃいました。でも治療中は毎月、先生に口の中を診てもらうから、むし歯も初期で見つけてもらえたのはよかったです。これからは笑顔の写真をたくさん撮っていきたいです!」

★お母さんより

「歩美は乳歯が抜けきらないうちに永久歯が生えてきたこともあって、以前は歯並びがバラバラでしたが、治療後はすっきりきれいに。家でもよく笑うようになりました」

■治療も「ブレスマ」も若さを保つ貴重なチャレンジ
還暦への挑戦~ライバルは息子だ!~

「息子よりも1ヵ月ほど早く矯正治療を始めました。学生時代から自分の歯並びの悪さが気になっていましたが、なかなか機会をつかめなくて。息子が治療することになったとき、先生から60代の患者さんもいると聞き、それなら自分でもできるかもと思い、一緒に始めることにしました。ブレースをつけて今で1年半経ち、歯って本当に動くのだなと変化を実感しているところです。

還暦への挑戦~ライバルは息子だ!~「ブレスマ」には、主治医の先生にはナイショで応募しました。受賞したいとは思っていましたが、まさか本当にするとは(笑)。人生、いくつになってもチャレンジすることは大切ですね! 今59歳。整った歯並びで還暦を迎えられるよう、これからもがんばりますよ」

★応募写真のエピソード

「実は息子は写真を撮る直前、母親から「もっと勉強しなさい」と叱られてしょげていたのです。そんな息子も、先日、希望中学に無事合格。今日は二重にうれしいです」

■キレイな歯並びになって、宇宙関係の仕事につきたい!
奏でるスマイル~

「中学の吹奏楽部でクラリネットを吹いています。クラリネットは見た目と音がカワイイから好き。矯正治療でブレースをつけたら、クラリネットの音が変わるかもって診療所の先生に言われたときは「えー」って思ったけど、実際にはそうでもなかった。ブレースがついていても、普通に音が出るし、吹くときに痛みとかも全然ないです。

奏でるスマイル~治療のきっかけは、お母さんにすすめられて。前歯が大きくて前に出て目立っているのが気になってはいたから、治療できてよかったと思います。今は、ブレースをつけて2年目ですけど、だいぶん歯並びが整ってきて、診療所で治療前の石こう模型と見比べるとぜんぜん違ってビックリ。キレイな歯並びになって、将来は宇宙関係の仕事をするのが、私の夢です!」

★お母さんより

「応募した写真は家の近くの公園です。締切前にあわてて撮りました。今日は「文楓ちゃんは笑顔がいいね」と主治医の先生に言ってもらえて、うれしく思います」

■兄妹いっしょだから、治療はぜんぜんつらくないよ!
2人仲良くビッグスマイル

2人仲良くビッグスマイル「ブレースをつけた日の晩ごはんがステーキで、そのまま食べたらはさまったので、小さく切って食べました。でも、2週間くらいたったら、普通の大きさでも食べられるようになりました。あと、ブレースにベロがはさまってちょっと痛かったけど、だんだん、はさまらないコツがわかってきたから、もう平気。応募写真でつけているのはフェイシャルマスクっていうものです。毎日、家に帰って食事して歯みがきをした後にちゃんとつけています!」(正太郎さん)

2人仲良くビッグスマイル「写真をとったのは、はじめてお兄ちゃんといっしょのフェイシャルマスクをつけた日です。きょうせいは、お兄ちゃんがやってるから、やりたいっておもいました。わたしは体操をならってるので、フェイシャルマスクをつけて、おうちで練習することもあります。これからもきょうせい、がんばります!」(優衣さん)

受賞した皆さん、それぞれの想いを語ってくださって、ありがとうございました。

■最後に......

「ブレスマ」はこれからも毎年開催され、今年の夏には第11回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を、矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。

>>「ブレスマ」に関する詳細は、矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。
http://www.jpao.jp/

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情報公開

平成29年度 財産目録

平成29年度 正味財産増減計算書

平成29年度 正味財産増減計算書内訳表

平成29年度 貸借対照表

平成29年度 貸借対照表内訳表

平成26年度 事業報告及びその付属明細書


2015年10月 7日

矯正歯科何でも相談/転医に関する相談窓口 相談フォーム

※ご記入できる範囲内でご記入ください

相談のテーマ ●矯正なんでも相談
基本的な相談 
治療方法 
治療期間や料金 
治療中の生活 
装置・器具について 
●転医に関して
転医に関する相談 
●拡大床治療に関して
拡大床治療に関して相談 
●その他相談
その他 
患者名 *必須
(ご本人もしくは
お子様の名前)
保護者名
(患者がお子様の場合)
年齢 *必須
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連絡先住所 *必須
建物名
e-mail *必須
確認用e-mail *必須 *必須
※確認のため、上記と同じメールアドレスをご入力ください。
電話番号 *必須
性別 *必須 男  女 
いま これから治療を受けようと思っているが分からないことがある 
いま、治療を受けているが相談したいことがある 
治療は終わったが、悩みがある 
かかった診療所は?
かかった歯科医師は?
不正咬合の状態
その他
相談の内容

2015年10月 5日

 

under construction

2015年9月17日

2015.9.11 「月刊ジュニアエラ」2015年10月号に記事広告が掲載されました

「月刊ジュニアエラ」2015年10月号掲載
月刊ジュニアエラ

2015年6月22日

書籍案内

矯正歯科医会が編纂・監修した書籍

書籍案内 キッズの歯並び
わくわくBOOK

監修:日本臨床矯正歯科医会
\952(税抜)
書籍案内 中学・高校生のための
キレイな歯並びに
なりたいBOOK

\1,000(税込)
書籍案内 Hello! Smiles
今からはじめるおとなの矯正歯科治療
矯正歯科医会監修
\1,000(税込)
書籍案内 ONE STEP BEYOND!
ブレーススマイル
コンテスト10周年
記念ブック

矯正歯科医会監修
書籍案内 歯並びと咬み合わせ
のガイドブック

矯正歯科治療の
正しい理解のために
矯正歯科医会編集
書籍案内 日本臨床矯正
歯科医会雑誌

矯正歯科医会編集
書籍案内 しあわせは、きれいな歯並びから
Good smile,Good life
矯正歯科医会
神奈川支部編集

 

JpAOニューズレター

JpAOニューズレターvol.1 JpAOニューズレター
October 2015 vol.1
JpAOニューズレターvol.2 JpAOニューズレター
April 2016 vol.2
JpAOニューズレターvol.3 JpAOニューズレター
November 2016 vol.3
JpAOニューズレターvol.4 JpAOニューズレター
April 2017 vol.4
JpAOニューズレターvol.5 JpAOニューズレター
April 2018 vol.5
JpAOニューズレターvol.6 JpAOニューズレター
April 2018 vol.6

歯と歯並びのニューズレター

歯と歯並びのニューズレターvol.1 歯と歯並びのニューズレター
August 2018 vol.1

矯正歯科医会監修:もっと知りたい!こどもの矯正歯科治療

もっと知りたい!こどもの矯正歯科治療

キッズの歯並び
わくわくBOOK

日本臨床矯正歯科医会監修
定価:本体価格952円(税抜)
体裁:AB判・並製 本文112ページ
発行:小学館スクウェア

歯並びの基礎知識から矯正歯科治療の流れまでをマンガとイラストでわかりやすく解説!
乳歯が永久歯に生え変わり始めたころに気になる「こどもの歯並び」。
治したほうがいいの? いつ治せばいいの? 矯正歯科治療ってどんなことをするの?
などのいろいろな疑問にこたえる情報本。
こどもの矯正歯科治療を考え始めたとき、ぜひ親子で一緒に読んでほしい一冊です。

こどもが楽しく読める!わかる!
マンガで読む治療の話、いい歯並び悪い歯並び、矯正歯科の診療所探検、矯正装置のいろいろなど、写真・イラストも満載。矯正歯科に関するクイズもあり、お子さんも楽しく読み進められる内容です。矯正歯科治療のことがわかり、治療への不安が解消されます。

治療を受けたキッズのインタビュー!
実際に治療を受けた先輩患者さんが、矯正歯科治療中のこと、歯並びを治してよかったことなど、なかなか聞く機会がない本音の話を披露しています。プロゴルファーの蛭田みな美さんも自らの治療経験を語っています。

世界のブレース事情 大調査!
外国のこどもたちが積極的に受けている矯正歯科治療の話。海外の歯科医やキッズが歯並びについての考え方を教えてくれます。
海外歯並び情報は、将来国際社会にはばたく子供たちにぜひ知ってほしい内容です。

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第6弾

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第6弾

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第6弾

中学・高校生のための
キレイな歯並びに
なりたいBOOK

日本臨床矯正歯科医会監修
定価:1,000円(税込)
体裁:B5判 96ページ
発行:(株)小学館スクウェア

矯正歯科治療を考えている中学生・高校生の歯や歯並びのさまざまな疑問に答える一冊です

歯並びについての疑問だけでなく、矯正歯科治療をしたOB・OGへのインタビューや現在治療中の中学・高校生へのインタビューも満載!!矯正治療についての気になることを徹底解明しちゃいます。
目次より≫≫
Part1 なりたいわたしに、なる!
Part2 キレイな歯並びは世界の常識!
Part3 みんなのブレースライフ
・矯正歯科医が答える歯と歯並びのQ&A
・信頼できる全国の矯正歯科専門開業医リスト


 

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第5弾

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第5弾

矯正歯科医会監修:矯正歯科治療のMOOKシリーズ第5弾

Hellow! Smiles
今からはじめる
おとなの矯正歯科治療

矯正歯科医会監修
定価:1,000円(税込)
体裁:A4変形型 112ページ
発行:(株)小学館スクウェア

「歯並びはずっと気になってはいたんだけれど、何となくそのまま過ごしてしまって、......」という大人は多いはず。
「矯正治療って子供しかできないんでしょう!」と誤解している方、あるいは「歯並びは治したいんだけれど、......。」と躊躇している方、この本は、そんな人たちにこそ読んでいただきたい一冊です。

矯正歯科治療に関心があるなら!!
矯正歯科治療は歯や歯を支える組織の状態が悪くなければ、年齢に関係なく行うことができます。しかしながら、歯周病などの成人特有の問題も避けて通ることができません。 この本は、矯正歯科治療の基本から、成人特有のいろんな問題について、優しいイラストを多用し、易しい文章で解説していますので、きっと正しい知識を学んでいただけると思います。

QOLの向上に!!
本書では、きれいな歯並びや正しい咬み合わせが、どんなに大切なものか、また素晴らしいものであるか、何組かの矯正治療体験者に語ってもらっています。治療に踏み切れずにいる人、迷っている人には、この話で気持ちが前向きになることでしょう。もちろん、Q&Aも充実しています。

スペシャルインタビュー!!
ヤクルトスワローズの青木宣親選手の矯正歯科治療の話、心理カウンセラーの野坂礼子さんの笑顔の大切さの話、宝田恭子先生の「美顔筋トレ」のページも興味深い読み物です。


 

矯正歯科医会監修:ブレーススマイルコンテスト10周年記念ブック

ブレーススマイルコンテスト10周年記念ブック"

ONE STEP BEYOND!
ブレーススマイル
コンテスト
10周年記念ブック

矯正歯科医会監修
 

 

矯正歯科医会編集:歯並びと咬み合わせのガイドブック

歯並びと咬み合わせのガイドブック

歯並びと咬み合わせ
のガイドブック

矯正歯科治療の正しい
理解のために

矯正歯科医会編集
 

 

矯正歯科医会編集:日本臨床矯正歯科医会雑誌

矯正歯科医会編集:日本臨床矯正歯科医会雑誌

日本臨床矯正歯科医会
雑誌

矯正歯科医会編集
 

 

矯正歯科医会神奈川支部編集:しあわせは、きれいな歯並びから

矯正歯科医会編集:日本臨床矯正歯科医会雑誌

しあわせは、
きれいな歯並びから

Good smile, Good life

矯正歯科医会
神奈川支部編集
 

 

2015年6月21日

JpAOニューズレター October 2015 vol.1

JpAOニューズレターvol.1

ニューズレターvol.1
October 2015

・矯正歯科医からのメッセージ
・上顎犬歯萌出異常による切歯歯根吸収の危険性について~小学校低学年のうちにパノラマX線写真を撮ろう!~
・平成27年度「震災孤児・遺児支援事業」のお知らせ
・矯正歯科治療中の方を対象にした笑顔のフォトコンテスト「第11回ブレース スマイル コンテスト」 開催!
 

2015年6月20日

JpAOニューズレター April 2016 vol.2

JpAOニューズレターvol.2

ニューズレターvol.2
April 2016

・10人に1人の子どもに永久歯の先天性欠如が!~パノラマX線写真で早期発見と長期的な治療計画を~
・公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会の取り組み【矯正歯科治療中の方を対象にした笑顔のフォトコンテスト】
 

2015年6月19日

JpAOニューズレター November 2016 vol.3

JpAOニューズレターvol.3

ニューズレターvol.3
November 2016

・第12回「ブレース スマイルコンテスト」最終審査への道
・入選11作品の発表/投票ご参加のお願い
・「ブレース スマイル コンテスト」の昔・今・これから
 

JpAOニューズレター April 2017 vol.4

JpAOニューズレターvol.4

ニューズレターvol.4
April 2017

・拡大床の安易な使用でトラブルに!
・実際にあった3つのケースと対策について
 

JpAOニューズレター January 2018 vol.5

JpAOニューズレターvol.5

ニューズレターvol.5
January 2018

・第13回「ブレーズ スマイル コンテスト」受賞者決定!
・韓国、台湾、シンガポールでも「ブレーズ スマイル コンテスト」開催 ほか
 

JpAOニューズレター April 2018 vol.6

JpAOニューズレターvol.6

ニューズレターvol.6
April 2018

・第13回「ブレーズ スマイル コンテスト」表彰式レポート
・受賞者インタビュー
 

歯と歯並びのニューズレター August 2018 vol.1

歯と歯並びのニューズレターvol.1

歯と歯並びのニューズレターvol.1
April 2018

・「咬み合わせ」から考える食育と健康
・矯正歯科医会の取り組み①医療広告規制
・第14回「ブレース スマイル コンテスト」作品募集中!
 

2015年6月17日

自立支援


自立支援医療とは

自立支援医療リスト

保険で治療可能な矯正歯科治療について

厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常(「障」と表記:注1)の矯正歯科治療と、顎変形症(顎の外科手術を要するもの)の術前,術後の矯正歯科治療(「顎」と表記)は、以下のリストにある診療所では保険適応になります。また、自立支援医療とは「唇顎口蓋裂に起因した音声・言語・そしゃく機能障害の改善に関する医療に限られる」と定義されており、更生医療(18歳以上)と育成医療(18歳以下)の担当医療機関として認可された医療機関において、1割負担で治療を受けることが可能です。

 注1.
唇顎口蓋裂
ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む.)
鎖骨・頭蓋骨異形成
クルーゾン症候群
トリーチャーコリンズ症候群
ピエールロバン症候群
ダウン症候群
ラッセルシルバー症候群
ターナー症候群
ベックウィズ・ウィードマン症候群
尖頭合指症
ロンベルグ症候群
先天性ミオパチー
顔面半側肥大症
エリス・ヴァン・クレベルト症候群
軟骨形成不全症
外胚葉異形成症
神経線維腫症
基底細胞母斑症候群
ヌーナン症候群
マルファン症候群
プラダーウィリー症候群
顔面裂
筋ジストロフィー
大理石骨病
色素失調症
口-顔-指症候群
メービウス症候群
カブキ症候群
クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群
ウィリアムズ症候群
ビンダー症候群
スティックラー症候群
小舌症
頭蓋骨癒合症
骨形成不全症
口笛顔貌症候群
ルビンスタイン-ティビ症候群
常染色体欠失症候群
ラーセン症候群
濃化異骨症
6歯以上の非症候性部分性無歯症
チャージ症候群
マーシャル症候群
下垂体性小人症
ポリエックス症候群(クラインフェルター症候群)
リング18症候群

名簿左の
「障」は先天疾患の矯正歯科治療が保険で出来る診療所
「顎」は顎変形症の矯正歯科治療が保険で出来る診療所
です。

一般の方へ

この名簿内容は変わることがあります。
本名簿にて矯正歯科治療を受診される方は、必ず事前に各診療所に直接ご確認下さい。

矯正歯科医会会員へ

名簿内容に変更や訂正のある場合は、社会医療担当理事へご連絡をお願いいたします。
また、あわせて必ずご自身で会員データベースの訂正も行って下さい。

自立支援医療施設の一覧はこちらをご覧ください
顎機能診断施設の一覧はこちらをご覧ください

2015年5月 1日

第11回ブレース スマイル コンテスト 作品募集

本コンテストは終了致しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

2015年5月1日

矯正歯科治療中の方を対象にした笑顔のフォトコンテスト
「第11回 ブレーススマイルコンテスト」開催!
~募集期間:2015年6月1日(月)~9月30日(水)/テーマ:『見て!私の歯、私の笑顔』~
今年から、韓国でも「ブレーススマイルコンテスト」が開催されます!

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会

第10回ブレース スマイル コンテスト 矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会(会長:富永雪穂)は、矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第11回ブレース スマイル コンテスト」を実施、2015年6月1日(月)から9月30日(水)まで作品の募集を行います。応募された作品の中から入賞作品を選定し、2015年12月に受賞者を発表します。

 当コンテストの今年のテーマは『見て!私の歯、私の笑顔』です。矯正歯科治療でキレイな歯並びになっていく皆さんの"見て!私の歯、私の笑顔"という気持ちが表れている笑顔の写真を募集します。

 同コンテストは、矯正歯科治療中の方がより前向きに治療に取り組んでいただくことを目的として、日本臨床矯正歯科医会が2005年より実施し、今年で11回目になります。昨年は、全国から、379点と非常に多くの作品が寄せられました。
 さらに本年2月11日に、当会と、韓国の矯正専門開業医の団体「Korean Society of Orthodontists」(会長:チョウ・ヘオンジェ、略称:KSO)との間で「ブレーススマイルコンテスト」の商標使用許諾契約を締結、今年から韓国でも「ブレーススマイルコンテスト」が開催されます。

 なお、最優秀賞と優秀賞受賞者には賞金と、副賞として東京ディズニーリゾート1デーパスポート2日分(ペア)と東京ディズニーリゾートギフトカード5万円分を贈呈いたします。募集要項については、別紙をご参照ください。

第10回 最優秀賞
第10回 最優秀賞
 「2人仲良くビッグスマイル!!」
   第8回 最優秀賞
「ブレーススマイルコンテスト」
商標使用許諾契約調印式の模様
左 KSO チョウ会長、
右 日本臨床矯正歯科医会 富永会長


※過去の受賞作品の写真がご入り用の方は、下記までお問い合わせください。

【本件に関する報道関係者からの問い合わせ先】
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
(広報代行)共同ピーアール株式会社 第10業務局 担当:北条、花上
電話 03-3571-5238  FAX 03-3571-5360

2015年4月30日

ご存じですか?10人に1人の子どもに"足りない歯"があるってこと

10人に1人の子どもに足りない歯があるってこと 10人に1人の子どもに足りない歯があるってこと

■本来あるべき永久歯のない子が増えている

 3歳くらいで完成するといわれる乳歯の歯並び。乳歯がすべて生えそろうと、口の中には20本の歯が並ぶことになります。それが6歳から12歳くらいにかけてあごの成長とともに永久歯へと生えかわり、親知らずを除くと28本の歯並びに。永久歯に生えかわるスピードには個人差があるため、人より1~2年遅くても早くても心配無用ですが、乳歯がいつまでも残っている場合は注意が必要です。

●歯の並び方と名称
乳歯列

永久歯列

 というのも乳歯は、あごの骨の中で育ってくる永久歯の歯胚(しはい/永久歯の芽)に押されるかたちで歯の根が吸収されて短くなり、やがて抜け落ちるため。つまり、いつまでも乳歯が残っているということは、乳歯の下に本来あるべき永久歯がない可能性があるわけです。このように、永久歯が生まれながらにない場合を「先天性欠如」といいます。

ヨーロッパ矯正歯科学会が2006年に調べたところ、この先天性欠如は近年増加傾向にあるという結果が出ています。

■前から2番目・5番目の永久歯が足りないケースが多い

 では、どのくらいの子どもに先天性欠如があるのでしょうか。

 日本小児歯科学会が2007~2008年にかけて行った全国調査「永久歯先天欠如の発生頻度に関する調査研究」をみると、歯科を受診した7歳以上の子ども1万5,544人(男子7,502名、女子8,042名)のうち、乳歯の先天性欠如があったのは75人(0.5%)、永久歯の先天性欠如があったのは1,568人(10.1%)となっています。

 また、永久歯の先天性欠如は男子(9.1%)より女子(11.0%)がわずかに多く、上あごだけに欠如がある場合は2.5%、下あごだけにある場合は5.7%、上下のあご両方にある場合は1.9%。歯の種類別では、前から5番目(第2小臼歯)と前から2番目(側切歯)の欠如が多いという結果が出ています。

■放置すると歯並びが崩れる要因に

 永久歯が先天的に欠如していると、大人になっても永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままになります。
乳歯が残っても、咬み合わせとして機能する分には問題ありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、歯の根も短いため、残念ながらあまり長持ちはせず、二十歳前後で抜けてしまうことも少なくありません。

 そして、抜けた後そのままにしていると、周辺の歯が動いたり倒れこんだりして、歯並びや咬み合わせを崩す要因となってしまうのです。それだけでなく、あごの成長に悪影響を与えたり、顎関節症などにつながったりする可能性も。また、前歯の隙間や乳歯の見た目を気にして社会生活に消極的になるなど、心理面での影響も見逃せません。

 先天性欠如歯の本数は、1~2本のことが多いものの、まれに10本以上欠如する場合もあります。そうなる原因として遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているのではないかと考えられていますが、現状でははっきり解明されていません。

永久歯の先天性欠如の歯数ごとの発生者数

 さて、あなたのお子さんの歯は大丈夫でしょうか? この機会に、ぜひチェックしてみましょう。

★次のページでは、先天性欠如の有無を見分ける方法と、その後の対処法などについてご紹介!

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ご存じですか?10人に1人の子どもに"足りない歯"があるってこと

歯の数が足りない! そんなときは?

■まずは7歳までにパノラマエックス線写真で確認を

 国内最大の矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)では、永久歯の先天性欠如の有無を確認するための方法として、7歳までに歯科医院(一般歯科、矯正歯科)を受診し、あごの骨全体を撮影できるパノラマエックス線写真(口の中全体を1枚のエックス線写真で撮影する方法)で確認するよう提案しています。

パノラマエックス線写真

 一般的に、子どもに対するパノラマエックス線写真は健康保険の対象外となることが多く、その場合、撮影するには3,000~5,000円ほど費用がかかりますが、これを撮ることで生えかわりが順調に進んでいるか、あごの骨の中に異常がないかなど、口の中全体の歯や骨の状態がわかり、お子さんの歯の生えかわりを予測・観察しながら歯を健康に保つのに役立ちます。

パノラマエックス線写真

 もし、先天性欠如が見つかったら、歯科医院で治療に関する長期的な治療計画(対処法)を立ててもらいましょう。
考えられる計画としては、将来、矯正歯科治療で永久歯のない部分のスペースを閉じてしまう、乳歯をできるだけ長く使った後にブリッジやインプラントで永久歯のない部分を補う、あるいは両方をミックスする場合もあるでしょう。

 また、治療計画と同時に、治療を行う最適な時期やその時期までの注意事項も、歯科の先生から教えてもらうことをおすすめします。
そのうえで、残っている乳歯を永久歯の代わりの歯として大切に使いながら、歯並びや咬み合わせに問題が生じないように管理を続けることが大切です。


    残っている乳歯をできるだけ長持ちさせる
    永久歯と比べて乳歯は、いったんむし歯になると進行しやすく、また歯の根も短いため、できるだけ長持ちさせるためには歯科医院で定期的にケアを受けることが大切です。

    矯正歯科治療を行い、咬み合わせを安定させる
    生えるべき永久歯がすべて生えたら、矯正歯科治療を受けて歯と歯の間のスペースを閉じ、よくかめる安定した咬み合わせをつくります。
    また、残った乳歯を抜いて、そのスペースを矯正歯科治療で閉じてしまうこともあります。

    矯正歯科治療+補綴歯科治療で咬み合わせを安定させる
    乳歯がダメになったら、矯正歯科治療や補綴歯科治療(ほてつ/歯の代わりに人工の歯をつくって入れる治療)などを行い、咬み合わせを安定させることもできます。

    ※対処方法は年齢や歯の状態によって変わります。

■6本以上の先天性欠如なら、矯正歯科治療が保険適用に

 矯正歯科治療とは、歯の位置やあごの骨を、ある程度の時間かけてゆっくりと変化させ、乱ぐい歯や受け口、上顎前突といった問題のある歯並びを治し、よくかめる、安定した咬み合わせをつくるものです。

 この治療は一般的に自費診療ですが、実は、厚生労働省が定めた特定の症状に限って健康保険が適用されます。従来、口唇口蓋裂などの先天性異常と顎変形症のみが健康保険適用の対象でしたが、2年前の2013年度から、6本以上の先天性欠如歯がある場合、「指定自立支援医療機関(育成・更生医療)」の指定を受けている矯正歯科診療所あるいは病院での治療に限って、健康保険が適用されるようになりました。

 6本以上の先天性欠如が健康保険の適用になったことで、これまで費用が高くて治療できずにいた人にとって、矯正歯科治療がぐっと身近になったわけです。

 該当する診療所は、以下より探すことができます。
★矯正歯科を探すならここをチェック!

■先天性欠如の治療例を見てみよう

 では、実際に先天性欠如を矯正歯科治療で治したケースを見てみましょう。

Case1

下の左5番(第2小臼歯)の永久歯1本が先天性欠如だった11歳のAさん(女性)。FKOという装置を併用して、下の左6番(第1大臼歯)のみを移動させ、空いたスペースを閉じていきました。

【治療前】
次
【治療中】
次
【治療後】

メリット・デメリット

Case2

上の右2番(側切歯)1本が先天性欠如だった12歳のBさん(男性)。矯正歯科治療で将来の補綴歯科治療のためのスペースを確保し、歯列を整えた後に仮歯を装着。その後、あごの骨や歯ぐきが安定した24歳でインプラントを埋入して咬み合わせを完成させました。

【治療前】
次
【治療中】
次
【治療後】
次
【仮歯を装着】
次
【インプラント埋入】

メリット・デメリット

 どちらの方法にも一長一短があり、どの治療法が向くかは一概にはいえませんが、先天性欠如は、あごが成長する幼児期から適切にチェックしていくことがとても大切。ぜひ、7~9歳を目安に歯科医院を訪ね、生えかわりが順調かどうかをパノラマエックス線写真で確認してもらいましょう。

★次のページからは、実際に治療中の方にインタビュー!

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ご存じですか?10人に1人の子どもに"足りない歯"があるってこと

ただいま治療中!患者さんINTERVIEW-1
  • 永久歯が6本足りない先天性欠如で、6歳の頃から矯正歯科に通っているという川田さん。ブレースが取れた今も、年に3回は矯正歯科で歯のチェックを受けるという彼女に、これまでの治療と歯並びの大切さについてうかがいました。

矯正歯科で先天性欠如が発覚

第2期治療前に撮ったエックス線写真 もともと私の母が、大人になってから矯正治療を受けたんです。それで私の乳歯の生え方がおかしいことが気になったようで、小学校にあがってすぐに矯正歯科に連れて行かれました。エックス線写真で調べてもらったところ、上の左側1番(中切歯)と下の左側3番(犬歯)、そして上下の両側5番(第2小臼歯)の永久歯、計6本の永久歯がない状態でした。それがわかってからは3ヵ月に一度くらいのペースで矯正歯科に通って、歯の生えかわりの状態などをチェックしてもらっていましたね。

 よく歯医者さんに行くのを怖がる人がいますけど、私の場合は、矯正歯科で痛い思いをすることはなかったので、歯科医院=コワイという感覚がまったくなくて(笑)。いつも習い事に行くような気分で通っていました。

二十歳まで乳歯を残すのが目標

 実際に、矯正治療(第1期)が始まったのは、小学3年になってから。最初は、内側に引っ込んだ歯を表に出すために「リンガルアーチ」という装置を歯の裏側につけました。慣れるまでは痛みも少し気になりましたが、そういうときは先生がやさしく声をかけてくださったり、矯正治療の経験者である母が、やわらかい食事を用意してくれたのでなんとか乗り切ることができました。

 当時は永久歯が生え揃わないせいで歯と歯の間に隙間があって、むし歯もちょっとありました。でも、矯正治療を始めて、しっかり歯を磨くようになってからは、むし歯はゼロ。矯正歯科の先生から「今残っている乳歯を二十歳まで残そうね」とよくいわれていたので、自分でも自然に乳歯を大事にしなきゃ、という気持ちになったんだと思います。

目標達成した今の思い

 第1期の治療が終わったのは中学2年のときです。その後、14歳から上の左側1番と下の左側3番の乳歯を入れた状態で第2期の矯正治療を始めて、5年前にそれも終わりました。今は夜寝るときにだけリテーナー(動かした歯を保つ装置)を使っています。

 2本の乳歯は、21歳になった今も、まだ残っているんですよ。この2本の乳歯をできるだけ長持ちさせたいですね。乳歯は永久歯より小さくて弱いので、歯磨きするときも、できるだけやさしく、でもきちんと磨くようにしています。食事をするときも、乳歯に負担がかからないように気をつけていますよ。

 将来、乳歯がいよいよダメになりそうになったら、矯正歯科の先生と相談して、そのときの自分にいちばんいい治療法を選ぶつもりです。私の場合、健康保険の適用前から治療していたので、これまでにかかった費用は大きいと思いますが、その分、これからも自分の歯に意識を向け、大切にしていきたいと思っています。

 余談ですが、大学を卒業したら小学校の先生になるつもりです。目標は、熱くて、子どもに頼られる先生(笑)。仕事を通して、子どもに歯の健康について伝えていきたいと思っています。

●現在の歯並び

●現在の歯並び

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ご存じですか?10人に1人の子どもに"足りない歯"があるってこと

ただいま治療中!患者さんINTERVIEW-2
  • 患者さんの二人目は、永久歯が11本足りなかったというS.Nさん。6本以上の先天性欠損が健康保険の適用対象となった2年前から矯正歯科治療を始め、現在もまだ治療中です。治療に至る経緯や現状についてうかがいました。

健康保険の適用が治療のきっかけに

第2期治療前に撮ったエックス線写真 生まれつき永久歯が11本少ないことに気づいたのは、10歳くらいです。かかりつけの一般歯科で、むし歯治療のためにエックス線写真を撮って判明しました。当時はまだ子どもだったので、「治療は二十歳になってからにしよう」と先生からいわれていましたね。

 そして大学生になってから、その先生の紹介で、ある大学病院に行ったんです。そこでは「抜歯してインプラントを入れてはどうか」という提案を受けたんですが、入れる数が多いので何百万も費用がかかるし、どうしようかなと......。

 かかりつけ医に相談すると、今度は矯正歯科専門の診療所を紹介していただきました。診療所に行って話を聞いて、「治すなら矯正治療で」と思ったんですが、当時はまだ6本以上の先天性欠如が保険適用になっていなかったこともあって、やはり費用がネックで、なかなか踏み込めずにいたんです。

 そんなあるとき、矯正歯科の先生から連絡があって、6歯以上の先天性欠如に健康保険が適用になったことを知りました。今から2年前、ちょうど僕が二十歳のときです。これでようやく治療できる! と、すごくうれしかったですね。

将来的なインプラントも視野に入れて

 実は、矯正治療を始めるまで9本の乳歯がほぼ残っていたんです。これは矯正歯科の先生にも驚かれました。10歳で永久歯が足りないのがわかってから、月に一度はかかりつけの歯科医のもとでクリーニングやフッ素塗布を受けたせいかも知れません。

 矯正治療で咬み合わせを整えるために、僕の場合は乳歯を4本抜きましたが、今も5本の乳歯が口の中にあります。将来、これらの乳歯がダメになったら、そこにインプラントを入れようかなと今は思っています。

 単に乳歯を抜いてインプラントにするのだと、本数も多く必要なので何百万もかかりますが、矯正治療をして歯列を揃えてからインプラントにするとより少ない本数で済みますし、安定した咬み合わせの中に入れるので、インプラントの持ちもよくなるんじゃないかと思っています。それに、僕の場合は矯正治療に保険が効くので、その後の補綴(ほてつ)治療に費用がかけられ、また選択肢が広がるのがありがたいですね。

●治療前と現在の歯並び

治療前と現在の歯並び

ゴールに向かう今の気持ち

 今、矯正治療を始めて2年目で、終わるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。治療後に、歯の隙間を埋める人工的な処置が必要なことを考えると、折り返し地点にも到達していないんでしょうね。ブレースがついていると、パスタや麺類を食べるとみごとにはさまるので、周囲を気にしなきゃいけない場では控えています。バジルも禁物ですね(笑)。
 日々の歯磨きも大変ですが、少しずつ歯並びがよくなっていくのは、やっぱりうれしいことです。以前は前歯が出ていたので、大きな口を開けて笑えなかったんですが、治療中の今は笑えますし、始めてみると矯正治療って特別なことではないと思うようになりました。治療が終わったら、小学校の頃からやっているバスケを思いっきりやるつもりです!

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Vol.03 ポスト大震災。いま、自分たちにできること

ポスト大震災。いま、自分たちにできること

転医システム

「約2年半」。これは成人が矯正歯科治療のブレース(矯正装置)を装着する平均的な期間です。人生の中ではわずかな期間ですが、この間に転勤や進学、結婚など、治療開始時には思いもしなかった転機を迎え、やむを得ず通院先を変えねばならない場合があるかもしれません。そんなとき、新しい土地で治療先を探すのは大変なもの。ましてや今回のような災害によって、住み慣れた場所を離れなければならないとなると、なおさら転医先探しが負担になるのではないでしょうか。

日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)では、そうした状況に備え、転居などで通院先が変わっても患者さんが安心して治療を継続できるよう、2006年に独自の「転医システム」を構築しました。その転医システムとは、北海道から沖縄まで全国約500名におよぶ会員(矯正歯科医)ネットワークを生かし、主治医が患者さんの転居先にできるだけ近い、信頼できる矯正歯科専門開業医を紹介するというもの。その際、治療費の過不足についても同会の取り決めに沿って精算されます。

「本来、治療計画や治療方針、料金システムは先生によって異なります。ですから、途中で別のクリニックに変わるのは避けられるなら避けた方がいい。ただし、有事の際にはそんなことは言っていられません。実際、今回の震災では、うちから他県のクリニックに10数名の患者さんが転医しました」

と話すのは、福島県で開業する清水義之先生。

清水先生は、進学や就職などで毎春3~4人の転医はあるものの、ここまで一気にというのは初めてだとした上で、
「それでも会員同士のコンセンサスがあらかじめとれていたことで、新しいクリニックへの引き継ぎはスムーズに進みました。どんなときでも患者さんに安心を提供できるネットワークがあるのは、やはり重要だと実感しましたね」

と語ります。

矯正歯科医会では、転移システムを整備するとともに、北海道、東北、北関東...と、全国を13支部に分け、各支部の会員同士が親睦を深めることにも注力。会員同士が日頃から交流をもつことで、「万が一」の際、互いに助け合える関係づくりを行ってきました。こうした地道な取り組みが、今回の震災で力を発揮したのです。

次のページでは、ネットワークを生かした被災地支援の実際をご紹介します。

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Vol.03 ポスト大震災。いま、自分たちにできること

ネットワークを活かした

口腔ケア応援セット

地震直後
地震発生直後の様子。模型を並べた棚が倒れ、床をふさいでいる。
矯正歯科医会に加入するクリニックで東日本大震災の被害を受けたのは、宮城県と福島県にある3軒でした。いずれも、壊滅的な打撃は免れたものの、X線装置などが壊れ、カルテや模型が散乱し、数日間はクリニックを閉めざるを得ない状態に。宮城県で開業する伊藤智恵先生は、ものが散乱した診療室を片付け、壊れた機材を修理し、なんとか診療できる体制が整ったのは震災から4日後だったと話します。

「その後、電話が通じるようになってから1週間かけて患者さんの安否確認を行いました。 4月からは通常業務ができるようになりましたが、それでも戻ってきた患者さんは2割程度。家や車が流されて避難所生活を送る多くの方は、歯も磨けず、大変なストレスを抱えて暮らしていらっしゃいました」

こうした被災地の声を受け、矯正歯科医会では日本歯科矯正機材協議会の協力を得て、歯ブラシや歯磨き剤、フロス、歯間ブラシ、洗口液などを詰め合わせた「口腔ケア応援セット」3,000組を用意。4月初旬には被災地の会員の手を経て、各地区の避難所に届けられました。

口腔ケア応援セット
左が子ども用、右が大人用にまとめられた
「口腔ケア応援セット」。
それぞれ小さな桜のシールが添えられている。
「このセットは被災者の方々に本当に喜んでいただけました。単品ではなく詰め合わせてあるので受け取ってから仕分けの手間が省けますし、セットの中に添えられた小さな桜のシールにも温かい気持ちを感じました。これだけの点数のアイテムを迅速に集め、梱包し、送るというのは、人手がないとできないこと。全国組織の矯正歯科医の団体だからこそ実現できた支援の形だと思います」

と伊藤先生。

矯正歯科医会では同時に、被災した患者さんにどのような支援ができるかについて検討を重ね、まずは応急処置対応を全国の会員クリニックに依頼。そして、避難所での生活を余儀なくされている被災患者さんを対象に、5月には「矯正歯科被災者支援フリーダイヤル」を設置(*)し、9月末までの約4か月間で計82件の相談を受け付けました。

相談内容には、「震災でリテーナー(取り外せる保定装置)を紛失したが、クリニックと連絡がつかない。どうすればいいのか?」「被災したクリニックが再開しない場合、新しい受け入れ先と、すでに支払った治療費の返金はどうなるのか?」「矯正治療がもうすぐ終わる段階で被災し、先生と連絡が取れないので、避難先にある歯科医院を受診したが、新たに治療費として約52万円かかるといわれた。被災者への治療費補助などはないのか?」など、さまざまなものがあったということです。

次のページでは、歯科を取り巻く今後の課題についてご紹介します。

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Vol.03 ポスト大震災。いま、自分たちにできること

歯科を取り巻く今後の課題

鑑別システムの確立

宮城県で開業する曽矢猛美先生は、今回の震災で矯正歯科医としてというより、一人の歯科医として、非常時に何ができるのかを見つめ直したと話します。

「やはり、歯科医である自分にできるのは口腔ケアです。今回の大震災では、津波で亡くなったご遺体の収容が大規模なために、身元が判明しないまま火葬しなくてはなりませんでした。
そんな中、私は自分にできることとして宮城県歯科医師会からの派遣で行方不明者の検視をしたり、石巻日赤病院で口腔ケアを行ったりしました」

その中で必要だと感じたのは、歯を通じた個人識別システムの構築でした。

ポスト大震災
他地区の歯科医師会や大学などから、
宮城県歯科医師会に届いた支援物資の一部。
「目視で判別できない場合、指紋検査、歯科情報検査、DNA検査が行われますが、ご遺体の状態によっては指紋の採取が難しくなります。かといって、DNA検査は照合装置が少なければ時間も費用もかかってしまう。
一番安価で確実なのは、歯科情報です。自治体ごとに歯科検診のデータをデジタル化して、どこかのサーバにあげて備蓄しておき、なにかのときに照合できるシステムを構築する必要があると強く感じました」

今回は、沿岸部にある歯科医院が津波で被災し、生前の歯科カルテが大量に失われてしまったため、歯の照合も思うように進まなかったと言われています。災害時における歯科情報は、家族と本人を結ぶ大切な最後の絆。この大震災を契機に、歯による個人識別システムを確立することが、津波で人生を突然たたれてしまった方々への最大の供養ではないかと、曽矢先生は語ります。

ポスト大震災
宮城県多賀城市七ヶ浜にある、
津波に襲われた幼稚園に支援に行ったときの写真。
背景は、がれきの山。その前に幼稚園があった。
「園児が亡くならなかったことにほっとし、
『こんにちは』『ありがとう』の声に、かえって励まされました」(曽矢先生)
「緊急時の対応はスピードが命。速やかに行わなければ意味がありません。
その点、矯正歯科医会の有志が被災地に何がほしいかを聞き、必要とされるものを用意して、パッケージにして送った『口腔ケア応援セット』はよかったと思います。
そのとき現地が求めるものを、相手に負担をかけない形でサポートするのがボランティアの精神ですから」

必要な手を必要なところにさしのべるには、相手の状況を正しく知ることが大前提。その上で、専門の異なる歯科医や医師が連携して、患者さんのケアにあたることも重要です。人と人、分野と分野の壁を取り外し、専門性を生かしながら、いかに関わるかを考えること。本当に求められる支援の形は、そこから生まれるのかもしれません。

次のページでは、会という枠組みを度外視して実施されている矯正歯科医会の治療費補助の取り組みをご紹介します。

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Vol.03 ポスト大震災。いま、自分たちにできること

治療費補助の取り組み

補助金制度

矯正歯科医会は6月、矯正歯科治療中に被災し、金銭的に治療の継続が困難になった患者さんを対象に、治療継続に必要な診療費の補助を行うことを発表しました。

補助金制度矯正歯科医会が実施する治療費補助は、2011年6月、新聞などのメディアを通じて全国に告知された。

補助の対象となるのは、自宅が半壊、半焼以上の被害を受けたり、世帯主が死亡や重傷、行方不明、失業、廃業、休業している、もしくは原発事故で政府の避難指示の対象となっている患者さんで、一人につき10万円を上限に補助されます。総額1,000万の予算を投じて行われるこの補助金制度のポイントは、同会の会員クリニック以外で矯正歯科治療を受けていた患者さんも対象になるという点。10月現在、すでに71名からの補助申請の申し込みが寄せられ、38名への補助が確定しています。

前出の伊藤先生は、

「被災して困っている患者さんからお金をいただくつもりは、もともと一切ありませんでした。でも、『費用はいりません』と言うと、患者さんは遠慮されます。そして、先生のご迷惑になるなら治療はやめようかと思ってしまわれるかもしれません。実際、『大丈夫ですよ。矯正歯科医会から材料費の支援がありますから。こちらのことはご心配なく』と言うと、皆さん一様にほっとした顔をされるんです。患者さんのそんな表情をみると、この治療費補助のおかげで、患者さんは治療を諦めずに踏ん張る決意を固めてくれたと嬉しくなります」

と話します。

そして、清水先生もこう語ります。

「うちからは20数名の患者さんの補助申請をしています。お一人10万円の補助は大きいですよ。患者さんは皆さん、こうした制度があることを喜んでおられます。私自身、まるで家族のように心配してもらえることで、困難な状況でも患者さんへのよりよい治療につなげようという思いがわいてきます」

一人ではできないことも、団体でなら可能になる。同じ専門家同士のネットワークだからこそ、被災した場合の困難が理解できる。お互い様の精神で助け合う姿勢が、ひいては患者さんへの質の高い治療の維持することにもつながるのです。

次のページでは、実際に治療費補助の申請を行った患者さんのお話をご紹介します。

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Vol.03 ポスト大震災。いま、自分たちにできること

患者さんのお話

温かな支援に感謝

去年の秋に矯正治療スタート

ポスト大震災自宅近くの一般歯科で、去年の秋から娘・あやね(現在小学4年生)の矯正歯科治療を始めました。娘は乳歯のときから歯並びが悪く、幼少期からむし歯の治療やフッ素の塗布で、ずっとその歯科医院に通っていました。そして、永久歯に生え替わってからさらに歯並びがガタガタになり、先生からも矯正を勧められたので、ごく自然に治療をスタートしたという感じです。

まずは昨年11月、ガタつきがひどかった下の前歯にだけ、ブレースをつけました。あやねにとって痛みが強かったのか、歯科医院に行くといつも泣いて、2~3日続けて鎮痛剤を飲み続けなければなりませんでした。でも、歯並びを整えるためにはしかたがない、そう思っていた矢先に東日本大震災が起きたのです。自宅は福島第一原発から10キロ圏ですが、夫の会社はわずか1キロ圏。汚染がひどく、立ち入りもできず、退職するか、石川県にある支社に異動するか、どちらかを選ばなければなりませんでした。結局、着の身着のままの状態で石川県に越してきたのが3月下旬です。

治療費の返金はなし

福島県から石川県にやって来た当初はお金もないし、どうしていいかまったくわかりませんでした。 あやねの矯正治療に関しては、最初に一括で60万円を払っていたのですが、震災後、歯科医院の電話がつながらなくなり、どうなるのだろうと不安を感じていました。たまたま、他県で一人暮らしをしている大学生の長男がその歯科医院の息子さんと同級生だったので、息子さん経由で先生の携帯電話の番号を教えてもらい、なんとか奥さまとお話しできました。さっそくお電話をして返金について尋ねたところ、カルテがないとわからないというお返事でした。

そこで、一時帰宅が許されたときにカルテを見せてもらい、「治療して半年だし、この状況なので返金してほしい」と再度お願いをしましたが、娘の場合、半年間に診療時間外の通院も多かったので返金はないと言われてしまいました。

一軒づつ電話

途方に暮れながら、石川県の保健師さんに相談して、地元の矯正歯科医院のリストを出してもらい、一件ずつ電話をしましたが、たいていは「今後、治療するならまた全額必要」というお返事でした。また、何軒かのクリニックには直接あやねを連れて行ったのですが、「うちでは、もうこういう治療はしていない」「半年で60万は高い」などと言われる始末。改めて矯正歯科医院はいろいろなのだなと思いました。

いっそ、治療を中断しようか、とも考えました。なんといっても、今後の生活がどうなるのか、お金がないのが一番の不安でしたから。でもその反面、できれば治療を続けたいという気持ちも強くありました。ほかの方から見ると矯正治療は贅沢にうつるのかもしれませんが、見かねるほどひどい娘の歯並びをなんとかしてやりたかったのです。

補助金によって

そんなとき、リストを見て訪ねた医院から紹介されたのが、矯正歯科医の窪田正宏先生です。窪田先生はこちらの話を親身に聞いてくださり、「毎月2,100円の調整費のほかは全額支援する」と言ってくださいました。本当にありがたかったです。そこに窪田先生が所属する矯正歯科医会から補助がおりて、治療費(調整費)に充てられることになりました。

不思議なことに、以前はあんなに泣いて痛がっていた娘が、窪田先生のところでは一度も泣かず、痛み止めとも無縁です。おかげさまで、ガタガタだった歯並びも今では少しよくなりました。

福島県から石川県にきて、半年以上が経ちました。最初は、不安で、不安でしかたありませんでしたが、いろんな方の温かいご支援を受けて今日までやってきました。多くの方の思いによって、私たち家族が支えられているのだと、今、改めて思っています。

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2015年4月28日

Vol.04 第7回「ブレーススマイルコンテスト」受賞者トーク

第7回「ブレーススマイルコンテスト」 第7回「ブレーススマイルコンテスト」

第7回「ブレーススマイルコンテスト」「歯を見せて笑うことに抵抗がある」「歯磨きがしづらくてむし歯が多い」「前歯でものが噛み切れない」...。咬み合わせや歯並びに問題があることで生じる、さまざまな支障。なんとかしたいと思いつつも、急を要すものではないからと、治療のための行動をつい先延ばしにしている人も少なくないのではないでしょうか。実際、治療には何らかのきっかけが必要なようです。

では、実際に治療を始めた人たちは、どのような"きっかけ"があったのでしょうか。「第7回ブレーススマイルコンテスト(以下、ブレスマコンテスト)」の受賞者の皆さんに、「はじめの一歩」を踏み出した理由についてうかがいました。

増井美千代さん

■歯並びの悩み:
前歯同志が当たって咬みにくい
■治療期間:2年11カ月

当初は非抜歯でスタートしたものの、ご本人の希望で途中から抜歯治療に変更。治療では上顎のみ舌側に装置をつけ、仕上げはご本人の希望により約6カ月間、唇側からの治療を実施。2012年1月にブレースを撤去し、現在、保定開始2カ月目。


"いつの間にか"キレイになった友人に触発されて
増井美千代さん(熊本県在住/36歳)

 私の場合、学生時代からの友人に影響されたのが、直接的なきっかけですね。あるとき、彼女の八重歯がなくなって、歯がきれいに並んでいるのに気づいたので「どうしたの?」と聞いてみたんです。そしたら「矯正しているんだよ」って。いつの間にか、歯の裏側に矯正装置(ブレース)をつけて治療していたんです。びっくりしました。そういう方法があるのを知らなかったので(笑)。

 当時の私は前歯がしっかり噛み合わなくて、上下の歯が先端であたっているような状態。下の歯列もデコボコでした。そんな自分の口もとが気になってはいたのですが、治療して治そうとまでは思ってもいませんでした。それが友人のキレイに並んだ歯を見て、一気に気持ちが治療に向けて動き出して(笑)。こんなに口もとの印象が変わるのなら、しかも誰にも気づかれずに裏側から治療できるのなら、治したい! 治そう! って。それでさっそくその友人が通っている矯正歯科を紹介してもらって、歯の裏側からの矯正治療をスタートしたんです。治療の成果が目の前にあったので、気持ちが決まってからは迷いがありませんでしたね。
増井美千代さん

点線

惣司(そうつか)友衣子さん

■歯並びの悩み:過蓋咬合
上下前歯の正中のズレ、顎関節雑音
■治療期間:2年6ヵ月
(現在、保定期間中で、4ヵ月に一度通院

咬み合わせが深く、上あごの咬合平面が左右に傾斜していることで下あごが偏位し、上下の前歯の正中がズレて、大臼歯関係が左右で異なっていた。そこで治療では、咬み合わせの高さを整え、正中のズレと顎関節症状の改善を図った。


今だ!と思えたときが、きっとベストな時期です
惣司(そうつか)友衣子さん(長崎県在住/29歳)

 私は結婚するまで、京都の矯正歯科医院で歯科衛生士をしていました。私自身、咬み合わせが深くて前歯が出ていたので、キレイになっていく患者さんを見ながら、いつか自分も治療を受けよう、キレイな歯並びになろうとずっと思っていたんです。でも、独身の頃はいろんなタイミングが合わなくて、なかなか最初の一歩が踏み出せなくて。結局、自分自身の治療について具体的に考えられるようになったのは、結婚して歯科衛生士という仕事を離れてからでした。

 結婚後は九州に住むようになったのですが、せっかく治療するなら自分が一番信頼できるクリニックで受けたいと思いました。それは私の場合、自分が勤めていた矯正歯科だったんです。先生も信頼できるし、歯科衛生士も患者さんのことを考えて仕事していることをよく知っていましたから、あそこなら安心してお任せできると。そんな気持ちを夫に話すと「物理的な距離よりも、精神的な距離が近いところで治療するのが僕もいいと思う」と賛成してくれたので、思い切って長崎から京都まで飛行機で通院することにしました。

 もっと早く治療していればよかったとは思いますが、物事にはタイミングもあるので、実行できるときがベストな時期なんだと思っています。
惣司(そうつか)友衣子さん

点線

小島千奈さん

■歯並びの悩み:叢生(乱ぐい歯)
■治療期間:1年7カ月(一次治療)・
約2年半予定(二次治療)

現在、下顎にまだ少しデコボコが残っており、それがキレイに並んだらブレースを外す予定。期間にすると、あと2~3カ月といった段階。


海外でも通用するキレイな歯並びを目指したい
小島千奈さん(岐阜県在住/15歳)

私は小さいときからあごが細くて、乳歯のときからデコボコしていたので、「時期がきたら矯正しようね」って両親から言われていました。私は小さかったので矯正がどんなものかよくわかりませんでしたけど、よく家族から矯正治療のことを言われていたせいか、悪い歯並びは治したほうがいいんだなって自然に思っていました。どうして両親がそんなに矯正治療に熱心だったかというと、お父さんがよく海外出張に行くんです。欧米は歯並びのいい人が多いので、お父さんも私の歯並びを気にしていたみたいです。

 矯正歯科で治療を始めたのは、小学1年のときからです。近い将来、海外に住むかもしれないから、日本にいるうちに治療しておこうということで、お母さんがまわりの人の評判を聞いたり電話帳で調べたりして、車で通える範囲にある4軒くらいの矯正歯科に相談に行きました。私はそのときのことをよく覚えてないんですが、お母さんは先生から治療内容を説明してもらって、一番納得できたところに決めたようです。

小島千奈さん

点線

須藤大祐さん
〈大祐さん〉

■歯並びの悩み:叢生(乱ぐい歯)
■治療期間:
2009年9月に検査・診断

上下左右の第二小臼歯を計4本抜歯して、治療を開始。上顎大臼歯の固定源にTADs(インプラントアンカー)を使用。現在、正中線を補正するなど、治療の最終段階。


娘と一緒なら、支え合っていけるから
須藤大祐さん(宮城県在住/37歳)・彩乃さん(10歳)

 高校卒業の頃から歯並びが悪くて歯磨きがちゃんとできないため、むし歯が多く、歯科医院との縁は切れませんでした。その頃から歯並びがコンプレックスになって、笑顔で写真に収まることに抵抗がありました。ですから、矯正治療をしてすっきりした口もとになりたいという思いは、ずっとありましたね。でも、仕事をして家庭をもって、という中で、なかなか治療する踏ん切りがつかなかったんです。

 そんなとき、娘の彩乃が学校の歯科検診で咬み合わせをチェックされたことで、矯正治療というものが身近に迫ってきました。そこで「それなら二人で一緒に治療するか!」と、娘と一緒に矯正治療を始めることにしたわけです(笑)。矯正治療は歯が動くときに痛みがあると聞いていたので、二人同時に治療すると、お互いに支え合っていけるのでいいのではと。治療先を決めるにあたっては、通っている歯科医からの推薦はありましたが、自分が実際にそのクリニックを訪ね、先生の説明やスタッフの印象などを総合的にみて判断しました。やはり納得できるかどうかを大切にするのが重要だと思いますね。
須藤大祐さん


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Vol.04 第7回「ブレーススマイルコンテスト」受賞者トーク

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

弱い力をかけ続けて、ゆっくりと歯を動かしていく矯正歯科治療。物理的な矯正力が体の負担にならないよう、治療は数年かけて行われます。人生の中での数年間は、わずかな期間。それでも治療中にはさまざまな変化が起こるものです。
受賞者の皆さんも、ブレスマコンテストの受賞を始め、治療前には思ってもいなかった"うれしい"変化があったよう。いったいどんな変化でしょう?

増井美千代さん

★応募写真について
2番目の子が不思議そうにブレースをさわった瞬間を、夫が撮ってくれました。このときすでに、おなかに3番目の子どもが宿っていたんですよ。

増井美千代さん

最優秀賞:「1番のスマイルをあなたに!」
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矯正治療に対する意識が変わりました!
増井美千代さん

 治療中の変化はたくさんありました。何と言っても大きいのは、治療前からつきあっていた彼との結婚、妊娠、出産ですね。治療期間の最後には3人目の子どもも授かりました。自分の生活も大きく変わりましたが、こういう変化が始まる前に治療できたのはよかったと思います。

 それと、変化といえば自分自身の矯正に対する意識の変わりようも大きいですね。最初はまわりの人に治療していることを気づかれたくないから歯の裏側にブレースをつける"見えない矯正"を選んだのに、治療が進むうちに、気づいてもらえないのがつまらなくなってきて、「私、今矯正してるの」って自分から話すようになりました(笑)。

 受賞した写真にはブレースが写っていますが、あれは歯並びを最後に微調整するために短期的に前からブレースをつけたときに撮ったもの。先生から「微調整する方法として、歯の表側にブレースをつけるのと、取り外しのできるポジショナーという装置をつけるのと2つあるけど、どっちがいい?」と聞かれて、迷わず「表側からのブレース」と答えました。歯並びがキレイに整っていく中で、ブレースはだんだん体の一部になっていって、つけているのは恥ずべきことじゃないと思えるようになったんです。そして、最後にはブレースがついた写真でコンテストに応募して、最優秀賞までいただくことに(笑)。そんな自分の意識の変化にびっくりしています。

点線

惣司(そうつか)友衣子さん

★応募写真について
矯正歯科医院に置いてあった募集チラシを見て、自分のいい治療記録になればと思い、実家で撮った写真で応募しました。まさか賞がいただけるなんて思ってもいませんでしたが、治療中けっこうがんばったので、その努力が認められたようでうれしいです。

惣司(そうつか)友衣子さん
優秀賞:「なでしこスマイル☆」
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患者さんの気持ちを知ることができました!
惣司(そうつか)友衣子さん

 私も治療中に妊娠・出産を経験しました。子どもは欲しいと思っていたので妊娠したのはうれしかったし、治療中だからといって特別大変なことはなかったのですが、歯が動いて痛みがあるときに鎮痛剤が飲めないのだけは少しつらかったですね(笑)。

 治療中の変化という点では、矯正治療を患者の立場から経験できたのが自分にとって大きな気づきとなりました。もともと歯科衛生士をしていたので治療の流れや方法はわかっていたつもりですが、実際、患者になってみると新しい発見がいろいろあったんです。そのひとつが、ブラッシング。大人であれば説明を聞いてできると思いますが、小さいお子さんの場合は、その通りに実行するのは難しいだろうなと改めて思いましたね。

 私は大人ですから、むし歯をつくらないよう、毎日2列の細い歯ブラシやワンタフトブラシなど、衛生士時代に扱っていたアイテムをフル活用して歯磨きしました。外出先にも、気になったらすぐ磨けるよう歯ブラシと歯間ブラシを持参したり、すぐ磨けない場合に備えてつまようじを持ち歩いたりして、元歯科衛生士として恥ずかしくないようお手入れに励みました。

点線

小島千奈さん

★応募写真について
去年の夏、旅行先でお母さんに撮ってもらいました。
(お母さま)
 2010年8月、旅行先の北海道で撮影。この笑顔はコンテスト用ではなく、滅多に食べることのできない大好物の夕張メロンを前に、つい出てしまった満面の笑みです。普段は、カメラを向けると作り笑いになりがちですが、カメラやブレースをまったく意識していない笑顔が、両親の一番のお気に入りです。

小島千奈さん
優秀賞:「一人一人の笑顔が日本の元気」
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海外に住んで、歯並びの大切さを実感!
小島千奈さん

 小学4年から6年までの3年間、お父さんの仕事の都合で、ロンドンで暮らしたことが大きな変化かもしれません。ちょうど経過観察の時期だったので、ロンドンでは矯正歯科に通わず、お母さんがメールで日本の先生に相談したり、一時帰国するたびにクリニックに行って歯並びをチェックしてもらっていました。ロンドンでは矯正している子も多かったし、やっぱり歯並びって大事なんだなって思いました。

 本格的にブレースをつけた治療が始まったのは中学に入ってからで、あと数ヵ月で終わる予定です。早く終わるといいなあ。今はもうブレースにも慣れてカタイものでもガムでも何でも食べられますけど、歯が動く痛みがあるとき(毎月の通院後2~3日)はパンを食べるのもつらいので(笑)。そんなとき、友達が目の前で私の好きなものを食べていたりすると、いいな~って思っちゃいます。ただ、痛いって言っても眠れないくらいじゃないし、何日か経ったら痛みが収まるのがわかってるから平気。痛いときはお母さんにスープとか噛まずに済むお料理をつくってもらって、がんばって乗りきっています!

点線

須藤大祐さん

★応募写真について
毎朝、娘と一緒に家を出るんです。この写真は家を出る前、玄関先で撮ったもの。コンテストの締め切り直前だったので、撮ってすぐに応募しました。

須藤大祐さん
特別賞:「二人三脚で矯正中!」
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大震災の混乱の中、絆の大切さを再認識!
須藤大祐さん

 宮城県に住んでいるので、治療中印象に残っているのは、やはり東日本大震災ですね。ちょうど去年の2月上旬に、上の前歯を後ろに動かすために上あごにインプラントアンカーを入れたんです。その術後1ヵ月というタイミングで大震災が起こりました。

 治療中、特に術後は口の中を清潔に保たなければいけないのに、当時は歯磨きもろくにできない状態。月に一度の通院予定日が迫っていたこともあり、矯正歯科の先生に無理を言って、震災直後の混沌とした状況の中、口の中の清掃といつものワイヤー調整をしていただきました。当時は、電気は復旧してもガスが通っていなかったので、いつもの温水ではなく、水での口腔内清掃となりました。その水の冷たさが、当時の思い出として強く残っていますね。幸い、娘のほうは通院予定日がずれていたのと治療内容が違うので、緊急で診ていただかなくても済みました。

 そんなこんなで一時は大変でしたが、熱心な先生のおかげで僕も娘も無事治療を続けることができています。大変な時期と重なったからこそ、治療がもたらしてくれた人との絆や、まっすぐな歯を、親子ともども大切にしていきたいと思っています。

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Vol.04 第7回「ブレーススマイルコンテスト」受賞者トーク

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

すでにブレースが外れ、今は整えた歯並びをその場で保つ保定期間中の増井さんと惣司さん、そして、もうすぐ治療が終わる須藤さんと小島さん。 それぞれの立場から、キレイな歯並びに託した未来への思い、治療を受けて変わったと思う点など、明るい将来に向けたメッセージをうかがいました。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」「矯正治療っていいよ」って、みんなに知らせたい!
増井美千代さん

 歯並びをよくするには、歯を削ったり抜いたりして、時間をかけずに簡単にできる方法もありますが、私は時間がかかっても自分の歯を根っこの部分からまっすぐに整えていく矯正治療を選んで本当によかったと思っています。治療を始める前は矯正がどういう治療か知りませんでしたし、自分が数年かけて歯を治すなんて思ってもみませんでした。でも、治療を始めて歯が整っていくにつれて、自分の歯がいとおしく思えて、大切にしたいと思うようになりました。治療してよかったと自信をもって言えるので、まわりで歯並びに悩んでいる人がいたら、矯正をすすめたいですね。私は33歳から治療を始めましたが、スタートするのに遅すぎるなんてことはありませんから。
 自分の子どもの歯並びに問題があればどうするか? もちろん、治療を受けさせてあげたいと思います。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」「矯正治療っていいよ」って、みんなに知らせたい!
惣司(そうつか)友衣子さん

 歯科衛生士をしていたときは、たくさんの患者さんがキレイになっていくのを見ると、正直、うらやましいな、自分も同じようになりたいな、という思いがありました。ですから、念願の矯正治療で歯並びがキレイになったのは本当にうれしいことです。
 以前は、歯並びだけではなく顎関節に痛みもあり、口が開きづらいという機能的な問題も抱えていました。そんな不調も、咬み合わせがよくなったおかげでほとんど感じなくなりましたね。そう考えると、治療は見た目だけではなく、健康のためにもよかったんだと思えます。主人も、「口だけみるとセレブだね」って褒めてくれるんです(笑)。そう言われると、私のうれしさも倍増。治療してよかった! と心から思えます。これからはリテーナー(保定装置)もきちんと使って、一生キレイな歯並びを保ちたいと思っています。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」「まっすぐな歯並びで思いっきり笑いたい!
小島千奈さん

 まだブレースはとれていませんが、以前のガタガタした歯並びがすっきりキレイに並んだので、ブレースをつけた状態でも思いっきり笑えるようになりました。そこは以前と全然違う点です。治療していると痛みがあったり、歯磨きが面倒だったりしますけど、今となっては治療してよかった。ブレースがとれたら何がしたいか、ですか? うーん、なんだろう。やっぱり思いっきり笑いたいです。ブレースのないキレイな歯で(笑)。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」娘と一緒に笑顔の写真をたくさん撮りたい!
須藤大祐さん
 治療前は笑顔の写真を撮られるのが苦手でしたけど、今は気にならなくなりました。逆に、写真となるとつい笑顔になってしまう(笑)。この違いはかなり大きいと思いますね。あと、以前は咬み合わせが悪かったこともあって、無意識のうちに歯をかみしめて、歯ぐきがうずくこともあったのですが、治療してそれもなくなりました。そういう部分のストレスが解消されたので、対人面でのコミュニケーションにもいい変化が出ているのではと思います。
 娘の治療は発育に応じてこの先もまだ続きますが、ひとあし先に終わる自分としては、これからも娘の治療を見守っていくつもりです。そして、二人揃ってブレースがとれたら、そのときにはまた同じように二人で笑顔の写真をたくさん撮りたいですね。

~大阪大会賞に輝いた大坂文代さんにもコメントをいただきました!~ 大坂文代さん

咬み合わせがよくなって、
ラーメンだっておいしく噛んで食べられます!

 受賞した写真はお昼ご飯のシーンです。私の歯並びは「開咬(かいこう)」といって歯を噛み合わせても上下の前歯が噛み合わない状態だったので、前歯で麺が噛み切れなかったんです。不便でしたけど、矯正治療をしようとは思っていませんでした。矯正ではなく、ひどいむし歯になった奥歯を抜いてブリッジかインプラントをしてもらおうと一般歯科に行ったところ、矯正治療をすすめられたのが最初です。紹介された矯正歯科に行くと、奥歯にむし歯が多いのは咬み合わせが悪いのが原因だと言われました。そして、開咬をきちんと治すには外科手術と組み合わせた矯正治療が必要だとすすめられたんです。


大坂文代さん
大阪大会賞:「かめるかめる!感動!!」
>>写真をクリックすると、大きな写真と受賞コメントが現れます。


 矯正歯科の先生は32本ある歯を人間にたとえて「32人の従業員のうち、半分しか働いていなかったら、その会社はどうなると思う?」っておっしゃいまして(笑)。私の口の中は、ちょうどそんな状態だったんです。それできちんと治す決心をしました。手術は去年の6月に無事終了し、今は術後の矯正中。あと半年くらいでブレースが外れる予定です。ブレースがとれたら? まっすぐな歯を思いっきりブラッシングしたいですね(笑)。


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Vol.04 第7回「ブレーススマイルコンテスト」受賞者トーク

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

第7回「ブレーススマイルコンテスト」
矯正歯科専門開業医の団体、日本臨床矯正歯科医会の主催で2005年から毎年行われているブレスマコンテスト。7回目を迎える今回は、「日本を支えるあなたの笑顔」をテーマに、2011年7月から作品を募集しました。その結果、寄せられたのは7歳から63歳までの幅広い年齢層からの183作品。応募期間終了後、日本臨床矯正歯科医会のメンバーと協賛企業の投票による1次審査と2次審査を行い、優秀賞3作品と東日本大震災被災地へのエールを込めた特別賞と優秀コメント賞、大阪大会賞が選ばれました。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

そして、優秀賞3作品の中から最優秀章を決定する最終審査が行われたのが、表彰式前日。会場となった大阪国際交流センターの壁面には最終選考に残った作品がずらりと展示され、多くの人の注目を集めていました。

岡村日向子さん

ベストコメント賞:「笑顔で恩返し」
福島県 岡村日向子さん

>>写真をクリックすると、大きな写真と受賞コメントが現れます。

ベストコメント賞に輝いた福島県在住の岡村日向子さんはあいにく表彰式には欠席となりましたが、『笑顔で恩返し』というタイトルの受賞作品とコメントが会場のスクリーンに大きく映し出されると、たくさんの温かい拍手がわき起こりました。

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

最初は少し緊張ぎみだった受賞者の皆さんも、表彰式の進行とともに、だんだんリラックスした表情に。主治医の先生やスタッフの皆さん、そして表彰式に同行したご家族らが受賞者を囲んで記念撮影する頃には、和気あいあいとした雰囲気となりました。

皆さん、本当におめでとうございます!

第7回「ブレーススマイルコンテスト」

ブレスマコンテストはこれからも毎年開催され、2012年の夏には第8回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。

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Vol.05 キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿

キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿 健康寿命を伸ばす

健康寿命を伸ばす

 世界に名だたる長寿国の日本。2010年の国民の平均寿命は、男性79.55歳、女性86.3歳となり、厚労省では、このままいけば2022年には男性81.15歳、女性87.87歳まで平均寿命が延びると推計しています。寿命が延びるのはよいことですが、その一方で気になるのが「健康寿命」です。

 健康寿命とは「介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる」年齢のこと。いうなれば、平均寿命から平均療養期間を引いた数字です。

 日本人の場合、2010年の時点で健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳。つまり、男性は9年あまり、女性は約13年間も日常生活に差し障りのある"不健康な"療養期間があるのです。

 ちなみに、この健康寿命、2001年とくらべると延びてはいるものの、平均寿命に比べると延び率が小さく、9年前より療養期間が長くなっているのも気になる点です。

健康寿命と平均寿命の推移
資料:健康寿命は厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
平均寿命は厚生労働省「簡易生命表」
(注)日常生活に制限のない期間が「健康寿命」、0歳の平均余命が「平均寿命」

歯と全身の健康に役立つ

丹根先生

お話をうかがった
広島大学大学院医歯薬保健学研究院
丹根一夫先生

 健康寿命を延ばすには、どうすればいいのでしょうか。

「それにはまず食事、睡眠、運動を適切に取り入れるなど日々の生活習慣を見直すと同時に、しっかりと咀嚼(そしゃく)できる安定した咬み合わせを保つことが大切です」と話すのは、広島大学大学院医歯薬保健学研究院 丹根一夫先生。

 咀嚼とは、食べ物を細かく砕き、唾液と混ぜて飲み込みやすい状態にすることです。

「食物をしっかり咀嚼することは、胃や腸の消化吸収を助けるだけでなく、中枢神経系に働きかけて食べ過ぎを防いだり、唾液の分泌をよくしてむし歯や歯周病を防いだり、言葉の発音を明瞭にしたり、全身のさまざまな機能を活性するのに重要な役割を果たしているのです」

 そのため、反対によく噛まずに食べると満腹感が得にくくなり、つい食べ過ぎてしまい、肥満につながります。また、咀嚼によって歯やあごが鍛えられないことから歯の組織が弱まり、さらにやわらかいものばかり食べるようになる...といった悪循環に陥ることに。

コラム 学校食事研究会が噛むことの効用をわかりやすい標語にしています。それが「ひみこの歯がいーぜ」。現代人にくらべて噛む回数が何倍も多かったと考えられている弥生時代の人々。邪馬台国の女王、卑弥呼もきっとしっかりと噛んで食べていたでしょう。

「ひ」:肥満を防ぐ
「み」:味覚の発達を促す
「こ」:言葉の発音がハッキリする
「の」:歯をむし歯や歯周病から守る
「は」:肥満を防ぐ
「が」:がんを防ぐ
「い」:胃腸の働きを促す
「ぜ」:全身の体力向上


「現代の食事はやわらかい加工食が多く、あまり噛まなくても飲み込めます。しかし、それは歯にも身体にもよくないこと。また、口の中にちゃんと噛み合わない歯があると、その歯のまわりにある骨や組織が萎縮して、その結果、歯と歯を支えるあごの骨の結合力が弱まって抜けやすくなってしまいます。つまり、歯は使わないと弱くなるのです。これは入院して寝たきりの生活を送っていると、筋肉が落ちて痩せてしまうのと同じ原理。歯が『噛む』という本来の機能を発揮するためには、きちんと噛み合う状態であることが大切です」

 食べものを噛み始めると、それに伴う感覚情報が歯を骨とつなげている歯根膜(しこんまく)などで捉えられ、三叉(さんさ)神経に伝達されます。その際、咬み合わせが不安定だったり、歯をなくしてよく噛めない状態だと、脳への信号の伝達が十分に行われないため、ストレスをためやすくなったりもするのだそうです。

 そして、それだけではなく、最近では安定した咬み合わせでしっかり噛むことが認知症のリスクを下げることもわかってきているのだとか。

次のページでは、脳の健康と歯の関係についてご紹介します。

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Vol.05 キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿

健康な脳と咀嚼 噛むこと

健康な脳と咀嚼 最近では、安定した咬み合わせでしっかり噛むことが認知症のリスクを下げることもわかってきています。その話に入る前に、まず、噛むことによって脳にどれくらいの刺激を与えているのか、丹根先生にうかがいました。

「口の中や舌、歯の根もとにある歯根膜には、味覚や触覚、冷温、痛みなどを敏感に感じ取る感覚センサーがたくさんあり、咀嚼することで大量の感覚情報が脳に流れ込みます。その情報量は、手足や身体のほかの部位からくる情報と比べても格段に多いといわれています」

そのことを裏付けるのが、カナダのマギル大学のペンフィールド教授が作成した「ペンフィールド・マップ」。脳の表面に描かれた奇妙な顔と手足をもつ絵は、ホムンクルス(小さな巨人の意味)と呼ばれ、脳が身体を支配する領域の大きさに応じて、身体の部位を誇張して描かれています。それをみると、身体のほかの部位に比べて口や唇、舌の占める面積は非常に大きいことがわかります。つまり、それだけ口もとは精妙な動きができ、ものを噛むことによってきめ細かな情報を脳に伝えることができるのです。

ペンフィールド・マップ
ペンフィールド・マップ
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 そのため、歯を失うなどしてよく噛めない状態になると、認知症の一種であるアルツハイマー病のリスクが高まるといわれています。そこで丹根先生は、咬み合わせの良し悪しと認知症の関わりを調べるため、さまざまな実験を行いました。

■実験1:歯がないとアルツハイマー病になりやすい?

「先ほどお話ししたように、ものを噛むと、その刺激は歯根膜から三叉(さんさ)神経を通って中枢神経系まで伝達されます。その途中で、計算や思考、記憶のメカニズムをになう海馬(かいば)に情報が送られるわけです。一方、アルツハイマー病というのは脳が萎縮していく病気で、アミロイドβ(ベータ)というタンパクが脳の海馬周辺に沈着することで発症するといわれています。そこで、まずは普通に歯があるネズミと先天的に歯が生えてこないネズミを使った実験で、大脳皮質や海馬、視床下部などにおけるアミロイドβの沈着の様子を確認してみることにしました」

 その結果、正常なネズミでは0個だったアミロイドβが、先天的に歯の生えないネズミでは、特に大脳皮質において平均157個のアミロイドβ沈着が認められました。

ネズミの大脳皮質
歯のある正常なネズミの大脳皮質(左)には認知症の原因となるアミロイドβが0個なのに対し、
歯のないネズミの大脳皮質(右)には平均158個のアミロイドβの沈着があった。

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■実験2:噛まずに栄養をとっても海馬の細胞は減る?

 次に、粉末のエサを与えたネズミと固形のエサを与えたネズミで、記憶・学習能力をつかさどる海馬周辺の細胞の数を比較したところ、粉末の咬まずに食べられるエサを与えていたネズミは固形のエサを与えていたネズミより、海馬の錐体(すいたい)細胞の数が少なくなることが明らかになりました」

ネズミの海馬周辺の細胞数
固形エサを食べたネズミ(左)に対し、粉末エサのみを食べたネズミ(右)は、
海馬周辺の細胞数が少なかった。

「ここから推測できるのは、毎日自分の歯でものをよく噛んでいる人とそうでない人では、海馬の細胞数に差がある、つまり記憶・学習能力に差がつくのではないかということです」

 丹根先生は、この2つの実験で歯と脳の関わりを機能と構造の面から確認したうえで、「モーリスの水迷路」といわれる実験で、さらに噛むことと記憶・空間認知能力の関係を調べました。

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■実験3:噛む回数が少ないと空間認知能力が落ちる?

 空間認知能力とは、周囲にあるものから自分の位置を知り、記憶すること。それも海馬の重要な働きです。

「先の実験と同じように、固形と粉末という硬さの異なるエサで育てた正常なネズミを直径60センチのプールに落とし、プールの縁までたどり着くまでの時間を8日間にわたって計測してみました。すると、どちらのネズミも生後半年齢ではハッキリとした差がなかったものの、生後約1年経ったネズミでは明らかな差が認められました

 粉末のエサを食べていたネズミのほうが、固形のエサを食べていたネズミよりゴールへの到達時間が長かったのです。

水迷路実験
「モーリスの水迷路」実験で使う装置。
ゴールまでの到達時間
固形エサを食べていたネズミのほうが、
プールの縁まで到達する時間が早かった。

「これらの実験から見えてくるのは、しっかり噛めないと記憶や空間認知能力の司令塔である海馬の神経活動が不活発になるという可能性です。もちろん、認知症を引き起こす原因はさまざまで、噛むことで確実に予防できるものではありませんが、安定した咬み合わせでよく噛める状態を保つことは、認知症のリスクを下げる一因になるのは事実だと思います」

次のページでは、歯と診療費の関係についてご紹介します。

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Vol.05 キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿

将来の治療費がかさむ! 毎月の診療費が多い

毎月の診療費が多い 少し前の情報になりますが、2005年の日経新聞に、朝食を食べた人と食べなかった人とで、記憶力にどのような違いが出るかを調べた研究結果が載っていました。それによると、朝食を食べたグループが明らかに優れた成績を示したそうです。また、別の研究では一日のブドウ糖の必要摂取量の約25%を朝食でとると、計算能力や想像力が高まったとされています。

 ここで注目したいのは、やはり噛むことの効用。ご飯やパンに含まれる炭水化物は、噛むと唾液と一緒になって、ブドウ糖になります。大脳を働かせるのは、ブドウ糖の役割。
 つまり、朝食をしっかり噛んで食べることで、脳と身体の健康に役立つのです。

よく噛むことが健康維持につながるなら、よく噛める状態の歯を保つことは、医療費を減らすことにもつながるということです」と丹根先生は話します。

 実際、兵庫県歯科医師会の研究から、残った歯の数が約8本の高齢者の診療費は、歯の数が約22本ある高齢者の診療費より月に1万円以上多いという結果が出ています。

「月々1万円以上も違うというのは年間にすると大変な差。しかも、歯の数と診療費は反比例の関係にあり、歯が少なくなるほど医療費が高くなるという結果になりました。さらに、歯が残っている高齢者は、かかる病気も、外耳炎や風邪、皮膚炎といった通院で済む程度なものなのに対し、歯の数が少ない、もしくはまったくなくて咬み合わせが保てない高齢者では、がんや糖尿病、肝硬変、認知症など、重篤な病気が目立っている点にも注目すべきでしょう」

噛める高齢者と咬めない高齢者

もってのほか

 ここまで読んできて、「では、すでに歯をうしなってしまった場合はもう手遅れなのか?」と思っている方もいるかもしれません。その点について、丹根先生はこう話します。

「歯がすでにない場合は、入れ歯などを利用して、ものが噛める状態にしておくことが大切です。抜けたままにしておくのは一番いけません

 しかし、入れ歯にすると、噛む力が天然の歯の約3分の1に落ちるというデメリットも。

「やはり一番よいのは、歯を失う前によく噛める状態に整えておくことですね。デコボコの歯並びなどでうまく咬み合わない歯は、歯磨きもしづらく、歯周病やむし歯になりやすいため、歯の寿命もおのずと短くなってしまいますから」

 そこで重要になるのが、安定した咬み合わせをつくる矯正歯科治療です。

次のページでは、大人になってから始める矯正歯科治療についてご紹介します。

健康な脳と咀嚼 自分の咬み合わせの状態

Vol.05 キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿

自分の咬み合わせの状態を知る 自然のメカニズムを利用

キレイな咬み合わせで、めざせ!健康長寿 矯正歯科治療とは、歯やあご位置を、上下・左右・前後と3次元的に見て、問題のある咬み合わせを直していく治療のこと。歯の根もとにある歯槽骨の新陳代謝のメカニズムを利用して、弱い力を継続的にかけることによって、理想的に咬み合う位置に歯を動かしていくのです。

 そもそも咬み合わせが悪くなる原因には、遺伝的なものと後天的なものとがあります。このうち根本的に咬み合わせに影響をおよぼしがちなのは、やはり両親から受け継いだ遺伝的なもの。例えば、親が乱ぐい歯だとその子どもも同じような乱ぐい歯になりやすいのは、歯の生えてくる時期やあごの骨の発育のしかたなどに遺伝的な条件が影響するためだといわれています。

 よくない咬み合わせ(不正咬合)は、こうした遺伝的要素に、子どもの頃の指しゃぶりや乳歯のむし歯、口呼吸、噛み癖、舌の癖など後天的な要素が加わり、成長する中でつくりあげられていきます。

 不正咬合をそのままにしておくと、ここで紹介したように健康面での問題が起こりやすいだけでなく、笑顔に自信がもてなかったり、歯に対するコンプレックスから人間関係でも消極的になったりしがちです。もちろん、咬み合わせに多少問題があっても、人間には適応力があるため、ただちに問題が起こるわけではないでしょう。しかし、そういう人は歯周病になったり、むし歯ができたりといった何らかの変化が加わると、口腔にかかる負担がより大きくなり、トラブルにつながる危険性を秘めているということです。

矯正治療は健康な未来への投資

 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会が2012年に全国のOL300名を対象に行った意識調査によると、矯正歯科治療について「くわしく知っている」「なんとなく知っている」と答えた人の割合は約82%。そして、矯正歯科治療をしたいと思ったことが「ある」と答えた人は、半数近い47%となっています。

矯正治療は健康な未来への投資
日本臨床矯正歯科医会調べ

 少し前まで子どもが受けるもの、という意識が強かった矯正歯科治療ですが、最近では年齢に関係なく治療に関心を持ち、受けたいと考える人が増えてきているようです。その背景には歯に対する意識が高まったことや、歯と健康の関わりを大切に考える人が増えてきたことが挙げられるでしょう。

 安定したキレイな咬み合わせをつくる矯正歯科治療は、言うなれば、食事や日常生活に気を配って、いつまでも健康で若々しくいるための、いわばフィットネスと同じ。一生、自分の歯で食べ、話し、笑うための前向きな投資にほかなりません。

 今、咬み合わせに自信がないと感じている人は、将来問題を起こさないために、早めに専門家の意見を聞いて、自分の咬み合わせの状態を把握することから始めてみてはいかがでしょう。自分の歯に関心を持つこと、それは健康寿命を延ばし、幸せな人生を送るための大切なファーストステップでもあるのです。

矯正治療は健康な未来への投資

2015年4月27日

Vol.06 第8回「ブレーススマイルコンテスト」表彰式と、舞台裏

第8回「ブレーススマイルコンテスト」
第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

ブレスマポスター

矯正歯科の待合室などに貼られた、
この作品募集のポスターに、
見覚えのある人もいるのでは?

 もうご存じの方も多いかもしれませんが、「ブレスマ」こと「ブレーススマイルコンテスト」は矯正装置(ブレース)をつけた素敵な笑顔の写真を募集するユニークなフォトコンテストです。

 「ブレースをつけた笑顔!?」と驚くなかれ。実は、治療中の多くの患者さんは「日に日に歯並びが整っていくのがうれしくて、ついつい笑顔になる」と語っているのです。「最初は恥ずかしいと思ったブレースが、いつしか自分の身体の一部のように思えてきて、なんだか愛しい...」。患者さんのそんな思いと自然にマッチするこのフォトコンテストは、2005年にスタートして以来、クチコミなどで徐々に広まり、矯正歯科治療中の患者さんに広く知られるようになってきました。

 コンテストを主催するのは、社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)。約40年の歴史をもつ矯正歯科専門開業医の団体です。

 矯正歯科医会のメンバーと協賛企業は応募期間の終了後、集まったすべての作品とコメントに目を通した上で、1次審査と2次審査を実施。最優秀賞1作品と優秀賞2作品、そして特別賞として東京大会賞1作品を選出しました。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」
第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第1回最優秀賞の松本さんから、幸せなメッセージが!

第2回最優秀賞
第2回最優秀賞
「緑の中で輝く笑顔」
伊藤大貴さん(福島県)
第3回最優秀賞
第3回最優秀賞
「ママの歯並びキレイだね♪」
松澤あゆみさん・れいさん
(長野県・千曲市)
第4回最優秀賞
第4回最優秀賞
「冒険始まる」
三輪 春香さん(宮崎県)
第5回最優秀賞
第5回最優秀賞
「Let's smile」
中西絢音さん(愛知県)
第6回最優秀賞
第6回最優秀賞
「矯正笑顔 バトンタッチ!」
宍戸昌行さん・愛実さん
(北海道)
第7回最優秀賞
第7回最優秀賞
「1番のスマイルをあなたに!」
増井美千代さん(熊本県)

 受賞者の皆さんをお招きして表彰式が行われたのは2月7日。
 表彰式の会場は、東京・神保町の学術総合センターです。本番の開始時間より約2時間早く集まった受賞者の皆さんは壇上でのリハーサルを済ませた後、少し緊張した面持ちで、会場の前方席で表彰式が始まるのを待ちます。そして12時40分、いよいよ式が始まりました!

 第8回目となる今回は、受賞者を表彰する前に、これまでの受賞作品が紹介されました。

 生まれたばかりの子どもを胸に抱くお母さんや元気にボートを漕ぐ少女、そして満面の笑みでピースサインをする父娘......。ブレースをつけた笑顔の作品を前にすると、今や世代・性別を問わず、矯正歯科治療が世の中に根付いてきていることを実感します。 なかでも印象的だったのは、第1回目の最優秀賞受賞者である松本奈都子さんが、今回の表彰式のために特別に寄せてくれたコメントでした。

第1回ブレーススマイルコンテスト最優秀賞受賞 松本奈都子さんからのメッセージ

第1回最優秀賞「向日葵に負けない笑顔で」 松本奈都子さん
第1回最優秀賞 「向日葵に負けない笑顔で」
松本奈都子さん(神奈川県)

「第8回ブレーススマイルコンテスト」受賞者の皆さま、
おめでとうございます。
私も、第1回で受賞させていただきました。
治療時を振り返ると、痛みに耐えることや歯磨きの手間など、大変なことがありましたが、
今ではあの痛みもすっかり忘れてしまっているくらいです。
治療のおかげで、口もとへの視線も気にならなくなり、
自然な笑顔も出るようになりました。
治療後すぐに、結婚・出産をして、現在は3人目の出産に向けて、とても幸せな毎日を送っています。
現在治療中の方、長い期間大変ですが、
将来の自分の素敵な歯並びと楽しい生活を夢見て、
前向きに頑張ってください。

 受賞当時、27歳だった松本さん。雄大な北海道のひまわり畑をバックに、花に負けないくらいの笑顔でみごと最優秀賞を勝ち取った彼女が、治療を終え、笑顔あふれる幸せな家庭を築いていることに改めて感動を覚えました。

次のページでは、いよいよ受賞者の皆さんの表彰の様子をご紹介します!

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Vol.06 第8回「ブレーススマイルコンテスト」表彰式と、舞台裏

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第8回「ブレーススマイルコンテスト」 表彰式が始まってしばらく経った頃、「それでは、第8回『ブレーススマイルコンテスト』受賞者の表彰に移らせていただきます」と、司会の小林真実子さんが受賞者の名前と応募時に寄せられたコメントを読み上げていきます。

 まずは東京大会賞の発表から。248作品の中から選ばれたのは--------。

「作品タイトル『矯正に勝つ!』」。板橋区在住の黒澤柊子(とうこ)さんです」

 会場からは大きな拍手がわき起こり、ステージのスクリーンには空手の練習着を着て凛々しい笑顔を見せる、黒澤さんの受賞作品が大きく写し出されました。

黒澤柊子(とうこ)さん
東京大会賞 「矯正に勝つ!」
 黒澤柊子(とうこ)さん(東京都)

黒澤柊子さんの写真コメント
小学校3年生から矯正をはじめました。
大変なことはたくさんありましたが、
その中でも空手の組み手で矯正器具があたり、こわい思いもしました。
でも最後までやりとげてきれいな歯を手に入れたいです。
そして思い切り組み手の試合ができるようになって優勝したいです。


第8回「ブレーススマイルコンテスト」 「空手も矯正も、自分からやりたいって言いました。キレイな歯並びになれる日を目指して、これからもがんばっていきます」とスポーツ少女らしく、元気いっぱいに話してくれた黒澤さん(11歳)。賞状と記念品、そして主治医の先生から花束を受け取ったときも「ありがとうございました」と大きな声で答える姿が印象的でした。

 これからも空手と治療を、楽しみながら両立させてくださいね。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

次は、優秀賞2作品に選ばれたお二人の表彰です。

一人目の優秀賞受賞者は--------。

「作品タイトル「まぶぴー」。北海道在住の熊谷さくらさんです」

熊谷さくらさん
優秀賞 「まぶぴー」
 熊谷さくらさん(北海道)

熊谷さくらさんの写真コメント
兄の運動会で撮影した写真です。
まだ矯正をして1年くらいですが、
治療前よりかわいくなった様な...親ばかです。
ごめんなさい。


続いて二人目の優秀賞受賞者は......。

「作品タイトル「母娘(おやこ)でお揃い!ブレーススマイル」。大阪府在住の金輪智彰(ちあき)さんです」

金輪智彰(ちあき)さん
優秀賞 「母娘(おやこ)でお揃い!
  ブレーススマイル」
 金輪智彰(ちあき)さん(大阪府)

金輪智彰(ちあき)さんの写真コメント
高校生の娘が先に治療を始め、どんどんそろっていくのをみて、
私も『えいっ!』と始めました。
当時49歳という年齢で少なからず不安もありましたが、
長年のコンプレックスだった歯が揃っていくのをみて、
矯正治療を始めてよかったと思っています。
娘とは、痛みの相談や歯の手入れの相談など励まし合っています。
心強い矯正仲間です。


優秀賞 「まぶぴー」 壇上で「治療が終わったら、今は食べにくいペッツとハイチュウを食べたいです」と答えてくれた熊谷さん(11歳)。将来の夢は、あのAKB48に入ることだとか。輝く笑顔で、ぜひ夢をつかんでくださいね。


優秀賞 「まぶぴー」


 そして、金輪さん(50歳)は、お嬢様の美紗子さん(18歳)と仲よく壇上へ。そして、ユーモアたっぷりに「娘の整っていく歯並びに影響されて、私が49歳で治療を始めたら、まわりの同世代の女性たちがたくさん後に続きました。私、関西方面で矯正の広報活動をしています!」とコメント。会場からは笑いと拍手がわき、場の空気が一気に和やかに。また、お嬢様の美紗子さんも、「母と一緒に治療をしているので、食後は歯のどこに何が詰まっているかを言い合ったりできて楽しいです」と笑顔で話してくださいました。

熊谷さん、金輪さん、受賞おめでとうございます!

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

 そして、最後はいよいよ最優秀賞受賞者の表彰です。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」最優秀賞に選ばれたのは......。

「作品タイトル『北アルプスをめざして!!』、大阪府在住の山本広美さんです」

 司会者の声と同時に、ステージのスクリーンに、登山姿の山本さんがさわやかな笑顔でピースサインをする受賞作品が大きく写し出されます。

山本広美さん(大阪府)
最優秀賞受賞者 「北アルプスをめざして!!」
 山本広美さん(大阪府)

山本広美さまの写真コメント
60才になってから山登りを始め、
身体を動かす事により、何事にも前向きに!
昨年末、矯正歯科にトライ!
まわりからは今さらと思われながら、
矯正の装置や歯の微妙な変化を楽しんでいます。
そして、北アルプスをめざすトレーニングを
している今日この頃です。


山本広美さまの写真 受賞作品の口もとにはカラーゴム(※)をつけたブレースが。よく見ると、ステージ上で満面の笑みを浮かべる山本さん(61歳)の口もとにも、カラーゴムがついています。 「60歳を過ぎてから矯正を始めたいという私の思いを受け止めてくださった主治医の先生に感謝いたします」と壇上でコメントした山本さん。決して60代とは思えないその若々しさに、会場からまたもや大きな拍手がわき起こりました。

山本さん、本当におめでとうございました!

※カラーゴムは正式には「カラーモジュール」といい、ブラケットにワイヤーを固定するために使われる小さな輪ゴムを指します。カラーモジュールには目立たない色のほか、ブルーやピンクなど、カラフルな色もあります。

点線

ブレーススマイルコンテスト「ブレスマ」こと「ブレーススマイルコンテスト」は、毎年開催されます。

 2013年も、初夏から作品の募集が始まる予定。現在、矯正歯科治療中の方あるいは家族や友人などが治療中という方は、素敵な思い出のひとつとして、とびっきりの笑顔で「ブレスマ」に応募してみては?

 来年、このトレンドウォッチに登場するのは、今この記事を読んでいる"あなた"かもしれません!

<ブレーススマイルコンテストについての最新情報は、矯正歯科医会のホームページをご覧ください。>


次のページでは、最優秀賞に輝いた山本広美さんの治療のきかっけや現在の思いをご紹介!

第8回「ブレーススマイルコンテスト」 第8回「ブレーススマイルコンテスト」

Vol.06 第8回「ブレーススマイルコンテスト」表彰式と、舞台裏

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

「いくつになっても、変化を楽しみながら、  
    新しいことにトライしていきたいですね」

 今回、最優秀賞に選ばれた山本さんは、歴代の受賞者の中で最年長の61歳。しかし実際には、実年齢を疑いたくなるほど若々しくみえる素敵な女性です。そんな山本さんに、受賞作品のことを始め、治療に踏み切ったきっかけや治療後の生活、そして今のお気持ちなどについて率直にうかがいました。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第8回「ブレーススマイルコンテスト」――今回は最優秀賞の受賞、おめでとうございます。選ばれたときのお気持ちは?
 まさか選ばれると思っていなかったのでビックリしました(笑)。でも、うれしかったです。

――この写真は、どういうときに撮られたものですか?
 近くの低山で、山登りのトレーニングをしているときのものです。山登りを始めたのは60歳になってからですが、60という数字に特別な意味はなくて、たまたま夫が山登りの仲間から誘われて、私も一緒に行くことになったのがきっかけです。そのメンバーで昨夏、はじめて北アルプスに登ることになったんですが、北アルプスといえば標高2500メートル以上あり、登り慣れた人ならともかく、初心者の私が簡単に登れるようなものじゃありません。ですから、本番に備えて毎月、近くの山を登って足腰を鍛えていたんです。

――ブレースをつけての登山、特に問題なかったですか?
 この写真を撮った後に登った北アルプスでは、往路の夜行で1泊、山小屋に3連泊という行程だったので、歯磨きが大変でした(笑)。山小屋では水はたくさん使えないし、山歩き中は「行動食」といって小休憩のときに食事をとるので、食べ物がブレースにはさまったときのケアが難しくて。でも、なんとか乗り切りました。
高い山はそれだけ大変なんですけど、下山するとなんだか山が懐かしく思えてきて、また行きたくなるんですね。

――大変だけど続けたいって、どこか矯正歯科治療と似ている気もしますね。
 そうかもしれませんね。私はもともと新しいことを始めるのが好きなほうなんです。もし何かを始めてよくないことが起こったとしたても、それをよい方向に変えていけばいいし、その努力も楽しいものです。「言うは易し」で、なかなか実行はできませんけれど。
矯正の治療でも、歯をキレイに並べるために、治療の途中であえて歯と歯の隙間を空けたりすることもありますよね。そんなときは、歯の動きを見て「これで大丈夫かな?」と思うこともあります。でも、そんな気持ちも含めて、治療しているのは楽しいことです。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

第8回「ブレーススマイルコンテスト」――山本さんが今、治療を始めたいきさつを教えてください。
 もともと歯並びに問題があって、矯正治療を受けたいとずっと思っていました。実際に歯科に相談したこともあるんですが、私が若い頃はまだ矯正をする歯科の数が少なくて家からも通いにくかったし、結局、断念しました。その後、もう年齢的に治療は無理だろうなと思っていたんです(笑)。年齢を重ねるに従って咬み合わせが深くなり、痛みが出てきたので治療したい気持ちはありましたけどね。

 そうこうしているとき、知り合いの女性が矯正治療を始めたんです。その方は私より15歳くらいお若いんですけど、ブレースをつけているのをみて、「やろうと思えばできるんだ」と改めて思いました。また、その数年後、行きつけの歯科医院で矯正歯科治療の相談を受け付けていることを聞き、相談してみることにしました。いきなり矯正歯科医院を訪ねるのは二の足を踏んでも、相談会なら気軽に行けますからね。その相談会で気持ちが固まったのが直接のきっかけです。

――そこからすぐに治療を、となったんですか?
 いえ、相談した先生からは「今からの治療は、いろんなリスクもあって大変ですよ」と言われました(笑)。でも、私は逆にこの歳でもトライできることをみんなに知ってもらったほうがいいと思って、治療することに決めたんです。

――では、迷いはなかったですか?
 ありましたね(笑)。矯正歯科を訪ねたとき、先生から「治療には骨を削る手術もありますよ」などと言われて驚きました。しかも、治療期間は「ブレースをつけるのが3年、その後の保定期間(動かした位置で歯を保つための装置をつける期間)が3年、計6年くらいかかります」と言われたときは、さらに「えっ、そんなに?」って。

 それでも治療したい気持ちは変わりませんでした。このまま何もしないで入れ歯になるよりは、キレイな歯並びに整えることで将来に備えたいと思ったからです。結局、私の場合は手術をするには年齢的なリスクが大きいだろうということで、多少ブレースをつけている期間が延びても手術はせずに治療する道を選び、今に至ります。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」――カラーゴムが素敵ですね。
 ありがとうございます。せっかく治療しているんですから、ブレースを隠すことはないと思うんです。なので、私は毎月の通院のたびにカラーゴムの色を変えたりして楽しんでいます。受賞作品ではレインボーカラー、今は口の中から季節を先取りしようと桜色です(笑)。

 ほかにも、夏ならさわやかな青、秋なら紅葉の黄や茶色、クリスマスの頃なら赤と緑と、季節を色で楽しんでいるんですよ。でも、クリスマスの赤と緑は不評でしたね、どうやら赤がよくなかったみたいです(笑)。

――周囲の方は山本さんの治療について、どういう反応ですか?
第8回「ブレーススマイルコンテスト」 私、デイサービスでボランティアをしているんですが、そこで会うお年寄りたちは、カラーゴムの色が変わったら「変わったね」と言ってくださいます。なかには「そこまでしなくても」と言う方もいらっしゃいますが、頑張っている私を応援してくれる方が多いですね。ボランティア先でもヘッドギア(※)をつけることがあるんですよ。もちろん、周囲に断った上でね。つけると皆さん、ちょっと驚かれますけど、自分の意志で始めた治療ですから周囲の目は気になりません。

 治療が終わったら、今は食べづらい固いおせんべいなどを食べて、しっかりとあごを鍛えて、安定した咬み合わせを長持ちさせたいですね。

 山本さん、素敵なお話、ありがとうございました!

※ヘッドギアとは、上の奥歯を後方に移動させるために使われる、取り外しのできる装置。

次のページでは、優秀賞と東京大会賞に選ばれた3組のインタビューをご紹介!

第8回「ブレーススマイルコンテスト」 第8回「ブレーススマイルコンテスト」

Vol.06 第8回「ブレーススマイルコンテスト」表彰式と、舞台裏

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

「整っていく歯並びは喜び!」
3組4名の受賞者から、前向きな言葉がたくさん飛び出しました!

続いてこのページでは、優秀賞に選ばれた大阪府の金輪さんと北海道の熊谷さん、そして東京大会賞に選ばれた黒澤さんに、受賞の喜びや矯正歯科治療をしている今思うことなどについてうかがいました。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

優秀賞優秀賞
 もともと歯並びがガタガタで、ずっと矯正治療を受けたかったんですが、なかなか踏み出せずにいました。30歳過ぎで矯正治療を考えたときは、親知らずが複雑な形で生えていて口腔外科でも抜けないと言われて泣く泣く断念。その後、子育てでそれどころじゃなくなりました。それでも子どもを歯科検診などに連れていくと、またムクムクと治療したい気持ちが湧いてきて...。でも、どのクリニックに相談しても、大人が治療することにいい顔をしないというか。私の世代の気持ちをわかって治療をしてくださる先生との出会いがなかなかありませんでした。

 そんな中、娘が矯正治療することになり、どんどん歯並びがキレイになっていくのをみると羨ましくて(笑)

優秀賞 ようやく知人の紹介で、大人の治療を積極的に行っている矯正歯科医と出会うことができたんです。その先生は「コンプレックスを自慢のタネに変えましょう」と言ってくださいました。それはまさに自分の気持ちを代弁する言葉。すごく勇気づけられましたね。

 表彰式でも言いましたが、私が49歳で治療を始めてから、まわりの同世代の女性が10人近く矯正を始めたんですよ(笑)。やっぱり歯並びをキレイにしたいという思いって、みんな持ってるんですね。自分の経験から思うのは、一度でも矯正治療をしたいと思ったら、その後の人生でその思いはずっと消えないということ。それなら一日でも早くスタートしたほうがいいと思うんです。私の治療はまだ途中ですが、子育ても終えたこの時期にスタートできて本当によかった。私にとって最高の始めどきだったと思っています。

優秀賞優秀賞
私はブレースをつけてすぐは「ほんまにイヤ」でした(笑)。でも、友達から「ブレースもチャームポイントやで」と言われて、今では治療が終わって外すのが寂しいような気持ちです。私が治療を始めてから母も矯正を始めたので、二人で食事した後は、どこに何が詰まっているかをチェックしあっています。矯正してキレイになったって言われると嬉しいし、してよかったと今では心から思いますね。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

優秀賞優秀賞
 おうぼした写真は、去年の6月に、お兄ちゃんが通ってる中学の運動会で、お父さんにとってもらいました。お父さんから「優秀賞に選ばれたよ」って聞いたときは、「まじ? 夢じゃないの」って思いました(笑)。こんなふうに賞をもらったのは初めてで、すごくびっくりでした。

優秀賞 今は、矯正を始めて2年目です。治療する前は歯がガタガタしてても別にイヤじゃなかったけど、歯が整ってくるのをみると、やっぱりうれしい。矯正はいたみもなくて、ぜんぜんつらくないです。いつも先生のところに行くと、カラーゴムの色を自分で選んでます。おうぼした写真ではピンクのゴムで、今日つけてるのは赤。赤い色にしたのは、大好きな「ミニーちゃん」の色だから。これからディズニーランドに行くのが、すごく楽しみです!

優秀賞優秀賞
 このコンテストのために写真を撮るとき、最初は娘の名前にちなんで桜の木と一緒に撮ろうと思ったんですが、うまく行きませんでした。受賞した写真も、下から見上げるようにして撮ったら、青空が真っ白になってしまったのがちょっと残念ですね。でも、娘の自然な笑顔が撮れたのはよかったと思います。

 この写真の頃より今のほうが歯並びも整ってきて、来月には上のブレースが外れます。この調子で、娘にはキレイな歯並びで明るく成長してほしいですね。

第8回「ブレーススマイルコンテスト」

優秀賞優秀賞
 矯正を始めたのは小学3年のときで、空手は5歳のときからやっています。空手を始めた理由は、お父さんとお兄ちゃんがしていて、かっこいいと思ったから。大きな声を出せるから気持ちがすっきりするし、空手はすごく楽しいです! 今も週2回は練習しています。でも、空手のかっこうをした写真が選ばれるなんて思ってなかったから、うれしいです。

優秀賞 矯正は、ブレースをつけたばっかりのときは、いたかったけど、だんだん慣れてくるといたくありません。歯が整ってくると、やっているかいがあります。空手と同じように、矯正も自分からやりたいって言いました。矯正をして空手をしていても、気を付けているから、今のところケガしたことはありません。

 治療が終わったら、思いっきり空手をして大会で優勝するのが夢です。その日を目指して、矯正も空手もがんばります!

最優秀賞

2015年4月24日

Vol.02 「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

366作品から選ばれたとびきりの

ずらりと並んだ応募写真は、圧巻!
2010年9月16日、東京・渋谷。
会議室に並んだ長テーブルの上には、6歳から71歳という幅広い年齢の方から届いた366点もの写真が、ところ狭しと並んでいます。被写体の年齢も、性別もさまざま。唯一、共通するのは、写っているのはみな矯正装置(ブレース)をつけた、とびきりの"ブレース スマイル"だということです。


ブレースを見せながら元気よくピースサインを出す男の子。ブレースをものともせず、おいしそうにご飯を食べる女の子......。1枚1枚の写真からは、治療期間を自分らしく楽しむ前向きなパワーが伝わってきます。そんな写真を真剣に見つめるのは、このコンテストを主催する日本臨床矯正歯科医会の先生と、協賛企業の担当者。

「ここから数名を選びだすのは難しいですね」
「ぜんぶ選びたいところだけど」
なごやかな雰囲気の中、部屋のあちこちからそんな声が聞こえてきます。


1次審査を行ったこの日は、全国から送られてきた366作品から13作品を選出。そして、後日行われる2次審査で8作品にしぼり、最終審査ではその8作品の中から得票数の多かった順に「最優秀賞」1作品と「優秀賞」2作品が選ばれるのです。
受賞者は、2011年に行われる表彰式で正式発表されることになります。その表彰式を、今回は「さっぽろ雪まつり」で賑わう冬の札幌で開催することに。今回は、それを記念して、道内からの応募作を対象とした「札幌大会賞」を特別に設定。計5作品が受賞の対象となりました。


「患者さんの笑顔を見るのは、我々矯正歯科医にとって、いちばんうれしいこと。しかも、送られた写真からは治療期間を前向きにとらえる患者さんの気持ちが伝わってきて、感動しますね」

「このコンテストを通じて、ブレースをつけていることがごく自然で普通のことだという意識が、もっともっと広まってほしいですね」

審査を担当する矯正歯科医の、そんな言葉が印象的でした。

札幌大会賞を受賞したのは...

Vol.02 「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート


年が明けて2011年。いよいよ受賞作の表彰式が行われる2月10日を迎えました。この日の札幌は、数日前までの寒さが少しゆるんだ、心地よい晴天。
表彰式の会場である「札幌コンベンションセンター」のホール一角には、ブレスマの全応募作品がずらりと張り出され、インパクトを放っています。


11時45分。
表彰式の開始とともに、受賞者のみなさんと主治医が壇上へ。関係者が見守る中、その表情は少々、緊張しているようにもみえます。


日本臨床矯正歯科医会の会長挨拶に続いて、さっそく受賞作品の発表がはじまります。

まずは、札幌大会賞に輝いた2作品の発表から。

「治療をして将来の夢をみつけました」札幌大会賞の高桑葉月さん


【札幌大会賞】
『やったね!!』高桑菜月さん(12歳/北海道在住)

一人目の札幌大会賞は、小学6年生の高桑葉月(はづき)さん。
作品名は、『やったね!!』です。

剣道着を着て、首からキラキラと輝くメダルをさげてスマイルする高桑さん。 晴れ晴れとした笑顔は、勝利の喜びにあふれているようです。そんな高桑さんに、これまでの矯正ライフについて、うかがってみました。


応募した写真はいつ撮ったものですか?

昨年8月に道内であった剣道の大会で、チーム優勝したときのものです。偶然この日は12回目の誕生日だったこともあって、いい結果が出せてすごくうれしかったです。

矯正歯科治療と剣道の両立は問題なかったですか?

はい。最初は面をつけるとよけい歯が締めつけられる感じがして痛かったんですけど、キレイな歯並びになりたいから、がんばって治療を続けました。昨年12月にブレースがはずれたので、今はリテーナー (※)をつけています。


リテーナーはちゃんと使えていますか?

はい。先生からもリテーナーをきちんとつけないと、せっかく並んだ歯が動いてしまうよって言われているので、歯みがきと食事のとき以外はちゃんとつけてます。つけていると、ちょっとしゃべりにくいですけど(笑)。

矯正歯科治療を受けてよかったと思いますか?

すごくよかったと思っています。この間、矯正歯科医院で治療前にとった歯型と、治療後にとった歯型をくらべてみたんですけど、全然ちがいました。以前はガタガタで、とんでもなかった!

治療してよかった、と思うことはなんですか?

将来、歯科衛生士さんになるという夢ができたことです。初めて矯正歯科に行ったとき、受付にいたおねえさんがカラーゴムをつけて矯正の治療をしていたんです。それをみて、こんなに矯正ってかわいいものなんだ! ってびっくりして。
それから矯正歯科の歯科衛生士さんになりたいって思うようになりました。私も治療したから、患者さんの気持ちがわかってあげられると思うんです。

中学生になっても剣道を続けて、将来はぜひ素敵な歯科衛生士さんになってくださいね。

※リテーナー:矯正歯科治療で動かした歯を、その位置で保定させるための装置。

「矯正するのが楽しみでした」札幌大会賞の富永晃成さん


【札幌大会賞】
『うれしい!楽しい!矯正!』富永晃成さん(8歳/北海道在住)

そして、札幌大会賞の二人目に選ばれたのは、小学3年生の富永晃成(こうせい)さん。
作品名は、『うれしい!楽しい!矯正!』です。

矯正歯科治療をスタートして約1年。その間に妹が誕生したという富永さん。受賞作は、兄妹で過ごす自宅でのワンシーンです。


受賞の知らせを聞いたときは、どう思いましたか?

ええー! って、すごくびっくりして、うれしかったです。妹があんなに泣いている写真なのに選ばれたんだなあって。

妹さんとは仲がいいんですか?

はい。すごくかわいいです。

矯正歯科治療をはじめたのはなぜですか?

前歯が出ているのが気になって、自分から矯正したいって言ったんです。だから、装置をつけるのは楽しみでした。ヘッドギア(※)をつけることになるとは思わなかったけど。


ヘッドギアにはもう慣れましたか?

はい。自分でつけたりはずしたりするのは、ちょっと大変だけど、歯並びがよくなると思えば平気です。最初は時間がかかったけど、今は一人で早くつけられるようになりました。夜もちゃんとつけて寝ています。

もうずいぶん歯並びが整ってきてますね

もしかしたら、もうすぐブレースをはずすかもしれないんです。ブレースがなくなったら、これまでちょっと食べにくかったハンバーガーとかお餅を、思いっ切り食べたいです!

将来は、大好きな電車の運転手さんになりたいという富永さん。整った歯並びで、笑顔のカッコイイ運転手さんを目指してくださいね。

高桑さん、富永さん、受賞おめでとうございます!

※ヘッドギア:上あごの発育を抑えて奥歯を後方に移動させるための取りはずし式の装置。

審査の様子はこちら優秀賞を受賞したのは...

Vol.02 「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

「自分のコンプレックスを愛せるようになりました」出崎朝子さん



【札幌大会賞】『見て!!私のコンプレックス』
出崎朝子さん(27歳/大阪在住)

次は優秀賞2作品の発表です。まず一人目は、大阪在住の出崎朝子さん。
作品名は、『見て!!私のコンプレックス』です。

歯並びの悪さと、あごが出ていることが長年のコンプレックスだったという出埼さん。そのコンプレックスを改善するために決意したのが、外科手術を併用した矯正歯科治療でした。



治療先をどのように選ばれたのですか?

以前通っていた一般歯科の先生に咬み合わせが悪いことを相談したら矯正歯科の先生を紹介してもらえて、2年前に初めて矯正歯科に行ったんです。信頼している先生からの紹介だったので、まったく不安なく矯正治療をはじめることができました。

4月に外科手術を受けるとのことですが、今の心境は?

正直言って、手術をする不安より、コンプレックスが解消される歓びのほうが大きいですね。手術を受けると、あごの形は変わります。つまり、このあごの形は今だけのもの。そう思うと、長年のコンプレックスだった自分のあごを愛してあげようと思えるようになったんです。
だから応募作のタイトルも『見て!!私のコンプレックス』です。
こう思えるようになったのは、自分にとってかなり大きな変化ですね。

応募作は、どなたが撮ったものですか?

カメラを勉強中の友人が昨夏、地元の海で撮影してくれました。今回、表彰式にもその友人と一緒に来ています。表彰式が終わったら、二人で札幌の雪まつりや小樽を見て回るのが楽しみです。


今の段階で、治療してよかったと思えることは何かありますか?

今は外科手術にそなえて「術前矯正」(※)をしているところで、この先も治療はまだまだ続きます。でも、すでに自分の歯を大事にしようという気持ちがわいてきました。
歯みがきにしても、これまではうわべだけザッと磨いていたんですが、今は歯の1本1本を意識して、ていねいに磨いています。治療前はむし歯も6本くらいあったのですが、これからはむし歯なんかできないように、自分の歯を大切にしていきたいと思っています。

やわらかな雰囲気が印象的な出崎さん。これからの治療、がんばってくださいね。

※術前矯正:手術後に歯が咬み合うように行う、術前の矯正歯科治療。

「「部活に治療に全力投球!」宇野澤萌さん


【優秀賞】『Enjoy & High School Life』
宇野澤 萌さん(16歳/千葉在住)

続いて二人目の優秀賞に選ばれたのは、千葉県在住の高校1年生、宇野澤 萌さん。
作品名は、『Enjoy & High School Life』です。

高校生らしく表彰式に学校の制服で参加してくれた宇野澤さんは、ブレース スマイル コンテストへの応募3度目で、みごと賞に輝きました。


これまでの2回はどんな写真で応募したのですか?

どれも部活のソフトテニスをしている写真ばかりです。ソ
フトテニスは中学から始めて、今も毎日しています。一日の中心が部活といってもいいくらいです(笑)。

受賞作も「これから部活」というシーンですか?

はい、そうです。去年の夏休み、朝7時頃に練習のために家を出たところをお母さんが撮影してくれました。



治療を始めた理由はなんですか?

デコボコだった歯並びを治すためです。乳歯のときは揃っていたのに、永久歯に生えかわってから、だんだんガタガタになってきたんです。最初は治療するのがイヤでした(笑)。痛いって聞いていたから。でも、先生のところでいろいろ話を聞くうちに、歯並びがキレイになるんだったら、やってもいいかなと思えてきました。

実際、治療の痛みはいかがでしたか?

ブレースをつけてすぐは痛かったです。でも、はじめたからには頑張ろう! と思ったのと、歯が揃ってくるのを見ると気持ちいいし、今はやってよかったって思えます。

そんな宇野澤さんの将来の夢はなんですか?

体を動かすことが大好きなので、体育の先生になりたいです。

安定した咬み合わせは、将来の夢をしっかりバックアップしてくれることでしょう。

出埼さん、宇野澤さん、受賞おめでとうございます!

札幌大会賞を受賞したのは...いよいよ決定!最優秀賞を受賞したのは...

Vol.02 「第6回ブレーススマイルコンテスト」表彰式レポート

「父から娘へ笑顔のバトンタッチ」宍戸昌行・愛実さん


【最優秀賞】『矯正笑顔 バトンタッチ!』
宍戸昌行さん(38歳)・愛実(あみ/8歳)さん(北海道在住)

そして、いよいよ最優秀賞の発表です。
366作品の中から「第6回ブレース スマイル コンテスト」最優秀賞に選ばれたのは、父娘で治療中の宍戸昌行さん・愛実(あみ)さん。
作品名は、『矯正笑顔 バトンタッチ!』です。

昌行さんが矯正歯科治療を始めた3年後に、長女の愛実さんも治療をスタート。そんな父娘の爽やかな笑顔が、最優秀賞受賞の決め手になりました。


そもそも昌行さんが治療を始めた理由はなんですか?

あごの腫れや痛みを改善するためです。顎関節がずれていて、咬み合わせも悪く、指1本分も口が開きませんでした。頭痛もひどくて、なんとかしたいと思っていたんですが、原因がハッキリしません。
そんなとき、矯正歯科の先生に「咬み合わせを治せばよくなるかもしれない」といわれたのですが、人前に出る仕事をしていることもあり、30代半ばにもなって矯正装置をつけることに抵抗があったんです。でも、機能面での不具合ですから、放置するわけにはいきませんよね。それで思い切って治療を始めました。


治療を受けて体の不調は改善されましたか?

はい。咬み合わせが整ってきたことで口も大きく開くようになり、頭やあごの痛みもすっかり消えました。体調が安定したので、先日は地元のフルマラソンにも出場することができたんですよ。

仕事をするうえで、治療がネックになったことはありますか?

いいえ。最初は僕自身、ブレースが気になって作り笑顔が多かったのですが、今は装置への抵抗感はまったくありません。逆に、矯正装置をつけていることで、お客さんから『うちの子どもも矯正を考えているんだけど』などと話しかけられ、会話の材料になったりしています(笑)。


愛実ちゃんが治療を始めたことをどう思われますか?

よかったと思います。将来、僕のような機能面での問題が出る前に治しておいたほうがいいと、心から思えますから。娘は生まれつき舌小帯が短いので、矯正しながら舌のトレーニングもしています。
それと、家にいるときはヘッドギアもつけています。 コンテストに応募する写真を撮ったときは、まだ治療を始めて2カ月だったので、ヘッドギアが恥ずかしくて、外で写真を撮るのをいやがっていたんです(笑)。
でも、今はだんだん慣れてきたようですね。

では、最後に愛実ちゃんに。歯がキレイになったら何がしたいですか?

ツルッツルの歯をさわってみたいです!

昌行さん、愛実ちゃん、最優秀賞、本当におめでとうございます。

優秀賞を受賞したのは...

壇上で主治医を交えて集合写真を撮るときには、最初のような緊張した様子はなく、受賞者のみなさんは、とても和やかでうち解けたムード。

今回の受賞が、一人ひとりの今後の治療ライフをより前向きにするきっかけになりますように。そして、咬み合わせと歯並びの大切さが、この壇上から、さらに多くの人へと広まっていきますように。

受賞したみなさんの笑顔を見ながら、そんなことを思った表彰式でした。

2015年4月23日

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

気になる矯正歯科治療

気になる矯正歯科治療

■歯並びが気になるのに、そのままでいるのはなぜ?

「整った顔だちと素敵な笑顔、あなたはどちらに魅力を感じますか?」
こんな質問をされたら、あなたは何と答えますか。
2010年7月に全国の10代~50代の男女計1,000人を対象に実施された「全国1,000人意識調査」(日本臨床矯正歯科医会)では、7割近くの人が「異性の魅力は整った顔だちより笑顔にある」と回答。また7割以上の人が、素敵な笑顔のポイントは「歯並び」にあり、歯並びの良し悪しで第一印象が左右されると答えています。
気になる矯正歯科治療
昔から「目は口ほどにものを言う」などと言いますが、この調査結果をみると、目に負けず劣らず自分を印象づけるのが口もと、のよう。そのことをさらに裏付けるように、同調査では6割以上の人が「自分の歯並びを気にする(したことがある)」と答えています。 ...にもかかわらず「歯並びについて歯科医に相談したことがある」人は、わずか2割強どまり! いったい、なぜでしょう?
気になる矯正歯科治療

■知っているようで知られていない、矯正歯科治療

 考えられる理由の一つが、矯正歯科治療への理解不足です。
グラフを見てもわかるように、「歯ぐきが健康なら、何歳からでも治療できる」ことや「健康保険が利く場合がある」ことなどを知らない人が、まだまだ多いのが現状なのです。

気になる矯正歯科治療

 実際には、子どもも大人も、力を加え続けると歯が動く原理に変わりはありません。そのため、歯ぐきや歯を支える歯槽骨(しそうこつ)という骨などに問題がなければ、年齢を問わずに矯正歯科治療を受けることができます。
また、基本的に健康保険が利かない矯正歯科治療ですが、医療費控除の対象にはなります。そして、あごの外科手術を伴う治療(外科矯正治療)や厚生労働省が定める(主に先天性)疾患に起因する不正咬合の改善などには、都道府県から指定を受けている医療機関で治療すると健康保険が適用されます。

こうした"基本"を頭に入れた上で、今回はよりよい矯正歯科治療が受けられるクリニック選びのポイントについて取材しました。

矯正歯科治療についてくわしく知るなら、この本がおすすめ!

こどもの矯正歯科治療がよくわかる!キッズの歯ならび*すくすくスクール『こどもの矯正歯科治療がよくわかる!キッズの歯ならび*すくすくスクール』
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★次のページでは、信頼できる治療先の見極めポイント〈検査・診断編〉をご紹介!

質の高い治療

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

質の高い治療

質の高い治療現在、日本には約6万軒の歯科医院があるといわれていますが、このうち矯正歯科の看板を出しているクリニックは約2万軒。しかし、その中身は千差万別。なかには矯正歯科の看板を出していても、矯正歯科の専門的トレーニングを受けていないドクターもいるといわれています。

誰でも、せっかく治療を受けるなら、技術の高い信頼できる先生のもとで受けたいもの。数あるクリニックから、そんなクリニックを見分けるポイントについて、日本臨床矯正歯科医会*1(以下、矯正歯科医会)の会長、富永雪穂さんにお話をうかがいました。

質の高い治療

「質の高い矯正歯科治療が受けられるかどうかを見分けるポイントは、いくつかあります。その中でも、治療前に『セファロ』によるレントゲン検査を行い、また検査結果の説明時に、セファロを用いた診断と治療方針の説明があるかどうかを確認してはいかがでしょうか? セファロというのは、頭部X線規格写真(セファログラム)のことで、矯正歯科治療の診断に不可欠な機器です。矯正歯科治療を専門に行う医院では必ずセファロ撮影と診断を行いますから、セファロのないクリニックでの治療は、慎重にされた方が無難だと言えます」と話す富永さん。

 繊細な作業を求められる矯正歯科治療では、口腔内の検査にレントゲンは必須。なかでも、セファロという機器を使うことで、上下のあごの大きさやそのズレ、あごや唇の形態、歯の傾斜、口もとのバランスなどの状態を正確に知ることができるのだそうです。

「矯正歯科が一般歯科と違うのは、セファロという機器を使って、顔面と頭部のX線写真を撮影して分析し、診断を下すことにあります。また、治療前・治療中・治療終了後と、同じ規格で撮影したセファロの画像があれば、どのように歯が動いたか、顎骨がどんなふうに変化したかが比較できます。これも矯正歯科治療を専門に手がける医院なら、行っていること。私が知る限り、たとえ経験豊富な矯正歯科医であっても、セファロの検査をしないで治療を行うことはないと思います。セファロがなくても矯正歯科治療はできますが、確実に治療の質が下がってしまいますから」

セファロとは、写真のような機器(左)を使った検査。しっかりと覚えておきたいものです。
セファロ
左:セファロ。 右:セファロで撮影された頭部のX線写真。

*1 矯正歯科医会とは、日本で唯一40年の活動実績をもつ矯正歯科専従開業医の団体のこと。2013年7月現在、450名の矯正歯科医が所属しています。

質の高い治療

セファロの撮影とともに大切なのが、各種資料の採取。要するに、口の中・顔面・パノラマX線などの写真撮影と石こう模型の採取だと富永さんは話します。

「初診の次に行うのが、精密検査です。写真撮影や石こう模型などの資料は、そのときに採取するものです。採取する目的は、治療前の患者さんの状態を記録して、治療方針を決めるため。矯正を専門に行う歯科医院では、採取した資料を後日、患者さんにお見せしながら、診断や治療方針の説明を行います。この説明で重要なのは、患者さんにきちんと納得していただくこと。その意味で、資料を見せて説明しないクリニックはおすすめできませんね」

また、これらの資料の保管も大切です。矯正歯科治療は一般的に2~3年かかるので、その間に治療経過の確認をしたり、患者さんが転居などによって受診先を変更したりする際にも、転居先の矯正歯科医にキチンと治療開始前の資料を渡してもらわなければなりません。そのため、検査や診断の資料をきちんと保管していることが、とても重要になるのです。
セファロ

質の高い治療

そして、3つめのポイントは、その歯科医院の対応可能症例。

「そのクリニックが、部分的な矯正歯科治療や難易度が高い外科矯正治療(注:あごがゆがんでいる場合などに行われる外科手術を併用した矯正歯科治療のこと)に対応しているか*2、口唇(こうしん)・口蓋裂(こうがいれつ)の治療を行っているか*3なども、シビアにチェックしてください。これらの症例に対応しているクリニックは、平均的で難易度が高くない矯正歯科治療をしているところより、高い技術力と豊富な経験を持っているといえます」

対応可能症例については、各歯科医院のホームページなどでも調べられるので、事前にチェックしてみるとよいでしょう。

*2 顎口腔機能診断施設。 *3 障害者自立支援指定医療機関。

★次のページでは、信頼できる治療先の見極めポイント〈治療費・医療態勢編〉をご紹介!

素敵度ダウン 要チェック

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

見極めポイント

見極めポイント

見極めポイント「また、矯正歯科を専門とする歯科衛生士さんがいるかどうか、先生が常勤かどうかなど、医療態勢もチェックすべき点です。スタッフの熟練度などは患者さんからはわかりづらいと思いますが、矯正歯科を専門にしている歯科医院なら歯科衛生士も矯正歯科治療に熟練していて、治療中の食事や歯が動くときの痛みなどにもきちんとしたアドバイスとケアができますから」

と同時に、矯正歯科を担当する歯科医が常勤であることも、とても大切だと話す富永さん。

「なぜなら、矯正歯科治療中は装置が外れたり、ワイヤーが歯肉に当たって痛くなったりすることもあるため、そんなとき、毎月一日だけ「矯正歯科の日」に診療する非常勤の矯正歯科医では、緊急時の対応が十分とはいえないからです。やはり常勤の先生と専門のスタッフがいて、緊急時の対応がしっかりできるクリニックを選ぶほうがよいと思いますね」

見極めポイント数年におよぶ治療期間中、誰もが一度は装置がとれたり、痛みが出たり、あるいは急用ができて予約した通院日を変更したり、といった事態が発生するもの。そのとき、ベテランのスタッフや常勤の先生がいないと適切な対応がすぐにとれず、結果として治療期間が延びることにもなりかねません。その点で、医療態勢が万全かどうかは大きなポイントといえるのです。

見極めポイント

「これまでお話しした以外にも、治療前に治療費がきちんと数字と文書で提示されているか、治療内容についてくわしく書かれた治療同意書の説明があるか、なども見極める上でのポイントです」

治療開始前に矯正歯科治療費が明示されていれば、治療が進むごとに予想外の費用が加算されることを避けることができます。そのため、治療開始前の治療費の説明時に、治療期間が延長した時、治療費を追加で支払う必要があるのかをきちんと聞き、それが同意書に記載されているのかを確認しておくのがおすすめだといいます。 また、治療同意書にサインして歯科医院と患者さんが双方に保管しておくことも、重要なこと。治療中、万一何かのトラブルが起こった場合には、この同意書の内容が問われるためです。

「これらも矯正専門のクリニックなら当然行っていること。きちんとした提示がないなら、治療を始める前にセカンドオピニオンとして別のクリニックを訪ねるのがよいでしょう」

見極めポイント

そして最後の見極めポイントは、矯正歯科治療を専門に行っているかどうか。

「矯正歯科治療を専門に行う歯科医は、矯正歯科医であるという自負を持っています。実際、矯正歯科治療に特化した医院では、年間平均60~150名の治療を手がけているので、さまざまな症例に対応できるといえます。この経験値の高さは、かなり大きなポイントになるのではないでしょうか」

年間平均60~150名というのは、矯正も手がける一般歯科が行う治療数の、約6倍にもあたる数字。患者さん一人ひとりに適した質の高い治療は、こうした豊富な臨床経験から生まれるものなのでしょう。

見極めポイント富永さんは続けます。
「矯正歯科治療とは、その人自身の歯をよりよい状態に整えることで、患者さん一人ひとりの人生の質を高めていく治療です。私たち専門開業医は、そのために知識を広げ、深めることに日々専念しています。そして、その専門領域に対して最後まで責任を持つという、社会的な責任を担っているのだと思っています」

咬み合わせや歯並びの状態は、一人ひとりで違うもの。その違いをみて、その人の状態に応じたふさわしい治療を行うことができるのが、経験豊富な矯正歯科医。質の高い治療とは、矯正歯科治療に特化して、日々技術を磨き、高めている専門クリニックを置いてほかにはなさそうです。 自分の歯並びが気になっている人、どの歯科医院に行けばいいのかわからないという人は、まずは矯正歯科を専門に行うクリニックに相談してみては?

見極めポイント

☑ 矯正歯科専用レントゲン「セファロ」による分析診断を行っている
☑ 口の中の写真や顔の写真、また歯型をつくり、それに基づいた診断の説明がある
☑ 顎変形症(がくへんけいしょう)や口唇(こうしん)・口蓋裂(こうがいれつ)の患者さんの
  治療を行っているか、あるいは適切な対応ができる
☑ 治療開始前に治療費用が明示されている
☑ 治療同意書がある
☑ 矯正歯科治療専門の歯科医が常勤している
☑ 矯正歯科治療専門の歯科衛生士がいる
☑ 矯正歯科治療に特化したクリニックである


質の良い治療 患者OG

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

患者OGインタビュー

5年前、姉妹でほぼ同時期に矯正歯科治療を始めたというM美さんとE子さん。現在、二人とも矯正装置(マルチブラケット装置)をつけての治療を終え、整った咬み合わせを保つためのリテーナー(治療後の歯並びを保つ保定装置)期間中。 矯正専門クリニックでの治療を改めて振り返り、当時感じたことなどをお話しいただきました。

■信頼できる一般歯科医からの紹介で、矯正歯科専門クリニックへ

――お二人が矯正歯科治療を受けようと思った理由は何ですか?

M美さん:以前はそうでもなかったのに、二人とも大学の頃に親知らずが生えてきて、それから歯列が少しずつ乱れてきたんです。高校の頃まで自分の歯並びが悪いなんて思ったこともなかったし、まわりにも矯正をしている人がいなかったので、大人になってから矯正治療を受けるなんて思ってもいなかったんですが、だんだん乱れてくる自分の歯並びをなんとかしたいと思うようになりました。
E子さん:私も同じです。徐々に歯並びがガタガタしてきて、これは一体なにが原因なんだろうと。結局、地元の一般歯科でレントゲンを撮ってもらって初めて、親知らずが歯を押しているせいだとわかり、治せるものなら治したいと思いました。
M美さん:ただ私の場合、治療して歯並びをキレイにしたい反面、装置をつけるのが恥ずかしいという気持ちもあって...。それで、一般歯科の先生に相談してみたんです。そしたら先生が「人はそんなに見てないものよ」って。その言葉に勇気をもらって、矯正治療に踏み切りました。

患者OGインタビュー
治療前の歯並び。二人とも、上下の前歯に同じようなガタつきがあった。

――矯正歯科はどうやって探したんですか?

M美さん:一般歯科からの紹介です。「絶対に専門のところがいい」とのことで、矯正歯科専門のクリニックを2軒紹介してもらいました。信頼できる一般歯科からの紹介だったので、その時点で安心感がありましたね。結局、最初に訪ねたクリニックの雰囲気がよく、先生やスタッフの対応がきちんとしていたので、そこで治療することにしたんです。

――矯正歯科専門のクリニックに、どんな印象を持ちましたか?

M美さん:どんなふうに治療していくのか、期間はどれくらいかなど、治療する前の説明が丁寧で、わかりやすかったですね。それと先生のお人柄もあるんでしょうが、そのクリニックで取り組んでいることや矯正歯科としての使命みたいなものを外に開示していこうという意識が伝わってきたのも好印象でした。
E子さん:先生もスタッフも矯正治療にしっかり取り組んでいて熱心。その分、治療をサボると先生に怒られそうだなって思いましたけど(笑)。

■先生の説明+冊子などの情報提供で、歯並びへの意識が高まった

――治療を始める前、不安に感じていたことなどありましたか?

E子さん:私は姉の数カ月後から治療を始めたので、始める前に姉からいろいろ話を聞いていたこともあって、治療に関して特に不安はありませんでした。しいて言えば、治療前に抜歯するのが最初は少し怖かったですね。でも、先生から「抜歯をしないと歯がキレイに並ばない」ことや、「抜歯をしてあごのスペースに合わせて咬み合わせを整えたほうが自分の歯が長持ちする」ことなどを聞いて、結果的には納得できました。
M美さん:私も大きな不安はありませんでしたね。ただ、最初に「リテーナーを使う期間を含めると、治療期間はトータル5年くらい」と言われたのは長いなーって感じました(笑)。でも、それも最初に2年半って言われて結果的に長くなるよりはいいし、矯正装置を外した後のリテーナーの期間って治療した歯並びを安定させるために大事なので、そこも治療期間に含めて伝えてくれたのはよかったと、今は思えますね。最初に2年半って言われると、ついリテーナーをサボっちゃうかもしれませんから。

患者OGインタビュー
矯正装置をつけて、動的治療スタート!まずは、抜歯した第1小臼歯の隙間を利用して前歯の重なりをとっていく。

――矯正歯科専門のクリニックで治療をして、よかったと思うことは?

M美さん:いろいろありますが、矯正治療に関するいろんな情報をいただけたのは専門クリニックならではだと思います。例えば、矯正治療をした著名人の体験談などを載せた冊子を、治療前にクリニックでもらったんです。その中にあった当時ヤクルトの青木選手の話が印象に残っていますね。青木選手は、矯正治療をしたことでパフォーマンスが上がってよく打てるようになったそうなんです。治療前、期間の長さが気になっていたときにその記事を読んだことで、「私も前向きな気持ちで取り組んでみよう」って思えました。
あと、80歳で20本の歯を保とうという8020運動のことも矯正治療を通して知りましたし、先生からの説明だけじゃなくて、いろんな形で咬み合わせの大切さを理解して、自分の意識を変えていけたのはよかったと思っています。

患者OGインタビュー
歯がまっすぐに並んだら、今度は犬歯を後ろ側に動かしていく。

――治療をして、歯に対する意識はどんなふうに変わりましたか?

E子さん:歯磨きも楽にできて、ご飯も食べやすく、見た目も整っている今の状態をこれからも維持したいですね。ですから今は、食事と歯磨きのとき以外、リテーナーはきちんとつけていますよ。楽して手に入れた歯並びなら、少し変になってもまた治してもらえればいいやって安易に思うかもしれませんけど、時間と手間をかけて手に入れたものなので、ずっと大切にしたいという気持ちが生まれるんだと思います。
特に、私は歯磨きのしかたやアイテムにこだわるようになりました。以前は歯の表面だけを磨けばいいと思っていたんですが、今はデンタルフロスなども使って歯間の汚れをとったりもしています。これは治療前には思いもしなかったことですね。歯ブラシもヘッドの小さいものを買って、毎月取り替えるようになりました。そうやってお手入れをすると歯もキレイになるし、気持ちもいいですね。

患者OGインタビュー
より安定した咬み合わせにするために、整った歯列を微調整。ここまできたら動的治療終了まで、あと少し!

――これから矯正をする人に何かアドバイスをするとしたら?

M美さん:矯正装置をつけていた時期、何人かの人に「矯正してるんですね」って話しかけられました。歯並びを治したいと思っている人はけっこう多いと思います。これから始める人には、やっぱり矯正歯科専門のクリニックで治療することをおすすめしたいですね。もし、治療に踏ん切りがつかない場合は、相談という形でまずクリニックに行ってみるといいと思います。実際、足を運ぶことでそこの雰囲気がわかりますから。通いやすい場所にあって、先生やスタッフの方の動きに気持ちがこもっているようなところが、私のおすすめです。
E子さん:治療期間の短さや費用の安さなど、いいところだけを話す先生は要注意かもしれません(笑)。私たち患者は矯正について知識のない中、治療を始めるので、期間や通院頻度、料金などについて、注意点も含めて、こちらが納得できるように丁寧に説明してくれるクリニックに出合ってほしいと思います。 

患者OGインタビュー
動的治療が終わると、歯並びはこんなにすっきり。その歯並びを保つために、リテーナー(写真右)は必須。

要チェック 患者OGインタビュー

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

患者OGインタビュー

インタビューに応じてくれたのは、長年、気になっていた歯並びを治すため、矯正歯科専門のクリニックで 30代で治療を受けたという引田さん。
治療を終えて数年経つ今だからこそのホンネトークを交えながら、よりよい治療を受けるためのクリニックの選び方についてお話しいただきました。

■治療例をたくさん見せて説明してもらえたことで、踏ん切りがついた

――矯正歯科治療を受けようと思った理由は何ですか?

 実は、高校を卒業する頃から自分の歯並びが気になっていました。というのも、前歯がデコボコで、特に1本の歯が内側に向かって生えていたため、噛み合わせると上の歯が下の歯にぶつかっていたので。それに奥歯にも内側に倒れている歯があって、食べものがつまりやすいのも気持ち悪く感じていました。

患者OGインタビュー
引田さんの治療開始直後の歯並び。噛み合わせるとき、下の歯にあたるので、あごをずらすようにしなければならなかった。

――高校のときから気になっていたのに、実際に治療を始めたのはかなり後からですね。

そうなんです(笑)。一般歯科で矯正治療もしているクリニックに相談に行って、検査まで受けたことはあるのですが、なかなか決心がつかなくて。相談したクリニックの先生は話しやすい感じで好印象だったんですが、検査結果の説明が短くて、歯を抜かずに短期間で治すことばかり強調されている気がして...。本当にそれで自分の歯のデコボコが解消されるのかなと疑問に思ってしまったんです。それに、そのクリニックは月に一度しか矯正歯科専門の先生がいらっしゃらないので、仕事をしていた私にとっては通うのがちょっと難しいかなと思ったことも、二の足を踏んでしまった理由です。

患者OGインタビュー――では、治療先はどんなふうに探したんですか?

その後、私の友人が矯正を始めたことで、やっぱり私も治療を受けたくなって、その人が通っていたクリニックに相談に行ったんです。そこは矯正歯科だけを専門にしているところで、以前行った一般歯科とはいろんな意味で違いましたね。

――どんなふうに違いましたか?

はじめて相談で行ったとき、パソコンを使っていろいろな治療例を見せてくれたり、実際に先生が口の中を見て大まかな治療の流れや費用について説明をしてくれたり。矯正治療は、歯のデコボコを装置で治したら終わりではなく、その後も歯が戻らないようにリテーナーという装置を何年か使う必要があることも、このときはじめて知りました。
次の精密検査では、写真やレントゲンを何枚か撮りました。もちろん、歯型も。あごの関節の動きや筋肉の動き、咬み合わせのチェックなども時間をかけて行いましたね。その上で、「治療をするかどうかは後日の検査結果を聞いてから決めればいい」と先生に言われました。今振り返っても、全体的に説明が明確で、私に合わせた治療を考えてくれそうな印象を受けたので、ここなら安心かなと、思い切って治療することにしたんです。

患者OGインタビュー
歯を動かした後、上下の歯列にはめて動いた位置で歯を保定するリテーナーという装置。いくつかの種類がある。

■メリットとデメリット、両方の説明を受けたことで納得できた

――引田さんは、治療前に抜歯*はされたんですか?

いえ、しませんでした。私自身、抜歯しなくて済むならそのほうがいいと思っていたのですが、非抜歯で治療する場合、歯がきれいに収まるスペースをつくるために、奥歯を後ろに動かしたり、歯列全体を広げる治療をしなければならないんです。そのとき、広げすぎると咬み合わせの安定性に影響するらしいんですが、私の場合は、少し広げれば歯列が整うということで、非抜歯が選択されたようです。
その説明のときも、先生は「抜歯をしたらこうなる、抜歯しなかったらこうなる」と、両方のメリットとデメリットを話してくれたので納得できましたね。ちなみに、抜歯して前歯が引っ込むと老けてみえることもあるという話も先生から聞きました。歯を並べるだけじゃなくて、いろんな側面から考えてくれるんだなと思いましたね。
*矯正歯科治療では、よく噛める状態をつくるために、必要に応じて抜歯を行うことがあります。

――今、治療期間を振り返って思い出すことは?

歯が動くときの痛みや、食事の後に食べ物がワイヤーに絡まるといったことは当然ありましたけど、大きなトラブルは特になく、順調だったと思います。
何より、あごが楽な位置で噛めるようになったのがうれしかったですね。実際治療期間は数年かかるので、その間に装置が頬に当たって痛かったり、硬いものを食べたときに装置が外れてしまったりしたこともありましたが、すぐに応急処置をしてくれたので助かりました。また、スタッフの方には、難しい矯正中の歯の磨き方を指導していただいたことで、歯磨きがかなり上達したと思いますよ。快く対応してくださった先生やスタッフの方に感謝しています。

患者OGインタビュー――最後に、これから矯正治療を考えている人にアドバイスを!

私は治療を開始するのに時間がかかりましたが、もし思いとどまっている人がいたら、思い切って行動に移してほしいですね。その際には、ぜひ納得できるクリニック選びをしてほしいと思います。治療を終えた今、言えるのは、矯正治療を専門にされている先生なら、豊富な引き出しの中から自分に合った治療方法を提示してもらえると思うので、そういうクリニックを選んでいただきたい、ということです。あとは、メリットだけでなく、ある程度の治療期間が必要なことや痛みがあることなど、治療のデメリットもきちんと伝えてくれるところなら信頼できると思います。
それと、治療が始まると月に一度のペースで通院することになるので、先生の人柄も大事です。相談という形で矯正歯科に行っても、迷ったらその場で治療するかどうかを決めなくてもいいと思うので、必要に応じてセカンドオピニオンも取り入れながら、納得のいくところで治療するのがいいと思います。

患者OGインタビュー
治療後、キレイになった歯並び。がたつきがとれて、すっきり。咬み合わせも安定した。

患者OGインタビュー

2015年4月15日

知っておきたい!犬歯の異常には早めの対処が必要なこと

知っておきたい!犬歯の異常には早めの対処が必要なこと

大人の犬歯が正しく生えない場合があるのは、なぜ?

■あごの動きを正常に保つのが犬歯の役割

最初に、歯の役割についてご紹介しましょう。
歯には大きく分けて、前歯にあたる「切歯(せっし)」と、奥歯にあたる「臼歯(きゅうし)」、そしてその中間にある「犬歯(けんし)」の3種類があります。それぞれの歯には役割があり、その役割に適したカタチをしています。
例えば、食事をするときものを噛み切ったり、発音をよくしたりするのが平たいカタチをした切歯。そして、切歯で噛み切った食べものをすりつぶしたり、細かくしたりするのが厚みのある臼歯。
そんな切歯と臼歯の間にある犬歯はひし形のようなカタチをしていて、食べものを切り裂く「牙」に相当します。そのため、すべての歯の中で根っこ(歯根)がいちばん長く、強度があり、切歯・臼歯に比べて最後まで残存しやすいといわれているのです。また、犬歯は咬み合わせの位置を保ち、あごの動きを正常に行うという大切な役割も担っています。

乳歯から永久歯に生えかわり始めるのは、平均すると6歳~12歳。歯が生える順番や時期には個人差があるため一概にはいえませんが、上あごの場合、最初に乳切歯が抜け、次に乳臼歯、最後に乳犬歯が抜けることが一般的です。

それに対応する永久歯は、最初に六歳臼歯といわれる大臼歯が生え、次いで切歯、そして小臼歯、最後に犬歯が生えて、大人の歯列が完成します。

●乳歯の名前と生えかわる時期の目安
乳歯の名前と生えかわる時期の目安

●永久歯の名前と生えかわる時期の目安
乳歯の名前と生えかわる時期の目安

このうち上あごの犬歯が生えてくるのは、年齢でいうと10~12歳頃が一般的。ほかの歯が生えた後、高い位置から顔を出す犬歯は、生えきるまでの移動距離が長いため、通常、先に生えている側切歯の歯根(歯の根っこ)の縁を沿うようにして降りてくると考えられています。

しかし、最近ではそんな犬歯が正しい位置に生えない子どもが増えていというのです。
いったい、なぜでしょうか。

■あごが細く歯が大きい現代っ子は、犬歯が正しく生えにくい!

新潟大学の小児歯科のグループは、上あごの犬歯が正しい位置に生えない割合は、中切歯の39%に次いで約15%を占めると報告しています。

その理由は、最近の子どもたちは昔に比べて頭が小さく、あごの幅も狭いのに対して、歯の幅が大きくなっているため。要は、食生活などの変化に伴ってあごが細くなり、永久歯が生える十分なスペースがなくなったことで、最後に生えてくる上あごの犬歯が行き場を失い、萌出障害(正しい位置に生えないこと)を起こすというわけです。

先ほど書いたとおり、犬歯は咬み合わせを安定させる要となる歯。その犬歯が正しい位置に生えないと、臼歯に対する力のコントロールができないため、長期的にみて臼歯の咬み合わせに負担がかかったり、歯列を乱したりする原因となります。
また、切歯から犬歯までは微笑んだときにも目立つため、ゆがみなどがあると審美的にもよくありません。

それだけではなく、上あごの犬歯の萌出障害は、口の中の健康にさらに大きなリスクをもたらすことにもなるのです。

★次のページでは、犬歯がうまく生えないことのリスクについてご紹介!

歯の根っこが短くなるって、どういうこと?

2015年4月14日

知っておきたい!犬歯の異常には早めの対処が必要なこと

歯の根っこが短くなるって、どういうこと?

■犬歯が正しく生えない子どもの0.8~2.9%に歯根吸収が起こっている

上あごの犬歯の萌出障害がもたらすリスク、それは隣りあう歯の根(歯根)のセメント質や象牙質を溶かし、短くしてしまうことにあります。これを「歯根吸収」と呼びます。
しかし、歯根が半分くらいになっても、歯に痛みや変色などは起こりません。そのため、発見が遅れて、さらに歯根吸収が進行すると、やがて歯に痛みを感じ、最悪の場合には歯が抜けることもあるのです。

海外の研究データによれば上あごの犬歯の萌出障害が起きた人のうち38%に、隣接する切歯の歯根吸収があったということです。また、その割合を子どもに限定すると、0.8%~2.9%に隣接歯の歯根吸収が起きていたのだとか。

その結果、犬歯の萌出障害は女児が男児の1.9倍にのぼり、span class="bold-text">問題があらわれる年齢は男女とも10~11歳がもっとも多い*ことがわかっています。

*公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会の研究から引用

●110症例の男女比
110症例の男女比
110症例の男女比

■歯根が切り落とされるような重度だと、抜歯するしかない

具体的に、画像を見ながらご紹介しましょう。
Aのエックス線写真は、11歳の女児の歯の生えかわりの様子を示すものです。乳歯を押すように、顎骨の中に永久歯が準備されていることがわかります。
一方、Bの画像では、上あごの犬歯が斜めを向き、隣り合う切歯の歯根に重なっています。その結果、切歯の歯根が切り落とされ、切歯は安定を欠いた状態に......。
ここまでくると歯としての機能は望めず、切歯を抜歯するしかありません。

A顎骨の中で生える準備をしている上あごの犬歯(問題のない例)
顎骨の中で生える準備をしている上あごの犬歯(問題のない例)

B上あごの犬歯によって切歯が歯根吸収された例
上あごの犬歯によって切歯が歯根吸収された例

抜歯した後はブリッジやインプラントなどの方法で抜いた歯のすき間をカバーするか、矯正歯科治療で犬歯を切歯の位置に動かして歯列を整えることになりますが、こうなる前にリスクを回避することが大切なのはいうまでもありません。

では、そのためにはどうすればいいのでしょうか?

★次のページでは、予防法についてご紹介!

大人の犬歯が正しく生えない場合</span>があるのは、なぜ?予防するには、どうすれば?

2015年4月13日

知っておきたい!犬歯の異常には早めの対処が必要なこと

予防するには、どうすれば?

■小学校低学年のうちに、パノラマエックス線撮影を!

犬歯が正しい位置に生えないことによるリスクを回避するには、犬歯が生えてくる前の7~8歳の間に、矯正歯科や一般歯科でパノラマエックス線写真を撮り、歯の生えかわりが順調かどうかをチェックしておくことが大切です。
パノラマエックス線写真とは、口の中全体を1枚のエックス線フィルムに撮影する写真のこと。撮影することで歯の数の異常(先天性欠如歯など)や骨の中の異常、顎骨の中にある永久歯の状態を知ることができたり、歯の生え変わりや将来の歯並びなどを、ある程度予測することができます。

小学校低学年のうちに、パノラマエックス線撮影を!

このパノラマエックス線は一般歯科でも撮影できますが、矯正歯科に行くことで、生えかわり期に必要な歯並びと咬み合わせのチェックも受けることができます。
撮影には健康保険が適用されず、3,000円~5,000円(消費税は除く)の自己負担となりますが、将来のために受けておく意味は大きいといえます。

■矯正装置をつけ、埋まった歯を引っぱり出すことも

そして、パノラマエックス線撮影をして犬歯の萌出障害が見つかったら、乳犬歯を抜くなどの処置を受けることも大切です。そうすることで犬歯の生えるスペースができ、傾いていた犬歯が正しい位置に生えやすくなるからです。
さらに矯正歯科では、犬歯の萌出障害の状態によっては、一般歯科と連携し、埋まっている犬歯を引っぱり出す「開窓(かいそう)」という処置をして、歯列を整えることもあります。このとき、仮に隣の歯に歯根吸収が起きていたとしても、程度が軽ければ、犬歯の位置をずらすことで吸収された歯根は自然に再生されます。

大切なのは、切歯の歯根吸収というリスクを回避して、健康な歯を守ること。そのためにも、まずは小学校低学年で生えかわりの状況をチェックしておきたいものです。

●上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

6歳7カ月で矯正歯科に来た女の子の例です。
小学校低学年でパノラマエックス線写真を撮影したところ、
上あごの犬歯による切歯歯根吸収が起きる直前だということがわかりました。
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

リスクを回避するために、上あご右側の犬歯を開窓し、引っ張り出す処置を受けました。

矢印
上あごの犬歯による切歯歯根吸収のリスクを回避した例

その結果、犬歯による切歯の歯根吸収は回避されました。
※現在、永久歯列になるまで経過観察中。その後、矯正歯科治療で咬み合わせを安定させる予定。

Self Check
こんなこと、ありませんか?
乳歯から永久歯への生えかわり時期の歯と歯並び

list
★チェックの数が多いほど、将来の歯並びには注意が必要です。早めに矯正歯科に相談しましょう。

パノラマエックス線撮影をして、咬み合わせや歯列に問題があることがわかったら矯正歯科治療を受けておくことも大切です。
成長期だからこそ、できることもあるもの。子どもの咬み合わせや歯列について、今一度、見直してみてはいかがでしょう。

成長を利用できるのが、子どもの矯正歯科治療

矯正歯科治療は、安定した咬み合わせと美しい歯列をつくるために受けるもの。治療は大人になってからでも受けられますが、子どものうちから始める利点もあります。

ひとつは、子どものときに始めることで、成長発育が利用できること。咬み合わせや歯並びの悪さは、歯だけではなく、顎骨にも問題がある場合が多いものですが、大人の場合はすでに成長が止まっているため、たとえ顎骨に問題があったとしても、歯の位置を動かして治すことしかできません。そのため、治療効果にも限界があるともいえるのです。
一方、発育過程にある子どもの場合、上下のあごの成長を抑制したり、促したりして治すことができます。つまり、顎骨と歯並びの両面から治療することが可能なわけです。
また、子どもの場合は比較的シンプルな矯正装置を使用することができ、また子どもは大人に比べてむし歯や歯周病などによる治療跡が少ないため、矯正装置の装着が容易にできるのも利点です。さらに、最近では学校にも矯正歯科治療中の子どもが増えてきているため、疎外感もなく、治療になじむのも早いでしょう。
注意点としては、治療する子ども本人に前向きかどうか。親の意向で始めたとしても、治療する目的や理由は子どもにきちんと伝えておくことが大切です。

歯の根っこが短くなるって、どういうこと?</span>があるのは、なぜ?

2015年4月 4日

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

「プレーススマイルコンテスト」表彰式レポート①
歴代の最優秀賞受賞者8名に共通するのは堂々とした輝く笑顔!

■全国から多数のスマイルフォトが集まった
 第9回「ブレース スマイル コンテスト」

全国から多数のスマイルフォトが集まった第9回「ブレース スマイル コンテスト」「ブレース スマイル コンテスト(以下、ブレスマ)」。それは矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が、矯正歯科治療中の患者さんのスマイルフォトを募集するコンテストです。2005年度にスタートして以来、毎年開催されているブレスマには、毎回ブレース(矯正装置)をつけた笑顔の写真が数多く寄せられています。

第9回目を迎えた2013年度も、「希望あふれる笑顔」というテーマのもと、全国の7歳から66歳という幅広い年齢層の方から236作品ものスマイルフォトが送られてきました。

その中から1次、2次と厳正な審査を行い、最優秀作品と優秀作品、そして大会特別賞を選出。去る2月12日(水)午後2時から、仙台国際センターの大会議室において表彰式が執り行われました。
まずは、その表彰式の様子からご紹介しましょう。

全国から多数のスマイルフォトが集まった第9回「ブレース スマイル コンテスト」

■矯正歯科治療は年齢不問だからこそ

表彰式では、最初に過去の最優秀賞に輝いた作品がステージのスクリーンに大きく映し出されました。

北海道のひまわり畑を背景に弾けるような笑顔を見せる松本さんの作品、生まれたばかりのわが子との幸せそうなツーショットが印象的な松澤さんの作品、そして整ってきた歯並びを鏡で表現した中西さんの作品......。改めて見ると、最優秀賞に輝いたのは、子どもからシニアまでの幅広い世代。その共通項は、どれも"輝くような笑顔"が魅力的だということです。

歴代最優秀受賞作品ギャラリー 歴代最優秀受賞作品ギャラリー

歴代の受賞作品を振り返った後は、昨年の最優秀賞受賞者である山本広美さんから届いた応援メッセージが紹介されました。

letter山本さんからの応援メッセージ

山本さんからの応援メッセージ

昨年、表彰式に出席した山本さんは、とても60代とは思えない若々しい印象の女性でした。
それは単に見た目だけのことではなく、年齢にとらわれず、気になる歯並びを治療して人生をさらに充実させたいという内面の前向きさの表れなのかもしれません。

実際、矯正歯科治療には年齢による制限がありません。歯ぐきの状態がよく、「治療を始めたい」という気持ちがあれば、年代相応の配慮は必要になるものの、いくつになっても治療を受けることができるのです。
「私の受賞によって、そのことがさらに世の中に広まれば」
昨年の表彰式でそう語った山本さんの想いが、この応援メッセージからも感じられました。

★次のページでは第9回ブレスマの受賞者とその作品をご紹介!

第9回ブレスマの受賞者とその作品

2015年4月 3日

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

「プレーススマイルコンテスト」表彰式レポート②
最優秀賞1名・優秀賞2名・東北大会賞1名にあたたかな拍手が送られました

■東北大会賞は、青森県在住の戸舘さん
東北大会賞「ハイ・チーズ」戸舘 円さん(青森県在住)さて、いよいよ表彰の始まりです。
最初は、表彰式の開催地である宮城県にちなんで設定された東北大会賞の発表から。
東北大会賞に選ばれた青森県在住の戸舘 円(とだて まどか)さんはこの日、残念ながら都合によりご欠席でしたが、この日のために書き送っていただいた喜びの声が読み上げられました。


letter戸舘さんからの受賞メッセージ

戸舘さんからの受賞メッセージ

戸舘さん、おめでとうございます!

■優秀賞は、キュートな笑顔が素敵な萩原さんと袖林さん

続いて、優秀賞2作品に選ばれた茨城県在住の萩原 宏樹さん(10歳)と、岩手県在住の袖林 佑希奈さん(27歳)の表彰です。

letter萩原 宏樹さんの応募コメント


letter袖林 佑希奈さんの応募コメント

司会者に名前を呼ばれると、お二人は少し緊張した表情で順にステージの中央へ。

賞状と記念品を受け取り、それぞれの主治医より「おめでとうございます」の言葉とともに両手いっぱいの花束が贈呈されると、お二人から満面の笑みがこぼれました。

萩原さん、袖林さん、おめでとうございます!

■最優秀賞は、沖縄の海にも負けない笑顔の山本さん

そして、お次はいよいよ最優秀賞の表彰です。
今回、236作品の中から栄えある最優秀賞に輝いたのは、東京都在住の山本 俊太朗さん(11歳)、作品名は「お口の中もエメラルドグリーン」でした。
ステージの大きなスクリーンに、青い海と空に負けないくらいの爽やかな笑顔を見せる山本さんの受賞作品が映し出されると、会場からは大きな拍手がわき起こりました。

letter山本 俊太朗さんの応募コメント


山本さん、おめでとうございます!

大会賞の戸舘さんには賞金が、そして優秀賞に選ばれた荻原さんと袖林さん、最優秀賞に輝いた山本さんには、それぞれ賞金と、副賞として東京ディズニーリゾート2デイパスポート(ペア)と東京ディズニーリゾートギフトカード5万円分が贈られました。

ブレスマの受賞がよい記念となり、この先の治療ライフがより充実したものとなることをお祈りいたします。


選ばれた喜びと、治療してくれたクリニックへの感謝の気持ちを言葉にする受賞者の皆さん。

★次のページでは、最優秀賞の山本さんにインタビュー!

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー最優秀賞の山本さんにインタビュー!

2015年4月 2日

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

最優秀賞者インタビュー
最優秀賞を受賞した山本俊太朗さんに、
矯正歯科治療を始めたきっかけや治療について思うことなどをうかがいました。

最優秀賞者インタビュー「毎月の通院でカラーゴムを選ぶのが楽しみです!」

--受賞を聞いたときのお気持ちは?
受賞するとはあんまり思っていなかったので、電話がかかってきたときはビックリしました。すごくうれしいです。

--応募作品はどこで撮ったものですか?
去年の夏、家族で沖縄旅行に行ったときにお父さんが撮ってくれました。その前に矯正歯科でこのコンテストのチラシをもらっていたので、沖縄だったら景色がきれいだし、いいかなと思って。お父さんがカメラ好きなので、どこかに行くと、僕をいろんなところでたくさん撮ってくれるんです。だから、沖縄で撮った写真はほかにもたくさんあるんですけど、いちばん笑顔と海がよく撮れていたのを選んで応募しました。

最優秀賞者インタビュー--矯正歯科治療を始めたきっかけは?
前歯が出ているのを治すためです。僕自身、歯が出てるのがちょっと気になっていたんです。でも、お母さんのほうがもっと気にしていたと思います。そんなときに学校の歯の健診で『問題あり』という手紙をもらったので、矯正歯科に行くことにしました。自分に治したいっていう気持ちがあったのと、クラスにも治療してる子が2~3人いたので、ブレース(矯正装置)をつけるのは、そんなにイヤじゃなかったです。

--治療先はどうやって探しましたか?
お母さんが家から通いやすいところを選んでくれました。クラスの子もそこに通っていたから、ここなら安心かなっていうことで。先生もやさしくて、通院してワイヤーをかえてもらうときも痛くないから、いつも診察台では眠っちゃいます(笑)。

--毎日の歯磨きはどんなふうにしていますか?
まず、僕は矯正の治療を始める前、むし歯がたくさんあったので、その治療をしました。だから、ブレースをつけてからは、むし歯ができないように、週に1度は染め出し液※を使ってみがけてないところをしっかりみがくようにしています。矯正歯科で、奥歯と前歯の裏側をしっかりみがくようにっていわれてるので、がんばっています。

ただ、毎日時間をかけて全部みがくのは大変だから、矯正の先生からもらったカレンダーに「今日しっかりみがく場所」を書き込んで、月曜から土曜まで、それを守るようにしています。そして日曜は染め出し液を使って、ちゃんとみがけてるかを確認します。

※歯垢を赤く染めて、磨き残しをチェックする溶液のこと。

--治療について今、どんなことを思っていますか?
毎月の通院でカラーゴム※の色をかえるのが楽しみです。今日は春を先取りしてオレンジとピンクのカラーゴムです。1年くらい前にブレースをつけたときはちょっと痛かったけど、1日で慣れて、今ではほとんど気になりません。でも、大好きなポップコーンを食べるとブレースにはさまっちゃうから食べるのをガマンしています。ブレースがはずれたら、たくさんポップコーンが食べたいです!

ブラケットにワイヤーを固定するための直径3ミリ程度の小さな輪ゴム状の
高分子化合物のこと。ブルーやピンクなど、カラフルな色がたくさんある。

最優秀賞者インタビュー

主治医、小野美代子先生★主治医、小野美代子先生より

「俊太朗くんは穏やかで真面目な患者さんで、ルービックキューブの天才です(笑)。うちの待合室に置いてあるルービックキューブの6面をすぐに合わせてしまうんですよ。頭がよくて、運も強いのか、これまで抽選で北海道旅行とか自転車とか、いろんな懸賞で当たったことがあるみたいです。そして今度は、ブレスマの最優秀賞! この受賞は私にとっても名誉なこと。これからもカラーゴムで矯正歯科治療を楽しみながら、きれいな歯並びを目指してほしいですね」(談)

小学1年生からサッカーを続けていて、今はディフェンダーとしてサイドバックを守備しているという山本さん。矯正歯科治療をしていてもサッカーは問題なくできるとのことです。かつて「少し気になった」という前歯も、治療を始めて1年強で凹凸があまり目立たなくなり、受賞作品を見ても、口もとはすっきりとした印象です。これからもスポーツに勉強に、そして歯のお手入れに楽しく取り組みつつ、大きく成長していただきたいものです。

★次のページでは、優秀賞に選ばれたお二人にインタビュー!

第9回ブレスマの受賞者とその作品をご紹介!最優秀賞の山本さんにインタビュー!

2015年4月 1日

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

優秀賞者インタビュー
優秀賞に選ばれたお二人に今の気持ちをうかがいました!

優秀賞者インタビュー

ブレースをつけていても何でも食べるし、痛みもなし!
恐竜みたいだった歯が治っていくのが、うれしいです

優秀賞 萩原 宏樹さん(10歳)

優秀賞者インタビュー「去年の夏休みに自由研究で火山について調べるために、浅間山の鬼押出しに行ってきました。受賞した写真は、そのときお母さんに撮ってもらったものです。応募は主治医の先生からもすすめられていたので、ブレースをつけた歯がちゃんと見えるようにいろいろ撮ってもらいましたが、意識しないで撮った写真がいちばん自然に写っていたので、その写真で応募しました。
治療する前、 ぼくの前歯は90度回転していて、恐竜みたいだったんです。自分でも気になっていたし、お父さんにも歯医者さんにも治したほうがいいっていわれたので、歯医者さんに矯正歯科の先生を紹介してもらいました。

矯正歯科は、学校の帰りに歩いて行ける場所にあるから便利だし、先生も衛生士さんも受付のお姉さんもみんなやさしくて話しやすいので、通院するのが楽しいです。
そして、通院するたびにカラーゴムの色をかえるのも楽しみです。学校のみんなは、ぼくが違う色のゴムをつけてると「また変わったね」っていってくれます。ぼくがいちばん好きな色の組み合わせは、青と緑。でも、いつも同じじゃなくて、いろんな色にして楽しんでいます。

ブレースがついていると、カタイものが食べられないとかいいますけど、ぼくはぜんぜん平気。ガムもかめるし、カレーもおせんべいも何でも食べてます。だから、つらいとか、まったく感じません」(談)

主治医、坂寄正美先生★主治医、坂寄正美先生より

「宏樹くんはもともと受け口で、上の前歯が曲がって生えていました。そこで矯正歯科治療で咬み合わせを整えるとともに、舌で前歯を押すクセがあったので、それを直すよう、舌のトレーニングを続けています。治療をはじめて今で1年半ほど経ちますが、舌のクセはずいぶんよくなってきています。明るい宏樹くんは、うちのクリニックのアイドルです。今回の受賞を励みに、これからも明るく楽しく治療を続けていってほしいですね」(談)

優秀賞者インタビューコンプレックスだった笑顔に自信が持てた!
そのことが、人間関係や意識を
いい方向に変えてくれました

優秀賞 袖林 佑希奈さん(27歳)

優秀賞者インタビュー「前歯が出ているのが気になって、ずっと笑顔に自信が持てなかった私が、スマイルのコンテストで賞をいただくなんて思ってもみませんでした。どんな賞よりも嬉しいです。

応募した写真は職場で、自分で撮ったものです。ブレスマに出すために、特別にしっかり笑ってみました。片目をつむっているのは、ブレスマのポスターのマネをしているんですよ(笑)。ああいう笑顔になれたのは、歯並びがよくなって笑顔に自信がついてきたからこそ。笑顔に自信がつくと、やはり人間関係にもいい影響が出るんですね。私自身、治療を始めてから精神的にも元気になれたと思っています。

矯正治療は以前からやりたかったのですが、お金も時間もかかるし、なかば諦めていました。でも社会人になり、お給料をいただくようになって、自分のためにお金と時間を使えるのは今だけかもしれないと思い始め、思い切って治療を受けることにしました。 治療先は、インターネットで調べて、5~6軒は訪ねましたね。その中で、まわりの評判と自分自身の感覚の両方で選んだのが、矯正歯科治療専門のクリニックです。治療を始めてみて、やはり先生はその道のプロフェッショナルだなと感じますね。とても信頼しています。

私は今、人間ドックの看護師をしていますが、矯正の治療を始めたことで、自分の歯についてはもちろん、体や心の健康にもっと関心をもって、自己管理していくことが大事だと実感しました。単に歯だけのことじゃなくて、心身の健康を管理する大切さに気づけたのが、いちばん大きな変化なのかもしれません」(談)

主治医、安野松王先生★主治医、安野松王先生より

「クリニックで見る袖林さんはキリッとした美人ですが、受賞作ではふんわりした印象で、最初は誰かすぐにわかりませんでした。彼女の魅力が賞を引き寄せたのですね。袖林さんは時間などをきちんと守る、しっかりした患者さんです。そのため治療も順調に進み、もうすぐブレースが外れる予定です。治療が終わったら、キレイな笑顔で思いっきり笑ってほしいと思います」(談)

■最後に・・
受賞者の方々にお話をうかがう中で感じたこと、それは会話の中ですぐに笑顔がこぼれることでした。

これまで気になっていた歯並びが矯正歯科治療によって整い、安定してくると、たとえ治療中であっても嬉しくて、笑顔が増えていくのだということを、そんなふとしたことからも感じました。そのときブレースは"つけているのが恥ずかしい治療器具"などではなく、自分と一緒に未来をつくる"相棒"のような存在になっているのかもしれません。

希望あふれる笑顔のひみつ、それは昨日よりも今日、今日よりも明日と、よりよい方向に少しずつ進んでいるという前向きな実感がもたらすものなのでしょう。

ブレスマはこれからも毎年開催され、2014年の夏には第10回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を、矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。

>>ブレーススマイルコンテストに関する詳細は、日本臨床矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。
(http://www.jpao.jp/)

最優秀受賞インタビュー

2015年3月31日

きれいな歯並びで幸せに生きる!大人の矯正歯科治療の魅力とは?

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整った歯並びは魅力的な人生の第一歩!

■矯正歯科治療に大人の女性は興味津々?

2013年11月8日、日本経済新聞社大阪本社の大会議室には、仕事帰りの女性たち53名が集まっていました。その目的は「自分らしく、いきいき働く~大人の歯の矯正を知る~」と題して行われた、矯正歯科医会が協賛する「丸の内キャリア塾スペシャルセミナー」を受講するため。

早めに会場についた受講者の皆さんは、配布された矯正歯科医会監修の本『ハロー! スマイル 今からはじめる おとなの矯正歯科治療』を熱心に読み込んでいます。
治療の流れが書かれたページ、費用について書かれたページ......。歯並びを整える治療とはいったいどんなもので、どんなメリットがあるのかをきちんと知りたいという思いが、その姿から感じられました。
ハロー!スマイル 今からはじめる おとなの矯正歯科治療

当日、受講者に配られたもの。右から2つめが矯正歯科医会監修の本
『ハロー!スマイル 今からはじめる おとなの矯正歯科治療』
(小学館スクウェア/952円+税)

■健康で魅力的な人生は、よい歯並びから

健康で魅力的な人生は、よい歯並びから午後6時。いよいよスペシャルセミナーの始まりです。幕開けは、富永雪穂先生(矯正歯科医会 会長)の基調講演から。 富永先生は、スライドを見せながら、歯並びが悪いと歯周病になりやすいだけでなく全身疾患や健康への障害につながる可能性もあること、そして口もとのコンプレックスから社会生活への障害にもなりかねないことを指摘。その上で、「矯正歯科治療で歯並びを整えることで、よく噛めるようになるのはもちろん、口もとのバランスが改善することでセルフイメージが向上し、人に与える印象もよくなります」と解説すると、あちこちでメモを取る姿が。

噛むという機能性と、見た目の美しさという審美性の改善を図る矯正歯科治療は、身体と心の両面に、よい影響を与えることができるのです。

また、矯正歯科治療を受ける場合、クリニックの選び方として
①そのクリニックに、常勤の矯正歯科医がいるか?
②治療中に転居などでクリニックを変わる場合の対応はどうか?
③知人や地域での評判はよいか?

...などをチェックすることがすすめられました。

そして最後に、「ご自分で治療先を選ぶことに不安がある場合は、信頼できる一般歯科の先生から矯正歯科を紹介してもらうか、矯正歯科医会や日本矯正歯科学会のホームページなどで情報を収集するのがよいでしょう。豊富な経験に裏付けられた高い医療技術を備えた矯正歯科の専門開業医のもとで治療を受けることをおすすめします」と話し、講演をしめくくりました。

★次のページでは「口もとのコンプレックスを解消する5つのポイント」をご紹介!

口もとのコンプレックスを解消する5つのポイント

2015年3月30日

きれいな歯並びで幸せに生きる!大人の矯正歯科治療の魅力とは?

ゲスト講演
口もとのコンプレックスを解消する5つのポイントとは?

■治療を受ける前に、知っておきたい5つのこと

治療を受ける前に、知っておきたい5つのこと続くゲスト講演は、「なりたい自分への一歩、大人の女性におすすめする矯正歯科治療の実際」と題し、 宮崎晴代先生(東京歯科大学歯科矯正学講座 講師)が壇上へ。
宮崎先生は、矯正歯科専門医としての立場から、よりよい矯正歯科治療を受けるためのポイントとして5つの点を挙げ、 それぞれの説明がなされました。その要点は次のとおりです。

自分の歯並びを知る
歯並びの治療を通して理想の自分に近づくには、治療する前にまず、正しい歯並びの基準を知っておきましょう。その上で、前後・左右・上下のバランスはどうか? 歯間のスペースは? 口もとのかたちは? 歯や歯周組織の状態は? 咀嚼(そしゃく)や会話などの機能に問題があるか? など、自分の歯並びの状態を知っておくことが大切です。

大人の矯正歯科治療の知識を持つ
あごの発育が終わった大人の治療に用いられるのは、主にマルチブラケットという矯正装置。また、症例によっては矯正歯科治療用のアンカースクリューという金属製の小さなネジをあごの骨に埋め込み、歯を動かす際の固定源として用いることもあります。ほかにも矯正装置を歯の裏側につける方法や、マウスピースのような取り外しができる装置を使う方法など、いくつかの治療法が。
なお、矯正歯科治療では、よく噛める美しい歯列にするために、必要に応じて抜歯を行う場合もありますが、それは残った歯を健康で長持ちする状態をつくるために行われるもの。そして、矯正歯科治療で歯を動かした後は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を用いて、定期的に歯科医のもとでメンテナンスを受けることも大切です。

One Point マルチブラケット●マルチブラケットとは?
歯の表面に歯科用接着剤でブラケットという器具を貼り付け、その溝にアーチワイヤーを通して3次元的に歯を移動させるための装置。ブラケットには目立ちにくいセラミック(左)やプラスチックのほか、金属製(右)のものなどがあります。


矯正歯科用アンカースクリュー●矯正歯科用アンカースクリューとは?
矯正歯科治療用に開発されたチタン合金製の小さなネジのこと。アンカースクリューを使った治療法とは、そのネジをあごの骨に埋め込み、歯を動かす際の固定源として用いる方法をいいます。矯正歯科治療用アンカースクリューは直径1.5 ミリ前後、長さは6 ~10ミリ程度。
写真提供:日本歯科矯正器材協議会

歯の裏側につける装置●歯の裏側につける装置とは?
一般的に、歯の表側につける矯正装置を歯の裏側につけることで、まわりの人に気づかれずに行えます。1970 年代、世界に先駆けて日本で実用化され、その後、世界中で用いられています。
写真提供:カボデンタルシステムズジャパン

マウスピース●マウスピースのような装置を使う治療法とは?
マルチブラケットの代わりに、上下の歯に透明な薄いマウスピースのような装置をつけて歯並びを改善。歯の重なり具合があまり多くなく、歯を大きく動かす必要のない人などに用いられます。
写真提供:アソインターナショナル

よい歯並びで8020(ハチ・マル・ニー・マル)を目指す
80歳で20本以上、自分の歯がある高齢者のことを「8020達成者」と呼びます。この達成者の方々は咬み合わせや歯並びが整っている場合が多く、自立して生活できるなど、心身ともに健康でQOL(Quality of Life/生活の質)が高い傾向にあります。つまり、よく噛める自分の歯があることは、健康長寿の秘訣でもあるのです。このことから、矯正歯科治療は未来の健康をつくるための治療だといえます。

矯正歯科治療のメリット・デメリットを知る
治療期間として数年間かかる、顎変形症などの場合を除いて健康保険が適用されないなど、矯正歯科治療にはデメリットもあるものの、整った歯並びによって笑顔に自信が持てたり、何でもしっかり噛んで食べられたりするなど、治療を受けるメリットはそれ以上に多いもの。咬み合わせが安定することで、身体のバランスがよくなったり、横顔が整ったりと、アンチエイジングの効果も期待できます。

矯正歯科治療の優先順位を考える
人生には、仕事、留学、転勤、結婚、出産、育児といった、さまざまなライフイベントがあります。矯正歯科治療は、それらのライフイベントと両立できるため、始めたいと思ったときに矯正歯科医のもとを訪ね、相談してみるのがおすすめです。

矯正歯科医会が主催する矯正歯科治療中の笑顔の写真を募集する「ブレーススマイルコンテスト」でも、
ライフイベントを治療とともに過ごす、明るい笑顔の受賞作があります。
山崎梨津子さんの作品
第4回「ブレーススマイルコンテスト」で審査員特別賞に輝いた
山崎梨津子さんの作品

江り子さんの作品
同じく優秀賞に輝いた「夢見る笑顔」井上 江り子さんの作品

宮崎先生の話からわかるのは、歯並びをきれいにすること=なりたい自分にすぐなれる、というわけではなく、その前に自分の歯並びや治療に関する正しい知識を持ち、この先の人生をより豊かにするための処置として、矯正歯科治療を据えることが大切だということです。そうすることではじめて、治療期間や費用の高さなどのデメリットを超えるメリットを実感できるのかもしれません。

★次のページでは、「なごやかにトークが弾んだパネルディスカッション」の様子をご紹介!

整った歯並びは魅力的な人生の第一歩!それぞれの立場からなごやかなトークが花咲きました

2015年3月29日

きれいな歯並びで幸せに生きる!大人の矯正歯科治療の魅力とは?

パネルディスカッション
それぞれの立場からなごやかなトークが花咲きました

ゲスト講演の後は、宮崎先生、富永先生に、白石真澄先生(関西大学 政策創造学部 教授)と コーディネーターの八木早希さん(フリーアナウンサー)を加えてのパネルディスカッションが行われました。
テーマは、「~あなたの疑問にお答えします~ 大人の歯の矯正を知る」
ちなみに、白石先生も八木さんもかつて矯正歯科治療を受けたという経験の持ち主。
それぞれの立場からのトークは終始なごやかで、おおいに盛り上がりました。
ここではその様子をダイジェストでご紹介します。

大人がよく噛める状態を保つことは、高齢社会に備えるうえでも重要

八木さん八木:私は子どもの頃、上の前歯が2本、目立つような状態で、中学のときに矯正治療を受けました。実は、うちの母によると、私が矯正治療を受けることは生まれたときから決まっていたそうなんです。というのも、誕生したばかりの私を見て、母は「この子は顔で勝負できないから、将来、せめて歯だけでも治してあげないと」と思ったんだそうです(笑)。
おかげでアナウンサーになることができましたが、なってからまわりを見ると、ほとんどの人が矯正治療を受けていました。理由は、アナウンサーとして発音がキレイにできるように。聞いてみると、治療期間を見込んで、大学3年くらいに矯正装置がはずせるように治療を受けたケースが多いようですね。

白石さん白石:私は今から20年ほど前に、コンプレックスを感じていた下の歯並びを矯正治療で治しました。今も毎年、自分の誕生月には歯科医院に行って、歯のクリーニングを受けるようにしています。今や女性の一生は長いのと、よく噛める歯並びは健康の第一歩なので、大人になってからでも、自分の歯並びを整えることは、これからの高齢社会に備えるために大切だと思いますね。

八木:そうですね。私は矯正治療を終えた今も、週1回、下の歯列にリテーナーをつけて眠るようにしています。 ところで富永先生、矯正治療を受ける場合、健康な歯を抜歯することがあるんですよね? 抜歯の選択って少し勇気がいる気がしますが......。

富永:はい。確かに患者さんにとっては負担に感じる部分だと思いますが、咬み合わせが悪い場合、我々は慎重に判断して抜歯を選択することがあります。なぜなら、1本抜いたほうが残りの歯が長持ちする場合があるからです。例えば、きちんと咬み合っていない歯があると、その部分に食べカスなどが溜まりやすくなり、結果的にむし歯や歯周病になるリスクが高まります。その状態を放置して複数の歯にリスクが及んでしまうのを避けるためにも、抜歯をして、よく噛める安定した咬み合わせをつくったほうがよいことになります。 要は、歯を抜くデメリットより、よく磨ける口の中をつくるメリットのほうが高いと判断した場合には、抜歯をおすすめすることになるわけです。ちなみに、この抜歯によって、残った歯の寿命が縮まるということはありませんので、そこはご安心いただきたいと思います。

疾患として認められると、健康保険が適用になることも

八木:矯正治療に健康保険が適用される場合もあるそうですね?

宮崎さん宮崎:そうです。歯科疾患として認められると、健康保険の適用となります。成人ですと、例えば顎変形症の方が受ける外科矯正などが該当します。この場合、治療期間の真ん中あたりで10日ほど大学病院などの口腔外科に入院して外科手術を行いますが、保険が適用される医療機関で矯正治療を受けた場合は、矯正費用と外科手術・入院費用を合わせて50万前後の支払いで済む場合が多いといえます。

富永さん富永:健康保険の適用になるもっとも多い疾患が顎変形症ですが、ほかに唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)や生まれつき6本以上の歯がない患者さん、または約30種類の先天性疾患に起因する不正咬合が挙げられます。健康保険が適用されるのは、これらに該当する方が都道府県から認可を受けた医療機関で治療する場合となります。

One Point

●顎変形症
上あご、もしくは下あごが、上下・左右・前後に変形している状態。ものがしっかり噛めないだけでなく、発音が不明瞭、あごの関節に痛みがあるといった障害を伴ったり、あごの形がコンプレックスとなって積極的になれないなど、人知れず悩みを抱える場合も多くあります。

●都道府県から認可を受けた医療機関
先天疾患の矯正歯科治療に健康保険が適用される医療機関が「障害者自立支援医療機関」、顎変形症の矯正歯科治療に健康保険が適用される医療機関が「顎口腔機能診断適合医療機関」。
指定医療機関のリストは、日本矯正歯科学会のホームページ http://www.jos.gr.jp/facility/から確認できます。

聞けば聞くほど奥が深い矯正歯科治療。ここまで読んで、「自分の場合はどうなんだろう?」「もっと知りたい」と思った方は、専門のクリニックに相談してみてはいかがでしょう。矯正歯科専門クリニックの場合、初診・相談は予約制で、初診にかかる時間は30分から1時間程度。相談では遠慮せず、歯並びに関する悩みや疑問点などを先生に伝えることが大切です。

★次のページでは「矯正歯科治療に関する、よくあるQ&A」をご紹介!

もとのコンプレックスを解消する5つのポイントとは?矯正歯科治療に関する、よくあるQ&A

2015年3月28日

きれいな歯並びで幸せに生きる!大人の矯正歯科治療の魅力とは?

矯正歯科治療に関する、よくあるQ&A

矯正歯科治療に関する、よくあるQ&Aセミナーの最後は、あらかじめ寄せられた質問に壇上の3名が答えるコーナーです。
宮崎先生と富永先生は矯正歯科専門医としての立場から、白石先生はかつて治療をした患者の立場から、 それぞれコメントされました。

Q.治療費の目安と患者さんの年齢について
「矯正治療のほとんどは自費診療のため、平均すると60~100万円くらいとなります」(富永)
「矯正治療に年齢制限はなく、健康な歯と歯ぐきがあれば、いくつからでも治療できます。実際、68歳の患者さんもいらっしゃいますよ」(宮崎)

Q.仕事と矯正歯科治療の両立について
白石さん「私は働きながら矯正治療を受けましたが、さほど不便は感じませんでした。治療後の通院も月1回のペースでしたから、困難ではありません。気になったのは、食事のときワイヤーに食べ物がからまりやすくなるのと、矯正装置があたって口内炎ができやすくなることくらいでしたね」(白石)

Q.ワイヤー調整後の痛みについて
「痛みは個人差があります。平均すると、子どもより大人のほうが痛みを感じやすいかもしれません。矯正治療中は月に一度、通院してワイヤーの調整をするのですが、その後に少し痛みを感じることがあるので、大切な仕事の前日などは調整を避けるとよいでしょう。1週間くらい調整を遅らせても大きな問題はありませんから、ご自分でコントロールしていかれるとよいと思います」(富永)

Q.目立たない治療法について
「大人の矯正治療に使うマルチブラケットも、メタル(金属)からクリア(セラミック)タイプへと主流が変わってきているので、意外に目立ちません。歯の裏側につける治療法は、歯の表側につける方法より難易度が高いので、習熟した矯正医を選ぶことが大切だと思います」(宮崎)

Q.妊娠中の矯正歯科治療について
宮崎さん「これまで妊娠期間中に矯正治療をしていた患者さんは何人もいらっしゃいました。妊娠中はレントゲンや薬、歯科処置などに制約は生じるものの、妊婦さんが矯正治療を受けることは可能です。出産後3か月くらいはワイヤー調整の通院に来れなくなりますが、それを見込んで治療計画を立てていけば大丈夫です」(宮崎)

Q.歯周病がある場合の矯正歯科治療について
「かつては歯周病があると矯正治療は無理だと言われましたが、今は歯周病がコントロールされていれば大丈夫とされています。コントロールするには、クリニックで歯周病の治療を受けていることが大切です。重度なら無理な場合もありますが、歯周病治療を行うドクターと矯正治療を行うドクターが連携して治療を行えば、可能な場合もあります。まずは専門のドクターに相談してみるのがよいでしょう」(富永)

Q.睡眠中、歯をくいしばるクセについて
富永さん「食いしばりや歯ぎしりを続けると、奥歯などがすり減ったり、顎関節を痛めたりしがちです。予防するには、就寝前にナイトガードをつけること。いろんな種類のものがありますが、自分の歯列に合ったものをつくってもらうことが大切です。こうした予防策をとらずにいると、歯に亀裂が入って神経を傷つけることもあるので、健康維持の意味で入れてみることをおすすめします」(宮崎)

「眠っている間の食いしばりや歯ぎしりは、情報ストレスがいちばんの原因とされています。ナイトガードを使用するとともに、歯や歯を支える歯周組織によくない影響を与えるストレスをコントロールしていくことも大切ですよ」(富永)

Q.海外の矯正歯科治療の実情について
「アメリカでは、成長期にメタルタイプのマルチブラケットをつけるのが当たり前で、歯並びの悪さを放っておくのは恥ずかしいことという認識です。ですから、本人もまわりも矯正治療や矯正装置のことは、まったく気にしていないのが現状です」(宮崎)

コーディネーター、八木早希さんは語る
キレイな歯並びは、その人自身を語るもの


八木さんフリーキャスターとして大人気の八木さん。中学の頃の矯正歯科治療を通して養われた、口もとに対する意識とは?
セミナーの中で出た彼女のトークをまとめてご紹介します。

私はアメリカの小学校に通っていましたが、20年以上前でも、クラスの9割はマルチブラケットをつけて矯正治療をしていました。ハリウッド映画を観ても、主人公になるのは歯並びのキレイな人ばかり、悪者は歯並びが悪いですよね(笑)。そこにアメリカの階級社会の縮図があるんだと感じます。もちろん、マドンナのようにすきっ歯をよしとしたり、レディ・ガガのように出っ歯をよしとするなら別ですが、整っていない歯並びがコンプレックスに思うのなら、治療して治したほうがいいと思います。

私のまわりには、30代になってから矯正治療を始めた人が2人います。1人はメイクさん、もう1人はスタイリストさんです。そのうちの1人が裏側に矯正装置をつけて治療をしているんですが、話すたびに装置が舌に触れて「話しづらい」みたいです。一方、表側から治療を始めた人は、装置のことをまったく気にしていない様子。それを見て、裏側からの治療はまわりの人には気づかれないかもしれないけれど、本人は治療していることを常に意識しなきゃいけないんだな、大変そうだなと思いました。矯正装置に抵抗があるという方もいるかもしれませんが、今のものは本当に目立たないので、そこは気にしなくてもいいんじゃないかなと個人的には思いますね。


こうしたトークを交えつつ、無料セミナーが終了したのは午後8時。
受講者の皆さんからのアンケートを見ると、 「矯正について、歯の大切さについて、参考になった」「矯正について大変考えてみたくなった」「歯科矯正は特別なことでなく、より良く前向きになる治療だとわかった」「8020を目指そう!と思った」
......といった前向きな感想が多く寄せられました。

今回ご紹介した無料セミナー開催のほか、矯正歯科医会では、治療中の笑顔の写真コンテスト「ブレース スマイル コンテスト」の主催や、矯正歯科治療に関する啓発本の監修、歯並びに関する意識調査結果の公開など、矯正歯科の専門団体として、広く歯科全体に向けて矯正歯科治療の情報を発信しています。くわしくは、ホームページにてご確認ください。

それぞれの立場からなごやかなトークが花咲きました

2015年1月22日

平成29年度震災孤児・遺児 支援事業

トップイメージ
2017年4月吉日

東日本大震災で孤児・遺児となった方を対象に
平成29年度「震災孤児・遺児支援事業」を実施
~新規矯正歯科治療希望者を無償で治療~

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会

矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(会長:富永雪穂)は、東日本大震災で孤児(両親を亡くした子ども)・遺児(片親を亡くした子ども)となった方で、新規に矯正歯科治療を希望する方を無償で治療する「震災孤児・遺児支援事業」を実施しております。

本事業は、東日本大震災において親御さんを亡くされ、その後、矯正歯科治療を受けたくても受けられない状況にあるお子さんに対し、当会会員が担当医となり無償での治療を行うものです。当会では、2011年6月より、被災者支援事業として矯正歯科治療が継続困難となった患者さんに対し、会より補助金を提供して当会会員診療所における治療継続支援を実施しました。また2013年度には震災孤児に対する矯正歯科治療の無償支援事業を実施、さらに2014年度より対象者を、震災遺児の方にも広げて支援を行っております。

支援事業の概要は以下の通りです。

■ 支援対象者:東日本大震災により孤児・遺児になられた方(2011年3月11日時点で20歳未満)

■ 支援条件
  1. 治療すべき不正咬合がある方
  2. 日本臨床矯正歯科医会会員診療所に通院できる方
  3. 日本臨床矯正歯科医会の活動に協力していただける方(症例報告への資料提供など)

■ 募集人数:年間5名を上限として募集します。
  ※申請受付後、申請のあった方の口腔内の状況を精査のうえ、優先性の高い方から対象といたします。

■ 支援事業に関するお問い合わせ・申請先:
  公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 事務局(一般財団法人 口腔保健協会内)
  〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43−9
  TEL 03-3947-8891 FAX 03-3947-8341  e-mail:gakkai6@kokuhoken.or.jp
  または、最寄りの日本臨床矯正歯科医会会員医院までお問い合わせください。
  ※会員医院は、日本臨床矯正歯科医会ホームページ(http://www.jpao.jp/)でも検索可能です。

以上

【本件に関する報道関係者からの問い合わせ先】

東京都豊島区駒込1-43-9 駒込TSビル 口腔保健協会内
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 事務局 担当:澤辺
電話 03-3947-8891  FAX 03-3947-8341
または
(広報代行)共同ピーアール株式会社 第10業務局 担当:北条、大須賀
電話 03-3571-5175  FAX 03-3571-5382

東日本大震災に対するこれまでの支援活動

2011年3月11日 東日本大震災に対する支援活動

2011年3月に発生した東日本大震災に際し、日本臨床矯正歯科医会においても全国組織の団体として、現地の復旧・復興、ならびに被災者支援活動に取り組んできました。そして、現在も継続した支援活動を実施しています。

【支援活動の経過】

2011年3月
日本赤十字社への義援金寄付
被災会員に対する義援金寄付
避難所生活者への口腔ケアセット提供(3月下旬~)
被災した矯正歯科治療中の患者さんへの応急処置を無償で提供
2011年5月
被災矯正歯科患者支援フリーダイヤル開設、無料相 を開始※1
2011年6月
矯正歯科治療中の患者に対する治療費補助事業開始
(2011年12月末日まで)※2
2013年4月
震災孤児に対する矯正歯科治療支援事業を開始
(2013年12月末日まで)※3
2014年2月
「被災地支援ツアー」実施※4
2014年4月
平成26年度支援活動 「震災孤児・遺児支援事業」

【各支援活動の概況報告】

※1 矯正歯科被災者支援フリーダイヤルの問い合わせ件数
  2011年9月30日まで、合計144件の連絡が入った。

※2 治療費補助事業の補助総額
被災された矯正歯科治療中の患者への治療費補助を行う事業
2011年12月31日までに適用118件、総額9,784,000円を計上

※3 孤児に対する矯正歯科治療支援事業の対象支援者
被災された孤児260名余りに対して(震災を受けたときに20歳以下で あること)矯正歯科治療が必要な場合、当会の会員診療所において無料 で行う事業 2013年度支援の対象は1名だった。

※4 被災地支援ツアー
2014年2月11日、110名で宮城県亘理郡山元町の中浜小学校を訪問

震災孤児・遺児支援事業

市民1000人に聞く「矯正歯科?」

日本臨床矯正歯科医会調べ 男女1000人意識調査発表 8月8日「歯並びの日」
72.6%が「歯並びは第一印象を左右する」と回答。

「お見合い」、「入社試験の面接」などの場面で歯並びが重要視される傾向に!
一方、咬み合わせの悪さが原因で起こる"お口の健康トラブル"に対する認知は、
顎関節症56.8%、虫歯54.7%、歯周病44.7%とまだまだ不十分

矯正歯科専門開業医の全国組織である矯正歯科医会(正式名称:一般社団法人 日本臨床矯正歯科医会、会長:平木建史)は、8月8日の「歯並びの日」に向け、全国の10~50代の男女計1,000名を対象に、『歯並びと矯正歯科治療』に関する意識調査を2009年6月に実施しました。

調査の結果、歯並びは第一印象を左右すると回答した人が72.6%にものぼり、近年における日本人の歯並びへの関心の高まりが浮き彫りになりました。さらに、歯並びが美しいとよい結果が得られそうな人生における大切な場面で、62%が「お見合い」、53.7%が「入社試験の面接」と回答していることから、第一印象が重視されがちな場面で歯並びは美しい方がよいとの認識を持っている人が多いことが伺えます。

また、健康面では、「歯の咬み合わせが悪いことが原因で発症のリスクが高くなると思うお口まわりのトラブル」を問う質問において、その認知は、最も高い「顎関節症」でも56.8%、次いで「虫歯」54.7%、「歯周病」44.7%と、まだまだ不十分な結果となりました。

「歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」 結果概要

(1)男女1000人のうち、72.6%が歯並びは第一印象を左右すると回答。さらに、芸能人だけでなく一般の人にとっても歯並びは大切だと思うと回答した人は67.9%スポーツ選手にとって歯並びは大切だと思うと回答したのは、63.9%

(2)歯並びが美しいとよい結果が得られそうな人生における場面で、「お見合い」が62%で最も多く、次いで「入社試験の面接」53.7%、「デートの時」50%、「ビジネスの商談の時」47.3%
第一印象が重視される場面で歯並びは重要と考えられている傾向

(3)歯並びに自信がない人は46.2%と約半数にのぼり、歯をみせて笑うことに抵抗を感じると回答した人は25.9%で、4人に1人が笑顔に自信がもてないと感じている結果に!

(4)美しい「肌」よりも美しい「歯」を手にいれるためにお金をかけたいと感じている人が多い 
1万〜10万円未満 「歯」:405人 「肌」:384人
10万〜50万円未満 「歯」:90人 「肌」67人
50万〜100万円未満「歯」:18人 「肌」:9人

(5)歯は見た目の美しさだけではない、身体の健康を考える上でも重要!
咬み合わせの悪さが原因で起こる"お口のトラブル"に対する認知は、顎関節症56.8%、 虫歯54.7%、歯周病44.7%とまだまだ不十分

(6)本会の調べでは、不正咬合の疑いのある人は63.4%
顎関節症をはじめとする"お口のトラブル"になる前に、予防意識を

(7)家計の節約項目において、「歯科医療費」が対象となるのは11.5%と低い
歯科医療、デンタルケアへは、必要不可欠な項目であり、不況下においても変わらない現状

(8)2007年〜2009年の3年間で、実際に矯正歯科治療を受けたことがある人は3.1%ポイント上昇し、矯正歯科治療経験者は増加傾向にある一方で、矯正歯科治療に対する情報不足が原因でなかなか治療に踏み切れていない人が多い現状も明らかに!


1. 男女1000人のうち、72.6%が歯並びは第一印象を左右すると回答
さらに、67.9%が芸能人だけでなく一般の人にとっても歯並びは大切だと思うと回答!
スポーツ選手にとって歯並びは大切だと思うと回答したのは、63.9%

「歯並びで第一印象が左右されると思うか」との問いに、20.4%が「思う」、52.2%が「やや思う」と回答し、合計72.6%もの人が第一印象における歯並びの大切さを感じている結果となりました。(表1参照)

さらに、「芸能人だけでなく一般の人にとっても歯並びは大切だと思うか」との問いに対し、21.7%が「思う」、46.2%が「やや思う」と回答していることから、67.9%の人が「芸能人だけでなく一般人にとっても歯並びは大切である」と考えていることが明らかになりました。また、昨今、プロゴルファーやマラソンランナーなどのトップアスリートが矯正歯科治療装置(ブレース)を歯につけて競技している姿がよく見られるようになったせいか、「スポーツ選手にとって、歯並びは大切だと思うか」との問いに対しては、28.0%が「思う」、35.9%が「やや思う」で合計63.9%の人がスポーツ選手にとって歯並びと咬み合わせを整えることは重要であると認識していることがわかりました。(表2参照)

表1
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表2
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2.歯並びが美しいとよい結果が得られそうな人生における場面で、「お見合い」が62%で最も多く、次いで「入社試験の面接」53.7%、「デートの時」50%、「ビジネスの商談の時」47.3%

続いて、実際にどのような場面で"歯の見た目"の大切さを感じているか、人生における様々なシーンで歯並びが美しいとよい結果が得られそうな場面を問う質問をしたところ、「お見合い」62%、「入社試験の面接」53.7%、そして「ビジネスの商談の時」47.3%と回答していることから、第一印象が重視されがちな場面で歯並びは美しい方が有利との認識を持っている人が多いことが明らかになりました。(表3参照)

さまざまな場面で「歯並び」が意識されている結果が明らかになりましたが、その「歯並び」が美しい人から受ける印象についてさらに詳しく聞いたところ、「清潔感がある」78.7%、「健康的」78.6%と多くの人が回答しているほか、「上品」62.4%、「育ちがよい」54.3%との回答も多い結果となりました。(次頁表4参照)

矯正歯科医会はこの結果について、以下のように述べています。
「今回の調査の結果で、歯並びが美しい人から受ける印象として、健康的というイメージ以外に、上品、育ちがよいという印象を持っている人が多いことがわかりましたが、米国では子供が生まれると、矯正歯科治療のために貯金をはじめる家庭が多く、矯正歯科治療を受けられない子供は育ちがよくないと認識されてしまう傾向にあるようです。また、日本とは違って、米国は虫歯や歯周病の治療も自費なので、予防歯科を目的に子供の頃に矯正歯科治療を行うことが当たり前と考えられています。その結果、矯正歯科治療は、日本よりも米国の方が広く普及している現状がありますが、今回の調査でこのような結果となったことは、日本においても米国のような意識が広がりつつあると考えています。」

表3
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表4
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3. 歯並びに自信がない人は46.2%と約半数、歯をみせて笑うことに抵抗を感じる人は25.9%
1000人中4人に1人が笑顔に自信がもてないと感じている結果に!

歯並びの重要性は認識してはいるものの、「歯並びに自信があるか」との問いに対して、「あてはまらない」22%、「ややあてはまらない」24.2%で、合計46.2%が歯並びに自信を持っていない現状が浮き彫りになりました(表5参照)。

さらに、「歯をみせて笑うことに抵抗を感じるか」との問いに「感じる」は8.1%、「やや感じる」17.8%で合計25.9%となり、4人に1人は笑顔に自信がもてていない現状が明らかになりました(次頁表6参照)。

表5
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表6
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4. 美しい「肌」よりも美しい「歯」を手にいれるためにお金をかけたいと感じている人が多い!

続いて、美容面において歯はどのくらい重要視されているかを探るため、一般的に気にする人が多いと考えられる「肌」と比べ、「今よりも美しい歯と肌を手に入れるために、かけてもよいと思う金額」と質問しました。その結果、「10〜50万円未満」の選択肢で「肌」が6.7%、「歯」が9.0%、「1〜10万円未満」の選択肢でも「肌」38.4%、「歯」40.5%と、美しい「肌」よりも美しい「歯」を手に入れるためにお金をかけたいと感じている人が多いことがわかりました。(表7参照)

歯は見た目だけでなく、体全体の健康維持にも関係するため、見た目の美しさだけでなく機能面でも歯を良好に保つことが大切だと感じている人が多いことがうかがえます。

表7
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5.歯"は見た目の美しさだけではない、身体の健康を考える上でも重要!
咬み合わせの悪さが原因で起こる"お口のトラブル"に対する認知は、顎関節症56.8%、虫歯54.7%、歯周病44.7%とまだまだ不十分

「歯の咬み合わせが悪いことが原因で発症のリスクが高くなると思うお口まわりのトラブル」を問う質問(複数回答)において、その認知は、最も高い「顎関節症」でも56.8%、次いで「虫歯」54.7%、「歯周病」44.7%と、まだまだ不十分な結果となりました。(次頁表8参照)

矯正歯科医会は、この現状について、以下のように述べています。
「顎関節症の原因のひとつとして、咬み合わせの悪さが挙げられます。顎関節症になると、口を開けづらくなったり、顎の関節やこめかみが痛んだり、首や肩がこったりと、さまざまな症状があらわれます。顎関節症は、昨今、20〜30代女性にも増えており、その大きな原因となる咬み合わせには注意する意識が必要です。」

表8
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6. 本会の調べでは、不正咬合の疑いのある人は63.4%
顎関節症をはじめとする"お口のトラブル"になる前に、予防意識を

続いて、現在のお口まわりの状態として、「歯並びにガタガタがある」、「上の前歯の真中と、下の前歯の真中がズレている」など、不正咬合の疑いがあると考えられる状態について当てはまるかを聞きました。結果、「全てに当てはまらない」と回答した人は36.6%であり、逆に、全体の63.4%の人は、何かしら不正咬合の疑いがあると考えられる結果となりました。(次頁表9参照)

前問で、顎関節症や虫歯、歯周病など、お口まわりのトラブルに対する認知が低い現状が浮き彫りとなりましたが、これらの疾患は不正咬合が原因となることが多いため、その潜在患者さんは63.4%と多いと考えられ、今からの予防意識が必要です。

その予防のひとつとして、今、矯正歯科治療は子供だけではなく大人においても注目が高まっており、本会の調査においても、過去2年間で矯正歯科治療を経験した患者さんのうち、20代以降の患者さんの割合が増えている現状があります。(次頁表10参照)

また、治療を経験した患者さんに対し、治療後の満足度を聞いたところ、「矯正歯科治療を受けてよかったと思う」が71.5%と高い結果となり、「デンタルケアへの関心が高まった」52.3%と、"予防歯科"への意識が上昇する傾向があります。(次々頁表11参照)

表9
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表10
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表11
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7. 家計の節約項目において、「歯科医療費」が対象となるのは11.5%と低い 歯科医療、デンタルケアは、必要不可欠な項目であり、不況下においても変わらない現状

「現在のあなたの家計において、節約しようと思う項目をお選びください」との問いに対し、「食費」が52.1%、「衣料費」が49.9%と高い傾向でしたが、「歯科医療費」は11.5%と、「医科医療費」の13.3%と比べても低く、「歯科医療」は人々にとって必要不可欠な項目と考えられます。(表12参照)

表12
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8. 2007年〜2009年の3年間で、実際に矯正歯科治療を受けたことがある人は3.1ポイント上昇!矯正歯科治療経験者は増加傾向にある一方で、矯正歯科治療に対する情報不足が原因でなかなか治療に踏み切れていない人が多い現状も明らかに!

矯正歯科治療経験者の割合は、2007年から2009年で3.1ポイント増加していることが今回の調査から明らかになりました(表13参照)。この結果から、歯並びや咬み合わせを重要視する人が増えていることがうかがえる一方で、矯正歯科治療に関する知識について、以下の項目を選ぶ形式で調査した結果、矯正歯科治療に対して誤った認識を持っている人が多い現状が浮き彫りになりました。

「歯ぐきさえ健康ならば、何歳であっても矯正歯科治療ができることを知っていますか」との問いに対して、86.9%が「知らない」と回答し(表14参照)、「舌の癖が歯並びに影響を与えることを知っていますか」との問いに対しては、81.7%が「知らない」と回答しました(表15参照)。また、「矯正歯科治療に保険がきくケースがあること」については、81.9%が「知らない」と回答しています(次頁表16参照)。

矯正歯科治療は"子どもの時に行うもの" との認識はまだまだ根強く、昨今変わりつつある矯正歯科治療の現状についての認識が浅いと考えられます。

表13
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表14
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表15
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表16
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日本臨床矯正歯科医会(会長:平木建史)では、予防歯科への意識について、以下のように述べています。

「家計において歯科医療の重要性が認識されている一方で、不正咬合の可能性が疑われる人は63.4%と、非常に多いと考えられます。近年、8020達成者が増えていることは喜ばしいことですが、欧米諸国と比べると日本の達成率はまだ低いといえます。咬み合わせが悪いことが原因で「顎関節症」を引き起こしてしまうことに対する認知もまだまだ不十分であり、また、歯を失う最たる原因は「虫歯」と「歯周病」ですが、咬み合わせのバランスが悪いと虫歯や歯周病になるリスクが高くなり、歯並びが悪いと歯に汚れが付きやすく、かつ、歯磨きも難しくなるので、口の中を衛生的に保つのが困難になります。

咬み合わせ、歯並びを気にしている方はまず、専門的な研修を積み重ね、多くの症例を経験している矯正専門の歯科医で相談することをおすすめします。すぐに矯正歯科治療を開始するわけではなく、まずは口腔内の環境や歯に対する生活習慣の改善などを指導し、顔全体のバランスも考慮した上で、患者さんにとって最良の治療法をご提案します。また、調査の結果では、歯ぐきさえ健康であれば何歳になっても矯正歯科治療が可能であることを知らない人が多い結果となりましたが、最近では、20代、30代、40代の女性など、健康と美しさに関心の高い方たちが、大人になってから矯正歯科治療を行うケースも増えています。矯正歯科治療は、単に歯並びをきれいにするだけではなく、治療後の人生において自分の歯でおいしく食事ができる可能性を高めます。年齢を重ねると、歯周病などのリスクが高まり、歯並びに問題があるとさらに悪くなることがあります。歯の健康は長生きのもとでもありますから、歯並びを軽んじず、"予防歯科"に対する意識を高めて欲しいです。」

調査概要

サンプル数:10代〜50代の男女各500人、合計1000人
調査方法 :インターネット調査
調査地域 :全国
実施時期 :2009年6月19日〜6月20日

一般社団法人 日本臨床矯正歯科医会について

日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科専門開業医が所属する国内最大の団体で、1973年に発足し、30年以上の活動実績を持っています。2005年に法人化し、現在の会員数は500名を超える規模となっています。「よい咬み合わせときれいな歯並びによって心身の健康を育むこと」を目的とし、単に「美」を目的とした治療ではなく、咬み合わせの改善、咀嚼(そしゃく)機能の向上、口全体の健康増進など、総合的に取り組む矯正歯科治療を行っております。
http://www.jpao.jp/

本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先

日本臨床矯正歯科医会 広報事務局

2015年1月13日

会則

倫理規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
倫 理 規 程

前 文

本規程は、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、「本法人」という)に所属する会員の倫理上の規範を定めたものである。
会員は、矯正歯科医療を通じて地域社会に奉仕し、矯正歯科医としての社会的使命と責任を全うするため、この規程を遵守するものとする。

第1条 職責の自覚

会員は、歯科医療の本質を自覚し、国民に対して最良の医療を提供するという姿勢を堅持しなければならない。
また会員は、自らの人間性の向上を図るとともに、学術の進歩に伴う知識と技術の研鑚に努め、日常の診療に当たっては、自己の良心に基づいて職責を果たすために最善を尽くさなければならない。

第2条 相互の信頼と品位の向上

会員は、互いに信頼し、他の会員あるいは歯科医師によってなされた治療行為について、みだりに批判したり、またいたずらに患者に不安を抱かせるような言動をしてはならない。

第3条 診療科名の標榜と広告・宣伝の方法

1 会員は、科名標榜に当たって、診療機関の所在を公的に知らせる範囲にとどめ、患者獲得を目的とした自己の宣伝、経歴の表示などの行為は厳に慎まなければならない。
2 会員は、広告・宣伝にあたって、その表示方法、広告の場所、媒体の選択にも、矯正歯科医としての社会的信頼を失わないよう充分意を用いなければならない。

第4条 秘密の保持

会員は、業務上知り得た患者の秘密を、正当の理由なくこれを第三者に知らせてはならない。

第5条 証言の義務

会員は、患者の診療に関して公的な機関から専門的な立場での証言または意見を求められた場合、これに応じて矯正歯科医としての公正な所見を陳述しなければならない。
ただし、本法人全体にかかわる事項に関しては、理事会に事前に報告して適切な処置あるいは指示をあおぐものとする。

第6条 患者紹介に対する応接

会員は、患者を紹介された場合、紹介者に対して名目の如何を問わず、金銭的な報酬あるいはその他の利益を供与してはならない。ただし、社会一般の儀礼的な範囲に止まる場合はこの限りではない。

第7条 利己的な利益追求の禁止

会員は、矯正歯科診療をもって、利己的な利益のみを追求する手段としてはならない。
特に、不当な診療報酬の請求、患者の勧誘を目的とした無料検診、利潤を目的とした関連商品の販売、その他社会的に不公正な手数料の授受などをしてはならない。

第8条 診療補助者の業務に関する監督

1 会員は、自己の診療所に勤務する歯科技工士、歯科衛生士、または歯科助手が、その業務範囲を逸脱することのないよう指導監督しなければならない。
2 会員は、歯科医師としての資格を必要とする医療行為を他の者に委ねてはならない。

第9条 応急処置

1 会員が何らかの理由により不在の場合、その患者に装置破損などの応急処置を必要とする事由が生じた時は、他の会員は患者の求めに応じて処置しなければならない。
2 患者が旅行中に前項の事由が生じた場合も同様である。

第10条 患者の転医

会員は、患者が転居などの事由により転医を要する場合、矯正歯科治療の継続が円滑に行なわれるために本法人の規程を遵守しなければならない。

第11条 懲罰

以上の条項に違反した会員に対し、理事会は、裁定審議委員会に意見を求め、審議の上、その処分をすることができる。

第12条 規程の変更

本規程の変更は、総会の議決を経て行なうことができる。

第13条 付属諸規程の制定

本規程に関し更に付属諸規程を設ける必要があると認められるときは、会長は理事会に対しその制定を求めることができる。

附 則

1.本規約は昭和55年7月11日より発効する。
2.本規約は平成17年6月9日より施行する。
3.本規約は平成21年6月25日より施行する。
4.本規程は平成24年11月8日から施行する。



公益社団法人日本臨床矯正歯科医会 定款

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
定 款


第1章 総 則

 (名称)
第1条 本法人は、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会と称し、英文名をJapanese Association of Orthodontistsとする。

 (事務所)
第2条 本法人は、主たる事務所を東京都豊島区に置く。


第2章 目的及び事業

 (目的)
第3条 本法人は、広く国民の健康増進を図るため、臨床矯正歯科医療に関する学術大会・セミナー・講習会等の開催、学会誌や広報物等による普及啓発等を行い、矯正歯科医療の質の向上を図り、もって矯正歯科医療の進歩発展に寄与することを目的とする。

 (事業)
第4条 本法人は、前条の目的を達成するために、本邦及び海外において次の事業を行う。

(1)矯正歯科医療に関する学術大会、セミナー、講習会、助言相談、調査研究、資格認定及び広報活動等を行い、国民に対する適正な矯正歯科医療の普及を推進する事業
(2)関連諸団体の活動に関する情報交換及び協力
(3)その他本法人の目的を達成するために必要な事業


第3章 会員

 (法人の構成員)
第5条 本法人の会員は、次の3種とする。

(1)正会員  本法人の目的に賛同して入会した矯正歯科を専門とする診療所の開設管理者(開設者が法人にあっては管理者)又はその診療所に常勤する矯正歯科医師であって、矯正歯科卒後教育課程(外国における公認卒後教育課程を含む)を修了し、5年以上の矯正治療臨床経験を有する者で、正会員3名以上の推薦を受けた個人
(2)名誉会員 臨床矯正歯科等の発展に寄与し、本法人に特に功労があった個人
(3)その他の会員 本法人の事業を賛助するために入会した個人及び団体

2 前項の会員のうち正会員をもって一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(以下「法人法」という。)上の社員とする。

 (入会)
第6条 名誉会員を除き、本法人の会員になろうとする者は、理事会の定めるところにより申込みをし、その承認を受けなければならない。なお、入会の可否は、会長が本人及び団体に通知するものとする。

 (会費等)
第7条 会員は、本法人の事業活動に経常的に生じる費用に充てるため、会員になった時及び毎年、総会において別に定める額を支払う義務を負う。

 (任意退会)
第8条 会員は、理事会において別に定める退会届を会長に提出することにより、任意にいつでも退会することができる。

 (除名)
第9条 会員が次のいずれかに該当するに至ったときは、総会の決議によって当該会員を除名することができる。

(1)この定款その他の規則に違反したとき。
(2)本法人の名誉を傷つけ、又は目的に反する行為をしたとき。
(3)その他除名すべき正当な事由があるとき。

2 前項の規定により会員を除名するときは、当該会員に当該総会の1週間前までにその旨を通知するとともに、除名に係る決議の前に総会において弁明の機会を与えなければならない。

 (資格の喪失)
第10条 前2条の場合のほか、会員は、次のいずれかに該当するに至ったときは、その資格を喪失する。

(1)会費の納入が継続して1年以上なされなかったとき。
(2)総社員が同意したとき。
(3)当該会員が成年被後見人、被保佐人となったとき。
(4)当該会員が死亡、もしくは失踪宣告を受け、又は解散したとき。

2 会員が前項の規定によりその資格を喪失したときは、本法人に対する権利を失い、義務を免れる。ただし、未履行の義務は、これを免れることができない。
3 本法人は、会員がその資格を喪失しても、既に納入した会費及びその他の拠出金品は、これを返還しない。


第4章 総会

 (構成)

第11条 総会は、すべての正会員をもって構成する。なお、本法人の総会は、法人法上の社員総会とする。

 (権限)
第12条 総会は、次の事項について決議する。

(1)会員の除名
(2)理事及び監事の選任又は解任
(3)理事及び監事の報酬等の額
(4)貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の承認
(5)定款の変更
(6)解散及び残余財産の処分
(7)その他総会で決議するものとして法令又はこの定款で定められた事項

 (開催)
第13条 総会は、定時総会として毎事業年度終了後3箇月以内に開催するほか、必要がある場合に臨時総会を開催する。

 (招集)
第14条 総会は、法令に別段の定めがある場合を除き、理事会の決議に基づき会長が招集する。
2 総社員の議決権の5分の1以上の議決権を有する社員は、会長に対し、総会の目的である事項及び招集の理由を示して、総会の招集を請求することができる。
3 会長は、前項の規定による請求があったときは、30日以内に総会を招集しなければならない。
4 総会を招集するときは、総会の日時、場所、目的である事項等を記載した書面をもって開会日の7日前までに通知しなければならない。

 (議長)
第15条 総会の議長は、当該総会において正会員の中から選出する。

 (議決権)
第16条 総会における議決権は、社員1名につき1個とする。

 (決議)
第17条 総会の決議は、総社員の議決権の過半数を有する社員が出席し、出席した当該社員の議決権の過半数をもって行う。
2 前項の規定にかかわらず、次の決議は、総社員の半数以上であって、総社員の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う。

(1)社員の除名
(2)監事の解任
(3)定款の変更
(4)解散
(5)その他法令で定められた事項

3 理事又は監事を選任する議案を決議するに際しては、候補者ごとに第1項の決議を行わなければならない。理事又は監事の候補者の合計数が第19条に定める定数を上回る場合には、過半数の賛成を得た候補者の中から得票数の多い順に定数の枠に達するまでの者を選任することとする。
4 総会に出席することができない社員は、あらかじめ通知された事項について、書面又は電磁的方法をもって議決権を行使することができる。また、他の社員を代理人として議決権を行使することができる。

 (議事録)
第18条 総会の議事については、法令で定めるところにより、議事録を作成する。
2 前項の議事録には、議長及び総会において選任された議事録署名人2名が、記名押印する。

第5章 役員等

 (役員の設置)
第19条 本法人に、次の役員を置く。

(1)理事 9名以上11名以内
(2)監事 2名

2 理事のうち1名を会長とし、法人法上の代表理事とする。
3 会長以外の理事のうち1名を副会長、1名を専務理事とし、法人法第91条第1項第2号の業務執行理事とする。

 (役員の選任)
第20条 理事及び監事は、総会の決議によって正会員の中から選任する。
2 会長、副会長及び専務理事は、理事会の決議によって、理事の中から選定する。
3 監事は、本法人又はその子法人の理事又は使用人を兼ねることができない。
4 理事のうち、理事のいずれか1人とその配偶者又は3親等内の親族(その他当該理事と政令で定める特別の関係がある者を含む。)である理事の合計数が理事総数の3分の1を超えてはならない。監事についても同様とする。

 (理事の職務及び権限)
第21条 理事は、理事会を構成し、法令及びこの定款で定めるところにより、職務を執行する。
2 会長は、法令及びこの定款で定めるところにより、本法人を代表し、その業務を執行する。
3 副会長は、会長を補佐し、本法人の業務を分担執行する。
4 専務理事は、会長及び副会長を補佐し、本法人の業務を分担執行する。
5 会長、副会長及び専務理事は、毎事業年度に4箇月を超える間隔で2回以上、自己の職務の執行の状況を理事会に報告しなければならない。

 (監事の職務及び権限)
第22条 監事は、理事の職務の執行を監査し、法令で定めるところにより、監査報告を作成する。
2 監事は、いつでも、理事及び使用人に対して事業の報告を求め、本法人の業務及び財産の状況の調査をすることができる。
3 監事は、前2項の規定による監査及び調査の結果、本法人の業務又は財産に関し不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実があることを発見した場合は、これを総会に報告しなければならない。

 (役員の任期)
第23条 理事及び監事の任期は、選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時総会の終結の時までとする。ただし、再任を妨げないが連続2期までとする。
2 補欠として選任された理事又は監事の任期は、前任者の任期の満了する時までとする。
3 理事又は監事は、第19条に定める定数に足りなくなるときは、任期の満了又は辞任により退任した後も、新たに選任された者が就任するまで、なお理事又は監事としての権利義務を有する。

 (役員の解任)
第24条 理事及び監事は、総会の決議によって解任することができる。

 (役員の報酬等)
第25条 理事及び監事は、無報酬とする。
2 理事及び監事には、その職務を行うために要する費用を支弁することができる。

 (顧問及び嘱託)
第26条 本法人は、任意の機関として顧問及び嘱託を若干名置くことができる。
2 顧問及び嘱託は、本法人の重要事項について会長の諮問に応ずる。
3 顧問及び嘱託は、理事会の決議を経て、会長が委嘱する。
4 その他顧問及び嘱託に関し必要な事項は、理事会の決議を経て、会長が別に定める。


第6章 理事会

 (構成)
第27条 本法人に理事会を置く。
2 理事会は、すべての理事をもって構成する。

 (権限)
第28条 理事会は、次の職務を行う。

(1)本法人の業務執行の決定
(2)理事の職務の執行の監督
(3)会長、副会長及び専務理事の選定及び解職

(招集)
第29条 理事会は、会長が招集する。
2 会長が欠けたとき、又は会長に事故があるときは、各理事が理事会を招集する。

 (決議)
第30条 理事会の決議は、決議について特別の利害関係を有する理事を除く理事の過半数が出席し、その過半数をもって行う。
2 前項の規定にかかわらず、法人法第96条の要件を満たしたときは、理事会の決議があったものとみなす。

 (議事録)
第31条 理事会の議事については、法令で定めるところにより、議事録を作成する。
2 理事会に出席した会長及び監事は、前項の議事録に記名押印する。


第7章 資産及び会計

 (事業年度)
第32条 本法人の事業年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。

 (事業計画及び収支予算)
第33条 本法人の事業計画書、収支予算書、資金調達及び設備投資の見込みを記載した書類については、毎事業年度の開始の日の前日までに、会長が作成し、理事会の承認を受けなければならない。これを変更する場合も、同様とする。
2 前項の書類については、主たる事務所に、当該事業年度が終了するまでの間備え置き、一般の閲覧に供するものとする。

 (事業報告及び決算)
第34条 本法人の事業報告及び決算については、毎事業年度終了後、会長が次の書類を作成し、監事の監査を受けた上で、理事会の決議を経て、定時総会の承認を受けなければならない。

(1)事業報告
(2)事業報告の附属明細書
(3)貸借対照表
(4)損益計算書(正味財産増減計算書)
(5)貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の附属明細書
(6)財産目録

2 前項の書類のほか、次の書類を主たる事務所に5年間備え置き、一般の閲覧に供するとともに、定款及び社員名簿を主たる事務所に備え置き、一般の閲覧に供するものとする。

(1)監査報告
(2)理事及び監事の名簿
(3)理事及び監事の報酬等の支給の基準を記載した書類
(4)運営組織及び事業活動状況の概要及びこれらに関する数値のうち重要なものを記載した書類

 (公益目的取得財産残額の算定)
第35条 会長は、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律施行規則第48条の規定に基づき、毎事業年度、当該事業年度の末日における公益目的取得財産残額を算定し、前条第2項第4号の書類に記載するものとする。

 (剰余金の分配の禁止)
第36条 本法人の剰余金は、これを一切分配してはならない。


第8章 定款の変更及び解散

 (定款の変更)
第37条 この定款は、総会の決議によって変更することができる。

 (解散)
第38条 本法人は、総会の決議その他法令で定められた事由により解散する。

 (公益認定の取消し等に伴う贈与)
第39条 本法人が公益認定の取消しの処分を受けた場合又は合併により法人が消滅する場合(その権利義務を承継する法人が公益法人であるときを除く。)には、総会の決議を経て、公益目的取得財産残額に相当する額の財産を、当該公益認定の取消しの日又は当該合併の日から1箇月以内に、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第5条17号に掲げる法人又は国若しくは地方公共団体に贈与するものとする。

 (残余財産の帰属)
第40条 本法人が清算をする場合において有する残余財産は、総会の決議を経て、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第5条第17号に掲げる法人又は国若しくは地方公共団体に贈与するものとする。


第9章 公告の方法

 (公告の方法)
第41条 本法人の公告は、官報に掲載する方法により行う。


第10章 基金

 (基金の拠出)
第42条 本法人は、社員又は第三者に対し、基金の拠出を求めることができる。

 (基金の募集等)
第43条 本法人の基金の募集事項、申込み、割当て及び払込み等の手続きについては、理事会が別に定める基金取扱規程による。

 (基金の拠出者の権利に関する規定)
第44条 本法人の基金は、基金の拠出者と合意した期日まで返還しない。

 (基金の返還の手続)
第45条 基金の返還は、定時社員総会の決議に基づき、法人法第141条第2項に規定する範囲内で行う。


第11章 学術大会

 (学術大会)
第46条 本法人は、学術大会を年1回開催する。
2 学術大会には、任意の機関として大会長を1名置き、会長がこれを委嘱する。
3 学術大会の組織及び運営に関し必要な細則は、理事会の決議により、会長が別に定める。


第12章 委員会

 (委員会)
第47条 本法人は、事業の円滑な遂行を図るため、理事会の決議により、委員会を設けることができる。
2 委員会は、委員長1名、その他数名の委員で構成し、委員長その他の委員は、理事会において選任及び解任する。
3 委員会の組織及び運営に関し必要な細則は、理事会の決議により、会長が別に定める。


第13章 補則

 (委任)
第48条 この定款に定めるもののほか、本法人の運営に関する必要な事項は、理事会の決議により、会長が別に定める。


附 則

1 この定款は、平成24年9月14日から施行する。

定款施行規則

公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
定款施行規則


第1章 会 員

 (種別)
第1条 公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、「本法人」という)定款第5条による会員の種別およびその内訳は次の通りとする。

1.正会員

(1)1種会員

(ア)矯正歯科を専門とする診療所の開設管理者(開設者が法人にあっては、管理者)またはその診療所に常勤する矯正歯科医師
(イ)矯正歯科卒後教育課程(外国における公認卒後教育課程を含む)を修了し、5年以上の矯正治療臨床経験を有する者
(ウ)1種会員3名以上の推薦を受けた者
(エ)総会の議決権、選挙権、被選挙権を有する。

(2)終身会員

(ア)1種会員がその年度末までに満70歳に達し、通算25年以上本法人会員であるときは、理事会の議を経て、次年度より終身会員とすることができる。
(イ)終身会員は、本法人における敬意の呼称とし、会費および負担金の免除を受けることができる。
(ウ)総会の議決権、選挙権、監事の被選挙権を有するが、理事の被選挙権は有しない。

2.名誉会員

(ア)本法人にあって臨床矯正歯科等の発展に寄与し、または本法人に功労のあった者については、総会の決議を経て、名誉会員とすることができる。
(イ)名誉会員は、本法人における最高の栄誉の敬称とする。
(ウ)議決権、選挙権、被選挙権は有しない。

3.その他の会員

(1)準会員

(ア)本法人の目的に賛同し、本法人の発展に協力する矯正歯科医師で、下記のいずれかに該当し、正会員2名以上の推薦を受けた者

(1)1種会員と同一診療所に常勤する者
(2) 大学または公的病院に常勤する者
(3)日本国外に居住する矯正歯科医師で5年以上の矯正治療臨床経験を有する者

(イ)本法人の大会・例会に参加できる。
(ウ)本法人からの各種情報(大会・例会プログラム、雑誌、名簿等)を受け取ることができる。ただし総会資料等は含まない。
(エ)上記(ア)の条件を満たさなくなった場合には、準会員の資格を失う。
(オ)その他、特別の事情のある入会および会員資格に関する事項については、その都度、理事会で定める。

(2)賛助会員

(ア)本法人の目的に賛同し、本法人の発展のため協力する法人または団体
(イ)本法人の大会・例会に参加できる。
(ウ)必要に応じ、理事会と協議会を持つことができる
(エ)大会開催時にブースおよび広告を出すことができる。また、大会・例会プログラムに会員名を記載する。
(オ)本法人からの各種情報(大会・例会プログラム、雑誌、名簿等)を受け取ることができる。ただし総会資料等は含まない。

 (入会)
第2条 本法人に1種会員として入会しようとする者は、次の事項を所定の様式による入会申込書ならびに関係書類に記入し、署名・押印の上、本法人に提出しなければならない。

(1)住所・氏名・生年月日
(2)出身大学・卒業年度
(3)歯科医師免許証の写し
(4)矯正歯科卒後教育課程修了証の写し
(5)診療所住所・名称・診療日
(6)日本歯科医師会入会の日
(7)使用テクニック
(8)郵便物の送付先
(9)推薦者名(支部1種会員1名を含む1種会員3名)
(10)臨床矯正歯科に関する現況
(11)矯正歯科に関する経歴
(12)矯正歯科に関する役職等
(13)矯正歯科に関する主たる業績
(14)誓約書
(15)開設届けの写し

2 本法人に準会員として入会しようとする者、賛助会員として入会しようとする法人・団体は、本法人の定める入会申込書ならびに関係書類に記入し、本法人に提出しなければならない。

 (変更届)
第3条 会員は、第2条の記載事項に変更を生じたときはそれぞれすみやかに、会長に所定の変更届を提出し、理事会の承認を得なければならない。

 (任意退会)
第4条 本法人を退会しようとする者は、次の事項を所定の様式による退会届に記入し、定款第8条の規定に準じ本法人に提出しなければならない。

(1)住所・氏名・支部名
(2)退会理由
(3)退会届出年月日

 (会員の義務および権利)
第5条 会員は、本法人の定款、規則および決議に従い、本法人の伝統を尊重し、会務の運営に協力し、本法人の諸会合に出席しなければならない。
2 会員は、医道の高揚および歯科医師の品位保持に努め、公衆衛生および歯科医療の向上をはかり、保健指導をなし、もって社会の福祉増進に寄与することに努めなければならない。
3 会員は、業務に関する事項につき紛議を生じたときは、その調停方法を、本法人に依頼することができる。

 (除名)
第6条 会長は、会員の行為が定款第9条に該当すると認めたとき、その証拠があるときはこれを添え、処分案に意見を付し、理事会に提出し、決議を求めなければならない。
2 前項の審議をなすにあたり、理事会は本人に弁明の機会を与えなければならない。
3 会長は、理事会の決議を得たときは、これにより処分方を決定し、定款第9条2項に基づき、その決定事項を本人に通知するものとし、総会の決議を求めなければならない。
4 会長は、会員を除名したときは、その会員を会員名簿から削除する。ただし、異議の申立があったときは、その事項が決定するまでは、会員名簿の削除を行わない。
5 除名された会員が再び会員の資格を得ようとするときは、本法人に審査を申し出ることができる。

 (異議申立)
第7条 会員は、前条3項の処分に不服があるときは、その通知を受けた日から30日以内に理事会に異議の申立をすることができる。
2 前項の異議の申立があったときには、会長は速やかに第39条の規定に従い、裁定審議委員会に付議するものとする。
3 会長は、裁定審議委員会からの答申結果を理事会に提出し、再度、理事会における決議を経なければならない。
4 異議の申立および決定の手続きに関する事項については、その都度理事会で定める。

 (会員の承認)
第8条 定款第6条の規定による入会申込者を会員として承認しようとするときは、次の事項につき理事会で審査し、適当と認めたときは、会長がこれを承認する。

(1)定款第5条から第7条までの規定に関する事項
(2)歯科医事関係法規または社会保健関係法規により処分を受けたことの有無
(3)その他必要あると認めた事項

2 前項により承認したときは、これを本人およびその所属支部長に通知するものとする。
3 入会金、会費、負担金の納入をもって入会とする。


第2章 支部および協力団体

 (支部の設置)
第9条 本法人の事業を推進するにあたり、地域の特性を考慮した活動が円滑に行えるよう、全国を地域毎に分割し、支部とする。
2 支部活動に関しては別に定める。

 (協力団体)
第10条 日本歯科医師会、日本矯正歯科学会および日本歯科矯正器材協議会を本法人の協力団体とする。


第3章 会 議

第1節 総会

 (総会)
第11条 総会は、以下の次第で行う。

(1)開会
(2)点呼
(3)会長の挨拶
(4)議長、副議長の選出
(5)会務報告
(6)議案の審議
(7)各種の選挙
(8)協議事項の審議
(9)閉会

 (閉会と延会)
第12条 議事日程に記載された事項が終了したときは、議長は閉会を宣告する。
2 会議が終わらないときでも、議長は過半数の賛成を得て、延会または閉会を宣告することができる。

 (発言の規制)
第13条 議長が会議を開くことを宣告する前、または閉会もしくは延会を宣告した後は、何人も議事について、発言することはできない。

 (議事日程)
第14条 議事日程は、会議の日時、場所および会議に付議する事項、ならびにその順序を記載しなければならない。

 (審議の形式)
第15条 議事については、議長の意見または会議にはかることにより、議案の全部を一括し、あるいは逐条の順序を変更し、または数条を連結し、もしくは各を分割して付議することができる。

 (討論)
第16条 議案について、質疑終了後討論に入り、その終結をもって表決に付する。

 (発言の許可)
第17条 発言しようとする者は、議長にその許可を得なければならない。

 (発言の順序)
第18条 2名以上の者が発言を求めたときは、議長は発言順にこれを許可する。

 (発言の範囲)
第19条 発言は、すべて議題内に限り、その範囲を越えてはならない。

 (賛否の表明)
第20条 議事日程に記載した事項について討論しようとする者は、反対または賛成の旨を明らかにして発言しなければならない。

 (討論終結の宣告)
第21条 質疑または討論が終わったときは、議長は、その終結を宣告する。

 (修正の動議)
第22条 修正の動議は、その案を議長に提示し、その趣旨について説明をしなければならない。
2 動議は、1名以上の賛成者をもって成立する。
3 議長は、討議の終結後、修正案をまず採決しなければならない。
4 修正案がすべて否決されたときは、原案について採決する。

 (表決議題の宣告)
第23条 議長は、表決を採ろうとするときは、表決に付する議題を宣告しなければならない。

 (表決の方法)
第24条 議長は、表決を採ろうとするときは、議題を可とする者を挙手または起立させ、その多少を認定して、可否の結果を宣告する。
2 議長は、前項において認定しがたいときは、記名投票で表決を採らなければならない。

 (可決宣告)
第25条 議長が議題について異議の有無を会議にはかり、異議のないときは、議長は、可決の旨を宣告する。

 (字句の修正)
第26条 議決の各項中、字句の修正を議長に委任することができる。

 (議事の整理)
第27条 議題のほか議事中に起った一切の事項は、議長の権限で、または会議に諮り、処理しなければならない。


第2節 大会および例会

 (開催地および運営)
第28条 大会開催地の決定は、支部の意向を尊重し、理事会で決定する。
2 大会および例会に関する事項は、大会運営委員会で検討し、理事会の承認を得なければならない。

 (例会)
第29条 定款第4条1項および3項の規定に基づき、例会を設けることができる。

第3節 委員会

 (委員会の設置)
第30条 定款第47条の規定により、次の委員会を置く。

1.常任委員会
2.臨時委員会
3.特別委員会
4.裁定審議委員会

 (委員会の運営)
第31条 委員長は、委員会の事務を掌理する。
2 委員会の会議は、委員の過半数の出席を必要とする。
3 役員は、委員会に出席して発言することができる。ただし、表決にかかわることはできない。

 (委員の選任)
第32条 委員会の委員は、正会員をもって組織する。ただし、必要のある時は、正会員以外の者に委嘱することができる。
2 委員会の委員は、各7名以内とする。ただし、必要あるときは増員することができる。
3 委員は、理事会の議決を経て会長が委嘱する。
4 委員の任期は、その委嘱した会長の在任期間とする。

 (委員会の構成)
第33条 委員会に委員長および副委員長を置く。
2 必要のあるときは、委員の互選により小委員若干名を置くことができる。
3 小委員若干名の中から互選により幹事若干名を置くことができる。

 (委員会の名称および任務)
第34条 委員会の名称および任務は、理事会の議決を経て会長が決める。

 (常任委員会の種類)
第35条 常任委員会は次のものとする。
1 学術委員会
  臨床矯正歯科医学の知識と医療技術の向上を図る。
2 広報委員会
  会員および地域社会に対する広報活動を行う。
3 編集委員会
  本法人雑誌の企画・編集に関する事項を行う。
4 医療管理委員会
  医院運営の合理化と整備ならびに治療継続支援に関する事項を行う。
5 社会医療委員会
  矯正歯科医療を取り巻く社会環境についての動向の把握と、情報提供を図る。
6 会則・組織検討委員会
  会則および組織運営に関する事項を行う。
7 渉外委員会
  関連団体との情報交換および連携を図る。
8 大会運営委員会
  大会および例会の構成、その他必要な事項を行う。

(臨時委員会)
第36条 臨時委員会は、会長が特に必要と認めた事項について審議する。
2 臨時委員会の任期は、当該審議の終了したときをもって解任されるものとする。

(特別委員会)
第37条 特別委員会は、総会の付託事項を審議する。
2 特別委員会の委員は、総会の議決に基づいて会長が委嘱する。
3 特別委員会の定数については、第32条第2項の規定を準用する。
4 特別委員会の任期は、他の規定で定めるものを除き、総会で当該審議が終了した時をもって解任されるものとする。

(特別委員会の審議結果報告)
第38条 特別委員会は、その審議結果を、総会議長および会長に文書をもって報告するとともに、総会において報告しなければならない。

(裁定審議委員会)
第39条 裁定審議委員会は、会員の業権の擁護を図るために、次の事項を審議する。

(1)定款9条に関する事項
(2)会員および役員の紛議に関する事項
(3)その他必要な事項

2 裁定審議委員会の委員は、総会の議決に基づいて会長が委嘱する。
3 運営、定数、任期については、第31、32、33条を準用する。
4 本委員会の委員は、本法人の役員および他の委員会の委員を兼ねることはできない。
5 本委員会の委員が紛議の当事者および関係者となった場合は、紛議が終結するまで委員会に参加することはできない。

 (準用規定)
第40条 第33条の規定は、臨時委員会および特別委員会に準用する。

第5節 支部長会

 (設置)
第41条 本法人の事業を推進するにあたり、支部との円滑な連携を図るため、支部長会を設ける。

 (構成)
第42条 支部長会は、本法人役員と支部長で構成する。

 (運営)
第43条 支部長会は、支部の運営に必要な諸事項を審議する。
2 会長の招集により、年1回の定例支部長会を開く。
3 必要に応じて、会長は臨時支部長会を招集することができる。
4 会長は、支部長会の議長となる。
5 会長は、支部長会を代表し、業務を統括する。
6 副会長は、議長を補佐し、議長に事故あるときは、その職務を代行する。


第4章 財産の管理および会計

 (収入支出の定義)
第44条 事業年度における一切の収入と一切の支出を、すべて予算に編入しなければならない。

 (会計単位)
第45条 本法人、は会計取引の状況に応じ、会計単位を細分化できるものとする。

 (予算の作成)
第46条 予算は、事業年度開始前に作成し、理事会の承認を得て、会長が定める。

 (臨時会費)
第47条 特別な場合により経費に不足を生じたときは、定められた会費のほか、総会の議決を経て、臨時会費を徴収することができる。

 (補正予算)
第48条 会長は、予算の設立後に生じた理由に基づいて、既に成立した予算に変更を加える必要があるときは、補正予算案を作成し、予算作成の手続きに従い、これを提出することができる。

 (収入支出の区分および金品の出納簿の整理)
第49条 収入支出予算は、大中小科目に区分しなければならない。
2 現金および物品は、現金出納簿によって日々の出納を記帳整理するとともに、金銭については、整理簿により予算各大中科目の経費の区分を明らかにし、また収入支出簿を備えて収入済額および支出済額を記入し、予算残額を明らかにしなければならない。

 (予算の目的外使用の禁止および流用)
第50条 経費は、予算の定めた目的のほかに使用し、または各大科目の金額を相互に流用することはできない。ただし、同一大科目内における各中小科目の金額は、相互に流用することができる。

 (財産管理および会計出納の責任)
第51条 本法人の財産の管理および会計出納の最終責任は、会長がこれを うものとする。
2 会長は、前項の管理および会計の出納を、専務理事及び会計担当理事に行わせるものとする。
3 専務理事および会計担当理事は、会長の旨を受けて、本法人の会計、財産管理および財務類管理を行うものとする。

 (金品の出納等の決裁)
第52条 次の事柄は、専務理事および会計理事の決裁でこれを執行する。ただし、日常使用する金品の出納は、職員に執行させることができる。
(1) 諸収入の受納
(2) 経費の支出
(3) 物品の出納
(4) 物品の貸借


 (入会金、会費、負担金の徴入および納入方法)
第53条 入会金、会費および負担金等の徴入方法は、本法人の定めた取引金融機関を通して徴収する。ただし、特別な場合はこの限りではない。

 (預金)
第54条 現金は、理事会の議を経て指定した金融機関に法人の名義で預金する。

 (特別会費の徴収)
第55条 本法人は、事業によっては、理事会の議を経て、参加者より特別会費を徴収することができる。

 (資産台帳)
第56条 本法人に固定資産台帳を備えなければならない。
2 前項の台帳は、物品名称、数量、取得年月日、取得価格および購入先を記載したものでなければならない。

 (その他の必要事項)
第57条 この規則に定めるもののほか、財産管理および会計に関して必要な事項は、総会の議決を経て、別に定める。


第5章 規則の改廃

 (規則の改廃) 
第58条 この規則を変更し、または廃止しようとする場合は、総会の議決を経なければならない。


附則
1.この規則は平成5年4月1日より施行する。(財産の管理および会計規則)
2.平成4年度の会計処理等に関しては、この規則に規定されないものとする。(財産の管理および会計規則)
3.この会則施行規則および財産の管理および会計規則は、平成6年4月1日より施行する。
4.この会則施行規則は、平成11年4月1日より施行する。
5.この会則施行規則は、平成15年4月1日より施行する。
6.この定款施行規則は、平成17年6月9日から施行する。
7.この定款施行規則は、平成21年6月25日から施行する。
8.この定款施行規則は、平成23年4月1日から施行する。
9.平成23年4月1日現在1種会員である者は,同日施行の本規則における1種会員に移行する。
10.平成23年4月1日現在2種会員である者は、同日施行の本規則における1種会員あるいは準会員のいずれかに移行する。
11.平成23年4月1日現在アカデミック会員あるいはインターナショナル会員である者は、同日施行の本規則における準会員に移行する。
12.この定款施行規則は、平成24年9月14日から施行する。
13.この定款施行規則は、平成24年11月8日から施行する。
14.この定款施行規則は、平成26年2月13日から施行する。

会費規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
会費規程


 (趣旨)
第1条 定款第7条による入会金、会費および負担金の額、ならびにその減免に関する事項は、この規程によるものとする。

 (入会金、会費および負担金等の徴収および納入)
第2条 会員は、定款第7条に規定する入会金、会費および負担金等を、他の規則に別段の定めのあるものを除き、本法人に納入しなければならない。
2 納入した入会金、会費および負担金等は返還を受ける事はできない。

 (会費および負担金等の納入時期)
第3条 前条の会費、負担金等は、他の規則に別段の定めのあるものを除き、その年度の5月31日までに本法人に納入しなければならない。

 (入会の時期による減額)
第4条 会計年度の4月1日から9月30日までに入会した会員の会費および負担金等はその年度の金額とし、 10月1日以後入会した会員の会費・負担金はその年度の2分の1の金額とする。ただし、入会金については、この限りではない。

 (入会金、会費および負担金の減免)
第5条 会長は特別な事情ある会員に対し、総会の決議を経て、入会金、会費および負担金の一部を減免することができる。

 (種別)
第6条 本法人の入会金、会費および負担金は、第7条から第9条に規定のとおりとする。

 (入会金)
第7条 正会員は50,000円、その他の会員は、準会員10,000円、賛助会員30,000円とする。
2 賛助会員のうち非営利団体については、準会員と同額にすることができる。
3 会員が種別の変更をした場合は、入会金の差額を納入するものとする。

 (会費)
第8条 正会員は160,000円、その他の会員は、準会員10,000円、賛助会員50,000円とする。
2 賛助会員のうち非営利団体については、準会員と同額にすることができる。
3 会員から徴集した会費は、その額の50%以上を公益目的事業に使用し、それ以外の額を公益目的事業以外の事業および管理業務に使用することができる。

 (負担金)
第9条 会員の負担金は、0円とする。
 
 (規程の改廃)
第10条 この規程の改廃は、総会の決議を経なければならない。


附 則
1.この規程は、平成24年9月14日から施行する。
2.この規程は、平成26年2月13日から施行する。
3.この規程は、平成28年2月25日から施行する。

選挙規則

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
選挙規則


第1章 総則

 (趣旨)
第1条 本規則は、定款第19条および第20条の規定に基づき、役員等に関する選挙について定めるものとする。

 (選挙権の行使)
第2条 選挙権の行使は、理由のいかんを問わず、委任を認めない。

 (選挙権および被選挙権)
第3条 定款第5条の規定による正会員にして、選挙の日において入会後90日を経過した者は、選挙権および被選挙権を有する。ただし、定款その他の規則により選挙権および被選挙権に制限を加えられた者は、この限りでない。

 (選挙権者名簿)
第4条 選挙権者名簿は、法人法第31条により作成した選挙前日現在の本法人会員名簿を用いるものとする。

 (選挙権者名簿の閲覧)
第5条 第3条により選挙権および被選挙権を有する者は、前条の名簿を閲覧することができる。


第2章 役員選挙

 (選挙事務の管理)
第6条 この規則において役員選挙に関する事務は、選挙管理会(以下「管理会」という)が管理する。ただし、議場における選挙の執行は、議長の指揮下に入る。

 (選挙管理会)
第7条 管理会の委員(以下「委員」という)の定数は7名とする。
2 委員は、第3条の選挙権および被選挙権を有する者の中から総会の議決による指名に基づいて会長が委嘱する。
3 総会は、前項の規定による委員の指名を行う場合においては、同時に予備委員5名を、序列を付して指名しなければならない。予備委員が欠けた場合においては、同時に委員の指名を行うときに限り、予備委員の指名を行う。
4 予備委員は、その序列に従い、委員が欠けた場合、または故障のある場合に、その職務を行う。
5 委員の任期は2年とし、委嘱された年の7月1日をもって始期とする。ただし、補欠委員の任期は、その前任者の残任期間とする。
6 前項の規定にかかわらず、委員は任期が満了しても後任者が就任するまでは、その職務を行うものとする。
7 委員は、本法人役員を兼ねることはできない。
8 委員は役員選挙の際し、推薦立候補の推薦人に加わることはできない。
9 第2項、第5項および第7項の規定は、予備委員について準用する。
10 管理会の委員長(以下「委員長」という)および副委員長は、その委員の互選による。

 (守秘義務)
第8条 委員は役員選任にあたり知り得た業務上または個人の秘密を漏らしてはならない。退任後も同様とする。

 (役員の被選挙権)
第9条 役員の被選挙権は、定款第20条によるものとし、選挙の日において入会後正会員として引続き2年以上経過した者でなければ被選挙権を有しない。

 (役員選挙の通知)
第10条 理事会は,総会の権限である役員の選任に係る議案を決定し,会長は,総会の開催日の2週間前までに選挙権者に対し書面によりその通知を発しなければならない。
2 会長は,前項の議案の作成にあたっては,会長候補選出選挙で当選した会長候補者名を次期理事候補者の名簿一覧に加えるとともに、当選者である旨明記するものとする。
3 役員の選任に係る議事を作成するにあたっては,正会員の中から当該候補者を募集しなければならない。
4 その他の次期役員候補者については,管理会は候補者の資格を審査し,資格があると認めたときは,候補者にその旨を通知し、かつ、候補者の氏名を掲示板に掲示しなければならない。なお,前項の掲示は,選挙の当日までとする。
5 管理会は,候補者一覧表を作成し,選挙権者に速やかに送付しなければならない。
6 候補者であることを辞退しようとするときは総会の前日までに,管理会へ文書で届出なければならない。

  (役員の選挙の期日)
第11条 役員の選挙は、その任期満了前の総会において行う。ただし、特別の事情あるときは、会長は、理事会の議決を経てその期日を変更することができる。

 (選挙の方法)
第12条 会長候補選出選挙は単記無記名、その他の役員の選挙は連記無記名投票により行う。
2 投票は1人1票とする。
3 役員選挙において得票の数が同じときは、入会順次いで年長順で当選を定める。
4 前2項のほか、役員選出については、別に定める選挙規則施行細則にて行う。

 (選挙期日の公示)
第13条 会長は役員選挙の期日をその1ヶ月前までに公示しなければならない。

  (立候補の届け出)
第14条 役員候補者募集の期日は公示の日より起算し、21日間とし、郵送にて届け出なければならない。

 (立候補の届け出書に記載する事項等)
第15条 会長候補立候補者はその氏名、生年月日、本法人会員名簿に登録されている住所、名称、略歴など本法人所定の応募用紙に必要事項を記載し、かつ立候補趣意書および推薦届と推薦趣意書を添えて、前条の期日までに手続きをすませなければならない。
役員立候補者はその氏名、生年月日、本法人会員名簿に登録されている住所、名称、略歴など本法人所定の応募用紙に必要事項を記載し、かつ立候補趣意書を添えて、前条の期日までに手続きをすませなければならない。
2名以内の署名捺印ある推薦人届を同時に提出することができる。
また、推薦候補者にあっては、推薦者2名以上の署名捺印ある推薦届けおよび推薦趣意書と本人の承諾書を同時に届け出なければならない。

 (候補者に関する届出およびその受理等について)
第16条 候補者の届出ならびにその受理通知、候補者一覧表の作成、送付等については別に定める選挙規則施行細則にて行う。

 (会場の閉鎖)
第17条 議長は、選挙開始を宣告すると同時に議場の出入口を閉鎖し、選挙権を有する出席者の数を確定しなければならない。


 (投票立会人および開票立会人)
第18条 議長は、出席正会員の中から投票および開票立会人5名を指名する。

 (投票用紙の手交)
第19条 役員選挙の投票用紙は、投票所において委員から選挙権者に手交する。

 (投票所における秩序保持)
第20条 投票が開始せられたときは、何人も演説討論を行ったり、もしくは喧騒にわたり、または投票に関し協議もしくは勧誘を行うなど、選挙の秩序を乱してはならない。
2 前項の規定に抵触する行為をした者に対し、議長はこれを制止し、または退場させることができる。
3 前項により退場させられた者は、投票の最後に投票させる。

 (投票箱の閉鎖)
第21条 委員長は、投票が終わったときは、その旨を議長に報告し、議長は投票終了を宣告してから、投票箱を閉鎖させる。

2 前項の宣告があった後は、投票を許さない。

 (開票)
第22条 委員は、投票箱を開き投票の総数と投票者の総数を計算する。
2 委員長は、投票の内容を調査し、得票数を確認して議長に報告する。
3 前項において無効投票の判定については、管理会は開票立会人の意見を訊かなければならない。

 (無効投票)
第23条 次の投票は、無効とする。

(1)正規の投票用紙を用いないもの
(2)単記投票の場合に数名の氏名を記載したもの
(3)連記投票の場合に定数を超えて記載したもの
(4)被選挙権のない者を記載したもの
(5)他事を記載したもの、ただし敬称の類はこの限りでない。
(6)何名を記載したかを確認し難いもの

 (当選者)
第24条 定款第17条により、過半数に達した者を、各選挙の定数になるまで得票順に当選者とする。
2 役員選挙において得票の数が同じときは、入会順次いで年長順で当選を定める。
3 候補者が定数を超えないときは、投票によらないで、候補者ごとに総会の過半数の議決により当選者と決定することができる。
4 候補者の数が役員定数に満たないとき、または前2項による当選者の数が役員定数に満たないときは、総会決議により別段の方法によることができる。
5 会員は、本法人役員に当選したときは、正当な理由のある場合を除いて、これに就任しなければならない。

 (当選者の決定と報告)
第25条 議長は、第22条第2項により委員長から報告を受けたときは当選者を決定し、直ちに議場および会長に報告しなければならない。

 (当選者の報告)
第26条 前条の報告を受けた会長は、これを会員に通知しなければならない。
2 前項の報告は、役員就任の日までに行うものとする。

 (選挙録の報告および保存)
第27条 管理会は、選挙の経過を記載した選挙録を作成し、議長に提出しなければならない。
2 選挙録は、委員全員これに署名押印しなければならない。
3 前項の選挙録のうち、議場における選挙の執行に関する選挙録については、議長および当日議長の指名をした議事録署名人は、これに署名押印しなければならない。
4 議長は、選挙録を会長に渡し、会長はこれを3年間保存しなければならない。

 (準用規定)
第28条 この規則に定めるもののほか、本法人における選挙についてはこの規則を準用する。

 (選挙規則の変更)
第29条 この選挙規則の変更は、総会の議決を必要とする。


附則

1.この選挙規則は、平成6年6月23日から施行する。
2.役員選挙を施行するための細則を別に定める。
3.この選挙規則は、平成11年4月1日から施行する。
4.この選挙規則は、平成17年6月9日から施行する。
5.この選挙規則は、平成21年6月25日から施行する。
6.この選挙規則は、平成24年11月8日から施行する。
7.この選挙規則は、平成29年2月23日から施行する。

役員選挙規則施行細則

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
役員選挙規則施行細則


第1条 公益社団法人日本臨床矯正歯科医会選挙規則に基づき、役員選出のための施行細則をここに定める。

第2条 会長及び役員選出に際し、候補者を総会前にあらかじめ書面投票によって選出することができる。
2 前項を実施する場合は、会長候補者選出後60日以上を経過して後、その他の役員候補者の選出を行うものとする。
3 役員選任に際し、あらかじめ理事会の議決を経て、選挙管理会(以後「管理会」という)が認めた立候補者を総会の選任議決に委ねることができる。

第3条 会長候補選出選挙において、第1回目の投票で過半数を獲得する候補者がいない場合は、得票数の多い上位2名で再度選挙を行うこととする。
当該選挙の方法は選挙前の総会における決議によるものとする。

第4条 立候補届出期間は選挙規則第14条の定めにより、期間内に郵送で5条に定められた書類を届け出るものとする。

第5条 役員の立候補届け出書類は管理会で定めた以下の書類を用いることとする。

1.会長候補立候補届、会長立候補趣意書および推薦趣意書
2.理事立候補届、理事立候補趣意書および推薦人届
3.理事候補推薦届、推薦趣意書および理事候補者承諾書
4.監事立候補届、監事立候補趣意書および推薦人届
5.監事候補推薦届、推薦趣意書および監事候補者承諾書

第6条 管理会は、会長および役員選出に際して、以下の書類を整備すること。

1 選挙のお知らせ
2 選挙権者名簿
3 候補者名簿(会長、理事、監事)
4 投票用紙(会長用、理事用、監事用)
5 投票用白色封筒
6 返信用封筒(局留め、切手付き)
7 前条の届出書類
8 立候補辞退届

第7条 第2条の書面投票における開票の際には、あらかじめ総会において選出された投票および開票立会人5名を立ち会わせなければならない。

第8条 選挙規則第3条、第9条の選挙の日とは役員選挙においては、役員任期満了の年の6月末日までに行われる総会日とする。

第9条 役員選挙の書面投票期日は、前条の選挙の日以前であっても差し支えないものとする。

第10条 書面投票期日の少なくとも3週間前には、管理会は正会員に対し、候補者一覧表および立候補趣意書、推薦趣意書を投票用紙とともに郵送すること。ただし、第8条の選挙の日より7ヵ月以内とする。
2 会長候補者選出においては前項の期日以前であっても差し支えないものとする。

第11条 管理会は、選挙結果を会長に報告し、選挙に関する書類一切を第8条に定める総会当日まで貸金庫に保管する。

第12条 この選挙規則施行細則の変更は、総会の議決を必要とする。

附則

1.本細則は、平成6年6月23日から施行する。
2.本細則は、平成17年6月9日から施行する。
3.本細則は、平成21年6月25日から施行する。
4.本細則は、平成24年11月8日から施行する。
5.本細則は、平成29年2月23日から施行する。
6.本細則は、平成30年2月22日から施行する。
7.本細則は、平成30年6月6日から施行する。




支部規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
支部規程


第1章 総 則

(目的)
第1条 公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、「本法人」という)定款施行規則第9条の規定により本規程を定める。

(支部名称)
第2条 支部の正式名称は、「日本臨床矯正歯科医会○○支部」とする。「公益社団法人」を支部名に冠して使用してはならない。

(事業)
第3条 本法人は定款第3条の目的を達成するため、次の事業を支部において行う。

1)治療継続支援に関する事業
2)矯正歯科治療の普及・啓発に関する事業
3)緊急連絡に関する事業
4)会員の意見反映に関する事業
5)会員相互の交流に関する事業
6)その他本法人の目的達成に必要な事業


第2章 支 部

(会員構成)
第4条 支部は、本法人の正会員をもって構成する。

(会員の所属)
第5条 会員は、就業する診療所の所在する支部に所属しなければならない。
2 2ヶ所以上の診療所に就業する場合は、原則としてそのいずれの支部にも属するものとする。
3 会員が所属支部の変更を希望する場合は、会長に申し出て、理事会の承認を得なければならない。会長は会員の所属変更を支部長会に報告するものとする。

(支部構成)
第6条 全国を次の12支部に分ける。

1 北海道支部(北海道)  
2 東北支部(青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県)
3 北関東支部(栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県)
4 千葉支部(千葉県)
5 東京支部(東京都)
6 神奈川支部(神奈川県)
7 甲信越支部(新潟県、長野県、山梨県)
8 静岡支部(静岡県)
9 東海支部(愛知県、岐阜県、三重県)   
10 近畿北陸支部(富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県)
11 中四国支部(岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県)
12 九州支部(福岡県、大分県、宮崎県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)

2 支部の再編成は理事会で決議し、総会の承認を経なければならない。

(会員の義務)
第7条 会員は本規程を遵守し、支部の活動に協力しなければならない。
   
(支部長)
第8条 支部には支部長を置く。
2 支部長は、本法人役員を除き支部で選出され、任期は本法人定款第23条に準ずる。
3 任期未了で支部長を変更するときは、会長に報告し、理事会の承認を得なければならない。

(支部長の職務)
第9条 支部長は支部を代表し、次の職務を行う。

(1)支部会の招集
支部長は、年1回以上の支部会をもつものとする。

(2)緊急連絡
緊急を要する連絡事項が生じた場合、会長は支部長に通達する。支部長は速やかに支部会員にその連絡事項を伝達するものとする。支部において、緊急に連絡を要する事項が生じたときは、支部長は会長に速やかに通達するものとする。

(3)治療継続支援の実施
支部長は、治療継続支援規程に基づき、治療継続支援活動を実施する。

(4)支部長は支部長会に出席しなければならない。

(副支部長)
第10条 支部には副支部長を置き、副支部長は支部長を補佐し、支部長に事故ある時は、その職務を代行する。副支部長は支部長が選び委嘱する。任期は定款第23条に準ずる。

(支部会)
第11条 支部は、支部活動および本法人の目的達成のため、年1回以上の支部会をもつものとする。


第3章 会 計

(会計)
第12条 各支部の活動に要する経費は、支部が負担する。


第4章 規程の改廃

(規程の改廃)
第13条 この規程の改廃は、総会の議決を経なければならない。


附則

1.本会則は昭和61年11月13日より施行する。
2.本会則は平成1年11月8日より施行する。
3.本会則は平成6年4月1日より施行する。
4.本会則は平成13年4月20日より施行する。
5.本規則は平成17年6月9日より施行する。
6.本規則は平成21年6月25日より施行する。
7.本規則は平成23年4月1日より施行する。
8.本規程は平成24年11月8日より施行する。

矯正歯科患者の矯正歯科医変更に関する規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
矯正歯科患者の矯正歯科医変更に関する規程


第1条 本規程は矯正歯科患者が矯正歯科医を変更(以下、転医とする)する際、円滑に治療継続されることを目的とし、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、「本法人」という)倫理規程第1条に記載する「最良の医療を提供」するために定める。

第2条 本法人に所属する会員(以下、会員とする)は、矯正歯科患者の転医について、他の会員に治療継続を依頼する場合、以下の規程を遵守しなければならない。また海外や会員以外の矯正歯科医に対しても、できるだけこれに準じ処理するように努力しなければならない。

第3条 会員は、転居の可能性のある患者において、矯正歯科相談時治療内容や治療費等について地域差や医院間格差があることを、あらかじめ伝えておかなければならない。

第4条 会員は、患者が転医するにあたって、あらかじめ治療継続について、これから紹介する会員に連絡を行い、その承諾を得た上で紹介しなければならない。

第5条 会員は、紹介に際して患者に関する各種情報を、これから紹介する会員に提供しなければならない。

第6条 会員は、紹介を受ける場合、原則として治療継続を拒否することは慎まなければならない。

第7条 会員は、治療継続を引き受ける場合、今後の治療方針、治療期間および治療費その他必要な事項について十分患者に説明をし、承諾を得た後に治療継続を進めなければならない。

第8条 会員は、治療継続を引き受ける場合、その治療結果について基本的にその責を負わなければならない。

第9条 会員は、治療継続を引き受ける場合、前に治療を行っていた会員の治療内容について、批判・誹謗することを慎まなければならない。

第10条 本法人は、前に治療を行っていた会員が治療引継ぎの際に自ら重大な過失を隠蔽した場合、当該会員に対し倫理規約第11条に従い、処分することができる。

第11条 本規程の変更は、理事会の議決を経て行うことができる。

第12条 その他必要ある事項については、理事会において決定する。

第13条 本規程に関連する事項については、別に細則に定める。


附則

1.本規程は、平成14年4月18日より制定し施行する。
2.本規程は、平成17年6月9日より施行する。
3.本規程は、平成24年11月8日より施行する。


<細 則>

1 会員は、継続を依頼するために紹介する会員に下記の情報を速やかに提供しなければならない。

(1)本法人の定める「治療継続依頼書」等の文書
(2)模型、頭部X線規格写真、パノラマX線写真、口腔内・顔面写真、その他治療の継続に必要な資料
(3)医院の矯正料金規程文書(パンフレット)および治療費支払いと清算状況

2 会員は、治療継続の紹介を受けたが、患者が治療継続を望まなかった場合、速やかに紹介した会員に上記1の(2)および(3)を返却しなければならない。

3 会員は、治療継続を引き受けた場合、上記1の(2)の資料が不要となり次第、紹介した会員に返却しなければならない。

4 会員は転医に伴う清算の措置を行う場合、治療の進行程度によって金額を決定すべきであって、使用装置の過多や治療期間の長短等によってこれを決定すべきではない。

5 会員は治療継続を引き受けた場合、患者に今後の治療計画、治療期間、治療費の明細、その他を説明し、了解を得た上で新たな治療開始の契約を結ばなければならない。

6 会員は、今後一貫して引継ぎ治療を辞退する場合、その旨を本法人に届けなければならない。これを回復する場合も、その旨を届けなければならない。

7 会員は、治療継続の紹介を受けた場合であっても、以下の事項に該当する際には、治療継続を拒否することができる。治療継続を拒否する場合、必ず紹介した会員に事情を説明し、できればその地区における対応可能な矯正歯科医療機関を案内することが望ましい。

(1)矯正歯科治療単独では回復不可能な不正咬合
(2)その他、回復不可能と判断される極めて重篤な不正咬合
(3)使用されている矯正装置が特殊で、その装置の変更を患者が望まない場合
(4)患者が治療継続を望まない場合
(5)矯正治療を継続することが難しい疾病もしくは環境にある場合
(6)その他

8 会員は、これから紹介する先の会員の医院治療総額が自院と著しく異なると予測される場合、あらかじめこの会員に連絡をとり、引継ぎ治療費を相談した上で紹介しなければならない。

9 会員は、治療継続を引き受ける場合、紹介した会員の医院より継続治療費総額が大幅に超えないよう努力すべきである。

10 会員は、治療継続を引き受ける場合、今後の治療費について患者に同意を得るとともに文書を手配し、紹介元の医院にも同様の文書を送付することが望ましい。

11 治療継続に係わる患者もしくは会員間の紛争は、あくまで当事者間で解決することを原則とし、本法人はこれに関して助言をするにとどめる。


附 則

1.本細則は、平成14年4月18日より施行する。
2.本細則は、平成17年6月9日より施行する。
3.本細則は、平成24年11月8日より施行する。



症例報告規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
症例報告規程


 (目的)
第1条 公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下、「本法人」という)会員の資質向上を図り、その成果を公開することで社会的貢献に帰することを目的として、本規程を定める。

 (対象)
第2条 本規程の対象者は1種会員とする。その他の会員の参加は任意とする。

 (症例報告の形式)
第3条 症例報告の発表形式は以下のものとし、筆頭の発表者の実績とする。

(1)本法人の大会・例会時の症例展示
(2)本法人雑誌への症例報告 
(3)本法人の大会・例会時に行う公益社団法人日本矯正歯科学会認定医更新のための症例報告

 (症例報告の種類)
第4条 報告する症例は、原則として動的治療終了後2年以上経過した症例とする。
2 ただし、以下のものはこの限りではない。

(1)治療上、工夫を行った症例
(2)予想外の経過をとった症例
(3)その他学術的意義を認めた症例

3 本法人の大会・例会における学術展示もしくは口演の中で用いた症例ならびに他学会で用いた症例で、前二項のいずれかの要件を満たす症例


 (症例報告の時期)  
第5条 症例報告は、入会年度を起算年とし、5年毎のうちに行なうこととする。ただし、平成16年度に会員であったものは、平成17年4月1日を起算日とする。
 
 (症例報告の義務と免除)
第6条 症例報告の義務を怠った会員については、理事会が事情を聴き、その処遇を決定す ることができる。
2 特別の事情がある場合、会員は理事会の承認を経て症例報告を免除される。
   
 (症例報告実績の記録と公開)
第7条 症例報告実績は、ホームページで公開する。また、本法人雑誌に症例の要旨を掲載し、会員相互理解と資質向上の一助とする。

 (症例報告の費用)
第8条 症例報告に関する費用の補助については、その都度理事会で定める。

 (規程の改廃)
第9条 本規程の改廃は、総会の議決を経なければならない。


附則

1.本規定は、平成17年6月9日より施行する。
2.平成17年4月以降に入会した会員は、入会後5年以内に症例報告を行うこととする。
3.平成17年3月以前に会員であったものは、平成16年度大会(第32回大会)を起算日とし、平成21年度の本会の大会もしくは例会までに、症例報告を行う必要がある。
4.本規定は、平成18年10月26日より施行する。
5.本規定は、平成20年3月5日より施行する。
6.本規定は、平成21年6月25日より施行する。
7.本規定は、平成23年4月1日より施行する。
8.本規定は、平成23年6月8日より施行する。
9.本規程は、平成24年11月8日より施行する。
10.本規程は、平成26年2月13日より施行する。



治療継続支援規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
治療継続支援規程


第1章 総 則


 (目的)
第1条 本規程は、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下「本法人」という)の正会員の死亡、疾病もしくは障害によって患者の診療が不可能となった場合、円滑に診療を継続し、患者の治療達成を支援するために定める。

 (支援の種類)
第2条 支援の種類は次の2つとする。

(1)第1部支援:診療所の継続が不可能で診療再開の見込みがない場合
(2)第2部支援:一時的に診療が不可能であるが、診療所の再開が見込める場合

 (申請)
第3条 治療継続支援の申請は、正会員または代理人(以下「申請者」という)が、所定の治療継続支援申請書を支部長に提出して行う。

 (決定)
第4条 支部長は申請を審査し、相当と認められるときは、支援を決定する。 
2 支援開始に関して、支部長は、その内容を理事会に報告する。

 (担当部会)
第5条 支部長は当該支部会員から担当部員を選任し、その治療継続支援活動を委嘱する。必要により、申請者が推薦する、会員以外の矯正歯科医を担当部員に選任することができる。
2 担当部員は、治療継続支援担当部会(以下部会という)を構成し、当該会員に関する事務および応援診療を行う。
3 担当部員の中から互選された部会長は、部会を代表し、事務を掌理する。
4 部会は、速やかに職務全般を処理し、その概要を理事会に報告する。

 (支援資金)
第6条 治療継続支援活動に要する費用、応援医の報酬、患者に返還する診療報酬清算金は次の資金による。

(1) 第19から第24条に定める本法人のグループ保険金(保険加入者のみ)
(2) (1)を超える金額に対しては、申請者が提供する自己資金

2 部会は、前項の資金を得てから支援活動を開始する。ただし、緊急の場合は、第7条を適用できる。
3 資金は、部会長が管理する。
4 支援活動終了後、部会は残りの資金を申請者に返還する。

 (緊急処理)
第7条 緊急を要する場合、支援申請の前後を問わず、医療管理担当理事、支部長は治療継続支援活動に関し適宜処理をすることができる。


第2章 第1部支援

 (第1部支援の申請)
第8条 第1部支援の申請は、申請者が所定の申請書を支部長に提出して行う。
2 前項の申請書には、原則として患者名簿、診療進行状況、料金状況を記載した書面など、必要な書類を添付する。

 (患者の意思確認)
第9条 部会は、本法人による処理に異議があるかどうか、患者の意志を確認する。必要な場合、部会は患者に対する説明会を開催することができる。
2 異議のない患者から転医同意書の提出を受ける。

 (診療報酬の精算)
第10条 申請者から要請があった場合、部会は治療費の納入状況を調査し、返金を要する治療費、あるいは納入を要請する治療費の額を算定し、その処理について助言することができる。

 (引継医への依頼)
第11条 部会は、あらかじめ内諾を得た会員に診療報酬額を通知して、各患者の診療引継を依頼することができる。
2 部会は、必要に応じて会員以外の矯正歯科医に診療引継を依頼することができる。この場合、会員と同様の取扱いとする。

 (引継医)
第12条 引継医は、患者に連絡して速やかに診療を開始する。
2 引継医は、診療に着手した場合、その旨部会に報告する。

 (申請者、患者への通知)
第13条 第12条第1項の診療引継の依頼と同時に、部会は申請者に対し、引継医を通知する。
2 第12条第1項の診療引継の依頼と同時に、部会は患者に対し、引継医およびその診療所の所在地、電話番号、引継に対する診療報酬の支払いを求める場合にはその金額を通知する。


第3章 第2部支援

 (第2部支援の申請)
第14条 第2部支援の申請は、会員が所定の申請書を、支部長に提出して行う。
2 前項の申請書には、原則として患者名簿、診療進行状況などの所定の必要書類を添付する。

 (応援医への依頼)
第15条 部会は、あらかじめ内諾を得た会員に、支援診療の規定報酬額と診療支援期間・回数を通知して、患者の診療支援を依頼する。支援期間は原則として3ヶ月を限度とする。
この支援診療報酬は、申請会員が診療を支援する会員(以下応援医という)に支払う。
2 必要により、会員以外の矯正歯科医に支援を依頼することができる。この場合、会員と同様の取扱いとする。
3 申請会員の求めにより、部会は、3ヶ月を限度として期間を延長することができる。

 (支援診療)
第16条 応援医は、申請会員と連絡して診療を行う。

 (申請会員・患者への通知)
第17条 第15条第1項の依頼と同時に、部会は申請会員に対し、応援医、支援診療報酬額および支援期間・回数を通知する。
2 申請会員は、あらかじめ患者に対し、応援医による診療となる旨通知する。

 (第1部支援への変更)
第18条 第2部支援中に、会員の死亡または会員の疾病、障害により診療継続が不可能で、診療再開の見込がなくなるか、会員が診療再開の意志を失った場合、申請者の申立により、第1部支援に変更することができる。


第4章 グループ保険一括加入

 (目的)
第19条 対象となる会員全員に対し、第6条にある支援資金を準備するため、本法人を受取人とするグループ保険に加入する。

 (対象)
第20条 1種会員を対象とする。

 (保険料納入)
第21条 本法人会計から、毎年6月末までに一括納入する。

 (保険金額)
第22条 保険金額は次の2種類とする。
(1)病気による死亡・高度障害:50万円
(2)災害による死亡・高度障害:100万円

 (保険金受取人)
第23条 保険金は、本法人が受け取ることとする。

 (新会員の加入)
第24条 入会翌月以降で、かつ、保険加入手続が終了してからの保険加入とする。ただし、年齢、健康上の理由などで加入できない場合がある。

 (保険非加入者支援金) 
第25条 年齢、健康上の理由などで加入できない1種会員の緊急時には、本法人の定めた香典、見舞金とは別に、以下の支援金を本会計から支払う。
 支援金=(会員一人平均保険料)×(平成17年6月9日以降の会費支払い年数)

 (規程の変更)
第26条 本規程の変更は、総会の議決を経なければならない。


附則

1.本規程は昭和61年11月13日より施行する。
2.本規程は平成11年4月1日より施行する。
3.本規程は平成17年6月9日より施行する。
4.本規程は平成24年11月8日より施行する。
5.本規程は平成26年2月13日より施行する。

会計処理規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
会計処理規程


第1章 総 則


 (趣旨)
第1条 この規程は、本会の事業活動を合理的かつ適正に遂行するため、会計処理に関する事項を正確迅速に処理して、本会の経営状況を明らかにすることを目的とする。

 (適用範囲)
第2条 この規程の適用範囲は、定款、定款施行規則および会費規程に定めるもののほか、本規程の定めるところによる。

 (事業年度)
第3条 本会の事業年度は、定款の定めるところにしたがい、毎年4月1日から翌年3月31日までとする。

 (会計区分)
第4章 本法人の会計区分は、公益目的事業、収益事業およびその他事業、その他事業および法人会計とする。
2 なお、当分の間、資金収支予算書(第17条第3項資金収支予算書をいう。以下同じ)および資金収支計算書(第49条第5号資金収支計算書をいう。以下同じ)を作成することとする。
3 事業遂行上必要があるときは、総会の決議により特別会計を設けることができる。

 (帳簿種類の保存および処分)
第5条 会計に関する帳簿、伝票および書類の保存期間は、次のとおりとする。

(1)財務諸表および資金収支予算書・資金収支計算書  永久保存
(2)会計帳簿・仕訳伝票 10年
(3)証憑書類 10年
(4)その他の書類 5年

2 前項の保存期間は、決算に関する定期理事会終結のときから起算する。
3 保存期間経過後の帳簿および書類の廃棄については、あらかじめ理事会の承認を得なればならない。

 (規程外事項)
第6条 この規程の定めない事項については、理事会の承認を得てこれを行うものとする。


第2章 勘定科目および帳簿組織


 (勘定科目)
第7条 勘定科目は、これを貸借対照表勘定科目、正味財産増減計算勘定科目および収支計算書勘定科目に区分してこれを設けるものとする。
2 特別会計を設ける場合には、その目的に応じて前項と同様に、貸借対照表勘定科目、正味財産増減計算勘定科目および収支計算書勘定科目に区分してこれを設けるものとする。

 (帳簿組織)
第8条 会計帳簿は、これは主要簿および補助簿とし、次のとおりとし、会計区分毎に作成するものとする。

(1)主 要 簿
1 仕 訳 帳
2 総勘定元帳(一般元帳および資金元帳)

(2)補 助 簿
1 現金出納帳
2 預金出納帳
3 資産負債内訳帳
4 固定資産台帳
5 基金財産台帳
6 特定資産台帳
7 会費台帳
8 指定正味財産台帳
9 その他必要な勘定補助簿

2 仕訳帳は、会計伝票あるいはそれに準ずる資料をもって、これに代える。
3 補助簿は、これを必要とする勘定科目について備え、会計伝票ならびに総勘定元帳と有機的関連のもとに作成しなければならない。

 (会計伝票の発行)
第9条 会計伝票あるいはそれに準ずる資料は、その取引が正当であり、計算が正確であることを証する証憑書類にもとづいて発行しなければならない。

 (記 帳)
第10条 総勘定元帳は、会計伝票またはそれに準ずる資料に基づいて記帳しなければならない。

 (会計伝票・会計帳簿の処理要領)
第11条 会計伝票および会計帳簿は、取引の内容を整然かつ明瞭に記入し、整理しなければならない。

 (帳簿の照合)
第12条 会計担当理事は、毎月末日における補助簿の金額を、総勘定元帳の関係口座の金額と照合しなければならない。

 (帳簿の更新)
第13条 帳簿は原則として会計年度毎に更新する。ただし、固定資産台帳などはこの限りではない。


第3章 予 算


 (予算の目的)
第14条 予算は、各事業年度の事業計画を明確な数値をもって表示し、事業の円滑な運営を目的として収支の合理的規制を行うものである。

 (予算期間)
第15条 予算期間は、第3条に定める事業年度と同じとする。ただし、長期計画を必要とするものについては、長期の予算期間を定めることができる。この場合、各会計年度ごとに細分しなければならない。

 (予算の基本方針)
第16条 予算の基本方針は、理事会がこれを決定する。

 (予算書の作成および成立)
第17条 収支予算書は、事業計画に基づき毎会計年度開始前に会長が作成し、理事会の承認を得て確定する。
2 収支予算書は、正味財産増減計算書に準ずる様式及び資金収支予算書をもって作成する。
3 資金収支予算書とは、「公益法人会計における内部管理事項について」(平成17年3月23日公益法人等の指導監督等に関する関係省庁連絡会議幹事会申合せ)における収支予算書で、事業活動収支の部、投資活動収支の部及び財務活動収支の部に区分したものをいう。

 (予算の執行)
第18条 理事は成立した予算のうち、所管事項に対し、適正な執行に努めなければならない。
2 会長は予算執行の全般について適正な管理をしなければならない。
3 予算に定められた金額は、原則として定められた目的以外に使用し、または流用してはならない。ただし、やむをえない事由により各項の流用を必要とするときは、会計担当理事を経て理事会の承認を得るものとする。
4 一般会計と特別会計との間の資金流用については、特別会計に拠出される資金は特別な目的のためのものであり、そのような資金を、使途に比較的制限がない一般会計へ資金流用することは、拠出の目的を逸脱するため、前項によってもこれを認めない。

 (予算の補正)
第19条 会長は、やむを得ない理由により、資金収支予算の補正を必要とするときは、補正予算を編成して理事会に提出し、その承認を得なければならない。

 (予算実績の検討)
第20条 理事は、常に担当部門の実績を把握し、予算対比して成果の検討を行わなければならない。


第4章 金銭資金会計


 (金銭の意義)
第21条 この規程で金銭とは、現金および預金をいい、現金とは通貨のほか手許にある小切手、郵便為替証書、郵便振替払出証書、支払通知書および期限の到来した会社債の利札などをいう。
2 有価証券および手形は、金銭に準ずるものとして取扱う。

 (会計担当者)
第22条 理事は、担当する部門の金銭の保管および出納を取扱わせるため、各部門に会計担当者を定めるものとする。
2 各部門の会計担当者は、最善の注意をもって、金銭出納の事務にあたるものとする。

 (領収証の発行)
第23条 金銭の収納のうち、本会外部の入金先に対しては、所定様式の領収証を発行する。
2 前項の領収証発行は、会計担当者が行う。
3 入金先の要求その他の事由により、第1項の所定の領収証用紙によらない領収証を発行する必要があるときは、当該担当理事の承認を得てこれを行う。
4 振込入金の場合は、領収証を発行しないことを、相手方との契約により定めることができる。

 (会費・負担金の徴収事務)
第24条 会費及び負担金の徴収は、郵便振替または銀行振込によるものとする。
2 会計区分毎に郵便口座並びに銀行口座を設けるものとし、各口座に会費及び負担金の振込を行うことにより、会費等の徴収を行うものとする。

 (支払事務)
第25条 金銭の支払いは、最終支払先よりの請求書もしくはその他の証憑書類にもとづき、会計担当者は、これを責任をもって行うものとする。
2 支払いは、現金または銀行振込によるものとする。

 (支払期日)
第26条 金銭の支払いは、毎月末とする。ただし、随時払いの必要あるものおよび契約による定期払いのものについてはこの限りではない。

 (領収証の徴収)
第27条 金銭の支払いについては、領収証を徴収しなければならない。
2 総合振込方法により金銭の支払いを行うときは、取扱銀行の振込証明をもって支払先の領収証に代えることができる。
3 領収証の徴収が困難なものについては、各委員の支払証明書をもってこれに代えることができる。

 (手持現金)
第28条 会計担当者は、日々の現金支払いにあてるため手持現金をおくことができる。
2 手持現金の保有限度額は20万円以内とし、その受払いおよび保管は会計担当者がこれに当たる。

 (有高の照合)
第29条 会計担当者は、現金については日々の現金出納終了後、現金有高票を作成し、かつ現金出納帳と照合を行うものとする。
2 銀行預金については、毎月末に預金残高と帳簿を照合して、差額を明確にして担当理事を経て会計担当理事に提出する。

 (現金の過不足)
第30条 現金に過不足が生じた場合は、会計担当者は遅滞なく会計担当理事に報告をするものとする。

 (金融機関との取引)
第31条 銀行その他の金融機関との取引を開始または廃止するときは、理事会の承認を得なければならない。
2 金融機関との取引は会長名をもって行う。ただし、会長が理事に委任したときは、その受託者名をもって行う。

 (有価証券の取得および処分)
第32条 有価証券の取得および処分については、総会の承認を得なければならない。ただし、支払資金の一時的運用のために定期預金に代えて、割引債券等元本の確実な有価証券の取得および処分を行う場合は理事会の承認を得なければならない。
2 証券会社との取引を開始または廃止するときは、前条の規定を準用する。

 (有価証券の評価)
第33条 有価証券に付する価額は、その取得額とする。ただし、時価が取得価額より著しく下落しかつ回復不能と認められたときは、時価により評価する。
2 有価証券の取得価額、購入原価に購入手数料を加算した額とする。

 (資金の借入れ)
第34条 資金の借入れについては、総会の承認を得なければならない。

 (資金の貸付)
第35条 資金の貸付については、総会の承認を得なければならない。

 (臨時措置)
第36条 この章に定めのない金銭会計上の措置については、理事会の指示によりこれを行うものとする。

 (資金計画)
第37条 金銭資金会計を円滑に行うため、会計担当者は長期及び短期の資金計画を立てなければならない。


第5章 固定資産


 (固定資産の範囲)
第38条 この規程において、固定資産とは次の各号をいい、基本財産、特定資産およびのその他固定資産に区別する。

(1)基本財産 理事会が基本財産とすることを決議した財産 (2)特定資産 減価償却引当資産(ただし、基本財産とされたものは除く) 特定費用準備資金および特定の資産の取得又は改良に充てるために保有する資金 その他会長が必要と認めた資産 (3)その他固定資産 基本財産及び特定資産以外の資産で、耐用年数が1年以上で、かつ、取得価格が10万円以上の資産


 (固定資産の取得価格)
第39条 固定資産の取得価格は、次の各号による。

(1) 購入により取得した資産は、公正な取引に基づく購入価格にその付帯費用を加えた額 (2) 自己建設または製作により取得した資産は、建物または製作に要した費用の額 (3) 交換により取得した資産は、交換に対して提供した資産の帳簿価額 (4) 贈与により取得した資産は、その資産の取得時の公正な評価額

 (固定資産の購入)
第40条 固定資産の購入は、稟議書に見積書を添付して、事前に起案者から会計担当理事に提出しなければならない。
2 前項の稟議書については、会長の決裁を受けなければならない。ただし、10万円未満の備品等の購入については、上記の手続を省略して担当業務責任者に委任するものとする。

 (有形固定資産の改良と修繕)
第41条 有形固定資産の性能を向上し、または耐用年数を延長するために要した金額は、これをその資産の価額に加算するものとする。
2 有形固定資産の原状に回復するために要した金額は修繕費とする。

 (固定資産の管理)
第42条 固定資産の管理責任者は、固定資産台帳を設けて、固定資産の保全状況および移動について所要の記録を行い、固定資産を管理しなければならない。
2 有形固定資産に移動および毀損、滅失があった場合は、固定資産の管理責任者は、会計担当理事に通知し帳簿の整備を行わなければならない。
3 固定資産の管理責任者は、会計担当理事が任命する。

 (固定資産の登記・付保)
第43条 不動産登記を必要とする固定資産は、取得後遅滞なく登記をしなければならない。また、火災当等により損害を受けるおそれのある固定資産については、適正な価額の損害保険を伏さなければならない。

 (固定資産の売却、担保の提供)
第44条 固定資産を売却するときは、固定資産の管理責任者は、稟議書に売却先、売却見込代金、その他必要事項を記載の上、会長の決裁を受けなければならない。
2 固定資産を借入金等の担保に供する場合は、前項の定めに準ずるものとする。

 (減価償却)
第45条 固固定資産の減価償却については、毎会計年度末に下記の各号に掲げる資産区分に応じ当該各号に定める方法によりこれを行う。なお、それぞれの償却方法は税法の規定にしたがうものとする。

(1)建物         定額法
(2)建物以外の固定資産  定率法
(3)無形固定資産     定額法
(4)リース資産 リース期間定額法

2 毎会計年度末に行われた減価償却費は、直接法により処理するものとする。
3 減価償却資産の耐用年数は、「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(昭和40年大蔵省令第15号)に定めるところによる。

 (現物の照合)
第46条 固定資産の管理責任者は、常に良好な状態において管理し、各会計年度1回以上は、固定産台帳と現物を照合し、差異がある場合は、所定の手続を経て帳簿の整備を行わなければならない。


第6章 決 算


 (決算の目的)
第47条 決算は、会計記録を整理し、当該期間の損益および収支を計算するとともに、年度末の財政状態を明らかにすることを目的とする。

 (決算の種類)
第48条 決算は、原則として第3条に規定する会計年度を期間とする年度末決算のみとする。ただし、必要に応じて、毎月1日からその月の末日までを期間とする、月次決算を行うこともできる。

 (財務諸表等の作成)
第49条 会計担当理事は、年度決算に必要な手続を行い、次に掲げる財務諸表等を作成し、理事会に報告しなければならない。

1.貸借対照表
2.正味財産増減計算書
3.貸借対照表及び正味財産増減計算書の付属明細書
4.財産目録
5.資金収支計算書(「公益法人会計における内部管理事項について」(平成17年3月23日公益法人等の指導監督等に関する関係省庁連絡会議幹事会申合せ)で、事業活動収支の部、投資活動収支の部及び財務活動収支の部に区分した収支計算書をいう。)

 (財務諸表等の確定と提出)
第50条 会長は、前条の財務諸表等について、監事の監査報告書を添付して理事会へ提出し、承認を得た後、総会の承認を受けて決算を確定する。


第7章 規程の改廃


 (規程の改廃)
第51条 この規程の改廃は、総会の議決を経なければならない。


附則

1.この規程は平成20年4月1日から施行する。
2.この規程は平成26年2月13日から施行する。
3.この規程は平成28年2月25日から施行する。

役員報酬等及び費用に関する規程

公益社団法人日本臨床矯正歯科医会
役員報酬等及び費用に関する規程


 (目的)
第1条 この規程は、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(平成18年法律第49号)第5条第13号及び定款第25条の規定に基づき、公益社団法人日本臨床矯正歯科医会の役員の報酬等及び費用に関し必要な事項を定めることを目的とし、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律並びに公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の規定に照らし、妥当性と透明性の確保を図ることとする。

 (定義等)
第2条 この規程において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1)役員とは、理事及び監事をいう。
(2)報酬等とは、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第5条第13号で定める報酬、賞与その他の職務遂行の対価として受ける財産上の利益及び退職手当であって、その名称の如何を問わない。また、費用とは明確に区分されるものとする。
(3)費用とは、職務の遂行に伴い発生する交通費、通勤手当、旅費(宿泊費を含む。)及び手数料等の経費をいい報酬等とは明確に区分されるものとする。

 (報酬等の支給)
第3条 この法人の役員は、無報酬とする。

 (費用)
第4条 この法人は、役員がその職務の遂行に当たって負担した費用については、これを請求のあった日から遅滞なく支払うものとし、また前払いを要するものについては前もって支払うものとする。

 (公表)
第5条 この法人は、この規程をもって、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律第20条第1項に定める報酬等の支給の基準として公表するものとする。

 (改廃)
第6条 この規程の改廃は、社員総会の決議を経て行うものとする。

 (補則)
第7条 この規程の実施に関し必要な事項は、会長が理事会の承認を得て、別に定めるものとする。


附 則

1.この規程は、平成24年9月14日から施行する。

本会の歴史:目次

>>日本臨床矯正歯科医会の歴史 1970年〜1982年
>>日本臨床矯正歯科医会の歴史 1983年〜2000年
>>日本臨床矯正歯科医会の歴史 2001年〜2005年
>>日本臨床矯正歯科医会の歴史 2006年〜2010年
>>日本臨床矯正歯科医会の歴史 2011年〜2015年

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史 1970年〜1982年

1970-1982年

1970年

日本臨床矯正歯科医会の歴史第二金曜会として発足

 昭和40年代、佐藤長期安定政権のもと経済成長と保健制度の拡大定着とが相俟って、本邦においても、僅かではあるが開業矯正歯科医の誕生迎えた。たまたま、これら矯正歯科医の数人が集まる機会があり、その席で臨床矯正研究会の設立が話題となり直ちに首都圏の9名により昭和45年3月に第二金曜会が誕生した。

 

1973年

日本臨床矯正歯科医会の歴史全国組織として「日本臨床矯正歯科医会」発足

 首都圏外の矯正歯科医の入会に伴い、会則や選挙規定などを整えて、昭和48年1月に全国組織として日本臨床矯正歯科医会(Japan Society of Orthodontists)と名称を代え、会員20名をもって再発足。
 昭和48年6月8日赤坂東急ホテルにて、日本臨床矯正歯科医会第1回総会開催。小森昭二など各氏の講演を含む活発な総会となった。

 

1974年

本臨床矯正歯科医会の歴史7月12日岐阜グランドホテルにて、
日本臨床矯正歯科医会第2回総会を開催

総会テーマ:下顎前突の治療時期について

 

1979年

日本臨床矯正歯科医会の歴史シンボルマークを制定

昭和54年、例会を年3回に 全国を7地区に分け、地区長を置く
昭和55年、新会則、倫理規定、役員選出規定を制定
昭和56年、トランスファーフォーム作成

 

1982年

日本臨床矯正歯科医会の歴史6月10日東京ホテルニューオータニにて、
日本臨床矯正歯科医会10周年記念総会開催

特別講演
「日本臨床矯正歯科医会の歩み」
大坪淳造会員

「歯科医業経営の将来」デンタルビジネスマネージメントセンター 辻中保夫代表
「矯正歯科医の将来展望」愛知学院大学:飯塚哲夫教授
 

日本臨床矯正歯科医会の歴史 1983年〜2000年

1983-2000年

1983年

日本臨床矯正歯科医会の歴史冊子「矯正歯科 歯並びQ&A」をプレゼント

矯正治療、矯正歯科開業医の存在を世の中にPRしようと、「歯並びQ&A」をまとめてリーフレットを作成し、新聞に希望者に差し上げますという広報(パブリシティー)を企画した。希望者は予想以上に多く、準備した2000部はあっという間になくなり、さらに2000部を追加したが、すべての人に配布できなかった。

昭和58年6月8日和歌山東急インにて
日本臨床矯正歯科医会第11回大会開催
ケースプレゼンテーション実施

 

1985年

日本臨床矯正歯科医会の歴史

日本臨床矯正歯科医会の歴史 地区再編集により地区会則、地区代表者規定、共済規定を改正し、グループ保険に加入し「共済制度」を発足、共済ガイドブック」を作成した。また、現在のニュースレターの前進となった「会報」を発行し、会員とのコミュニケーションをはかった。
 また、国内や海外への患者さんの転医に対して、いち早くトランスファーフォームを作成した。

 

1989年

日本臨床矯正歯科医会の歴史平成元年から、日本矯正歯科学会の評議員の任期が3年になり、会期を一致させるため本会も会長任期は3年になった。 現在、日本矯正歯科学会は、法人化を目指しているが、当時本会を厚生省管轄の法人にしようと協議会を重ね、定款を作る準備などをおこなっていた。

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史手作りの広報活動

広報活動としては、前回のパブリシティーの反省もあり、会員に経済的な負担をかけない方法として会員の診療所に置き、患者さんや保護者に矯正歯科について理解を深めてもらう「パンフレットづくり」がスタートした。

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史当時、パンフレットは10種類以上になったが、当時は予算が少なく広報委員の家族をパンフレットの表紙モデルに使うなどの苦心があった。何かを行動に起こす時には、「数は力なり」といわれるが、矯正歯科医会の活動や設立趣旨を紹介した本会のガイドパンフレット「TODAY & TOMORROW」を作成し、会員増強の広報をおこなった。
また、会員への情報伝達の手段として年に2回「NEWSLETTER」を発行し、認定医の申請手続き、一人医療法人制度、オフィスマネージメントに関するテーマ、本会が目指しているビジョンなどのトピックスを取り上げた座談会を掲載した。その後、日本矯正歯科学会が認める刊行物として、会員が認定医申請や更新に活用できるように「日本臨床矯正歯科医会雑誌」を発刊した。

日本矯正歯科学会の認定医制度

またこの年から、日本矯正歯科学会の認定医制度がスタート、消費税や一人法人制度の導入、平成3年には顎変形症の矯正治療健保導入などに対応し、本会は矯正歯科開業医の確立を目指しより積極的に活動。この10年の歩みは、内部充実と同時に行政や日矯の改革に対応してきた歴史でもあった。

 

1993年

日本臨床矯正歯科医会の歴史平成5年6月に「更正医療、育成医療を担当する医療機関名簿」を発行した。口蓋裂患者の矯正治療に健康保険が適用できるようになり、個人負担分を公費で補助する制度も認められたが、転居のため治療継続を委託する医療機関を探すことは難しかった。公的にも全国的な名簿は整っていなかったため、本会独自に全国の都道府県に問い合わせをして、まとめたものである。この名簿は会員だけでなく、大学等関係機関にも配布して感謝された。

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史日本臨床矯正歯科医会第21回大会開催

平成5年11月にはパシフィコ横浜において第2回国際歯科大会がクイント出版の企画で開催された。本会の第21回大会が、これに併設という形で開催された。本会からシンポジウム、展示発表、ケースプレなどを行い、本会の活動が一般歯科医の目に触れるチャンスとなった。

 
 

日本臨床矯正歯科医会の歴史 2001年〜2005年

2001-2005年

2002年

日本臨床矯正歯科医会の歴史創立30周年記念大会において「東京宣言」を採択

『めざせ!きれいな歯並び 大人の矯正歯科BOOK』(世界文化社)を発刊
『専門のお医者さんが語るQ&A 矯正歯科 歯並びと噛み合わせの最新治療』(神奈川支部編纂)を出版
月刊誌への啓発広告掲載や公式ホームページの改訂など、広報プロジェクトを積極的に推進 転医システムの規程を整備

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史「第43回消費者の為になった広告」(日本広告主協会主催)
雑誌部門において銅賞を受賞した当会の啓発広告 (「家庭画報」2002年12月号)

 

2003年

日本臨床矯正歯科医会監修による出版を開始

公式ホームページ内に「矯正歯科何でも相談コーナー」を開設

日本臨床矯正歯科医会の歴史8月8日を「歯並びの日」とすることを日本記念日協会に申請し、承諾を得る
日本臨床矯正歯科医会主催の市民セミナー(全国広報キャラバン)の全国展開を開始、無料相談等を行う

 

日本臨床矯正歯科医会の歴史『親子でLesson!きれいな歯並び ジュニアの矯正歯科BOOK』(世界文化社)を発刊

 

2004年

日本臨床矯正歯科医会の歴史有限責任中間法人設立 会員数400名を超える。

『歯と歯並びのなるほどBOOK』(世界文化社)を発刊

市民セミナー(全国広報キャラバン)を6都市で開催

 

2005年

有限責任中間法人格の取得を機に、新しいシンボルマークを制定
(正式名称:有限責任中間法人日本臨床矯正歯科医会)

市民セミナー(全国広報キャラバン)を8都市で開催
第1回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 

公式ホームページがNPO日本インターネット医療協議会(JIMA)のトランスマークを取得

 

『キッズの歯並び*すくすくスクール』(小学館スクウェア)を発刊

『矯正歯科何でも相談白書』の発刊

男女1000人に聞いた「歯並びと矯正歯科治療」に関する意識調査(日本臨床矯正歯科 医会調べ)を開始

 
 

日本臨床矯正歯科医会の歴史 2006年〜2010年

img_histitle.gif 2006-2010年

2006年

04_04.jpg市民セミナー(全国広報キャラバン)を7都市で開催

第2回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 

2007年

市民セミナー(全国広報キャラバン)を6都市で開催

『ハロー!スマイル 今からはじめるおとなの矯正歯科治療』(小学館スクウェア)を発刊

第3回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 

2008年

市民セミナー(全国広報キャラバン)を7都市で開催

第4回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 

「歯並びと咬み合わせのガイドブック~矯正歯科治療の正しい理解のために~」を作成・発刊

 

2009年

市民セミナー(全国広報キャラバン)を8都市で開催

第5回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

全国初の「矯正歯科治療 患者の意識調査」を実施

 

2010年

市民セミナー(全国広報キャラバン)を5都市で開催

『中学・高校生のための キレイな歯並びになりたいBOOK』(小学館スクウェア)を発刊

第6回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 
 

日本臨床矯正歯科医会の歴史 2011年〜2015年

img_histitle.gif 2011-2015年

2011年

日本臨床矯正歯科医会の歴史

東日本大震災に対応(日本赤十字社に義援金拠出、避難所に支援物資提供、避難中の矯正歯科治療中の患者の応急処置に対応など)
東日本大震災被災者支援事業開始  震災孤児からの矯正歯科治療の申請118件に支援金を支給

第7回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

BS朝日特別番組「早見優のいい歯でスマイル!」を放送

 

2012年

東京・学術総合センターにおいて第40回記念大会開催
『新・東京宣言』を表明

「抜歯・非抜歯に関するコンセンサス」を発表

第8回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

日経丸の内キャリア塾に協賛 日経新聞夕刊に紙面採録

日本の矯正歯科の団体として初めて公益法人に移行し 「公益社団法人 日本矯正歯科医会」となる

本会正式名称、本会ロゴ、英文略称(JpAO)、ブレーススマイルコンテストの商標登録を行う

 

2013年

日経丸の内キャリア塾に協賛(大阪)

日本経済新聞土曜日版「NIKKEIプラス1」に紙面採録

第4回「ブレーススマイルコンテスト」を開催

 

2014年

日本臨床矯正歯科医会の歴史第10回ブレーススマイルコンテスト開催
ブレーススマイルコンテスト記念誌「One Step Beyond」発刊
「Braces Smile Contest」を中国、韓国、台湾で海外商標登録を行う。
韓国矯正歯科学会(Korean Society of Orthodontists)と「Brace Smile Contest」商標使用許諾契約調印

日経ヘルスに記事広告掲載
日本経済新聞に意見広告掲載 テーマ「7歳から9歳までに歯科医を受診しよう」

プレスセミナー実施
第1回『上顎切歯歯根吸収を引き起こす「犬歯の生えない子供達」の増加』
第2回「永久歯の先天欠如歯について」
第3回『子どもの「不適切な矯正歯科治療」の実態調査の結果報告』
矯正歯科受診に関する「6つの指針」を公表

 

2015年

第11回「ブレーススマイルコンテスト」を開催
台湾矯正歯科医会(Taiwan Association of Orthodontists)と「Brace Smile Contest」商標使用許諾契約調印

日本経済新聞に意見広告掲載 テーマ「かかりつけ医が大切」

日本臨床矯正歯科医会の歴史ジュニアアエラに記事広告掲載 「ふつうの歯医者さんと矯正歯科、どこが違う?」

一般歯科医向けニューズレター発刊
一般歯科医に向け、矯正歯科専門医からのメッセージを直接伝えるツールとして発刊。
第1号は「埋伏した上顎犬歯が引き起こす諸問題」について訴求

 

日本臨床矯正歯科医会とは?:日本臨床矯正歯科医会の組織


日本臨床矯正歯科医会の組織

日本臨床矯正歯科医会の組織


日本臨床矯正歯科医会の概要

名 称 :公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
略 称 :矯正歯科医会
 英語表記:Japanese Association of Orthodontists
事務所 :東京都豊島区駒込一丁目43番9号 一般財団法人口腔保健協会内
設 立 :1972年
公益社団法人化 :2012年9月14日
会 長 :稲毛 滋自
入会資格 :矯正歯科臨床を専門に行ない、5年以上の経験を有する者で、
 診療機関の所在地区会員1名を含む3名以上の推薦を受けた者。
会員数 :448名(2013年 6月13日現在)
賛助会員数 :32社(2013年 6月13日現在)
支 部 :全国12地区

日本臨床矯正歯科医会役員名簿

平成29年7月25日現在
会  長 稲毛 滋自 tel:045-984-8588 fax:045-984-8946
inage@inage-kyousei.com
副 会 長 野村 聡 tel:086-423-4187 fax:
nomura23@gmail.com
専  務 土屋 朋未 tel:03-5477-7788 fax:03-5477-7789
tucci1020@gmail.com
総  務 福増 一浩 tel:045-423-2288 fax:045-423-4511
fukumashi@yokohama.email.ne.jp
会  計 木下 三樹夫 tel:06-6633-0717 fax:
ikai@mko-888.com
学  術 土屋 公行 tel:086-422-4410 fax:
hijiyaortho@yahoo.co.jp
広  報 大迫 淳 tel:078-321-6333 fax:078-321-4866
ohsako-ortho@diamond.broba.cc
渉  外 陶山 肇 tel:0985-27-2248 fax:0985-32-3748
hajime-s@mnet.ne.jp
社会医療 佐藤 國彦 tel:047-361-4687 fax:047-361-4687
sato@arckyousei.com
医療管理 深井 統久 tel:072-864-6435  fax:072-864-6436
drfukai@fukai-ortho.com
編  集 香川 国和 tel:0823-25-7890 fax:
kkagawa@mac.com
監  事 堀内 哲 tel:03-3493-0302 fax:03-5436-8652
dynamisatoshi.jpao@gmail.com
監  事 平木 建史 tel:06-4302-4630 fax:06-6608-0648
hiraki-ortho@nifty.com

日本臨床矯正歯科医会とは?:基本理念

日本臨床矯正歯科医会の会員はオルソドンティスト

 医科と同じように、歯科にも矯正歯科治療を専門に行うところもあれば、歯周病治療やインプラント治療を中心に手がけるところがあります。その中でオルソドンティスト(Orthodontist)とは、矯正歯科治療に特化した歯科医のことをいいます。

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 オルソドンティストになるには、歯科大学に6年間通い、臨床研修を修了して国家試験に合格した後、大学付属病院の矯正科や矯正歯科開業医のもとで矯正学の理論と臨床に関する専門的な指導を受け、自己研鑽(けんさん)を積まねばなりません。

 さらに、オルソドンティストの集団である「日本臨床矯正歯科医会(正式名称:公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会)」のメンバーになるには、5年以上の矯正歯科治療の臨床経験を有する矯正歯科治療の専従医であることに加えて、所在地区の会員1名を含む会員3名以上の推薦も受けなければなりません。

 こうした精査のもとに組織された日本臨床矯正歯科医会は、会員一人ひとりが矯正歯科の専門開業医としての豊富な経験と責任の上に立つオルソドンティストであることを厳しく自らに課し、日々、患者さんに向きあっています。

口全体の健康や噛む機能の増進が、私たちのめざす治療のゴールです。

私たちオルソドンティストがめざす矯正歯科治療とは、単に美容を目的にするのではなく、

よい咬み合わせきれいな歯並び
感じのよい口もと口の健康の増進
治療後の安定性

をトータルに獲得することです。
 矯正歯科治療とは、歯の位置やあごの骨を長い時間かけてよりよい位置へと変化させ、安定した咬み合わせを実現することです。そして、下顎運動や顎関節の動きをスムーズにし、むし歯や歯周病を防ぐなど、口全体の健康や咀嚼(そしゃく)機能を向上させることが、私たちのめざす矯正歯科治療のゴールです。

より質の高い矯正歯科治療のための理念です。

東京宣言  日本臨床矯正歯科医会は矯正歯科専門開業医の団体として、また会員各々は地域医療人として国民の要望に応えるべく、矯正歯科臨床の研鑽はもとより矯正歯科医療のあるべき姿について社会に問いかけ、国民と共に歩んできました。
 矯正歯科治療の需要拡大に伴い質の低下も憂慮された2002年、私達は創立30周年東京大会の開催を期に、健全な矯正歯科医療の育成が本会の最も重要な課題であり責務であることを、歯科界はもとより国民に向けて「東京宣言」という形で表明しました。
それから10年を経て、私達は多くの理解者を得るとともに持てる力の多くを社会に向けた活動に注ぎ、これまでの実績の評価と今後への期待を受けて公益法人格を取得するに至りました。
 創立40周年を記念し、さらに国民と歩調を合わせながら臨床矯正歯科が大樹となることを祈念し、決意を新たにすべくここに「新・東京宣言」を表明します。

1 私達は、矯正歯科専門開業医として自己研鑽に努め、その専門的知識・技術をもって良質な矯正歯科医療と安心できる医療態勢を提供することで、国民の健康増進、生活の質の向上に貢献します。
2 私達は、広報活動を通して、矯正歯科医療の正しい情報を社会に広く伝えます。
3 私達は、国内外の矯正歯科医や矯正歯科に関係するすべての職業人と連携し、矯正歯科医療の発展を通して社会に貢献します。
4 私達は、医療人としての倫理観に基づき,法令遵守に努め、患者さんの同意を尊重して、国民から信頼される矯正歯科医を目指します。

 

当会の取り組み(2)



私たちは、日々の研鑽を通じて、矯正歯科治療の未来をつくります。


会員と診療所全体の「質の向上」のために、さまざまな勉強会や症例報告を行っています。

 日本臨床矯正歯科医会では、年2回の学術セミナーを大会・例会時に開催し、最新の医療技術・情報の研修を通して、矯正歯科の医療の技術向上に努めています。また、例会・大会時には矯正歯科医だけでなくスタッフ向けの研修会を行うなど、会員診療所の「質の向上」をさまざまな角度から追求。さらに、当会の症例報告規定に則り、少なくとも5年に一度は大会・例会時に症例報告や症例展示を行うことを義務づけています。それは、一人ひとりの会員が自らの治療技術の評価を客観的に受ける機会をもつことで、プロフェッショナルな技術のさらなる向上に役立てるためです。

国内外の矯正歯科関連団体や他の医療分野の団体との交流にも積極的です。

 矯正歯科治療は、単に歯並びや咬み合わせを治すだけでなく、口腔外科や形成外科といった異なる医療分野と連携して、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)や顎変形症などの疾患の治療も行います。そのため、当会では関連するさまざまな医療団体や患者さんの団体との交流を通して必要な医療情報を収集し、最良の医療に役立てています。また、矯正歯科治療を受けるのは成長期の患者さんが多いため、学校歯科医との連携も重要です。当会では、これからも日本学校歯科医会との交流を通して、子どもの歯並びや咬み合わせの問題に積極的に貢献していきます。


 さらに、矯正歯科治療は比較的に長期間になるため、国際化が進んだ現在では治療途中に海外に転居や転勤、留学される患者さんも増えてきています。その際、安心して海外で治療を継続していただけるように、当会ではアメリカ矯正歯科医会(AAO)や韓国、台湾、フィリピンなどの矯正歯科医の団体との交流も行っています。そして今後、我々は、このような海外矯正歯科医との交流を一層、実質的で信頼できるものにするために、世界矯正歯科医連盟(WFO)への加入をめざしています。

アメリカ矯正歯科医会(AAO)のウェブサイトへ
世界矯正歯科医連盟(WFO)のウェブサイトへ

 

当会の取り組み(3)



私たちは、患者さんに向けて、さまざまな啓発活動を行っています。


患者さん本位のサポートシステムがあります。

治療中の転居をサポートする「転医システム」

 患者さんが矯正歯科治療中に転居することになっても、安心してその後の治療を継続してもらえるよう、日本臨床矯正歯科医会では、転居先にできるだけ近い矯正歯科をご紹介する「転医システム」を構築しています。ご紹介するのは当会所属のオルソドンティストで、治療費の過不足も当会の取り決め事項に沿って精算されます。

不測の事態をサポートする「共済システム」

 万が一、主治医が急な事故や病気などで診療ができなくなった場合、全国に広がる会員同士の相互援助により、治療を進行させます。

さまざまな公益活動を行っています。

正しい矯正歯科医療の情報の提供

 ウェブサイトや書籍の出版をとおして、矯正歯科治療のメリット・デメリットを含めた正しい情報の発信に努めています。 特に、ウェブサイトでは2004年3月より「矯正歯科何でも相談」のコーナーを設け、患者さんの悩みに直接お答えする活動も行っています。

矯正歯科何でも相談へ

「市民セミナー」の開催

市民セミナー 日本臨床矯正歯科医会の全国12支部が中心となり、毎年で「市民セミナー」を開催しています。

 本セミナーでは、8020推進財団、日本矯正歯科学会、日本学校歯科医会、歯科医師会、教育委員会などのご協力を得て、咬み合わせの大切さに関する講演や代表的な不正咬合とその治療法をパネルなどで紹介した展示コーナーなど、インターネットや書籍とは違う、人と人との直接のふれあいによる啓発活動を行っています。また、会場では会員オルソドンティストによる「歯並び無料相談」を併設し、非常に好評をいただいています。

市民セミナーへ

「ブレーススマイルコンテスト」の開催

 日本臨床矯正歯科医会では、8月8日を「歯並びの日」と制定し、毎年「矯正装置(ブレース)がついた笑顔」の写真コンテスト「ブレーススマイルコンテスト」を開催しています。
 矯正歯科治療を積極的に受け止め、エンジョイしている患者さんの笑顔の写真とコメントから入賞者を選び、表彰しています。

ブレーススマイルコンテストへ

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