矯正装置を積極的に見せて前向きに楽しんだ治療期間|vol.16 プロゴルファー・宮里優作さんインタビュー:トレンドウォッチ:本会の活動・ニュース|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

矯正装置を積極的に見せて前向きに楽しんだ治療期間

Q治療中は、いかがでしたか?
治療中宮里事前に、歯が動く痛みは多少あると先生から聞いていましたが、僕の場合、まったく痛みはなく、むしろ治療を楽しんでいました。治療中に使うカラーのゴム(カラーモジュール)も、妻と一緒にあえてカラフルなものを選んだりして。通院してゴムの色を変えた日は、家に帰ると子どもたちが喜んでくれるんですよ(笑)。ですから、装置を外すときは寂しい気がしたくらいです。

富永治療に対する前向きなお言葉を聞くと、我々としてはうれしいですね。宮里プロのように、最近は矯正歯科治療を恥ずかしがらずにポジティブな態度で受ける方が増えてきました。ただその一方で、やはり装置は目立たせたくないという方もいらっしゃいます。そうした患者さんの多様なニーズに応えるために、今はさまざまなタイプの装置が揃っています。自分がどういう治療をしたいかを主治医と相談しながら、使う装置を決めていくのがいいでしょう。

カラーのゴムカラーのゴム(カラーモジュール)
矯正歯科治療で使う器具の一つで、ブラケットにワイヤーを固定するために使われる小さな輪ゴム。ブラケットをつけている間は通院のたびにつけ替えることに。カラーモジュールにはピンクやグリーンなど、カラフルな色が揃っている。


Q宮里プロはよく海外に行かれますが、日本と海外とでキレイな歯並びへの意識の違いは、お感じになりますか?
宮里感じますね。特に、アメリカはもはや矯正歯科治療は当たり前という感覚です。治療をすることで見た目を改善するというのもありますが、歳をとっても自分の歯で噛んで食べるために歯を治すという文化が根づいています。僕もその影響を受けたのか、矯正装置を見せることへの抵抗はまったくありませんでした。だからこそ、やるなら楽しもうと。
富永矯正歯科治療に限らず、何事にも積極的に前向きに行うということは、競技に対する姿勢だけでなく、人生に対する姿勢にも表れそうですね。
Q矯正歯科治療を受けて、心身にどんな変化がありましたか?
治療後宮里僕はプロデビューしてから11年近く優勝できなかったのですが、矯正装置を外した翌年から優勝するようになり、成績も毎年上がっています。それと、やはりケガが少なくなりました。ケガが少ないということは、年間を通してパフォーマンスを維持できるわけですから、プロの証ともいえます。それが今の自分の”強み”になっていますね。治療をして本当によかったと心から思っています。
富永素晴らしいですね。ほかに、咬み合わせを改善したことで身体機能にはどのような影響がありましたか?
宮里まず、歩き方が変わりました。以前は首が少し前に出るクセがあったのですが、治療後は自分のニュートラルポジションにすぐに入れるようになり、きちんとした姿勢で無理なく歩けるようになったと思います。
治療後富永ゴルフはたくさん歩くスポーツですからね。
宮里そうですね、1週間で50㎞は歩きます。それだけに、歩行時の体のバランスやスピードはとても大切なんです。治療前から歩き方のトレーニングは受けていたのですが、以前は意識していないとニュートラルなポジションに入れなかったのが、自然にできるようになったことは、すごく大きな変化点ですね。
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