気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

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質の高い治療 質の高い治療現在、日本には約6万軒の歯科医院があるといわれていますが、このうち矯正歯科の看板を出しているクリニックは約2万軒。しかし、その中身は千差万別。なかには矯正歯科の看板を出していても、矯正歯科の専門的トレーニングを受けていないドクターもいるといわれています。 誰でも、せっかく治療を受けるなら、技術の高い信頼できる先生のもとで受けたいもの。数あるクリニックから、そんなクリニックを見分けるポイントについて、日本臨床矯正歯科医会*1(以下、矯正歯科医会)の会長、富永雪穂さんにお話をうかがいました。
質の高い治療 「質の高い矯正歯科治療が受けられるかどうかを見分けるポイントは、いくつかあります。その中でも、治療前に『セファロ』によるレントゲン検査を行い、また検査結果の説明時に、セファロを用いた診断と治療方針の説明があるかどうかを確認してはいかがでしょうか? セファロというのは、頭部X線規格写真(セファログラム)のことで、矯正歯科治療の診断に不可欠な機器です。矯正歯科治療を専門に行う医院では必ずセファロ撮影と診断を行いますから、セファロのないクリニックでの治療は、慎重にされた方が無難だと言えます」と話す富永さん。  繊細な作業を求められる矯正歯科治療では、口腔内の検査にレントゲンは必須。なかでも、セファロという機器を使うことで、上下のあごの大きさやそのズレ、あごや唇の形態、歯の傾斜、口もとのバランスなどの状態を正確に知ることができるのだそうです。 「矯正歯科が一般歯科と違うのは、セファロという機器を使って、顔面と頭部のX線写真を撮影して分析し、診断を下すことにあります。また、治療前・治療中・治療終了後と、同じ規格で撮影したセファロの画像があれば、どのように歯が動いたか、顎骨がどんなふうに変化したかが比較できます。これも矯正歯科治療を専門に手がける医院なら、行っていること。私が知る限り、たとえ経験豊富な矯正歯科医であっても、セファロの検査をしないで治療を行うことはないと思います。セファロがなくても矯正歯科治療はできますが、確実に治療の質が下がってしまいますから」 セファロとは、写真のような機器(左)を使った検査。しっかりと覚えておきたいものです。 セファロ 左:セファロ。 右:セファロで撮影された頭部のX線写真。 *1 矯正歯科医会とは、日本で唯一40年の活動実績をもつ矯正歯科専従開業医の団体のこと。2013年7月現在、450名の矯正歯科医が所属しています。 質の高い治療 セファロの撮影とともに大切なのが、各種資料の採取。要するに、口の中・顔面・パノラマX線などの写真撮影と石こう模型の採取だと富永さんは話します。 「初診の次に行うのが、精密検査です。写真撮影や石こう模型などの資料は、そのときに採取するものです。採取する目的は、治療前の患者さんの状態を記録して、治療方針を決めるため。矯正を専門に行う歯科医院では、採取した資料を後日、患者さんにお見せしながら、診断や治療方針の説明を行います。この説明で重要なのは、患者さんにきちんと納得していただくこと。その意味で、資料を見せて説明しないクリニックはおすすめできませんね」 また、これらの資料の保管も大切です。矯正歯科治療は一般的に2~3年かかるので、その間に治療経過の確認をしたり、患者さんが転居などによって受診先を変更したりする際にも、転居先の矯正歯科医にキチンと治療開始前の資料を渡してもらわなければなりません。そのため、検査や診断の資料をきちんと保管していることが、とても重要になるのです。 セファロ 質の高い治療 そして、3つめのポイントは、その歯科医院の対応可能症例。 「そのクリニックが、部分的な矯正歯科治療や難易度が高い外科矯正治療(注:あごがゆがんでいる場合などに行われる外科手術を併用した矯正歯科治療のこと)に対応しているか*2、口唇(こうしん)・口蓋裂(こうがいれつ)の治療を行っているか*3なども、シビアにチェックしてください。これらの症例に対応しているクリニックは、平均的で難易度が高くない矯正歯科治療をしているところより、高い技術力と豊富な経験を持っているといえます」 対応可能症例については、各歯科医院のホームページなどでも調べられるので、事前にチェックしてみるとよいでしょう。 *2 顎口腔機能診断施設。 *3 障害者自立支援指定医療機関。 ★次のページでは、信頼できる治療先の見極めポイント〈治療費・医療態勢編〉をご紹介! 素敵度ダウン 要チェック