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■まずは7歳までにパノラマエックス線写真で確認を
国内最大の矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)では、永久歯の先天性欠如の有無を確認するための方法として、7歳までに歯科医院(一般歯科、矯正歯科)を受診し、あごの骨全体を撮影できるパノラマエックス線写真(口の中全体を1枚のエックス線写真で撮影する方法)で確認するよう提案しています。
一般的に、子どもに対するパノラマエックス線写真は健康保険の対象外となることが多く、その場合、撮影するには3,000~5,000円ほど費用がかかりますが、これを撮ることで生えかわりが順調に進んでいるか、あごの骨の中に異常がないかなど、口の中全体の歯や骨の状態がわかり、お子さんの歯の生えかわりを予測・観察しながら歯を健康に保つのに役立ちます。
もし、先天性欠如が見つかったら、歯科医院で治療に関する長期的な治療計画(対処法)を立ててもらいましょう。
考えられる計画としては、将来、矯正歯科治療で永久歯のない部分のスペースを閉じてしまう、乳歯をできるだけ長く使った後にブリッジやインプラントで永久歯のない部分を補う、あるいは両方をミックスする場合もあるでしょう。
また、治療計画と同時に、治療を行う最適な時期やその時期までの注意事項も、歯科の先生から教えてもらうことをおすすめします。
そのうえで、残っている乳歯を永久歯の代わりの歯として大切に使いながら、歯並びや咬み合わせに問題が生じないように管理を続けることが大切です。
残っている乳歯をできるだけ長持ちさせる
永久歯と比べて乳歯は、いったんむし歯になると進行しやすく、また歯の根も短いため、できるだけ長持ちさせるためには歯科医院で定期的にケアを受けることが大切です。
矯正歯科治療を行い、咬み合わせを安定させる
生えるべき永久歯がすべて生えたら、矯正歯科治療を受けて歯と歯の間のスペースを閉じ、よくかめる安定した咬み合わせをつくります。
また、残った乳歯を抜いて、そのスペースを矯正歯科治療で閉じてしまうこともあります。
矯正歯科治療+補綴歯科治療で咬み合わせを安定させる
乳歯がダメになったら、矯正歯科治療や補綴歯科治療(ほてつ/歯の代わりに人工の歯をつくって入れる治療)などを行い、咬み合わせを安定させることもできます。
下の左5番(第2小臼歯)の永久歯1本が先天性欠如だった11歳のAさん(女性)。FKOという装置を併用して、下の左6番(第1大臼歯)のみを移動させ、空いたスペースを閉じていきました。
上の右2番(側切歯)1本が先天性欠如だった12歳のBさん(男性)。矯正歯科治療で将来の補綴歯科治療のためのスペースを確保し、歯列を整えた後に仮歯を装着。その後、あごの骨や歯ぐきが安定した24歳でインプラントを埋入して咬み合わせを完成させました。
どちらの方法にも一長一短があり、どの治療法が向くかは一概にはいえませんが、先天性欠如は、あごが成長する幼児期から適切にチェックしていくことがとても大切。ぜひ、7~9歳を目安に歯科医院を訪ね、生えかわりが順調かどうかをパノラマエックス線写真で確認してもらいましょう。
★次のページからは、実際に治療中の方にインタビュー!