矯正歯科のスタッフに聞いてみた-1

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Interview
矯正歯科のスタッフに聞いてみた-1治療期間中もすこやかな歯であるように
一人ひとりに応じたケアを実践しています

松川英莉さん(矯正歯科 歯科衛生士/30歳)

■矯正歯科専門医院では、必要に応じてMFTを実践
矯正歯科専門医院の歯科衛生士、松川さんは、かつて1年ほど一般歯科でも歯科衛生士として勤務していたことがあるといいます。一般歯科と矯正歯科での仕事の違いについて、まずはうかがいました。

「私がいた一般歯科では歯周病のケアに関わることが多かったのですが、矯正歯科では歯周病の患者さんがいらしたら、信頼できる一般歯科に紹介してそこで治療をしていただくので、今は歯周病に関わることが減りましたね」


ワイヤーを装着するときなどに使うプライヤー(ペンチ)は、矯正歯科ならではの道具。反対に、矯正歯科に来て増えたのがMFT(口腔筋機能療法※)だといいます。

「MFTというのは、舌や唇など口まわりの筋力バランスをよくするためのトレーニングのことです。例えば、舌で歯を押すクセのある人の場合、舌のクセが治らなければ、いくら治療してもまた歯並びが崩れていってしまうので、治療と平行してMFTを行うことを大切にしています」
※歯並びや咬み合わせの形成に関与する幼少期の生活習慣や癖などの後天的な筋肉の不調和を、舌や唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法のこと。

無意識のときに口が開いてしまう原因には、咬み合わせのほかに唇の筋力の弱さも考えられ、その場合はMFTをするだけで改善できるのだとか。

「舌で歯を押すクセがあり、唇の筋力も弱いと、どうしても歯は前に押し出されてしまいます。ですから内側からは押さないように、外側からは唇で歯を押さえるようにすると、歯並びが崩れにくいんです。ですから、MFTが必要だと主治医が判断した患者さんには、こうしたことを伝えてきちんと理解してもらうのが、矯正歯科で働く歯科衛生士の役割だと思っています」


■「この方のすこやかな歯並びを一生守りたい」という思い
では、松川さんの目から見て一般歯科と専門医院で行われる矯正歯科治療には、どんな違いがあるのでしょうか。

「矯正治療はただ歯を並べるだけではなく、骨格や歯の角度から咬み合わせを調整したり、成長を予測したうえで治療を行ったりする複雑なものです。その治療を長年続けている医院と、そうではない医院とでは、かなりの差があると思います。それは私たち歯科衛生士の役割の違いを見ても明らかですね」

数年にわたる矯正歯科治療の期間中は、装置をつけていることで、むし歯のリスクも高まるもの。それだけに、矯正歯科で働く歯科衛生士は歯みがき指導を徹底して行い、患者さんのすこやかな歯を守りたいという思いが強いのだといいます。

歯みがきコーナーがある矯正歯科は多い。その脇には装置のついた歯のみがき方の説明があった。 「私をはじめ歯科衛生士全員が、治療中にむし歯は1本もつくらせないという気概で取り組んでいます。もちろん、装置がはずれた後も定期的にメンテナンスに通っていただけるとうれしいですね。矯正治療をした方一人ひとりの歯並びを一生守りたいと思っていますから」

★次のページでは、〈矯正歯科専門医院のスタッフの声 Part2〉をご紹介!