矯正歯科治療で"噛める"ようになった!2つのケースをご紹介

矯正歯科治療で"噛める"ようになった!2つのケースをご紹介

ここでは、不正咬合でしっかり噛めなかった方が、矯正歯科治療を受けて咬み合わせが改善した2つのケースをご紹介します。

■症例1:前歯でものが噛み切れなかったAさんの場合
最初は、開咬だったAさん(初診時19歳)のケースです。
彼女は、咬んだときに上下の前歯が咬み合わず、上の前歯と下の前歯に隙間ができてしまっていました。

口を閉じていると一見問題がなさそうですが、日常生活では不正咬合のため、「サシスセソ」の発音がうまくできず、サンドイッチや麺類なども前歯で噛み切ることができない状態でした。
治療前(19歳9か月)
そこでマルチブラケットをつけて矯正歯科治療を開始。治療では上下のあごの関係を改善するために「顎間(がっかん)ゴム(別名:エラスティック)」も併用しました。
また、治療中には舌や唇など、口のまわりの筋肉を強くしてバランスをよくするために「筋機能療法」というプログラムも併せて行うことで、舌の正しい使い方も覚えていきました。

治療終了後、A子さんの咬み合わせは安定し、前歯でしっかりとものを噛み切ることができるようになりました。写真を見ても、口もとの違いは一目瞭然ですね。
治療後(22歳1か月)

■症例2:咬み合わせると痛みもあったBさんの場合
続いて、2例目は出っ歯(上顎前突)だったBさん(初診時6歳)の場合です。
彼女は前歯が出ていただけでなく、上の2本の前歯に隙間がある「正中離解」という状態で、さらに下の前歯が上の歯ぐきに食い込んで痛いという症状もありました。

そのため、Bさんのお母さんによると、前歯でものがうまく噛み切れず、特に硬めのお肉など、噛み応えのあるものは食べたがらないということでした。
初診時(6歳11か月)
そこで矯正歯科治療では、あごの骨の発育を利用して、咬み合わせを改善することに。
永久歯が生え揃うまでの第Ⅰ期治療では、「アクチベーター」という取りはずしのできる口腔内装置を一定期間つけてもらい、深すぎる咬み合わせを改善させ、下あごの骨を前方に誘導していきました。
第Ⅰ期治療開始時(10歳7か月)
その後、永久歯が生え揃った段階でスタートした第Ⅱ期治療では、上あごに「ヘッドギア」という、やはり取り外しのできる頭にかけるバンド装置を一定期間つけてもらいながら、マルチブラケットで歯列を本来の場所へ動かしていきました。
第Ⅱ期治療終了時(12歳7か月)

動的治療の後、「リテーナー」という、動かした位置で歯を安定させる装置をつけての保定期間を経て、Bさんはよく噛める、安定した咬み合わせを手に入れることができました。

【まとめ】
心身の健康増進のためには、よく噛める健全な歯並びと咬み合わせが必要です。
そして、口や歯が消化器官の入り口としての本来の役割を果たすように治療を行うのが、矯正歯科治療の担う役割です。

★次のページでは、日本臨床矯正歯科医会の取り組みについてご紹介!

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