日本臨床矯正歯科医会 平成22年度・6月例会を開催|プレスリリース:本会の活動・ニュース|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

日本臨床矯正歯科医会 平成22年度・6月例会を開催

6/24(木)、日本臨床矯正歯科医会 「平成22年度6月例会」を開催
~ 全国の矯正歯科専門開業医が集まり、最新の臨床事例や医療知識を共有する研鑽の場 ~

  

矯正歯科専門開業医の全国組織である矯正歯科医会(正式名称:一般社団法人日本臨床矯正歯科医会、会長:平木建史)は、6月24日(木)、「ベルサール九段」(東京都千代田区)にて、「平成22年度6月例会」を開催いたしました。

例会は、矯正歯科医会の開催する年2回の学術研修会の1つで、矯正歯科を専門とする開業医が全国から集まり、矯正歯科治療についての最新の臨床事例や医療知識を共有する研鑽の場です。本年度の例会では、学術的な内容に加え、医院管理や医療業務に関する内容にも重きを置きました。

特別講演1 「医療の質を測定し改善する:聖路加国際病院の試み」

特別講演では、聖路加国際病院院長・京都大学名誉教授の福井次矢先生より、”医療の質”の測定と改善についてご講演いただきました。
聖路加国際病院では、”医療の質”を評価するために、医院で行われている診療のデータをまとめ、信頼性の高い研究成果(エビデンス)と比較しています。診療とエビデンスの乖離を「質指標(Quality Indicator:QI)」として算出することで、診療の改善余地を明確にし、多くの医師・職員の行動変容につながっています。
                    

特別講演2 「口腔機能療法」 ─ 筋機能療法を応用した口腔機能改善 ─

歯科衛生士の武田全代先生からは、口の周りの筋肉を整えるトレーニング「筋機能療法」を応用した「口腔機能療法(Oral Functional Therapy:OFT)」についてご講演いただきました。
普段から口が開いている、舌が上あごに接していないなど、口の周りの筋肉のバランスが崩れていると、咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)の機能が低下するだけでなく、歯並び・咬み合わせにも悪影響を及ぼします。これらの症状を防ぐために口の周りの筋肉のバランス整えるトレーニングが「筋機能療法」です。武田先生は、この「筋機能療法」と並行して、姿勢や呼吸法、食生活指導を含めた総合的なアプローチを行う「口腔機能療法(OFT)」を確立させ、歯科領域に限らず様々な分野で活用しています。

上記の特別講演に加え、矯正歯科医会の社会医療委員会から平成22 年度の診療報酬改訂について解説する講演が行われました。
また、全国の会員(矯正歯科専門開業医)による治療症例の展示も実施され、前回の例会で優秀と評価された症例展示については担当ドクターが詳細を発表しました。

平成22年度6月例会 開催概要
日時 2010年6月24日(木)
会場 ベルサール九段
(東京都千代田区九段北1‒8‒10 住友不動産九段ビル3・4階)
主なプログラム <特別講演1>
 「医療の質を測定し改善する:聖路加国際病院の試み」
             福井次矢先生(聖路加国際病院院長・京都大学名誉教授)

<特別講演2 >
 「口腔機能療法(Oral Functional Therapy:OFT)」
  ─ 筋機能療法を応用した口腔機能改善 ─
             武田全代先生(歯科衛生士)

<委員会プログラム>
 「平成22 年度診療報酬改定について」
             社会医療委員会 五十嵐一吉委員

<会員発表(平成21 年度例会アンコール賞受賞者発表)>
 「下顎大臼歯の埋伏を伴う過蓋咬合症例」
             早川進一会員(東海支部)
 「TAD(矯正インプラント)による上顎大臼歯遠心移動,
  及びDPR(固定式下顎是正装置)による症例」
             安香譲治会員(東京支部)
※前回の症例展示で優秀と評価された内容について担当ドクターが発表します。

一般社団法人 日本臨床矯正歯科医会

日本臨床矯正歯科医会は、矯正歯科の専門開業医が所属する国内最大の団体で、1973年に発足し、30年以上の活動実績を持ちます。2005年に法人化し、現在の会員数は500名を超える規模となっています。「よい咬み合わせときれいな歯並びによって心身の健康を育むこと」を目的とし、「見た目の美しさ」だけでなく、咬み合わせの改善、咀嚼(そしゃく)機能の向上、口全体の健康増進など、総合的な「正しい矯正歯科治療」に取り組んでいます。
http://www.jpao.jp/